カテゴリー別アーカイブ: 展覧会

展覧会準備の確認・梱包作業です

本日は、27日から始まる「表現された神と仏」展にむけて、輸送・展示に伴う作品の梱包作業が行われています。
先ずは展覧会会場である安土城考古博物館の学芸員さんと一緒に、作品の確認作業です。
20160222-3貸す側、借りる側、両方の立ち合いのもとで作品1点1点を確認し、その状態を調書に控え写真に撮るなどします。

屏風の確認では、絵のある本紙側(表)だけでなく、背(裏)ももちろんチェックします。皆さんには見えないトコロですが、輸送や展示作業の時に支障となる脆弱な部分がないか、キズはないか、細かくチェックします。こちらはマザーレイク滋賀応援基金で修理してましたので、「作品状態良好」ということで、無事点検を通過していきました。
掛軸などは、特に絵の具の状態や本紙の折れ皺、表装の状態など、細かく調書が取られていました。
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一方、彫刻の梱包では、「この神像、小さい手の部分を別にもう一重養生しておこうか。」「養生してからお腹を晒(さらし)で固定して。」等々、作業上の注意点を声に出しながら慎重に作業が進められていました。チームワークの大切さがうかがえます。

ということで、すこ~し作業中のお仕事をのぞかせていただいただけですが、現場はその時出来るあらん限りの注意が尽くされており、緊迫感が漂ってました。そして「多くの人にいい作品をいい状態で見て貰いたい」という思いも一緒に梱包されていたと思います。
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今回の展覧会では、48点の文化財が展示されます。会場の安土城考古博物館がある近江八幡市ゆかりの文化財も出展されています。日牟禮八幡宮さまの木造男神坐像や、長命寺さまの木造広目天立像は、制作年代も古く、平安時代の彫刻としてとても貴重です。これを機会に是非地元の文化財をじっくりとご観賞いただければと思います。

   筆:あきつ

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展覧会準備が佳境です

いよいよ安土城考古博物館での展覧会:琵琶湖文化館収蔵品特別陳列「表現された神と仏の美」の開催が、間近に迫ってまいりました。27日(土)が初日です。

20160219-1本日の学芸員さんは、会場に展示するパネルの準備で大忙しの追い込み状態・・・原稿作成に余念なく没頭する学芸員さん。プリントアウトした用紙をパネルに貼って仕上げる学芸員さん。20160219-2声を掛けるのもハバカラレル感じ・・・いつもよりピリピリとした空気感です。
でも!『完成形』が見えるところまでたどり着けたので、充実感も漂っています。あと少しだ・・・頑張りまっしょい!

展覧会準備、不器用な僕はお手伝いできませんが、せめて「ブログで盛り上げていくのが僕の使命」と思って、微力ながらも頑張って応援しています。皆さんもお付き合い下さいませね。

20160219-3テンションが上がる出来事もありました。それがコレ!展覧会でもご紹介する「マザーレイク滋賀応援基金」で文化財の修理を行った、そのパンフレットが、本日無事納品されました~!ままま間に合って良かった(ホッ)。是非会場で手に取ってご覧いただければと思います。

   筆:あきつ

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副園長さまの来県

昨年1月から8月にかけて米国ミシガン州で開催されていた「マイヤーガーデン滋賀特別展Splendors of shiga」。この度、会場となったフレデリックマイヤーガーデン&スカルプチャーパークの副園長さまが、今回の事業が無事終了したことのご報告のため来県されました。実は10月にお越しになる予定だったのですが、体調を崩されて延期となり、ようやく再会を果たすことが出来たという次第です。1日には副園長さまと共に文化館の学芸員が、出陳いただいたお寺さまにご挨拶にうかがい、好評であった展覧会の報告をさせていただきました。
20160202-1また、2日には滋賀県公館において、三日月知事より感謝状が手渡されました。その後の報告会では、副園長さまからこの度の事業成果について、入場者数が38万人を超える素晴らしい展覧会であったこと、滋賀県を紹介するパンフレットが20160202-2大変好評で3回も増刷しなければならなかったこと、注目度が高く多くのマスコミにも取り上げられ1兆2千億人を超える人たちに宣伝効果があったことなどが、ジョークも交えた和やかな雰囲気の中で報告されました。
中でも「この人たちがいなければ実現出来なかった」と県立3館の学芸員の名前をそれぞれに呼んでいただいた時には、思わず目がウルんでしまいました。良かったなぁ良かったです。頑張る学芸員さんの姿を陰ながら応援してきましたが、それらが全て報われたような気が致しました。
「滋賀という窓を通じてアメリカの人々に日本の美を紹介したかった。心から感謝を伝えたい」と笑顔で話された副園長さま。こちらこそ感謝感謝でございます。本当に有り難うございました。

