月別アーカイブ: 2月 2017
いよいよ明日から!
現在休館中の文化館ですが、実はちょっぴり楽しみにしている展覧会があります。それは、明日から始まる安土城考古博物館さんの企画展「大湖南展-栗太・野洲郡の風土と遺宝」(会期:平成29年2月25日(土)~4月9日(日))です。きっとみなさまも、楽しみになさっていることと思います。
この展覧会には、旧栗太・野洲郡域に当たる湖南地域の仏像・神像たちが大集合!ということで、文化館が社寺さまからお預かりしている寄託品の中から10件の仏像・神像、そして絵画が、出展されます。ポスターやチラシにも掲載されているあの文化財たちですョ。(詳しくは収蔵品公開情報をご覧くださいね)。
まだまだ雪のちらつく日もありますが、時折みえる太陽は日に日に明るさを増し、春のお出かけにウキウキ心を弾ませる季節となってきました。この機会に、安土までちょっと足を延ばしてみませんか?普段はなかなか見られない文化館の収蔵品を含む、近江・湖南地域の優品(重要文化財・県指定文化財も多数!)に出会えますよ。
展示期間中には、企画展関連博物館講座も開催されます。第1回(2月26日(日)13:30~15:00)は、当館学芸員の渡邊勇祐が「湖南の仏教絵画」というテーマでお話いたします。実はこの学芸員さん、今、隣の席で講演会の準備に没頭中です。その様子から察するに、いつにも増して練りに練ったお話になりそうです。みなさま、どうぞご期待下さい!(展示会・講座についての詳細は、安土城考古博物館までお問い合わせください。)
紀要の入稿完了!
本日、めでたく、「滋賀県立琵琶湖文化館 研究紀要第33号」の原稿を、印刷業者さんに入稿いたしました!(祝)!
ここまでたどり着くのに長かった~。1/20付ブログ『この時期の「写真使用の許可申請」』にも書いていますが、当館でも紀要の執筆・編集に、相当追い込まれていました(笑)。「この文章を直すとページ数が超えてしまう!」とか、「これは直したけれど、あっちの写真はグレースケール(白黒)に加工したかな?」とか、「ココの数字、半角に統一されてない!!」とか、慣れない編集作業に悪戦苦闘・・・そんなこんなありつつも、ようやく、ようやく、本日業者さんに涙の手渡し・・・肩の荷が下りました。あとはお任せします!体裁よくまとめて下さい!!
今回の紀要は、なんと写真画像160点という、豪華バージョン?です!何故そんなに画像が増えたのかというと・・・おっと、今、言ってしまってはモッタイナイ・・・。3月末発行予定!仕上がりをお楽しみに。
筆:あきつ
PM虹
今日のお昼休みの出来事です。ベテラン学芸員さんが僕に向かって、何やら手を振って下さってます。・・?・・とりあえず同じように手を振り返してみました。
「違う違う、きれいな虹が出てるんや」。
な~んだ(笑)そうでしたか(笑笑)。
窓の外を見てみると、確かにとてもきれいな虹が掛かっています。「こんな低い位置に虹が見えるのも珍しいなぁ」「?虹って太陽と自分の反対側に出るのですよね?」「何故高さが変わるの??」話もソコソコに、僕は早速カメラを持って撮影に走ります。
どんな角度で撮ればこの「いつもと違う感」が皆さんに伝わるのか・・・アップにしてファインダーを覗いてみると、いつもの街がなんとも妖しげで神秘的に見えてきます。あぁ、「今」あの虹の麓に居たい。。。
この時期、街に降り注ぐのが黄砂や大気汚染のPM2.5ではなく、こんな素敵な『PM虹』だったら、みんなが幸せな気分になれるのになぁ・・・な~んてね。
と、ここで琵琶湖文化館の業務に携わる事務職員として頭を切り替えます。職場の影響で、仏画や近世絵画を見る機会は多くあるのですが、「虹」を描いた作品って・・・僕は見たことない?・・・あったかな?
ベテラン学芸員さんに尋ねてみると、曽我蕭白の作品に虹を描いたものがある、とのこと。図録を見せて貰いましたが、なるほど半円形の赤っぽい虹が描かれています。他に浮世絵などには登場しているようですが、確かに虹を描いた作品は少ないのかも・・・というトコロに至りました。
・・・疑問デス。昔の人も虹を見てるはずですよね?心ウキウキしなかったですか?僕が絵師なら好んで画題に取り上げますがッ?!・・・う~んナゾです。。。落ち着いて考えてみます。
その1)そもそも「虹色=七色」の認識がなかった。
その2)絵の具の色で七色が出せなかった。
その3)虹:「虫」偏に「工」貫く・・・オメデタクはなかった?
・・・プチンッ(難しいことを考えて頭の思考回路が途切れた音)・・・
目の付けドコロとしては面白いと思うのですが、、、これは研究の余地あり?!昔の人がどのように虹をとらえ、感じていたのか、みなさん一緒に調べてみませんか??共同研究求ム!!
そう言えば、今朝通勤途中、既に3回虹を見て来ているのですよ。それでまた、偶然ラジオから流れる曲が、虹を歌った曲が多かったのですよ。・・・何故??!
そっか、今日はきっと虹色のステキな一日!
筆:あきつ
ホームページ1月のアクセス数
気がつくともう、1月は行って(近江弁で言うと、「去(い)んで」?)しまいました。滋賀の今年の1月は、特に湖西や湖東地域が数十年ぶりという大雪に見舞われ、気温が氷点下となることもしばしばありました。かと思ったら、その後は3月のような陽気になったり。。。寒暖の差が激しいのは、季節の変わり目が近づいているということなのでしょうか?そういえば、昨日のニュースによると、琵琶湖で毎年春先に起こる「全層循環」(湖面と湖底の水が混ざり合う現象)が、今年は過去10年で2番目に早い、1月26日に起こっていたということです。季節は、湖水とともに確実にめぐっているようです。
さて、文化館のホームページですが、2017年最初の月のアクセス数は、1,230件でした。昨年末のちょっと異様なほどの盛り上がりからすると、静かなスタートとなりましたが、平均サイト滞在時間は順調に伸びています。寒さのため、外出がおっくうになる季節。屋内でじっくりとホームページをご覧くださったということでしょうか?中には、昨秋の近代美術館での展覧会の復習(?)をして下さっている方もいらっしゃるようで。。。噛めば噛むほど味の出てくるのが琵琶湖文化館!!ということかも知れませんね。嬉しいことです。
ここでサラッとチェックしておきましょう。文化館の収蔵品公開情報です。まず、本日2月1日(水)からは、宋紫石筆「柳汀双禽図」が、観峰館(東近江市)の『花鳥画を愛でる』に、そして、2月25日(土)からは、湖南地域の選りすぐりの名品10点が、安土城考古博物館(近江八幡市)で開催される『大湖南展-栗太・野洲郡の風土と遺宝』に出品されます。『大湖南展』の関連行事では、2月26日(日)に当館学芸員による講座も予定されていますよ!
また、1月31日(火)毎日新聞の地域面「名品手鑑」のコーナーに、当館館蔵品「鳥禽図(伊藤若冲筆)」が紹介されました。その反響たるや、早速「いつ見れるの?」「どこで見れるの?」と、お問い合わせの電話をいただいております。人気のある作品ですからね~。他館で展示される場合には、かならず公開情報でお知らせしますので、是非チェックして下さいね。
2月は一年の中で最も短い月。ぼ~っとしていると、またまた月日は逃げて行きます!今すぐ手帳に予定を書き込んで、しっかりと捕まえ、充実したひと月をお過ごしくださいませ。