月別アーカイブ: 2月 2025
当館の中池に来た水鳥たち
冬になると琵琶湖には多くの渡り鳥が飛来します。当館周辺にもたくさんの鳥たちが群れをなしてやってきますが、中池で過ごす鳥も見られます。さてさて、どんな種類の鳥が来たのか、中池で見られる確率「中池レア度」の順に、ご紹介します~~🦆🐦🐤

オオバン 中池レア度★☆☆☆☆
全体は黒く、白のおでこと嘴が特徴のオオバン。冬の時期は当館周辺に群れをなし、ほぼ毎日、中池に1~2羽見られる。たまに琵琶湖から陸に上がり、当館の周りを歩くこともある。

ホシハジロ 中池レア度★★☆☆☆
和名「星羽白」の「星」は、背の羽に細かい模様があることに由来するというが、分かりづらい(写真でも分からないデス)。琵琶湖に浮かびながらお昼寝している姿をよく見かける。

マガモ 中池レア度★★☆☆☆
カモの代表「真鴨」は、きれいな緑色をしたオスの頭が有名(写真はメス)。中池に居つくことがあり、冬に飛来する渡り鳥であるものの、2024年春夏シーズンには中池周辺で子育てしていた。

ヒドリガモ 中池レア度★★★☆☆
オスの頭が赤っぽいことから「緋鳥鴨」という。当館周辺にはたくさんいるけれど、中池にはあまり来てくれない。なぎさ公園の芝生の上で、群れでごはん食べている姿がカワイイ。

カンムリカイツブリ 中池レア度★★★☆☆
全体は灰色と白、頭には冠羽、ちょっと小さめ。日本で増加傾向らしいが、当館周辺でも年々増えている気がする。中池に来たのは2024~2025年冬シーズンが初(だと思う)。

カワウ 中池レア度★★★☆☆
渡り鳥ではないため一年中観察できる。当館周辺の水鳥では最も大きいので、見かけるとちょっとびっくりする。本館(お城)の裾で佇む姿をよく見るが、たま~に中池の歌碑にも留まっている。

カルガモ 中池レア度★★★★☆
カルガモは雌雄同色なので見分けるのが難しいが、写真はおそらく左がオス、右がメス。2023年春ごろに中池に来ていたこのカップルは、歌碑台座や桟橋などに仲良く留まっていた。

キンクロハジロ 中池レア度★★★★☆
金色の目、黒い体、白い翼を持つことから、「金黒羽白」というらしい。2024~2025年冬シーズンには中池では見かけなかったが、浜大津方面の琵琶湖ではたくさん泳いでいる。

ハシビロガモ 中池レア度★★★★★
大きな嘴がその名となっている「嘴広鴨」。嘴だけ潜らせてプランクトンを食べるので、あまり潜水しない。2024年12月に2日間ほど中池で確認できたが、それ以降は見られない。

ミコアイサ 中池レア度★★★★★
白い羽根が巫女の白装束に似ていることから名づけられた。目の周りが黒いので、パンダガモとも俗称される。当館周辺ではあまり見かけないが、2025年2月に初めて中池で確認。

冬に中池に来る水鳥は、多くは1羽、多くても数羽です。群れから離れた変わり者!?かもしれませんが、鳥ちゃんたちが中池を気に入ってくれているようで嬉しいです♪
比べてみよう☆琵琶湖文化館着工式の今昔
晴天の2月20日、新しい琵琶湖文化館の建築工事着工記念式典が執り行われました。関係者50名ほどが参列し、晴れやかな場となりました!
そういえばこの光景、どこかで見たことがあるような・・・?そうです!現在の琵琶湖文化館の建設工事課程の『写真アーカイブ』と『動画』です。65年前の昭和35年4月18日に、当時は「滋賀県観光文化館」という名前で予定されていた当館の起工式が行われました。
さてさて、65年前の起工式の様子を、昨日の写真と比べてみませんか?
●会場
今 回:紅白幕つきのテントが設置され、その中に祭壇や関係者席を設置。
地鎮祭に使われることが多いという青白幕もありました。
65年前:埋め立て地(この前年に埋め立て。現在の文化館掲示板あたりか)に祭壇を築き
ました。

●看板
今 回:大きな看板が設置されました。
65年前:今回よりさらに大きな看板です。紅白で飾られていたのでしょうか。

●四隅祓
今 回:建物が建つところが紐で縄張りされています。その四隅をお祓いし、清めます。
65年前:湖上に縄張りが!神主は船に乗り、お祓いしました。

●地鎮行事
今 回:「エイエイエイ」と発声する刈初の儀をはじめ、砂山を用いた地鎮行事。
65年前:湖上での杭打ち!木槌で杭を打ち、玉串を奉納しました。

●式典の後は・・・
今 回:メディア(新聞8社、テレビ2社)による囲み取材。
琵琶湖C&Sと滋賀県が、事業にかける意気込み等をお話ししました。
65年前:お供えしたお神酒や食べ物を下げて、同じものをいただく直会(なおらい)。

うーん、時代と場所が違うので(特に場所:地上と湖上!)、いろいろ違って面白いですね♪65年前にはこの起工式のほかにも、「基礎奉鎮祭」「立柱祭」「定礎祭」「上棟祭」「蜻蛉上翔祭」「資材感謝祭」、そして「竣功報謝祭」といった祭礼が逐次行われたそうです。
新しい琵琶湖文化館では65年前のような多くの式典はないんじゃないか?と思いますが、今回の着工記念式典を経て、3月からいよいよ着工です!琵琶湖文化館Xでは定点観測をしておりますので、工事の進捗もチェックいただけます♪
みなさまに御礼♡県民フォーラム開催しました!