2年後には滋賀県ミシガン州姉妹協定が結ばれて50周年を迎えます。今回のように文化や美術が持つチカラが架け橋となって、益々の友好関係を築いていくことが出来ますように、滋賀の良さや日本美術の素晴らしさを伝えていくことが出来ますように、そのチカラを信じて前に進んでいければいいなと思います。

   筆:あきつ

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奇石マニア

最近、ちょっと気になる展示があります。それは、草津市立草津宿街道交流館で開催されている企画展「石亭を継ぐもの」(12月6日まで開催)。当館にも出陳依頼がありました。
木内石亭は、江戸時代、近江国滋賀郡下坂本村(現:大津市下阪本)の生まれで、後に母の生家である栗太郡北山田村(現:草津市)の木内家の養子となります。小さいころから「石」に興味を持ち、珍石、奇石、鉱石、化石などを収集、弄石家(石の愛好家)の間で指導的役割を果した人物です。その石亭が今年生誕290年、今回そのご縁で草津市での企画展が開催される運びとなりました。

奇石(変わった石)収集家として有名な石亭は、「石の長者」とも呼ばれており、かの有名な平賀源内とも交流があったそうです。でも僕がこの「奇石マニア」さんのコトを知ったのは、文化館の収蔵品紹介で「雲根志(うんこんし)」を紹介した時でした。江戸時代になんともマニアックで変わった人がいたものだと、ビックリだったことを覚えています。お山へザルを持ってトパーズを探しに行った僕にとっては師匠と呼べる人かも・・・学芸員さんの話では、石亭が集めた貴重な石たちは残念ながら散逸していまい、コレクションの全容を知ることは出来ないということですが、見たかったなぁ~という思いとともに、僕の記憶に石亭の名が刻まれたのでした。

20151113今回の展示では、「伝木内石亭収集奇石類」(栗東歴史民俗博物館蔵)が、彼が集めたであろうその一部が、展示されるそうです。・・・やっぱりちょっと気になります。。。

文化館へは、木内石亭書蹟「石」の出品依頼がありました。学芸員ではない僕は、個人さまから寄託されているこの書蹟がどのようなモノか知りませんでした。ですが今回!こちらのチラシの表紙に使っていただいたみたいです!コレですッ!

究極の石マニアが「石」と書いたその想い・・・是非会場で見てみたいと思います。皆さんも足を運んでみてはいかがですか?

   筆:あきつ

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県外初出品!

151030今から約160年前の1854年、日本はアメリカとの間に「日米和親条約」を結び、約200年続いた鎖国から開国することになります。ここから日本の近代史が始まります。
現在、幕末期から昭和時代にかけての日本の外交のあゆみを紹介する展覧会が茨城県立歴史館で開催されており、琵琶湖文化館収蔵の「大津事件関係資料」(滋賀県指定文化財)の中から、サーベル・木綿のハンカチ・「凶行者近傍配置巡査調書」が展示されています。これらの「大津事件関係資料」が県外で公開されるのは初めてです。

