月別アーカイブ: 3月 2026
「しがわーくフェスタ2025」にブース出展しました!

3月21日(土)、「しがわーくフェスタ2025」に琵琶湖文化館として出展をしました。このイベントは、滋賀県中小企業青年・団体中央会の主催で、お仕事体験・学習イベントとして今年で三回目となります。会場は草津市YMITアリーナで、「しがの仕事を親子で楽しみながら体験できる!」がコンセプトとあって、会場には県内の小学生以上の子どもたちと家族の皆さんが参加しました。

イベントでは、琵琶湖文化館や学芸員の仕事にふれてもらうため、私たちが得意とするオリジナルしおりづくりのワークショップを開催しました。博物館や学芸員というと、難しいイメージをもたれるかもしれませんが、しおりに使用する収蔵品の写真に皆さん興味津々!琵琶湖や近江八景といった、滋賀県ゆかりの作品を揃えたかいがありました(笑)。
しおり作りには、参加者に掛軸(かけじく)の構造を理解してもらう目的があります。いつもは写真を選んでしおりを作るという体験ですが、今回は「お仕事体験」ということで、下地の色紙に絵や模様を描いてもらいました。これは、表装の形式の一種である、描表装(かきびょうそう)について知ってもらおうという試みでした。絵をかいてもらうのは難しいかな、と思いましたが、参加者の子どもたちは私たちの想像をはるかに超えた、ユニークで面白い作品ばかり!

しおりの仕上げを待ってもらう間には、武将クイズに挑戦!内部の人にも「むずかしい」という評判(?)のクイズでしたが、果敢(かかん)にチャレンジしてもらった子どもたちには、オリジナルグッズ(缶バッジ、ステッカー、クリアファイルから1種類)をプレゼントという大盤(おおばん)ぶる舞いでした。

当日はしおりづくりの体験に90名、ブースへの来場者として180名の方にお越しいただきました。ご参加の皆さま、誠にありがとうございました。
琵琶湖文化館では、新しい琵琶湖文化館における活動の普及目的のため、県内のイベントへの出展も計画しています。次はどちらのイベントに出展するでしょう??琵琶湖文化館が発信するホームページやプレサイト、SNSなどを要チェック!!
頭上から、背中から、底面から、期待膨らむ3D

3月某日、実は当館で・・・収蔵品の3D撮影!を実施しました(嬉)。撮影対象は、収蔵品の彫刻4躯で、今後の調査研究や新しい琵琶湖文化館で活用するためのものです。
仏像などの彫刻作品を博物館のケース内で展示する場合、360度方向から見学することはできず、映像やパネルを使用して補うケースが見られます。「実際に見たい!」「仏像の中はどうなっているの?」というギモンも。。。
そこで今回実施する3D 撮影は、仏像を360度から見られる、頭上から、背中から、底面から(普段はお目にかかれない内刳(うちぐ)りの様子も!) 、様々な角度で見ることが可能となります。撮影技術の進歩はスゴイ!カメラマンが特殊な機材を運び、設置していくにつれ、わくわく感が高まります 🌟


今回は、フォトグラメトリーとスキャナーを使い、細部まで撮影をしていきます。正面、背面、左右側面、底部の隅々まで撮影しようとすると、1箇所の平均150カット撮影しないといけません。とすると、1躯につき1000カットに及ぶことも。。。専用ソフトを利用しつつ、3D再現をしつつ何度も確認、撮影できていない部分を補い再現性を高めていく、まさにプロの仕事ですね。

私たち学芸員も、このような撮影に携われる機会は少なく、安全な文化財の移動に留意しながら、貴重な経験ができました。 今回、撮影したデータは、ホームページでの限定公開や新しい琵琶湖文化館での活用、将来的なレプリカ制作の素材としても利用できればと、期待は膨らんでいきます。今後の展開をお楽しみに!
柴田勝家も近江の武将、なにゆえに?
NHK 大河ドラマ「豊臣兄弟!」で、いよいよ舞台に近江が登場してきましたね!

