日別アーカイブ: 2025年4月10日

大阪・関西万博へ!~滋賀と博覧会~

 滋賀に関連する博覧会といえば、このあきつブログをご覧の皆さまは、昭和43年(1968)の「びわこ大博覧会」を思い出す方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 びわこ大博覧会は、現在はプリンスホテルやウカルちゃんアリーナが立ち並ぶ、大津市におの浜の埋め立て地を会場として開催された地方博覧会です。滋賀県政100周年、大津市政70周年の記念事業として開催され、52日間の会期でなんと98万5千人もの来場があったそうです。テーマは「湖と文化のまつり」で、滋賀県の文化財を(しかも第一級品を!)展示したとのこと。琵琶湖文化館の学芸員も、展示に協力したかもしれません。

 びわこ大博覧会の会場から西に1キロちょっとの当館では、明治100年を記念した「近代近江人の遺芳展」をはじめ、「近江の仮面展」「現代世界の陶芸展」といった展覧会が次々に開催され、博覧会の影響もあってか盛況だったようです。

 びわこ大博覧会の2年後の昭和45年(1970)、ご存知とおり日本万国博覧会「エキスポ’70」が大阪で開催されました。エキスポ’70における滋賀との関連はというと、「地方自治体館」というパビリオンでの都道府県や政令指定都市別の展示です。「県の日」にはパビリオン内の食堂で、それぞれ郷土の料理が味わえたといいます。滋賀県の日には何が提供されたのでしょうか?

東ゲートを入ったところ


 それから55年後・・・、令和7年(2025)に大阪・関西万博が開催されます!4月13日の開幕を前に試行実施する、テストランに行ってきましたので、ご紹介します~!

 目当てはもちろん、滋賀県ブースを出展する関西パビリオン。夢洲駅すぐの東ゲートから少し歩くと着きます。

 大阪を除く関西5府県と周辺4県が出展する関西パビリオンでは、どの府県のブースも100~200平米程度で広くはないものの、それぞれ工夫が見え、「この万博のついでに●●県に来て!」というアツイ想いを感じました。

 なかでも滋賀県ブースは、滋賀の魅力を伝える独創的な空間になっていたのではないでしょうか?

 滋賀県ブースのエントランスは、飛び出し坊やがお出迎え。

 エントランス中央の動画が投影されている円いスクリーン、これはなんと焼き物!信楽で焼かれたものということで、触って確かめてしまいました。

  エントランスののれんをくぐると、めっちゃ大きいスクリーンに映像が映し出されています。

  

 スクリーンの左右の壁が鏡張りだからか、かなりダイナミックな印象です!さらに部屋の中央には、直径5センチほどの球体450個が、映像にあわせて上下し、下面からのライトで様々な色に光るという、不思議で美しい空間となっていました(テストランでは球体演出はシステム不調も見られましたが・・・)。

 さてこの映像は、自然豊かな滋賀の四季折々の風景と、その周りで生きる人々の営み、そして様々な姿を見せる琵琶湖の美しさが表現されています。映像を見ながら思ったんですが、登場しているのはほとんど(9割くらい!?)は文化財関連と言えるのでは・・・?どんなコンテンツかは滋賀エキスポミュージアムでもご覧いただけますので、チェックしてくださいね♪

 滋賀の文化財が、世界中の人が訪れる万博でこんな風に紹介されているなんて、嬉しいですね。みなさま、万博に行ったら、関西パビリオンの滋賀県ブースは必見ですよ!

 ご紹介した関西パビリオンの他にも、 信楽焼のレンガが使用されている「いのちの遊び場くらげ館」や、 屋根に西の湖のヨシが使用されている「EARTH MART」などなど、滋賀県ゆかりのパビリオンがありますので、万博に行った際には探してみてください✨


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