日別アーカイブ: 2018年3月26日

武徳殿のお別れ会

25日日曜日、県体育文化館(旧武徳殿)が、この春に取り壊しとなる前に、最後のお別れ会として1日だけ一般に公開されました。文化館にとって武徳殿は、先代にあたるお師匠さまのような存在。当館の前身である滋賀県立産業文化館があった建物です。戦後間もない昭和23年から昭和30年まで、全国に先駆けて産業・芸術・文化の保存と公開に努めた場所でもあります。
一般的には、県体育文化館として「武道場」のイメージしかない・・・という人が多いと思いますが、文化館にとってはやはり大先輩としての存在・・・「文化の殿堂・・・お疲れさまでした!」との思いが強く、また、産業文化館の写真を整理した際に、白黒写真でしか見ていなかった建物の内部がどのようになっているのか、一度見てみたいという思いもあり、当日参加させていただきました。

会場では、礼儀正しく「礼」をしてから会場に入る学生さんの姿や、娘さんと一緒に杖をついて来られたご老人、昭和の和風建築の粋を撮影するカメラマンなど、それぞれの思いを胸に、様々なかたちで思い出の場所とのお別れを惜しまれていました。
そのような方たちの間を、産業文化館当時の写真を片手に、小走りする僕たち・・・。
「会場広い!」「あっ!ここが写真と同じ場所!」「今は文化館にある壁画がココに飾られていた!!」等々、武道場としての思い出を持つ人たちとは少し異なるテンションで写真に収めてきました。懐かしいお友達に会えたような、わからなかった謎が解けたような、それでいて名残惜しいような・・・そんな気持ちになりました。

会場をくまなく見終えて帰る時、思わず知らず僕たちも一礼・・・。心の中で「お疲れさまでした。有り難うございました。」と言わずにいられない・・・そんな建物でした。昭和の歴史に残る建物の最後を、見届けることができてよかったです。

筆:あきつ

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