日別アーカイブ: 2024年12月9日
「光る君へ」で打出のコヅチ≪仏像の基本≫を思い出す
NHK大河ドラマ「光る君へ」。いよいよ最終回も目前ですね!12月8日放送回「哀しくとも」では、黒木華さん演じる源倫子が、吉高由里子さん演じるまひろ(紫式部)へ、穏やかなのにキョーレツなひと言を放ちドラマ終了…となる、視聴者を「ここにきてついに!?」と困惑&ワクワクさせたシーン、すごかったですね。。最終回までどうなるのか目が離せません!
ドラマの視聴後、最終回の次回予告と「光る君へ紀行」を見ていると、「あれ…?これたしか、今年度の打出のコヅチで聞いたかも…?」。
次回予告では藤原道長らしき人が、丈六坐像らしき仏像の前で横たわるシーン。また、「光る君へ紀行」では、道長が土御門殿(つちみかどどの)の隣に建立したという法成寺(ほうじょうじ)の解説です。
もう半年前になる6月に開催した、今年度第2回目の文化財講座「花湖さんの打出のコヅチ」、和澄主任学芸員が講師となった「目からウロコの仏像の基本」(6/21付けブログ)。ここに道長による仏像造立の話がちょろっと出ていたのを、皆さん覚えていらっしゃいますか?
・・・講座を振り返ってみますと、上記リンク先のブログにもあるとおり、この講座で講師が最も伝えたかったことは・・・
「仏像を造るとはどういうことか」、そもそも形のない「仏」は、
①「いつか」(時代)
②「誰かが」(願主)
③「何かのために」(願意)
④「誰かに」(仏師)
造らせなければ、「仏像」としてこの世にあらわれることがありません。
ということからすると、この次回予告に登場した丈六仏は・・・、
① 平安時代中期に
② 藤原道長が
③ 極楽往生のため
④ 仏師・康尚(こうじょう)に
造らせた、という、≪仏像の基本≫が分かりやすくなっている事例なんですね✨
当館の人気講座「花湖さんの打出のコヅチ」は勉強になりますね~(自画自賛💛)!打出のコヅチは、来年度🌟も引き続き開催する予定(🌟🌟)ですので、どうぞお楽しみに!