琵琶湖文化館 the Museum Of Shiga Pref
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収蔵品

牡丹図(ぼたんず)  今尾景年筆  1幅       明治時代  個人蔵
 今尾景年(いまお けいねん)は、弘化2(1845)年8月12日、京都に生まれた。父は、友禅職人でありながら、四条派の松村景文に弟子入りするほど、絵に対してもかなりの素養を持っており 、また兄もいずれは家業を継ぐという立場から、岸連山(きしれんざん)に指導を仰いでいた。このような家庭環境に育った猪三郎は、幼い頃より絵筆に親しむ機会が多く、10歳頃にはかなりの技量 を発揮していたようである。
 11歳の頃(安政2年)、浮世絵師梅川東居の門に入り修業をつんでいた景年は、東居と父の勧めにより、安政6年に鈴木百年(1825~91)に入門する。この入門にあたり父は、自分の師である松 村景文の「景」と、鈴木百年の「年」をとり、息子の号を「景年」とすることを願い出て許された。以後「今尾景年」として本格的に画家の道を歩みだす。
 明治10(1877)年、京都博覧会に出品した「牧童図」で銅牌を受賞すると、以後も各種展覧会に出品して受賞を重ねつつ、徐々に日本画界における地位を固め、国内展だけでなく海外展にも積極 的に数多く出品を重ねた。優美で流麗な作風は、内外で高い評価を得、明治期の画家として、景年のその活躍ぶりは突出していた。その後も茶道具の絵付制作、謡曲、盆栽など趣味人としての生活 を送り、円山四条派の伝統を守るとともに、晩年まで後進の指導・育成にあたるなど、画壇に残した功績は大きい。