日別アーカイブ: 2019年7月1日

6月のホームページアクセス数

近畿地方では今年は梅雨入りが遅かったため、序盤というのがなく、いきなり激しい雨に見舞われる毎日となっています。梅雨の時期、雨が続くのはうっとうしいけれど、山々に降った雨は、やがて琵琶湖に流れ込み、私たちの毎日の生活の源となっているのだ。。。と思うと、この雨にも感謝、感謝です。

と、梅雨のせいで(?)いきなり湿っぽい話となりましたが、今日は、6月の文化館ホームページのアクセス数のご報告です。この1ヶ月のアクセス数は、1,827件でしたよ!ページビュー数、平均サイト滞在時間もともに増え、嬉し涙が雨のように流れてきます。もしかして、この雨のせいで、なかなかお出かけができず、お家のインターネットで調べもの。。。という方も多くなってきたのでしょうか?いえ、理由は何でもいいんですよ。当館のホームページがお役に立てて、楽しんで頂けているならば(笑)。とにもかくにも、ご訪問いただきました皆さま、どうもありがとうございました。

さて、皆さまからの検索用語などを見ておりますと、これがまた、さまざまな事項がありまして、ご訪問される方のご興味・ご関心が広範囲にわたることを、改めて実感しております。例えば、この1ヶ月の間には、季節を反映してか、「塩川文麟 ホタル」というキーワードでの検索がありました。これは「収蔵品紹介」でもご紹介しております、幕末から明治にかけて活躍した四条派の画家・塩川文麟(しおかわ ぶんりん)の描いた「蛍図」のことですね。この作品の中で、小さな蛍が、ほのかな光を放ちながら飛びまわっているのは、葭の生える水辺。。。作品の舞台がどこかはわかりませんが、滋賀にゆかりのある文麟のことですから、ひょっとすると琵琶湖に注ぎ込む川のほとりの風景なのかも知れませんね。(「蛍図」については、以前のブログにもあるので、見て下さいね!)

琵琶湖の周りには今でも、5月下旬~6月下旬にかけて、蛍の見られる場所があります。蛍は、その餌となるカワニナという小さな巻貝が、水のきれいなところにだけ棲むということもあり、川や湖の水の美しさの指標ともされる昆虫ですが。。。残念なことに近年は、琵琶湖の水環境の悪化に伴い、蛍の生息地は急速に失われつつあります。

琵琶湖に限らず、かつて蛍が生息できるような豊かな水辺環境が身近にあったからこそ、文麟もこのような作品を描くことができたはず。「蛍図」という作品を見ると、そんな水辺の環境を取り戻し、次の世代へと引き継いでいくことの大切さも思い起こさせてくれます。今日7月1日は、「びわ湖の日」。「水」だけでなく、文麟にこのようなすばらしい作品を描かせた「水環境」にも、もう一度、深く感謝したいと思います。

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