月別アーカイブ: 6月 2019

「花湖さんの打出のコヅチ」第2回 開催しました

梅雨入りとなった途端に、なんと台風までもやって来て。。。落ち着かない6月下旬です。そんなお天気にもかかわらず、昨日28日に開催いたしました滋賀の文化財講座「花湖さんの打出のコヅチ」第2回には、96名の方にご参加いただくことができました。足元の悪い中で、講座を楽しみに会場までお越し下さった方々に、この場をお借りして改めて感謝いたします。

今回の講座は、「文化財を守れ」というタイトルで、古川史隆(県教委文化財保護課・琵琶湖文化館)がお話しさせていただきました。これまでは、仏像やお経など特定の文化財についてのお話が多かったのですが、今回はちょっと視点を変えて、そういった文化財をさまざまな被害(火災や盗難など)から、滋賀県ではどのように守ってきたのか、過去の事例を挙げながら、その取り組みについて、詳しくご紹介いただきました。これぞまさに「ザ・文化財保護」の現場。皆さまの中には、はじめて知る世界に驚かれた方もいらっしゃったかも知れませんね。

また、県による様々な取り組みの中で、盗難に遭った時に役立つ文化財の「写真台帳」作成や、管理が困難な文化財の博物館への寄託や一時預りといった中で、琵琶湖文化館がこれまでに果たしてきた役割についてもお話がありました。今回の講座を通して、そういったことも皆さまにご理解いただけたとしたら、幸いに思っております。講座終了後、希望者には、講座の中でも紹介のあった「文化財(美術工芸品)防犯マニュアル」(滋賀県教育委員会事務局文化財保護課発行)をお持ち帰りいただきました。(パンフレットはまだ少し残部があるようです。ご希望の方は、滋賀県教育委員会文化財保護課の方までお問い合わせ下さい。)

さて、講座が終わってのアンケートでは、受講者の皆さまから、「文化財の盗難に頭を痛めていたが、県教委の取り組みがよくわかった」「仏像などの盗難のニュースを聞くと残念に思うことが多かったので、その実態が知れてよかった」「滋賀はさりげなく重文などがあり、地元の人が大切にしている仏様が多いので、もっと大切にしないといけない」「文化財保護のために何をすべきかについて知ることができた」「地域にどんな文化財があるのか、まず関心を持ち、知ることが大事」などのご感想をいただきました。今回は特に、皆さまそれぞれに、文化財の保護をご自身の問題として受け止めて頂けたようです。

最後になりましたが、昨年も来ていただきました県立図書館さんが、今回も講座に関係する参考図書を持ってきて下さいました。会場の後ろの机にズラリと並べられた文化財保護に関する図書に、参加者の方々も興味津々。そして、丁寧に作成された図書のリストには、お役立ち情報満載で、きっと皆さまのさらなる学習の「強い味方」となることと思います。県立図書館の皆さま、どうもありがとうございました!

では皆さま、次回の講座でまたお目に掛かれますように!!お待ちしております。

カテゴリー: 文化財講座 | 「花湖さんの打出のコヅチ」第2回 開催しました はコメントを受け付けていません。

「花湖さんの打出のコヅチ」第2回のご案内

4月15日に、フランスのパリ中心部にあるノートルダム大聖堂で火災が発生し、教会の尖塔などが燃え落ちたというニュースは、まだ皆さまの記憶に新しいところでしょう。ユネスコの世界文化遺産に登録された、パリ屈指の観光名所でもある寺院の被災で、フランスのみならず、世界中の人々が深い悲しみに包まれることになりました。

日本でも、火災に加え、地震や水害など近年増加しつつある自然災害による文化財の被災、そして残念なことに盗難などの被害が後を絶ちません。文化財はなぜ大事なのか?ただ古いものだから、貴重なものだから守らなければいけないのではなく、今を生きる人々の、まさに「心の拠り所」でもあるから、守る必要があるのでしょう。では、一体どうやって守ればよいのでしょうか???

