月別アーカイブ: 1月 2017

文化館防火デー

皆さんご存知でしたか?1月26日は「文化財防火デー」です。毎年この時期になると、神社やお寺さんで、建物に向かって消火ホースで水を放水する防火訓練の様子が、新聞やテレビのニュースになっていますね。それで、というわけではないのですが、当館でも先日「消防設備点検」を実施しました。

施設に備え付けてある火災報知器や警報機が正常に作動するかどうか、消火栓、消火器の位置は?と、点検業者さんと一緒に館内の設備をチェックして回ります。有り難いことに、「いざ!」という事が普段起こらないだけに、せっかくの設備の使い方を忘れてしまう・・・なんてことないですか?309-2僕は「去年も同じこと聞いたなぁ~」と思いつつも、今年もまた質問してます。「このボタンを思いっきり押していいのですか?」「ウチの消火器はピンを抜くタイプですね?」何度聞いても何故かドキドキします。
大切な文化財をお守りしているのです。「いざ」という時にきちんと落ち着いて行動できるように、普段から防火防災意識を持っていたいと思います。

火災は、火のあるところで起こるとは限りません。冬は電気ストーブを使うなど、電気の消費量が増えてしまいます。コンセントのタコ足配線や、電気コードを束ねたまま使ったり、机の足で踏まれたコードがひび割れたりしてませんか?どこかの保安協会さんではないですが、電気製品の使用に際して使用者の「うっかり」から発生する火災もあるのです。
その辺り、僕のチェックはキビシイですよぉ?! 皆さん、くれぐれもご注意くださいね。

筆:あきつ

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この時期の「写真使用の許可申請」

163毎日寒い日が続いております。こちら大津でも日中に雪がチラつくなど、寒さが体に堪えます。。。この週末もまた寒波に襲われるようなので、月曜日に慌てないで済むように、しっかりと除雪スコップを用意しておきました!

さて、当館は現在休館中ですが、文化財の貸出しや返却、写真図版の提供などの業務は、継続して行っています。「モノ」だけじゃなく「写真」も貸出し?と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、書籍などに掲載する場合、当館所蔵資料の写真を使用する「許可申請書」の提出をお願いしています。依頼は郵送で届くのですが、実はこの時期の許可申請には、「とある傾向」があります。

・・・写真を展覧会の図録に載せるため?・・・いえいえ、その申請は年中あります。
・・・新聞やテレビなどの報道関係?・・・ゴク当たり前に対応します。
・・・わかった!4月から使う歴史の教科書に!・・・各社もっと前から準備されてます(笑)。

おわかりですかね~?実はこの時期に増えるものといえば、同業である博物館関係の方からの依頼、「当館で発行する『紀要』に掲載するために」です。紀要とは、教育機関や研究所、博物館などが研究論文や調査報告書などを載せた定期刊行物で、年度末の3月に発刊されているところが多いものです。・・・ということは、全国各地の博物館職員さんこの時期・・・執筆にとても焦っていらっしゃる?・・・かく言う当館も激しい追い込み真っ最中デス!(笑)。

ということで・・・苦しいのは自分だけぢゃない!!みなさま、立派な研究成果を『紀要』に発表して下さいね~。

筆:あきつ

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展覧会ポスターのゆくえ

実は僕たち、昨秋からずっと取り組んでいたことがあります。それは、今までに当館が開催してきた「展覧会ポスター」の整理作業です。
現在当館では、平成32年にオープン予定の新たな美術館に、収蔵品や当館が今まで果たしてきた役割・機能を引き継ぐための移転準備を進めています。収蔵品(文化財)のことは学芸員さんが作業を進めて下さっていますが、一般事務職の僕に出来ることは?248と始めたのが、ポスターの整理作業でした。
展覧会ポスターは、琵琶湖文化館が今までに取り組んできた展示活動を物語る大切な博物館資料です。先ずは保管されていたポスターを年代毎に並べて、写真撮影、サイズを図ってデータ化を行い、最後には板状の段ボールで挟み、クラフト紙で包みました。これらのポスターは、それぞれに大きさや厚み、質感が異なり、収納の方法について迷うことも多かったのですが、年代順に並べてみると、色彩や構図についてその当時の流行があることもわかり、ポスターといえども、当時の世相や雰囲気が映し出されていて、その変遷などは見ていても大変興味深く、作業は思いのほか楽しいものとなりました。

一番厄介だったのが(いや厄介だったのは二番も三番もいっぱいあるのですが(笑))、写真撮影です。本気で(?)画像に残そうとするのならば、暗室を作りライトを当てて感度の高いカメラなどで撮影するのがいいのでしょう。もしくは専門業者に委託して画像を取り込んでもらうとか・・・でも今回はそこまでの時間も予算もかけられません。20170113-1ということで、作業をするのはド素人・・・三脚の立て方は?被写体との距離は?ポスターがキラキラ反射して光るんですけど?!!・・・わからないことばかりです・・・結果、自動調整機能付きのデジカメで、三脚は固定、蛍光灯を付けずに曇りの日を狙って作業をすることになりました。いつもなら心癒される風景:太陽でキラキラした琵琶湖の湖面でさえも、今回ばかりは撮影に支障をきたす厄介者扱いです。

20170113-2そんなこんなありましたが、昭和36年(1961)の開館から現在までの55年間に残されてきたポスターを、ようやく思う形に整理することができました。大切に包まれた当館の「A(エース)」たち、移転までのもうしばらくの間、今は作品が展示されていない展示ケースの特等席にて、しばしお休みいただくこととなりました。

筆:あきつ

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ホームページ12月のアクセス数

新年あけましておめでとうございます。文化館は本日4日が仕事始めです。今年のお正月はとっても暖かかったですが、みなさまどのように過ごされましたか?

もう去年の話になってしまいますが。。。さる年12月のホームページアクセス数です。こちらは2,020件と、11月に続いて2,000件台を維持し、新規ユーザー数も順調に伸びました!これもみなさまのお蔭です。本当にありがとうございました。本年はまた、酉年ということで、ケッコー面白い、ケッコー役立つホームページを目指して!さらに邁進して行きたいと思います。

ところで、元日の早朝、鶏の鳴く声を聞かれた方はいらっしゃいますでしょうか?実は、ちょっと気になる話があるんです。『改訂近江國坂田郡志』(滋賀縣坂田郡教育会編 昭和16年)によると、坂田郡東黒田村(現米原市)にある古墳には黄金の鶏が埋められていて、元日の朝に鳴くというのです。不思議な話ですよね~?? でも、これに似た伝説は全国各地にあるようで、この鶏鳴を聞けば幸運が訪れる、大金持ちになるなどという言い伝えを伴っていることが多いそうです。酉年の今年は、特に張り切って暁を告げていたかも知れませんね。

金鶏ではありませんが、文化館の鳥たちも、酉年ということで張り切っております。昨年末のブログでもお伝えいたしましたように、伊藤若冲のキンケイ、「鳥禽図」が年賀状図案集に採用されたのに続き、2月には、宋紫石の「柳汀双禽図」が観峰館の展覧会に出品されます(詳しくは「収蔵品公開情報」をご覧下さい)。今年は色トリドリの鳥たちとともに、琵琶湖文化館もさらに大きく羽ばたいていきたいです。
みなさま、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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