月別アーカイブ: 2月 2021

琵琶湖文化館の「博物誌」-浮城万華鏡の世界へ、ようこそ!-③

お楽しみいただいております「琵琶湖文化館の「博物誌」-浮城万華鏡の世界へ、ようこそ!」。本展は、会場である安土城考古博物館さんのご厚意に甘えて「進化する」展覧会として、ちょこっとずつ、ナニカが増殖中(?!)です。

先ずはコチラ、先日行われました関連講座の資料を編集し、パネルにして展示室入り口付近に設置していただきました。琵琶湖文化館開館当時の写真も盛りだくさん。往年の方々には、当時の記憶を懐かしく思い出してもらえるのではないか、と。「プールで泳いだ」「オオサンショウウオを見に行った」「公園で絵を描いた」など、記憶の片隅に眠っていた文化館の思い出を、是非会場内にある「←メッセージボード」にも書いていただけると、尚、嬉しいです。

ちなみに、このメッセージボード、皆さんからあたたかいお言葉がたくさん寄せられ、当初の想定より早く埋まってきています。
(←この写真は開催初日に撮ったものですが、あきつ君缶バッチマグネットは数量限定。ご注意ください!!)実は、既に2周目に突入しています!
先日、見事に「万華鏡」になった1枚目のボードが館に届きました。一つ一つメッセージを読みながら、ついつい「有り難う」「有り難い」「面白い!」と声に出してしまう文化館職員(笑)。楽しく読ませていただきました!これらのメッセージは、近日中にHPでご紹介ができるよう、準備を進めていますので、皆さんも楽しみにしていて下さいね。

そして[展覧会クイズチャレンジ]もご用意しています!会場でじっくり作品を眺めつつ考えて!答えが分からなかった場合は、出口付近に掲示していますので参考までに~♪

そういえば今回、会場でご自由にお持ち帰りいただける資料が多い・ですよね?展覧会チラシ、パンフレット、クイズ、そしてぬり絵が・・・。おやおや大変。

そんな時は、安土城考古博物館さんのミュージアムショップをのぞいてみては?!クリアファイルが充実していますよ~♪これに挟めば、資料も曲がることなく、落とすことなく、安心してお持ち帰りできます!!
それから、ショップでちょっと気になる「古墳のふせん」(文化館某職員も愛用中)。売っているショップはレアなので、ぜひご注目ください。その他にも、滋賀県らしいデザインのかわいい文具シリーズがいっぱい。どれにしようか悩むところです(笑)。ちょっとしたお土産にも喜ばれますね~。

あれ?今日は「本展」の魅力を別角度から紹介しちゃいましたか?うっかりです。
本展の魅力、作品の魅力は、また次回、集中的に紹介します!お楽しみに~♪

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祝)新指定 滋賀県指定文化財

皆さん、今日の新聞紙面等で、もうご覧になりましたか?16日、滋賀県では、新たに「県指定有形文化財」に6件が追加された、というおめでたいニュースです。豪華な金色の屏風に異国風の人々が描かれている写真が、ひときわ目を惹くあの記事です。写真を見て「おやっ?これは?」「どこかで見たような?」と思われた方、その記憶はすばらしい!

今回新たに指定された「紙本金地著色王会図(おうかいず)六曲屏風」(草津市・観音寺蔵)は、ちょうど1年前に開催した地域連携企画展「安土・桃山時代の近江展-琵琶湖文化館の収蔵品を中心に-」で、展示させていただいた作品ですよ~。(展覧会チラシにも部分ですが使わせていただきました!) あの時の、エキゾチックで豪華な屏風絵を、覚えておられる方もいらっしゃると思います。会場でもひと際目立っていましたね~。桃山時代に狩野派の絵師により描かれた、あの作品が、新たに県指定。。。とっても嬉しいニュースです。

それともう1件。こちらは確実に記憶の中に残っていて欲しい。つい、4カ月前の地域連携企画展「栗太郡の神・仏 祈りのかがやき 」に出陳されていた銅独鈷杵と銅五鈷杵(栗東市・金勝寺蔵)です。重厚な作風が特徴の鎌倉時代の優品です。(こちらも展覧会チラシに使わせていただいてます!)

