月別アーカイブ: 5月 2015

感謝状贈呈式

先日、資料を寄贈いただいた方への感謝状贈呈式が行われました。
今回、ご寄贈いただいたのは阿弥陀三尊形式の本尊・木造阿弥陀如来坐像1躯と脇侍の観音菩薩坐像1躯、勢至菩薩坐像1躯の計3躯の仏さまです。
こちらの仏さまの作者は滋賀県出身の彫刻家・森大造の作品で、本尊の阿弥陀如来坐像の光背に「大造謹刀」との陰刻銘があります。
森大造は坂田郡(現米原市)に生まれ、東京美術学校(現東京芸術大学)彫刻科を卒業、文展・帝展において幾度も入選し、新文展では無鑑査になるなど近代日本を代表する彫刻家として活躍しました。
寄贈者は滋賀県出身の方で「是非、公共の博物館で保存・活用してほしい」との強い希望で、既に森大造の作品を収蔵する文化館において受け入れさせていただくこととなりました。感謝状贈呈の際は、目に涙を浮かべながら「感謝、感謝。これで安心です。」と仰っていただきました。

当館に求められる役割を改めて認識するとともに、寄贈者の方にあらためて深く感謝申し上げます。

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正福寺(湖南市)にて特別公開!

  5月というのに夏日がつづきますが、いかがお過ごしでしょうか。

  花と緑が輝くこの季節、湖南では、花の見ごろに合わせて、花の寺として有名な正福寺さまで寺宝が特別公開されます。いつもは琵琶湖文化館でお預かりしている県指定文化財の「鰐口」も公開される予定です!

  鰐口とは、鈴を扁平にしたような形をしている楽器の一種で、社寺の軒先などに懸けて吊り、参拝の方などが鰐口に懸けてある紐で打ち鳴らします。正福寺さまご所蔵の鰐口には元亨2年(1322)の銘があり、鎌倉時代の数少ない基準作として貴重です。

  正福寺さまはサツキが美しいことで有名で、5月下旬から6月上旬にサツキが石仏を飾るように咲き誇るとのことです。

  緑が最も美しく輝く今の季節に、山の緑やサツキの花に癒されてはいかがでしょう。是非、足をお運びくださいませ!

◎「湖南 花の寺と磨崖仏めぐり 花の寺と特別公開」
  正福寺 特別公開6月1日(月)~7日(日)
  ・「鰐口」(滋賀県指定文化財)
  ・「山越阿弥陀如来画像」(湖南市指定文化財)
  ・「十三仏画像」(湖南市指定文化財)
  ・「釈迦涅槃図」

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平成27年度「打出のコヅチ」スタート!!

今年度も滋賀の文化財講座「打出のコヅチ」がスタートしました。年度当初からたくさんの方にお申込みをいただき、当日は80名の方にお越しいただきました。誠にありがとうございました。
初回の本講座では「新たな県民のたから ー平成26年度滋賀県新指定文化財説明会ー 」と題し、県教委文化財保護課の各担当職員が前年度に県指定となった各文化財について解説しました。
また今回は滋賀県初の重要有形民俗文化財である「近江甲賀の前挽鋸製造用具及び製品」についても紹介し、さらに県観光交流局の担当者から今年度、日本遺産となった「琵琶湖とその水辺景観―祈りと暮らしの水遺産」の概要についてもお話がありました。総勢5人が交代で話す、たいへん盛りだくさんの内容でした!
平成26年度は7件の文化財が県の指定を受け、建造物では、三間流造形式の「彦留神社本殿」(彦根市)と「望湖神社本殿」(東近江市)が指定を受けました。望湖神社本殿はほぼその前面に彩色・塗装が施されており、県内には類例が少なく、大変貴重なものです。
美術工芸品では、「絹本著色春日宮曼荼羅」(大津市石山寺所蔵)、「木造阿弥陀如来坐像」(近江八幡市西願寺所蔵)、「彦根藩井伊家伝来具足」(彦根城博物館所蔵)、そして大溝藩(現高島市)の藩主であった分部家伝来の「大溝藩分部家文書」(高島歴史民俗資料館所蔵)の計4件が新たに県指定文化財となりました。
特に彦根藩井伊家伝来具足は歴代当主(ただし、5代、14代をのぞく)の具足(甲冑)18領とその子息の具足7領の計25領がまとまった状態で現存しており、その色は朱色で統一され、「井伊の赤備え」として知られました。ちなみにこの赤備えのルーツは甲斐武田氏に臣従した飯富氏にあるとされ、武田軍団といえば「赤備え」というイメージがあるかと思います。
名勝では 湖北の浅井氏に仕えた赤田氏の庭園「赤田氏庭園」(長浜市)が指定を受けました。京都西本願寺の「虎渓の庭」などとの共通性がうかがえる様式で、また江戸時代初期に遡る一民家の池庭の例は全国的にも少なく、貴重なものです。
民俗では、既に県指定文化財であった「近江甲賀の前挽鋸製造用具及び製品」(甲賀市甲南ふれあいの館保管)が平成26年度に国指定の重要有形民俗文化財となりました。
甲賀地域は前挽鋸の一大生産地として知られ、明治時代から大正時代にかけて全国的なシェアを誇りました。本件は、前挽鋸はもとより、前挽鋸を製造する各工程の製造用具(ツチやタガネなど)のほか販売や信仰に関する資料も付属品として、指定の対象となりました。
滋賀県のみならず、日本の鋸製造、製材技術の歩みを考えるうえで貴重な資料群です。

