月別アーカイブ: 1月 2025
新しい琵琶湖文化館どうなった?➡「県民フォーラムⅣ」開催します!
令和7年、新しい年が始まり早1ヶ月。新しい琵琶湖文化館が大津市浜大津に建設されるということを、そろそろ皆さんにも知っていただけた(?)頃合いかと・・・思っております。でも「具体的にどのような?」というところまでは、皆さんまだご存じないのでは?・・・・・(ドキッ!そりゃそうだわ、まだ言っていない!!)
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・・・ ということで!「新しい琵琶湖文化館に関する県民フォーラムⅣ」を開催します♪【チラシはこちら】
新しい琵琶湖文化館に関する県民フォーラムⅣ
~近江の文化財でひろげる滋賀の魅力~
[日時]令和7年2月11日(火・祝)14:00~15:45
※開場13:15、閉場16:30
[場所]【会場】コラボしが21、3階大会議室(200名)
【配信】zoomウェビナー (400名)
[ゲストスピーカー]
木津 勝 氏 : 大津市歴史博物館副館長(学芸員)
[登壇者]
平島 亘:事業統括(株式会社丹青社)
津田 真 : 展示企画・設計チームリーダー(株式会社丹青社)
砂川 亜里沙 : 開館準備・文化観光チームリーダー(株式会社丹青社)
戸川 勝之 : 建築設計チームリーダー(株式会社安井建築設計事務所)
雲出 泰弘 : 滋賀県文化財保護課参事
和澄 浩介 : 滋賀県立琵琶湖文化館主任学芸員
[司会]田澤 梓:滋賀県立琵琶湖文化館主任学芸員
令和9年12月の開館を目指し、まもなく着工を迎える新しい文化館。その建設から開館後の管理運営まで行う特別目的会社(SPC)「株式会社琵琶湖C&S」と滋賀県が、建築や新しい機能など、より具体的になった姿についてご紹介します。
このフォーラムでゲストスピーカーにお招きするのは、大津市歴史博物館の木津勝副館長。滋賀の魅力や文化館の将来について、語り合われるのも楽しみです♪
会場には特設コーナーもご用意して、皆さまをお迎えします。参加をご希望の方は、下記【しがネット受付サービス/外部にリンク】よりお申し込みください。
【会場コラボしが21 で参加】 or 【オンライン配信 で参加】
詳しくは、
滋賀県文化スポーツ部 文化財保護課 文化財活用推進・新文化館開設準備室
電話番号:077-528-4681
FAX番号:077-528-4833
メールアドレス:bunkatsu@pref.shiga.lg.jp
まで、お問合せください。
開催中「速報!!再発見 明智光秀の寄進状!」お見逃しなく
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現在、滋賀県立安土城考古博物館で開催中の「速報!!再発見 明智光秀の寄進状!」はもうご覧いただいてますでしょうか。
この明智光秀の寄進状、大津市にある聖衆来迎寺から再発見されたものです。このたび、滋賀県立琵琶湖文化館へ新しく寄託(作品や史料をお預かりして保管すること)となりました。
詳しくは、当館のホームページや、あきつブログでも既にご紹介済みですが、光秀と地域の寺院との関係を伺い知れる貴重な文書を、是非この機会にご覧いただきたいと思い、安土城考古博物館にて速報展を開催いただいています。
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ということで遅ればせながら、あきつくんが安土城考古博物館へ行って参りました!
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展示場所は望楼下の展示コーナー、常設展と共にご覧いただけます。
満を持して見に来たけれど、文書のどこを見ればいいか分かるかな…なんて書いてあるか分かるかな…と実はドキドキしていましたが…
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展示を見てほっとしました。古文書初心者のあきつくんにも嬉しい、分かりやすい解説が!!
どんな文字が書いてあるかを解読したものに加え、現代語訳も付けてくださっています。そして、まめのぶくんからの解説まで!安土城考古博物館の学芸員さんに感謝です…!
解説の文字と見比べながら、また紙がどんな質感や大きさなのか、昔の人がどんな筆致で文字を書いていたのかなどを見られるのは、実物ならでは🌟ですよね。
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特別公開は、2月4日(火)までとなっています。〈※2月3日(月)は休館〉
ちなみに、安土城考古博物館では、令和7年3月18日からのリニューアルオープンに向けた準備を着々と進めておられるところでしたよ。こちらもHPやSNSの情報を要チェック!です!
安土城の近江富士
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新年明けましておめでとうございます🌟本年もどうぞよろしくお願いいたします。
ところで、みなさまはどんな初夢をご覧になりましたか?「一富士二鷹三茄子」と言いますが、これは初夢に見るものの中で縁起が良いものを順に挙げた言い方で、富士山を夢にみるのが最も縁起が良いということになるようです。
さて、我らがご当地:滋賀で「富士」と言えば三上山!三上山は野洲市に位置しており、滋賀県南部ではどこからでも見えるといっても過言でないランドマーク的存在です。紫式部が「打ち出でて 三上の山を 詠れば 雪こそなけれ 富士のあけぼの」(打出の浜から三上山を眺めれば、雪こそないが富士山の朝のよう)と詠んだと伝わるように、美しく山裾が広がる佇まいから「近江富士」とも呼ばれています。
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そんな三上山、あの織田信長の居城・安土城の障壁画にも描かれていたそうですよ~。天正四年(1576)の築城開始からたった6年で焼失してしまった安土城ですが、天守内部は日本美術史を代表する天才絵師・狩野永徳らが制作した障壁画で彩られていたことがわかっています。
さて、いくつかの文献には狩野永徳が安土城「書院」の「一の間」に三上山図を描いたことが記されています。永徳が描いた三上山図の内容を要約すると以下の通り…
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- 昼に絵が描かれた戸障子を開けば実際の三上山を眺めることができ、夜に戸障子を閉じれば絵に描いた三上山を見ることができる。
- 絵は三上山から「尾崎」(唐崎か?)にかけての風景を描いていて、昼に戸障子を半分開けば実際の風景と絵の中の風景がつながって見える。
・・・なんと!安土城から見える三上山を絵に描くことで、一日中三上山の風景を楽しめるようにしてしまったと?!!
現代でも高く評価される狩野永徳。絵の上手さだけでなく発想も天才的だったのかもしれませんね♪この絵に感心した信長は、当時は「源四郎」と名乗っていた永徳に「法印(仏教で高位の僧に与えられる位で優れた画家に与えられる)」の位を授け、「永徳」の号を与えたとも言われます。
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現在も近江富士として親しまれている三上山。信長が眺め永徳が描いたことに想いを馳せると、当館から見える何気ないいつもの風景も特別に感じられます。これはきっと良い年明け♡♡