来たる6月27日に開催する、滋賀の文化財講座「花湖さんの打出のコヅチ」第2回では、「文化財を守れ」というタイトルで、長年、県教委文化財保護課で文化財の防犯・防災対策に携わってきた古川史隆氏(県教委文化財保護課・滋賀県立琵琶湖文化館)が、これまでに滋賀県が取り組んできた美術工芸品の防犯・防火対策について詳しくご紹介いたします。

国宝・重要文化財の指定件数において、全国第4位である滋賀県にとって、ノートルダム大聖堂の火災は決して「対岸の火事」ではありません。また、皆さんのお住まいの地域など、身近なところにも、文化財はたくさんあるはずです。そういった地域の宝を、犯罪や災害による被害からどのように守っていけばよいのか、今回の講座からは、きっとそのヒントがたくさん得られることと思います。皆さまも、この機会に一緒に学び、考えてみませんか?

講座について、詳しくはコチラをご覧ください。お申込みには、専用送信フォームも用意しています(電話・FAXでも受け付けています)。多数のご参加をお待ちしております。

カテゴリー: 文化財講座 | 「花湖さんの打出のコヅチ」第2回のご案内 はコメントを受け付けていません。

選定保存技術

突然ですが、みなさんは、影響されやすい、ヒト、ですか??
僕は、すごく、影響されやすい・・・トンボです(笑)。5月に開催された滋賀の文化財講座花湖さんの打出のコヅチ第1回では、「伝統音楽を守る~邦楽器の糸製作」のお話をうかがい、すごく興味をそそられ、それからどうも、思考回路が影響を受けてしまったみたいなのですよ(笑)。

講座では、「文化財の指定」と言えどもいろいろあって、美術工芸品や建造物などの有形文化財、演劇や音楽などの無形文化財、民俗文化財、記念物等々、さまざまな分野があることを知りました。そして文化財の修理や保存に必要な材料・用具等の生産製作に必要な「選定保存技術」である長浜市の邦楽器の糸製作について、楽しく学ばせていただきました。

選定保存技術・・・プライドをかけた職人さんたちの手によって受け継がれる伝統の技・・・・厳しい世界であることは重々承知しながらも、僕のような凡人(?)には羨ましくもあり、憧れる世界でもあります。真摯に仕事に向き合うその姿がステキ。。。そんな職人さんたちが支える素晴らしい伝統の技が、他にもいろいろあるのでございますよ~滋賀県には!!

例えば、当館の所蔵する「本藍染手織木綿」。これは、昭和の作品ですが、国の選定保存技術(本藍染)の技術保持者であった紺九(こんく)の三代目森卯一氏が染めた糸を用いて織り出された布です。
紺九は、明治3年(1870)創業、野洲市小篠原にある紺屋(藍染屋)さんです。卯一氏は、昭和62年(1987)に亡くなられていますが、滋賀県無形文化財保持者でもありました。
野洲川の伏流水を用いた伝統的な本藍染技法から生み出された、濃淡のある味わい深い藍色は、まさしくクールジャパン。藍の栽培から染色まで、化学薬品を用いずに作られる紺九の藍染。国宝や重要文化財などの修復の際に必要な布や紙や糸を、藍に染めあげる繊細な技術は、現在は四代目となる森義男氏(国選定保存技術保持者)らに受け継がれ、今も高く評価されています。

文化財の修理・修復には、作られた当時の素材・技法に限りなく近いものが求められます。伝統技法を守って作られた製品だからこそ、大切な文化財を後世に引き継ぐことができるのですね。文化財を守るためには、文化財そのものだけでなく、修復材料も、それを作る伝統技術も守り伝えていかねばなりません。日本の伝統技術よ!ジャパンビューティーよ!永遠なれ!!

カテゴリー: 未分類 | 選定保存技術 はコメントを受け付けていません。

地域連携企画展を開催します

近畿地方は梅雨入り直前。うっとうしいお天気続きに、気分も滅入りがちになりますが。。。そんな時こそ、あきつブログで新しい情報を仕入れて、ワクワク・ドキドキはいかがでしょうか?

さて、皆さまには、当館ホームページの「収蔵品公開情報」なども、つねづねチェックしていただいていることと思いますが、ご覧の通り、近ごろは東京やアメリカなど、文化館の収蔵品がずいぶんと遠いところまで旅立っているでしょう?「世界に羽ばたく文化館」も、なかなか素敵。でも、やっぱりね、これまで長い間、地域の方々に支えられてきた文化館ですから、滋賀という風土のなかで、地元の方にも気軽に足を運んでいただける展示会で、たくさんの収蔵品を見て頂きたい、という思いは、ずっと持ち続けておりますよ。

ということで、今年度は滋賀県内の3つの地域の博物館・資料館のご協力を得て、「琵琶湖文化館地域連携企画展」を開催することになりました!