さて次回は「受け継がれゆく いにしえの美 ―よみがえった琵琶湖文化館収蔵品― 」(6月18日予定)と題し、当館の学芸員がお話しさせていただきます。引き続き皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

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うちのコが1番・・・

文化館の館蔵品が渋谷区立松濤美術館で展示されている関係で、その展覧会図録を頂戴しました。今回の展示は目の付け所がちょっと変わりダネ?そのスジの方に大人気となっているようです。癒し系のその展覧会の名は・・・ズバリ!「いぬ・犬・イヌ」!!ちなみに昨年は「ねこ・猫・ネコ」展が開催されていましたね(笑)。

そして、当館からは(チラシの裏面にも使っていただきました)館蔵品「洋犬図」が出品されています。皆さんのお目に留まりましたか?
図録を拝見すると、埴輪から絵画、彫刻まで年代問わず、いろんな視点で集められた作品が多数掲載されています。「よくこんなに集められたな~」と。それだけ人とお犬さまとの関係が深かった、身近だったんだなと、よく分かります。(開催中~5月24日まで)

「あ、いたいた、うち(文化館)のワンコ」「やっぱりオトコマエ~」「鼻筋がシュッとしてる」「目に愛嬌があるな」「大きいけど怖くないし」「格好いいし賢そうやもん」
・・・はっきり言って親バカです。。。決して身内贔屓ではないですが・・・シリーズの中で・・・やっぱりうちのコが1番・・・と思っている職員一同です(笑)。
「あれ?コロ犬は?出てないの?」「コロ助は今回お呼びが無かった」「残念!愛嬌たっぷりやのに」「『かわいい仔犬』シリーズに出ていたら1番人気確実やったのにね~」・・・ちなみにコロ犬=コロ助は、畏れ多くも円山応挙筆「狗子図」のコトで・・・文化館でのお昼休み、『まったりタイム』にだけ許される呼び方です。。。

僕が「コロ犬」と口を滑らせただけで職員の皆さんに通じた・・・(笑)・・・その和みの雰囲気が、お犬さまが愛される理由なのかもしれません。

   筆:あきつ

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申込みはお済みですか?

皆さん、もう申込みはお済みですか?来週の木曜日は滋賀の文化財講座「打出のコヅチ」開催日です。記念すべき第1回のお題は「新たな県民のたから」です。
昨年度新たに県指定となった文化財は7件(建造物2件、美術工芸品4件、名勝1件)。お話するのは滋賀県教育委員会文化財保護課の各専門職員さんです。指定された文化財のことをウットリ陶酔気味に(笑)分かりやすくお話しして下さいますよ~。滋賀らしい、滋賀ならでは、滋賀だからこそ、の、地元の誇れる文化財について、地元民が知らないなんてちょっぴりナンセンス・・・この機会に是非理解を深めましょう!

既にお申し込みいただいている方々!有り難うございます!!申込みリストの中に、(昨年度解散してしまいましたが)元文化館友の会会員の皆さんや講座の常連さんのお名前を見つけたりすると、こちらもテンション上がります~モチロン新規の方も大歓迎ですので、気軽に参加してくださいね!

先日、文化館のベテラン学芸員さんだった方が来館され、「最近は新指定展してないの?地元の人が実物見たことないっていうのもなんか寂しいな~」「ですね~」っというような事を話しておりました。開館していたころは、地元にお披露目する意味もあり、美術工芸品など展示できるものは、春に文化館で一堂に展示していたんですよね・・・湖南(文化館)だけでなく、指定された年によっては湖北の会場でも展示を行い、地元の皆さんに見ていただいていたと記憶しています。
地元に「どんな文化財があってこんなところが素晴らしい」ということを多くの方に知っていただく、次世代につなげていく、それも博物館の大切な役割なのだと思います。頑張ろう滋賀の博物館!!

   筆:あきつ

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送られてきたものは・・・

米国・ミシガン州グランドラピッツ フレデリックマイヤーガーデン&スカルプチャーパークでの展覧会「Splendors of Shiga」はおかげさまで、多くの方にご覧いただいており、なんと180,000人以上の入館者があったそうです!