2月11日、「新しい琵琶湖文化館に関する県民フォーラム」を開催しました!朝は小雪のちらつく寒さでしたが、会場:コラボしが21は熱気あふれ、みなさまに高いご関心をいただいていると感じました。本当にありがとうございます♪
登壇者は、新しい琵琶湖文化館のPFI事業を担う琵琶湖C&Sと滋賀県の各担当者。そもそもPFIとは?や、建築設計の概要をはじめとする5つのパートに分け、新しい琵琶湖文化館がどんな館になるのか、具体的な説明がありました。当館からは和澄主任学芸員が登壇し、新しい館の展示室や展覧会の概要などを中心にお話しいたしました。

フォーラム後半は大津市歴史博物館の木津勝副館長をお招きしたトークセッションです。木津さんからは、大津市歴史博物館と当館は、連携相手かつ扱う分野が重なるライバル関係(!)という前置きから始まり、各パートに関して質問がありました。木津さんからの質問に、「うんうん」と頷くご参加のみなさんの姿も印象的でしたが、いかがでしたでしょうか ?

木津さんからは、終始なごやかな雰囲気でご質問いただき、登壇者たちと語り合っていただきました。新しい琵琶湖文化館の開館がとても楽しみだと大きな期待をいただき、あわせて登壇者をはじめこの事業に携わる人々が、所属の垣根を飛び越えて、チームとして楽しみながら取り組んでいることが頼もしい、とコメントいただきました。
みなさまにもそんな雰囲気が伝わっていたら嬉しいです!会場からの質問タイムもあり(時間の都合でご質問いただけなかった方は申し訳ありません・・・)、ご参加いただいたみなさまには御礼申し上げます!

さて会場では、フォーラムの前後でお楽しみいただける特設コーナーを設置しましたが、いかがでしたか?フォトスポットではふきだしパネルと滋賀県フレームをお持ちいただき、新文化館パネルや仏像バナーと一緒に写真撮影ができました。寄付受付コーナーでは、現在の琵琶湖文化館建設時の募金箱にお金を入れていただけ、さらに1000円以上のご寄付をいただいた方はガチャガチャも!ガチャガチャを回して当たる絵はがきは、種類多めに持って行ってしまったかなと思いましたが、選ぶのも楽しんでいただけたように思います。

また、今回アンケート等で、「開館後のボランティアの予定は?」という、とても嬉しいご質問を多くいただいております。まだ詳細は決まっておりませんが、開館後はボランティア組織を作り、活動いただく予定をしております。決まりましたら、みなさまにご案内しますので、ぜひご参加ください!
登壇者の発言にもありましたが「新文化館を使いたおしてほしい!」「ボランティア活動をとおして使いたおしてもらえる館にしたい!!」そんな思いで、事業を進めております♪
湖南市で目撃!井上敬之助像
あれは去年のことじゃったぁ・・・(日本昔ばなし風:わかる人にはわかる?!)
皆さんは覚えていらっしゃるでしょうか?当館からほど近く、道を渡った川沿いに在った銅像のことを・・・。
当ブログでも既に報告済みではございますが、60年以上、かの地で琵琶湖に向かってたたずんでいた井上敬之助[旧石部村(現・湖南市)出身の政治家]の銅像は、井上の出身地である湖南市からの要望により、昨年9月にお引っ越し(移設)されております。


いつも見ていた視界の端から、銅像がなくなったことを不思議に思い、当館HPに[ご意見・ご感想] を寄せてくださった方もいらっしゃいます。
文化館で働く私たちにとっても、馴染みのある風景の変化に一抹の寂しさを覚えつつ・・・と、このままで終わらないのが “あきつブログ” です(笑)。しっかり“追跡”しております~♪
先日、湖南市にお邪魔した時に目撃した写真が・・・こちらッッ!!!

これはこれは井上さま!お元気そうで何よりです!変わらぬ凛々しいお姿に思わず感涙!
発見場所は、湖南市役所東庁舎に隣接する森北公園。木々に囲まれた素敵な公園です。 井上先生・・・ 政治家として厳しい一面もあったかと思いますが、故郷に戻られて、心なしか表情が和やかに晴れやかになられた気がいたしますヨ!(・・・気のせい?いやいや近くで見ていたから)わかる者にはわかるのですよぉ~エッヘン!

日々の移ろいに寂しさを感じるばかりではなく、変われるところは変わって、時代とともに変化していきたいものです!

これからもまだまだ伸びしろ満載の琵琶湖文化館。新しい琵琶湖文化館の建設地には、工事のためのプレハブが建ち始めました。本格的な着工は3月から始まります!