日別アーカイブ: 2026年9月17日
滋賀の文化財講座『花湖さんの打出のコヅチ』第5回 1万人達成記念回!

ご参加いただきました皆さま、誠にありがとうございました! 9月16日に開催した滋賀の文化財講座「花湖さんの打出のコヅチ」第5回は、事前告知のとおり記念すべき特別回となりました。
講座が始まった平成20年(2008年)から19年目。ついに参加者総数が1万人に達するという、大きな節目を迎えることができました!

これもひとえに、皆様の「滋賀の文化財」に対する飽くなき好奇心や探究心、そして温かいご支援に支えられて達成できた偉業(!自画自賛!)です。本当にありがとうございます!
1万人達成が通算123回目の講座というのも、なんだか縁起が良いと感じているのは私たちだけではないはず・・・! 冒頭、当館の恩地衛館長からもご挨拶させていただきましたが、「ワン・ツー・スリー!」と勢いをつけて未来へはばたく文化財講座でありたいということ、そして新しい琵琶湖文化館へ引き継いでいくためにも、皆様からのさらなるご支援・ご協力を賜りたい旨が呼びかけられました。

本編の講座では、「木の仏像のヒミツ」という意味深なタイトル(!?)で、当館の和澄浩介主任学芸員がお話しさせていただきました。皆さんの文化財の見方が変わる、興味の幅がグッと広がる講座となったのではないでしょうか!

(琵琶湖文化館)
講師曰く、「仏像や神像を見るとき、金属製なのか木造なのか、木であれば尚更その『種類』にまで注目してみると、さらなる仏像ワールドが広がります」とのこと。
・・・おっと、これはいきなりマニアックな内容かな!?
いえいえ、私たちの生活にとても身近な「木」のお話です。日本で仏像造りに用いられてきた主な木は、クスノキやカヤ、ヒノキなど。それらの身近な「木」が、どうして「聖なる木(仏像)」になり得たのでしょう??
受講した皆さんの記憶には、「御衣木加持(みそぎかじ)」と「檀色(だんじき)」という言葉が深くインプットされたことと思います。

御衣木加持(みそぎかじ): 仏像を彫る前の材木に加持祈祷を行い、仏像を造るにふさわしい聖なる材にする儀式。
檀色(だんじき): 仏教の聖地インドで最高級の香木とされる白檀に似せるため、用材を染料等で染める技法。
香木の入手が難しい日本で、いかに「理想の仏像」に近づけるか。貴人や偉人をも平伏させる威光を木に宿す、先人たちの知恵と工夫には本当に驚かされるばかりです。
ここで講師は持論を展開!
・仏像を造るために木に対して御衣木加持を行うようになった時期
・日本で仏像を大量に作り始めた時期(11世紀)
・仏像の用材がカヤからヒノキに変わった時期
➡「これらが一致する!」 と!!
普段は控えめですが、少し興奮気味に話した姿を見逃しませんでしたヨ~(笑)。これは自信アリとみた!!
<受講後にいただいたご感想>
・「木像の樹種」に絞り込んだ、さらに深掘りした研究と解説がすごく面白かった!
・仏像を観る視点(バリエーション)が増えた。
・時代によって仏像の樹種が違うなんて、まったく知りませんでした。とても興味深かったです!
・難しい内容かと思っていましたが、すごくわかりやすくて楽しめました。

そう、これこそが19年続く「滋賀の文化財講座」の真骨頂!新たな知見をちりばめつつ、皆さんにもっと身近に感じていただけるよう、これからも滋賀の文化財の魅力をたっぷり発信してまいります🌟
次は・・・目指せ、2万人!!!(大きく出た~(笑)!!)
引き続き、皆さまのご参加を心よりお待ちいたしておりま~す♪
※開始早々、サテライト会場の皆さまに音声が届いていなかったこと、心よりお詫び申し上げます。