日別アーカイブ: 2022年10月6日

地域連携企画展いよいよ開催!

 今週土曜日(10/8)から、琵琶湖文化館地域連携企画展「近江湖南に華開く宗教文化-野洲・守山の神と仏-」が始まります。文化館では、展示する文化財を会場である銅鐸博物館さんまで運ぶため、梱包作業が行われました。今回はその様子を、学芸員さんたちの邪魔にならないように少しだけ覗かせていただきました。

 展覧会に出展される文化財の多くは、社寺からのお預かりものです。貴重な文化財を会場まで運ぶためには、より一層の注意を払わなければいけません。こちらでは、担当学芸員と梱包・運搬のプロの業者さんが、文化財の梱包の仕方を話し合っています。「このお像は表面が少し脆いので気を付けてください」との言葉を聞いて、早速段ボールを組み立て、中に和紙で包んだ綿布団を何重にも敷き、ふんわりと包み込むように寝かせていきます。「あれ、それじゃ、輸送中動いちゃうのでは⁉」と心配になっていると、、、すかさず、綿布団と多くの薄い和紙を使い、箱の中で動かないようにしっかりと梱包されました。さすがです。

 そして、こちらでは像高が約85cmの仏像が梱包されています。先ほどとは違う梱包方法です。仏像を動かないように運ぶため、専用の木枠が使われています。仏像が傷がつかないように、薄い和紙や綿布団をしっかりと当て、平紐を使い木枠に固定していきます。「緩衝材にきちんと当たっているか」「ココも固定しましょう」など、仏像が動かないよう、何度も確認をした後、段ボールの板で覆って梱包完了です。
 今回あらためて、梱包作業を近くで見学していると、それぞれの仏像(文化財)に応じた形で梱包していくプロのお仕事に驚くばかりでした。

 そして、すべてを梱包し終えたら、トラックに積み込みです。大切な文化財を運ぶため、作業は、声を掛け合って万全の体制で行われます。トラックの中でもしっかりと固定して、いざ、会場となる銅鐸博物館さんに向けて出発です。これから一カ月半、みんな!いってらっしゃい‼

  いかがです?普段は見る機会が無い展覧会準備の裏側。文化館の文化財がどのようにして会場へ運ばれているのか、ほんの少々分かっていただけました?
 地域連携企画展「近江湖南に華開く宗教文化-野洲・守山の神と仏-」 は、10月8日(土)から11月27日(日)まで、野洲市歴史民俗博物館(銅鐸博物館)で開催します 。期間中には、関連事業の講演会もあります(事前申込制)。どうぞ皆さま、ご期待下さい♪


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