日別アーカイブ: 2025年10月28日
朝ドラに滋賀県ゆかりの人物が登場しています!

みなさん、ご覧になっています?NHK連続テレビ小説「ばけばけ」!小泉セツと八雲(ラフカディオ・ハーン)夫妻がモデルの物語です。
先週の第4週まででは、髙石あかりさん演じる主人公・松野トキと、トミー・バストウさん演じるレフカダ・ヘブンが、いったいどうやって出会えるのか・・・?と思っていましたが、第5週目でようやくヘブンが松江にやってきました!物語が動き出していきますね。
10月27日(月)の第21回では、船着き場に到着するヘブンを、松江初の外国人を見たいというトキたち野次馬のほか、佐野史郎さん演じる島根県知事の江藤安宗が大喜びで迎えます。この江藤安宗のモデルは、籠手田安定(こてだ やすさだ)。そうです!滋賀県ゆかりの人物です!!
天保11年(1840)に平戸藩家臣の家に生まれた籠手田安定は、幕末には京都で国事に携わり、明治になると大津県(滋賀)判事に任用され、明治11年(1878)には第2代滋賀県令(現在の知事)となりました。籠手田は大津師範学校の設立など教育に大きく貢献し、特に英語教育を重視します。明治18年(1885)には島根県知事に着任するのですが、その島根県知事時代の明治23年(1890)にラフカディオ・ハーンを英語教師として招いているんですね~。
さて、そんな籠手田安定の書が、当館に所蔵されています!


この作品は、籠手田が明治20年(1887)12月19日に書いたもので、山中幸盛(鹿之助)の「七難八苦」の逸話を書いたものです。三日月に七法の難、八つの苦しみを願い、主君の再興を果たそうとする心こそ武勇の鑑(かがみ)であると称(たた)えています。偶然にも、ドラマと同じく島根県知事時代に書かれたもので、地元の英雄である山中と自身の苦難を重ねて書いたものでしょう。
朝ドラをきっかけに、当館収蔵品と滋賀の歴史についても興味を持っていただけたら嬉しいです♪