大津事件は歴史の教科書に記載されることもあり、また、学校の歴史の時間で習ったことがある方もおられるかと思います。「大津事件関係資料」については、HPなどでこれまでも紹介してきましたので(コチラ)、みなさんよくご存じかと思います。明治24年(1891)日本を訪れたロシアのニコライ皇太子を、警護にあたっていた津田三蔵巡査がサーベルで突然斬りつけた大津事件は、日本の司法権の独立を守った歴史事項として知られています。「大津事件関係資料」は当時の様子と、ニコライ皇太子を介抱した呉服屋永井家を巡り、事件後にロシアと日本との間で水面下で買収の駆け引きが行われたことが記録されているなど、近代政治史・外交史上貴重な資料です。
展覧会ではその他に、幕末から昭和時代にかけての条約を中心とした外交に関する貴重な史資料が展示されています。
現代に生きる私たちに直近の近代史、特にグローバル化が叫ばれる中、世界の中で日本がどのように歩んできたのかを知ることはとても大切ですね。ぜひ、みなさん、展覧会にお運びくださいませ。

展覧会:特別展 外務省外交史料館・茨城県立歴史館共催
「日本外交のあゆみ」
会 場:茨城県立歴史館
会 期:平成27年10月10日(土)~11月23日(日)

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琵琶湖の絵

皆さん覚えておいでですか?文化館のHPを検索するキーワードで『琵琶湖の絵』という言葉がヒットしている・・・と報告した事(9月1日のブログ)。僕は、「地元を愛するがゆえに滋賀の歴史を探究したいという、アダルトな想いから生まれた検索キーワード」と分析しました。これには身内からも「???ワカラナイ???何の事?」と質問されましたが・・・。

よ~く考えて下さい『琵琶湖の絵』ですよ?文化館の所蔵品で・・・あるでしょ?ほらほら・・・思い出して。。。おそらく文化館の近世絵画部門で、他館への貸出回数ベスト10に入る人気者(推定きっと多分)、歴史的にも意義深いあの絵ですよ?ギブアップ?

文化館で「琵琶湖」の看板背負っているのは、円山応震筆の『琵琶湖図』!これでしょ!皆さんが探しているのは?!間違いないでしょ!!

え~っと、詳しくは収蔵品紹介:絵画部門の『琵琶湖図』を見ていただければと思いますが、画面中央に大きく琵琶湖を描き、その湖岸を如何にも異国風の人々が大行列をなす、そう、この絵には江戸時代の朝鮮通信使の様子が描かれているのです。それがこの絵を「超有名にしている」と当館の学芸員さんは言っておられます。

20150926-1今回もそのご縁で、とある展覧会に出張中です。その展覧会は「朝鮮通信使ユネスコ記憶遺産登録推進事業 雨森芳洲と朝鮮通信使~未来を照らす交流の遺産~」。滋賀県の北部にある長浜市で、高月観音の里歴史民俗資料館と長浜城歴史博物館の2会場で同時開催されています。10月17日には記念シンポジウムも予定されているそうですから、滋賀の歴史を探究したい皆さんの欲求も満たされるのでないでしょうか。湖北の秋は散策にもぴったりです。是非お出かけ下さい。

20150926-2偶然もう1枚のチラシが目に付きました。こちらは名古屋市の蓬左文庫(徳川美術館)で開催中の「日韓国交正常化50周年記念 豊かなる朝鮮王朝の文化-交流の遺産-」展です。

なんだか今年は朝鮮通信使がアツイです。

   筆:あきつ

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友好の鍵

245 先日のブログで、マイヤー展終了の報告が担当学芸員さんからありました(コチラ)。担当学芸員さんは、8月16日のマイヤー展の閉幕に合わせて、撤収作業のためにミシガン州に出向き、帰国後も作品の点検・返却作業をされ、9月の初旬にようやく作業がひと段落されました。1つの展覧会を開催するのに3年もの時間をかけて行われたこと、展覧会の閉幕が終わりではなく、無事に作品が返却されるまでが大切なことがよくわかります。体力・気力ともにハンパありません。本当にお疲れ様でした!そしてマイヤー展の入場者数を聞いて、その数の多さに館員一同驚くとともに、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