第1弾は、甲賀市土山歴史民俗資料館を会場に、「歴代天皇と近江-滋賀県立琵琶湖文化館 館蔵品より」という企画展に決定しました。会期は、来たる7月27日(土)から9月29日(日)の約2ヶ月間の開催です。今年は、お代替わりによって天皇家への注目が集まっていますよね。そんなご時世にも敏感な文化館。館蔵品の中から、今までまとめて展示される機会が少なかった、歴代天皇に関係する選りすぐりの資料をご覧に入れることになりました!(展覧会の概要はコチラをご覧ください。)出品資料など詳細は追って、HPでもご紹介していきますので、これからもチェックして下さいね。

企画展の開催に向けて、スタッフ一同頑張りますので、どうぞ皆さま、楽しみにしていてくださいね!

カテゴリー: 展覧会 | 地域連携企画展を開催します はコメントを受け付けていません。

ホームページ5月のアクセス数

いよいよ6月に入りました。新しい時代となって1ヶ月が過ぎましたが、皆さま、”うるわしく”お過ごしでしょうか?そして、新しい元号「令和」には、慣れてこられましたか?私が、「令和」になってこれはイイワ~!と思ったのは、西暦への換算が簡単にできるようになったこと。例えば、東京オリンピック開催される来年は「西暦2020年」ですが、ここから2000と018(レイワ)を引くと、「令和2年」となるのですって!(ご存知でしたか?)恥ずかしながら平成の31年間、この換算がどうも苦手で、いちいち数えたりしていたのですが、これはホントに覚えやすくてイイワ~!!

ということで、令和元年(2019年)(←合ってますよね?笑)、最初の1ヶ月となりました、5月のホームページアクセス数をご報告いたしましょう。ご訪問いただいたのは、1,816件でした。平成最後の4月より、さらに増えましたよ!!また、ユーザー数、ページビュー数もともに増え、ますます多くの方にホームページをご利用いただいている様子。皆さま、新たな時代の始まりに、テンション上がる嬉しい数字を頂きまして、本当にありがとうございました。

人気のページをご紹介しますと、まずは講座・イベント「花湖さんの打出のコヅチ」。5月から今年度の講座がはじまりましたからね!講座は10月まで月1回開催いたしますので、これからもどうぞよろしく。それから次は、展覧会「旅する画僧・金谷」。こちらは5月12日で終了しました。皆さま、ご来場ありがとうございました。展覧会に関しましては、近々新しい情報をお届けできる予定!!ですので、皆さま、チェックをお忘れなく!!また、新しく開設した近江の文化財「滋賀県の指定文化財」もじわじわと閲覧数が上がってきていますよ~。といったところで、盛りだくさんな文化館ホームページ、きっとどこかに貴方の求めている情報があるはずです。どうぞごゆるりとご覧下さい。

さて、この4月の終わりから5月の初めにかけては、先の天皇陛下のご退位から、新たな天皇陛下のご即位への一連の儀式が行われたことで、日本だけでなく世界中から、天皇家への注目が集まった時期でありました。そんなご時勢を反映してのことか、文化館ホームページへの検索キーワードにも、「天皇」にまつわる言葉がありましたよ。その「天皇」とは、「孝明天皇」。実は、この3月に刊行したばかりの『琵琶湖文化館研究紀要』第35号に、「滋賀県立琵琶湖文化館蔵「明治天皇御名字(伝孝明天皇宸翰)」について」という、井上優氏による資料紹介が掲載されたところなので、それが検索にかかってきたのでしょう。期せずして(?)タイムリーな内容となったこの資料紹介。どんなことが書かれているのかって?ご興味を持たれた方は、県内外の関係機関に送らせていただきましたので、お近くの図書館・博物館などでぜひ一度ご覧くださいね。当ホームページでもご覧いただけるように、只今、鋭意準備中です。

それでは、これからもますます、皆さまから”イイワ~!”と言っていただけるホームページ目指して、頑張ってまいりますので、どうぞお楽しみに!

カテゴリー: アクセス数 | ホームページ5月のアクセス数 はコメントを受け付けていません。