日別アーカイブ: 2018年4月18日
リアル!文化館のクジャク
突然ですが、みなさんはクジャクについて詳しく知っていますか?中国、東南アジア、南アジアを中心に生息していて、日本には中国から伝わったようです。異国からやってきた、羽を広げると美しくゴージャスな鳥に、当時の人もトリコになったのでしょうか?日本でも多くの画家が好んでクジャクの姿を描いています。当館の館蔵品の中にもクジャクを描いた作品があり「収蔵品紹介:絵画部門」では、2点をご紹介しています。そのうちのひとつ、江戸時代の画家・張月樵(ちょう げっしょう)が描いた「長春孔雀図」について。。。いきなりですがクイズです!!
クジャクは、頭部から頸部にかけての違いで2種類を見分けることができるそうです。インドクジャクは濃い青色、マクジャクは緑色のうろこ状の模様があるのだとか。。。では、この絵に描かれたクジャクは、”インドクジャク”?それとも”マクジャク”?さて、どちらでしょう?!
クジャクについて詳しくない私は、「えっ?違いなんて本当にあるの!?」と思ってしまいました。。。しかし、改めてこの絵を見ると、首のところが緑色のうろこ状で描かれているのを発見!つまり、正解はマクジャクなのです!
種類の違いはさておき、こんなにも緻密にかつリアルにクジャクを描くことができるなんて、張月樵さんってスゴイ!と思いました。
この凄技絵画、見てみたいと思われました?実は、東京・府中市美術館で開催されている展覧会「リアル 最大の奇抜」に、ただ今出品中です(5月6日まで)。是非とも、このリアルを会場でご堪能ください!
収蔵品の他館への貸出しという機会ではありますが、遠く関東の地で、当館の作品が皆さまのお目にとまり、新たなご縁となりましたら幸いです。
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