さて、以前のブログで、ミシガン州の大学から滋賀県に贈られた感謝状と、滋賀県とミシガン州の交流の歴史についてご紹介しましたが(コチラ)、琵琶湖文化館にはまだまだ交流を物語るモノが遺されています。

それが「友好の鍵」です。古い順に1594
・1969年 ランシング市から大津市
・1969年 アナーバー市から彦根市
・1976年 バーミングァム市から栗東町
・1976年 ポンティアク市から草津市
の4つの「鍵」が遺されています。ミシガン州と滋賀県の交流が開始されたのが、1968年ですので、47年間も続く友好交流の始まりの頃を物語る品々となります。

ところで、なぜ友好都市の印となる贈り物が「鍵」なのでしょう。それは、ヨーロッパの中世都市に起源があります。中世都市の多くは、外敵の侵入から住人をまもるため、都市の周りに塀をめぐらせた城塞都市が主流でした。入口は城門で固く閉ざされており、門を開けるための鍵は都市の人々の命を守る大変大切なものでした。そのため鍵はその都市象徴するものとなりました。ここから都市と都市をつなぐ友好の印として「鍵」が贈られるようになったのです。

文化館にある4つの「友好の鍵」を見ていると、1つ1つの交流がつながって、今回の展覧会へと実を結び、広くミシガンの皆さんに近江の美・日本の美を知っていただくことができたのだとあらためて思いました。
そして今回の展覧会が次への友好交流の礎となることを願ってやみません。

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マイヤー展終了!!

IMG_2791 滋賀県とアメリカ・ミシガン州が姉妹州県であることが契機となってフレデリックマイヤーガーデン&スカルプチャーパークで開催されていた滋賀特別展「Splendors of Shiga:Treasures from Japan」が終了し、貸し出されていた作品もすべてが無事にそれぞれの所有者のもとへ帰ってきました。私たちは作品を安全に輸送するため、可能な限りの知識と技術を総動員して万全の対策をとっています。ですが、帰ってきた作品の梱包が開かれる瞬間は、学芸員としてもっとも緊張する場面の一つであり、無事を確認すると心からホッとします。

今回の展覧会の入館者数は、386,555人でした。開催日数は199日だったので、平均すると1日あたり2,000人が会場を訪れてくださったことになります。仏像や着物、信楽焼など滋賀を代表する美術品をご覧になった方からの反応はとても良く、中には「6回来たよ!」という方もおられました。カナダからわざわざ来られた方もいらっしゃったようです。そして、滋賀から見に行かれた方も。

IMG_2379 文化館がこのプロジェクトに関わるようになったのは、3年前。マイヤーガーデンが滋賀の美術品を紹介する展覧会の開催を希望しており、実施の可能性を探るところからのスタートでした。どのような美術館なのかを知るために視察に行き、展覧会の開催準備を進めてきました。お互いの考え方やルールの違いに直面することもありましたが、両国の関係者が歩み寄りながら実現した展覧会でした。

IMG_2710 展覧会最終日に出会ったある女性は、「とても素晴らしい展覧会で、本当に話題になった。展覧会が始まる前までは滋賀を知る人はほとんどいなかったが、今ではみんなが知っているよ。」と、どれだけ強いインパクトがあった展覧会かを興奮気味に話しておられました。展覧会は終わってしまえば形は残りませんが、この女性のように多くの人々の心にこの展覧会の感動が残り、それが美術を通じての新たな国際交流の芽となり再び花を咲かせることができたなら、それは素晴らしいことだと思います。

多くの関係者のみなさま、そして展覧会をご覧いただいたすべてのみなさんに感謝です。

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滋賀特別展 裏話

8月16日、米国ミシガン州で開催されていたマイヤーガーデン滋賀特別展「Splendors of Shiga」が、好評のうちに無事終了致しました。それに伴い、当館の学芸員さんをはじめ関係者方々が、出品作品のお迎えにアメリカに出張されていました。それも25日には、無事滋賀に戻って来られ、お留守番をしていた僕たちも語られる土産話で盛り上がっているところです。