いやぁ、なんだかすごくテンション上がる新指定♪今回新たに”県民の宝“となったのは、以下のとおりです。

有形文化財
【絵画】紙本金地著色王会図(おうかいず)六曲屏風:観音寺(草津市)
【彫刻】木造菩薩立像:松禅院(大津市)
    木造地蔵菩薩立像:松禅院(大津市)
【工芸品】銅独鈷杵、銅五鈷杵:金勝寺(栗東市)
【書跡典籍】四分律(しぶんりつ)刪繁(さんぱん)補闕(ほけつ)行事鈔(しょう)断簡
      :聖衆来迎寺(大津市)
【考古資料】桜生(さくらばさま)七号墳出土品:滋賀県
民俗文化財
【有形民俗文化財】東草野(ひがしくさの)の竹刀製造用具及び製品:米原市
         朝宮(あさみや)三所(さんしょ)神社の座建物(ざたてもの)附(つけ
          たり) 朝宮三所神社文書:三所神社(甲賀市)
記念物
【名勝】赤田氏庭園:個人(長浜市)※追加指定

今年も豊作でした♪。毎年思うのです。それぞれ事前に入念な調査があっての指定文化財。その労力・苦労にも敬意を払いつつ、新指定を喜びたいと思います。

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琵琶湖文化館の「博物誌」-浮城万華鏡の世界へ、ようこそ!-②

自分で言っちゃいますが、皆さんからたいへん「ご好評」をいただいております本展覧会。皆さんはもう「ようこそ!」していただけましたか??(笑)!
文化館の開館60周年を記念した本展では、幅広い分野の文化財を収集している当館の多彩な魅力を存分にお楽しみいただきたく、当館の全収蔵品のうち約3%にあたる選りすぐりの59件を展示しております。・・・あれ?今、スゴく気になる数字を、さらりと言ってしまいましたか?

そうなんです。文化館の収蔵品の数は、1,800件を超えます。そのすべてを皆さんに見ていただこうとすると、今回のような企画展を30回行ってもまだ足りません(笑)。数ある収蔵品の中から、どのようなコンセプトで作品を選び、展覧会で皆さんにご覧いただくか、毎回とても悩み甲斐のある大問題です(笑)。本展の企画段階でワタクシ、思わず聞いてしまいました。「なんで(何故)、万華鏡なんですか?」と。その回答は次のとおりでした。

「万華鏡っていろんなカタチの“もの”が交じり合うからこそ、まとまった時にあんなにキレイなんやで。コロコロと形を変え、模様を変えて輝くねん」と。
・・・し、師匠、さすがです・・・!!

展覧会は6つのゾーンに分かれています。
1.物語と伝説の世界へ -ファンタジックな近江―
2.琵琶湖と自然といきものと -文化館の博物学―
3.近江考古学ことはじめ -文化館の考古資料からー
4.書道家の絵、画家の書、政治家の書 -分野違いの「アールブリュット」たち-
5.隠れた「仏教美術」たち -琵琶湖文化館の蔵出し秘蔵品-
6.なんだこれは?の博物誌 -これぞ文化館奥の院!-
このタイトルを見ただけでも「なんだこれは?」と思われます?思いました?思ってしまいました?よね??それなら是非、本展会場へお出かけ下さい!きっと展示ケースの前で作品に見入ってしまうこと、間違いなしデス!?!

また、本展では、皆さんの手で「浮城(うきしろ)万華鏡」をつくっていただこう!と、会場にちょこっとした『お楽しみ』をご用意しております。
開館60周年を迎える当館に「皆さんの楽しいメッセージ」をお寄せください。会場で、「文化館の思い出」「展覧会の感想」「60年後の明るい未来」「叶えたい夢」などなど、いろんな思いのメッセージを付箋に記入する→ボードに貼る→すると、60周年記念「あきつ君缶バッチマグネット」がもらえます(数量限定)!皆さんの明るいメッセージで「浮城万華鏡」を華やかに彩っていただきたく、皆さまのご来場を心よりお待ちいたしております。
[ 会場:安土城考古博物館(近江八幡市安土町) 会期:~3月21日まで(月曜休館)]

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琵琶湖文化館の「博物誌」-浮城万華鏡の世界へ、ようこそ!-①

2月6日(土)、安土城考古博物館で開幕いたしました「琵琶湖文化館の『博物誌』-浮城万華鏡の世界へ、ようこそ!-」。関係方々の多大なるご協力により、無事開幕いたしましたこと、心より感謝申し上げます。

