日別アーカイブ: 2017年8月18日

平成29年度 第4回「打出のコヅチ」が開催されました!

お盆休み(文化館にはありませんでしたが。。。)も明けた17日。滋賀の文化財講座「打出のコヅチ」第4回を開催させていただきました。相変わらずの暑さのうえに、まだまだ何かとお忙しい時にも関わらず、講座には今回も146名というたくさんの方にご参加いただくことができました。万難を排して(!?)ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。

今回は、県教委文化財保護課の矢田直樹氏を講師に迎え、「近江の曳山祭り」というテーマでお話いただきました。昨年、近江を代表する祭りである長浜曳山祭、大津祭がそれぞれ、ユネスコの無形文化遺産、国指定重要無形民俗文化財に登録・指定され、日本だけでなく世界的にも注目が集まっているということで、皆様の関心もことのほか高いテーマだったのではないでしょうか?
会場では講座の始まる前から、湖北地域で催されているお祭りの動画がスクリーンに映し出され、そこから流れるお囃子のリズムに、これから始まる講座へのワクワク感が自然と高まります。

講師の先生からは、長浜、大津の他にも、水口、日野、大溝といった、県内を代表する祭りについて、写真をふんだんに用いながら、祭りの進められ方や曳山やお囃子の特徴について大変詳しくご説明いただきました。参加された皆さんは、会場に居ながらにして、まるで祭りに参加しているような臨場感を感じられたのではないでしょうか?また、最後の「世界遺産への登録それ自体は終点ではなく出発点である。」という言葉も、とても印象的でしたね。

参加者の皆様からは、講座後のアンケートに「知っているつもりだった祭りの内容が深く勉強できた」「本来の神事との関わりや意味を改めて認識することができた」「(祭りが)何年かおきの開催であったりということで、文化財の保存・維持は大変だ」などの感想をいただきました。近江の祭りへの興味・関心をより深めていただくことができたようで、こちらとしても嬉しい限りです。

さて、次回はいよいよ最終回となります。第5回は、9月21日(木)、県教委文化財保護課・井上優氏をお迎えして、「朝鮮通信使と近江」というテーマでお話いただきます。江戸時代に朝鮮国から日本へ派遣された朝鮮通信使に2度も同行したのは、近江出身の雨森芳洲でした。彼の外交思想とは??? 次回の講座も新たな発見がたくさんありそうですよ!お申込みは電話・Fax・E-mailで琵琶湖文化館まで。多くの方のご参加をお待ちしております!

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