日別アーカイブ: 2015年5月29日

感謝状贈呈式

先日、資料を寄贈いただいた方への感謝状贈呈式が行われました。
今回、ご寄贈いただいたのは阿弥陀三尊形式の本尊・木造阿弥陀如来坐像1躯と脇侍の観音菩薩坐像1躯、勢至菩薩坐像1躯の計3躯の仏さまです。
こちらの仏さまの作者は滋賀県出身の彫刻家・森大造の作品で、本尊の阿弥陀如来坐像の光背に「大造謹刀」との陰刻銘があります。
森大造は坂田郡(現米原市)に生まれ、東京美術学校(現東京芸術大学)彫刻科を卒業、文展・帝展において幾度も入選し、新文展では無鑑査になるなど近代日本を代表する彫刻家として活躍しました。
寄贈者は滋賀県出身の方で「是非、公共の博物館で保存・活用してほしい」との強い希望で、既に森大造の作品を収蔵する文化館において受け入れさせていただくこととなりました。感謝状贈呈の際は、目に涙を浮かべながら「感謝、感謝。これで安心です。」と仰っていただきました。

当館に求められる役割を改めて認識するとともに、寄贈者の方にあらためて深く感謝申し上げます。

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