しかし・・・僕が最初に言った言葉が「お帰りなさい!セミは鳴いてましたか?!」だったなんて、苦労して帰って来られた学芸員さんに、今思えばなんと失礼な事か・・・つい8月3日のブログに書いていたことが気になっちゃって(笑)。皆さんも気になり・・・ますよね?・・・結果、、、鳴いていたそうです!違う種類が!学芸員さんは現地で「なんでこんなにセミの鳴き声が気になるのやろう」と不思議に思っておられたそうですが・・・イヒッ・・・それは僕の仕業です。

泊まったホテルではこんな素敵な出会いもあったそうです。20150828それがコレ!トンボが茎に留まっています!クリップ型のトンボが花のアレンジをお手伝いしているのです!うふん、どこへ行っても働き者~(笑)。最初学芸員さんは、トンボのお城:文化館から来た自分のために用意されたまさかの粋な計らい?!と感激されたそうですが、後から聞けば他の皆の部屋にもトンボクリップはあったらしいです(笑)。偶然でも嬉し素晴らし!有り難う!
お食事はやっぱりどこへ行ってもアメリカサイズ!山盛りのサラダだけでもお腹が満たされると言っておられました。また、博物館から空港へは作品をトラック2台に積み込んで、伴走車とともに長距離を移動をされたそうですが、このトラックの運転手さんが、これまたアメリカサイズなご夫婦で・・・マッチョムキムキ、それはそれは頼もしかったと言っておられました(笑)。有り難いこと!

他にも、「名付け」がうまいしっかり者の女性学芸員さんや、ダンディなムードメーカーのベテラン学芸員さん、そして鉄壁の仕事をこなして下さった運送のスペシャリストさん達、また各方面への段取りと調整を完璧にしていただいた滋賀県職員の方々、更には海外での展示を快く承諾して下さった所有者の方々、何よりマイヤーガーデンでお世話になった現地スタッフの皆さん。本当に多くの方々と関わり合い、助けていただいた展覧会でありました。有り難うございました。
今回のお仕事は、お互いを苗字ではなくファーストネームで呼び合うなど、日本では有り得ない空気感で、とてもいいチームワークで、達成することが出来たみたいです。「楽しかった」とウチの学芸員さんは言っておられます。

普段は各専門分野で特色を出している県立施設ですが、枠を超えた展覧会で活躍される皆さんのそのお姿を間近に見ることが出来た、それが僕にはとっても嬉しかったです。。。
滋賀の文化、芸術、美術作品、まだまだ『魅せ』ドコロは限りなく、266今後もこのような展覧会が世界で開催できればいいなぁと、思います。
これからコレカラ!滋賀の魅力をどこまでも↗↗↗

   筆:あきつ

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展覧会 第3期突入!

米国ミシガン州グランドラピッツ市で開催中のマイヤーガーデン滋賀特別展「Splendors of Shiga」。約6ヶ月にわたる長期展示と思っていたのが、早くも残すところあと2ケ月。先週には無事、第3期展示替えが終了したとの連絡が入ってきました。

1月末から始まったこの展覧会。冬、春、夏と季節感を大切にそれぞれに展示替えが行われています。それに併せてホラ、パンフレットも衣替え。ニクイ演出が関係者としては嬉しい限りです。また、新たに完成した日本庭園では、オープニングセレモニーの日に滋賀県主催のお茶会が開かれ、知事も参加された様子が新聞に載っていましたね。当館からは残念ながら参加することは叶いませんでしたが、現地の方々には本当にいろいろとお心遣いをいただいており、とても感謝しています。

ところで、、、皆さん「ミシガン州」ってどこにあるかご存じですか?もちろんアメリカです。西ですか?東ですか?北ですか?南ですか?改めて問われると、意外と戸惑いません?
正解は中西部(笑)。シカゴやデトロイトと言えばイメージ出来ます?そのあたりです。

職場ではこの話題からさらに発展・・・有名どころで、
【ロサンゼルスはどこに?】
「西側!」『野茂がいたところ』
【じゃぁニューヨークは?】
「もちろん東!」『ゴジラ松井頑張っていたな~』
【最後にシアトルは?】
「ごめんなさい自信ありません!」
『マリナーズのイチローやなぃか!忘れたらあかん』

