日別アーカイブ: 2025年7月17日
講座「花湖さんの打出のコヅチ」第3回 大津城・新説!新設?!

7月16日(水)開催しました!滋賀の文化財講座「花湖さんの打出のコヅチ」第3回!!
前回のブログでも紹介しましたが、2008年の開講以来、「打出のコヅチ」の参加人数の合計が9,000人を突破し、益々勢いづいておりまする!?!今回の講座も、会場には溢れんばかりの人々がお越しくださいました♪

さて、皆さんの期待を一身に背負って(?!)登壇したのは、北原治主幹(滋賀県文化財保護課兼琵琶湖文化館)。「新しい文化館建設地と大津城」と題し、私たちにとって、“とっっっても気になる土地”の歴史が紐解かれました。

皆さんはご存じでしたか?大津城。浜大津の陸橋の下に「大津城跡」という石碑が目にとまりますが、現在の街並みからはその存在がイメージしにくい・・・水城です。・・・ここがミソで・・・
・・・浜大津から少し離れた立地にある現・琵琶湖文化館(お城の形をして湖上に浮かぶように建つ当館)を訪ね、「大津城の御城印をください」と言う方も・・。
あ、スミマセン、話が逸れました(笑) 。

講師の北原氏は、大津城が古から栄えた「大きな津(港)」の物流拠点にあったこと、水運をめぐる武将たちの攻防などを解説。様々な文献や発掘調査成果から、城の規模や縄張りについて検証されました。
特に三の丸・水堀の位置については、地図や写真を使って北原氏独自の新説が熱く語られるなど、皆さんも身近な土地の歴史ロマンを感じていただけたのではないでしょうか。
講座終了後のアンケートでは、

〇普段見聞きしている地名・用語が出てきて興味深く聞きました。
〇城跡の石碑はよく目にしていますが、こんなにも本格的な拠点として築かれ、今でも確かな痕跡が残されているのだということを知れて良かったです。
〇新文化館建設地周辺に建築されていた大津城について、かなり突っ込んだその規模や形状等について研究された結果を知ることができ、興味深いものがあった。
などなど、多くのご感想をいただきました。皆さんの反応を素直に喜んだ北原氏(笑)。これからも調査・研究に邁進していただきましょう(期待大!!)。
大津城の歴史、それは新しい琵琶湖文化館が建つ土地周辺の歴史です。(新文化館はお城の形ではありませんが)今回の講座に参加したことで、かの地に新たな親しみを感じていただけたなら・・・。新文化館の新たな船出を応援してくださ~い!