そんな中、一通のかわいらしい真っ赤なレターが文化館に届きました。開封すると、金字をあしらった花形のケースが・・・。さらにケースを開くと、数枚の丸いカードが入っています。赤いカードには「THE RICHARD HELEN DeVOS JAPANESE GARDEN」と書かれており、他のカードにも何やらいろいろ書かれています。カードのかわいらしさに目を奪われましたが、これは来月マイヤーガーデン内に開設される「日本庭園」のオープニングセレモニーへの招待状なのでした。

マイヤーガーデンは500,000㎡以上の広大な敷地に、美術館や音楽ホールなどの文化施設が設けられていたり、巨大な彫刻が野外展示されているのですが、6月に新たに34,400㎡もの広さの日本庭園がオープンするのです。これは東京ドームのグランドの敷地面積のおよそ2.65倍の広さです。この規模の庭園でしたら、後楽園などの回遊式大名庭園がイメージされます。ちなみに、サンフランシスコにも有名な「ジャパニーズ ティ ガーデン」がありますが、こちらの広さは20,000㎡だそうです。

さてさて、送られてきた招待状には、日本に古くからある青海波文様や麻葉文様がほどこされており、日本をイメージした凝った作りのもので、日本人の私たちもステキ!と思わず感心してしまいました。カードから、マイヤーの方々が日本の文化を心から愛してくださっている様子が伝わります。残念ながら、オープニングには行けませんが、「THE RICHARD HELEN DeVOS JAPANESE GARDEN」が盛況となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

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事件です。

皆さん5月11日って何の日か知っておられますか?正確には何が起こった日か・・・?

時は明治24年(1891)。ロシア皇太子ニコライ(のちの皇帝ニコライ2世)が、私的な遊覧旅行で訪日中、滋賀にも立ち寄り三井寺や唐崎などの景勝地を観光しています。
そして昼過ぎに滋賀県庁を出発、ニコライが人力車で京都へ向かう途中の滋賀県滋賀郡大津町で、警備にあたっていた巡査・津田三蔵にサーベルで斬りかかられ、右のこめかみ2ヶ所に傷を負った・・・世に言う「大津事件」が起こったのが5月11日です。事件は津田の極刑を望んだ政府の圧力に対して司法権の独立を守ったことでも有名です。

文化館では平成19年度に開催した「浮城特別鑑賞講座 湖国“モノ”語り」で事件勃発からその後までを詳しく解説したことがあります。気になる方はその時のブログを是非チェックしていただきたい!(ここをクリック)この頃の講座は『実物を生で見られる』というのがウリで、運よくご覧いただいた方達は、あの時の興奮を思い出していただけることと思います。

残念ながら見逃したッ!という方のために、特別サービスで用意したのがコチラ!以前に発行した当館の情報誌『浮城』に詳しく解説してありますので、是非ご一読いただければな、と。

休館中の現在では一般に公開はしていませんが、今でも警察、司法、報道等関連方々、折々にお問い合わせがあります。歴史の生き証人として平成16年に滋賀県指定文化財となり『県民の宝』となった「大津事件関連資料」。今も文化館で大切に保管しています。

余談ですが、今年は日露戦争終結から110年。昨今では外交記録の公開を一層推進する動きがあるなど、歴史上秘密にされてきた謎がオープンになりつつあります。「歴史の生き証人」たちが動き出しています。

ならば我々も!とはいきませんが、先ずは歴史を身近に感じるところから!事件が起きた大津町は現在の大津市京町二丁目辺り、辻には「此附近露国皇太子遭難之地」の碑が建っています。その近くには東海道大津宿の宿場町「大津百町」があり、地元の賑わいを取り戻そうと商店街にこの春新たに11店舗がオープンしたそうです。。その中には僕の大好きなスイーツのお店も!!・・・あれ?歴史から遠く???
えへへ。花より団子のあきつです。

筆:あきつ

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文化館のホームページ&4月アクセス数

内輪の話ですが、実は文化館のホームページは歴代職員による手作りで運営されています。普通であればこれだけの情報を載せるとなると、作成のための専門業者さんにお願いしたりするところなのですが、そうすると「今」の出来事、情報の「鮮度」が落ちる気がして・・・少ない人数で頑張って更新しています。

そんな中、今年1月に行ったホームページのリニューアル、いろいろと見やすいよう試行錯誤を重ね・・・その努力が今、報われつつあります。・・・あると言っていいのですよね?言い切りますよ?!ほらっ!!
着実にアクセス数が伸びてきているのがその証拠!
4月のアクセス数は1,801件でした。休館中であるにも関わらず多くの皆さんに見ていただいていると思うと、とっても励みになります。
頑張った甲斐がありましたね~!(誰に向かって言っている(笑))

そんなこんなの文化館ホームページです。「浮城」作ろう!と言い出し作り始めてくれた勇気ある職員さん達、休館になっても引き続き更新し続けてくれた人々、そして何より、こうして『熟読』していただいている皆さまに!感謝感謝のあきつです。

筆:あきつ

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