・・・なんてことはない、地理も含めて一番詳しいのは、メジャーリーグファンである文化館の御大・・・なのでした(笑)。

   筆:あきつ

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うちのコが1番・・・

文化館の館蔵品が渋谷区立松濤美術館で展示されている関係で、その展覧会図録を頂戴しました。今回の展示は目の付け所がちょっと変わりダネ?そのスジの方に大人気となっているようです。癒し系のその展覧会の名は・・・ズバリ!「いぬ・犬・イヌ」!!ちなみに昨年は「ねこ・猫・ネコ」展が開催されていましたね(笑)。

そして、当館からは(チラシの裏面にも使っていただきました)館蔵品「洋犬図」が出品されています。皆さんのお目に留まりましたか?
図録を拝見すると、埴輪から絵画、彫刻まで年代問わず、いろんな視点で集められた作品が多数掲載されています。「よくこんなに集められたな~」と。それだけ人とお犬さまとの関係が深かった、身近だったんだなと、よく分かります。(開催中~5月24日まで)

「あ、いたいた、うち(文化館)のワンコ」「やっぱりオトコマエ~」「鼻筋がシュッとしてる」「目に愛嬌があるな」「大きいけど怖くないし」「格好いいし賢そうやもん」
・・・はっきり言って親バカです。。。決して身内贔屓ではないですが・・・シリーズの中で・・・やっぱりうちのコが1番・・・と思っている職員一同です(笑)。
「あれ?コロ犬は?出てないの?」「コロ助は今回お呼びが無かった」「残念!愛嬌たっぷりやのに」「『かわいい仔犬』シリーズに出ていたら1番人気確実やったのにね~」・・・ちなみにコロ犬=コロ助は、畏れ多くも円山応挙筆「狗子図」のコトで・・・文化館でのお昼休み、『まったりタイム』にだけ許される呼び方です。。。

僕が「コロ犬」と口を滑らせただけで職員の皆さんに通じた・・・(笑)・・・その和みの雰囲気が、お犬さまが愛される理由なのかもしれません。

   筆:あきつ

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送られてきたものは・・・

米国・ミシガン州グランドラピッツ フレデリックマイヤーガーデン&スカルプチャーパークでの展覧会「Splendors of Shiga」はおかげさまで、多くの方にご覧いただいており、なんと180,000人以上の入館者があったそうです!

そんな中、一通のかわいらしい真っ赤なレターが文化館に届きました。開封すると、金字をあしらった花形のケースが・・・。さらにケースを開くと、数枚の丸いカードが入っています。赤いカードには「THE RICHARD HELEN DeVOS JAPANESE GARDEN」と書かれており、他のカードにも何やらいろいろ書かれています。カードのかわいらしさに目を奪われましたが、これは来月マイヤーガーデン内に開設される「日本庭園」のオープニングセレモニーへの招待状なのでした。

マイヤーガーデンは500,000㎡以上の広大な敷地に、美術館や音楽ホールなどの文化施設が設けられていたり、巨大な彫刻が野外展示されているのですが、6月に新たに34,400㎡もの広さの日本庭園がオープンするのです。これは東京ドームのグランドの敷地面積のおよそ2.65倍の広さです。この規模の庭園でしたら、後楽園などの回遊式大名庭園がイメージされます。ちなみに、サンフランシスコにも有名な「ジャパニーズ ティ ガーデン」がありますが、こちらの広さは20,000㎡だそうです。

さてさて、送られてきた招待状には、日本に古くからある青海波文様や麻葉文様がほどこされており、日本をイメージした凝った作りのもので、日本人の私たちもステキ!と思わず感心してしまいました。カードから、マイヤーの方々が日本の文化を心から愛してくださっている様子が伝わります。残念ながら、オープニングには行けませんが、「THE RICHARD HELEN DeVOS JAPANESE GARDEN」が盛況となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

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