この度、私共は、あえて文化館イメージのスタンダード=「仏教・神道美術」をメインとした展覧会ではなく、60年の歴史の中で幅広い分野を扱う博物館として、資料を収集し活動してきた、その一端を知ることができるユニークな作品を紹介しようと、本展の企画・準備を進めてまいりました。皆さまには「何故これが文化館に?!」というところも含めて、出品作品の「妙」を、楽しんでいただければと、考えています。

当日はその「妙」を力説するべく、午後から関連講座が実施されました。講師は井上優氏(県文化財保護課兼琵琶湖文化館)、「琵琶湖文化館60年の歴史と知られざる収蔵品の世界」という講演です。正直に言いましょう。今、現役でこれだけ文化館のことをアツく語ることが出来るのは井上氏をおいて他にはいらっしゃいません!というのも、60年前に「文化館開館」を成し遂げた初代学芸員さんらから、当時のエピソードや苦労話を直に聞いておられるから、なのです。それこそ「文化館とトンボ」にまつわる都市伝説?!や、「お城のカタチ」に秘められた真実?!・・・まで!参加の皆さんも思わずクスっと笑っておられましたねぇ(笑笑)。

井上氏は文化館のことを「夢の浮城」と表現されました。文化館には何でもあったと。それはプールや水族館を楽しみにしていた子どもたちにとってのもの、というだけではなく、先例のないところから文化財を調査し、掘り起こして展示した、その多彩な展覧会にも魅力があったからだと。そうなのです。先人から受け継がれた近江の文化財、先輩方から受け継いだ学芸員魂をもって、文化館が次のステップへはばたく展覧会なのです!

講座の最後には、出陳作品の「若返り地蔵」を紹介されました。
「時あたかも琵琶湖文化館は、昭和36年(1961)3月20日の開館から満60年を迎える。還暦を迎え、新たに生まれ変わり、若返る文化館の寿ぎにふさわしい作品であろう。」(講座資料より)

本展には、名だたる国宝・重要文化財は出陳されておりません。一方で「なんだこれは?!」と皆さんに思っていただける「仕掛け」があります。モノの価値は指定や著名度だけでは計れない、そのような目で、本展・浮城万華鏡を楽しんでいただければ幸いです。
皆さまのご来場を心よりお待ちいたしております。

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1月のホームページアクセス数

今日から2月。あっという間に過ぎてしまった1月ですが、文化館のホームページには、なんと2,186件ものアクセスを頂きました。新年早々2,000件超えの幸先の良いスタートとなりました。皆さまありがとうございます。地域別に見ると、滋賀県内や大阪・京都の近畿だけに留まらず、東京・福岡・札幌と、本当に全国津々浦々の方に、文化館のホームページを見ていただいているようです。本当に感謝・感謝です!

皆さんがどのページに興味を持っておられるのか、少し詳しく見ていくと、展覧会の特設ページを多くの方に見ていただいてます。そうです。これは、琵琶湖文化館と安土城考古博物館の地域連携企画展「琵琶湖文化館の『博物誌』 浮城万華鏡の世界へ、ようこそ!」のこと!展覧会のポスターとチラシに使用されている「源平合戦図」こちらの紹介ページも、閲覧が増えており、この展覧会を皆さんが注目していただいていることが、ひしひしと伝わってきます。

いよいよ、今週の土曜日(2/6)から、展覧会が始まります。今日はその梱包作業。安土まで無事に送り届けるために、約60点の出品資料をひとつひとつ点検してから、慎重に梱包をしていきます。楽しみにしていただいている、皆さんの期待に添えるように、頑張らなくては…!文化館が開館して60年となる記念の地域連携企画展。半世紀以上かけて、集めに集めた多彩な収蔵品が、安土城考古博物館に並びます。いつもとは一味違う?それこそ万華鏡を覗いてキラキラした世界が楽しめる?!そんな文化館の魅力を、ぜひ、会場で味わってくださいね。

明日は節分。今年は、124年ぶりに2月2日が節分という珍しい年です。未だ収束する兆しのない、新型コロナという邪気を払って、気持ちの良い春(立春)を迎えたいものです。さぁ!皆さんもご一緒に「鬼はぁ~外!福はぁ~うち!」

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