小谷城の浅井長政に嫁いだ市(演:宮崎あおい)に「いっそお前と一緒になる方がマシであったな」と戯れごとを言われてドギマギする柴田勝家(演:山口馬木也)が『カワイイ♡』とネット上で話題を呼びました。
愛すべき武辺者(ぶへんしゃ:勇敢な武士)のイメージがある織田家の宿老・柴田勝家(1522?~1583)は尾張国(愛知県)出身ですが、やはり近江ゆかりの武将です。
元亀元年(1570)、浅井長政離反と六角義賢の攻勢に対して信長は近江南部に4人の武将を配置します。

柴田勝家はそのうち長光寺城(近江八幡市:別名瓶割山城)に居城し、城主として六角勢と戦いました。江戸時代成立の『常山紀談』には、勝家は城の水の手を絶たれて水不足に窮しながら、あえて自ら水瓶を叩き割って決死の戦いを挑んだというエピソードを伝えています。「瓶(かめ)割り柴田」の二つ名の由来です。
勝家はのちに越前国北ノ庄城49 万石を与えられて長光寺城を手放しますが、近江の城主・領主として活躍した時期があるのです。写真は蒲生郡の領主として、勝家が地域の水争いの裁許を行った古文書です。かつて当館の井上副館長が調査した結果を受けて、竜王町の指定文化財に指定されています。武辺者としてだけではなく、有能な政治家でもあった勝家の面影を伝える貴重な史料です。

[竜王町/川上区自治会、川守区、綾戸自治会、駕輿丁自治会、弓削自治会 所有 ]
竣工1年前イベント「建設現場公開デー」ありがとうございました♪

3月7日(土)に開催した「建設現場公開デー」🎊たくさんの方にお越しいただき、本当にありがとうございました!
この日は、春の訪れを感じる「第71回びわ湖開き」の日。県内外から多くの方が大津港に集まりましたが、そのすぐそばの新しい琵琶湖文化館の建設現場にて、建物竣工1年前を記念した「建設現場公開デー」を開催しました!
建設現場見学への事前予約は、たいへん多くの方にお申込みいただき、また当日受付も満員となり、ご参加いただけなかった皆さまには申し訳ありません。。。こんなに多くの方が新しい琵琶湖文化館の完成を楽しみに待ってくださっていることを、琵琶湖文化館一同、あらためて感じました。

建設現場見学は全9回、各回20分の入れ替え制。建設現場という危険な場所ですので、大人はもちろん子どもちゃんもヘルメットをかぶっていただいての入場です。学芸員や建築技術者の説明を聞きながら、普段はなかなか近くで見られない工事中の建物の外観をじっくり見ていただきました🏗️
学芸員からは、琵琶湖文化館のあゆみや、これから新しい琵琶湖文化館で取り組んでいくことなどついてお話ししました。短い時間ではありますが、同じことを9回お話しするので、「今度はボケを入れてみようかな?」など変化をつけながらお話しいたしました(笑)。そのかいあってか(?)、笑いあり、驚きの声あり、などなど雰囲気よく進みましたよ☀

ご説明以外にも、MR体験や模型の展示といったコンテンツもお楽しみいただきました。MRとは、Mixed Reality(ミックスド・リアリティ):現実空間と映像や情報を重ね合わせ、建物がそこにあるかのように見ていただける「複合現実」のこと。ここではタブレットの画面で完成後の建物の姿をご覧いただきました。「こんな感じになるんだ!」とワクワクしていただけたのではないでしょうか。


この建設現場見学にご参加いただいた方には、イベントにあわせて作成した不織布バッグとクリアファイルを差し上げました。どちらも水色が印象的なグッズです。ぜひ普段使いしていただけたら嬉しいです!ご参加いただけなかった皆さまにも、お渡しできる機会を作っていきたいと思います。

ところで新しい琵琶湖文化館は、建物全体に免震構造を採用し、大地震に備えます。この免震技術を体験できる「免震体験車」に、今回のイベントにてご乗車いただけました。耐震と免震の違いを体験できるのですが、揺れの感じが全然違ってびっくり!新しい琵琶湖文化館にご来場いただく皆さまと大切な文化財を守るための最新技術を、身近に感じていただけたと思います。

建設現場からすぐ近くの浜大津アーカスでは、毎回好評の「館蔵品のしおり作りワークショップ」を開催。今回は「びわ湖開き」にちなんで、琵琶湖をテーマにした館蔵品の画像をたくさんご用意しました。お気に入りのしおりを作っていただけたでしょうか?


当日は、老若男女問わず多くの方にお越しいただき、とても賑やかで楽しい一日となりました。

新しい琵琶湖文化館への期待を高めていただけるよう、これからも努めてまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします!