日別アーカイブ: 2025年12月24日
当館へ120点にものぼる滋賀ゆかりの書画作品が寄贈されました!

書跡担当の学芸員Eです。12月23日(火)午後、草津市役所にて、草津市立草津宿街道交流館ならびに当館へ、草津市出身の個人の方からの作品受贈について記者発表がありました。
寄贈は、草津宿街道交流館におよそ450点、琵琶湖文化館へおよそ120点にものぼります。今年のはじめ、草津市内の個人の方より県内で広く活用してもらいたいという御意思から寄贈のお話があり、草津市と県内の学芸員が協同で調査、目録を作成してきました。新たに発見されたものですので、すべて初公開の作品ばかり!
会見場で井上副館長が掲げているのは、寄贈者の書斎の号である「生々堂」の文字を、同じく草津市出身の画家・野添平米が墨で書いた額で、気持ちのこもった清々しい作品です。
さて、当館への寄贈作品の気になる内容ですが、多くは書の作品です。中でも注目したいのが、
・滋賀県ゆかりの人物で教科書でも名前が出てくる、中江藤樹(なかえ とうじゅ)
・野洲の出身で、歌人としても知られる、北村季吟(きたむら きぎん)
・今年8月に国宝・重要文化財に指定された「琵琶湖疎水」建設時の県知事、中井弘(なかい ひろむ、号は桜洲)

など、名筆たちが揃います。
このほか、「こんな人も滋賀出身だったんだ!」「この人の作品が残っているんだ!」と、学芸員も驚くものばかり。書画のほか、数点の近代版画には新しい琵琶湖文化館建設地の浜大津の夕景を描いたものも…。

新しい琵琶湖文化館の建設地である浜大津の風景を描く。
寄贈作品については、HPの「収蔵品紹介」でも順次紹介していきます。今後、これらの作品は、新しい琵琶湖文化館の収蔵庫に保管されるとともに、展覧会でもお披露目していく予定ですので、どうぞご期待ください!
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