日別アーカイブ: 2024年10月3日

高校生にホンモノの文化財を体験してもらう授業

 秋晴れの9月某日、県立守山北高校1年生の美術の時間に、文化財をテーマとした授業を実施しました。

 講師は当館主任学芸員の和澄浩介。授業の舞台となったのは、当館寄託者でもある蜊江(つぶえ)神社さまです!蜊江神社は守山北高校から徒歩10分ほどのところにありますが、高校生が神社に足を運ぶことはなかなかない、とのこと。みなさんの高校からすぐ近くに、神仏習合の姿を見せるこんなすごい場所があるんですよ〜!

 授業では、神仏習合や明治期の神仏分離のお話もしながら、神社と寺院の要素が入り混じる境内を巡りました。参拝時に軒下で鳴らすのは、神社では鈴・お寺では鰐口。その音の違いも聞いていただけたでしょうか?

 境内を歩いた後は、社務所に場所を移して文化財のお話です。当館にご寄託いただいている文化財は写真をお見せしつつのお話ですが、なんと!今回は特別に!!神社で保管されている守山市指定文化財の女神像と化仏を、お見せいただきました。

 火災にあったかと思われる少し痛々しい姿の像ではありますが、それが一層、この地に住まう人々が800年、900年という時を超えて大切に受け継いできたということを実感させます。長い歴史を有する文化財への想いや文化財を支えてきた人々への敬意が、和澄主任学芸員からアツ~く語られました。

 高校生の目に、蜊江神社の文化財はどのように映ったでしょうか?少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです♪

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