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滋賀の文化財講座「花湖さんの打出のコヅチ」第2回 ㊗9000人突破記念㊗

まだ6月ですが暑い日が続きますね☀みなさまご自愛くださいませ…!さてさて、先日6月18日(水)に、滋賀の文化財講座「花湖さんの打出のコヅチ」第2回を開催しました!!今回は「湖国の文化財建造物~新県指定と近年の保存修理状況~」と題して、滋賀県文化財保護課・建造物係から2人の若手技師が登壇しました。


まずは坪田叡伴主任技師。令和6年度、新たに滋賀県指定有形文化財(建造物)に指定された兵主神社本殿(野洲市)についてのお話です。兵主神社本殿の魅力、評価ポイントをわかりやすく解説されました。兵主神社本殿は「極端に装飾的にするのではなく上品にまとめる滋賀県らしい通好みの建物」と評価されているとのこと。実際の兵主神社にもぜひ訪れてみてくださいね♪


続いて佐々木悠貴技師から不動寺本堂(大津市)の修理についてお話がありました。太神山(標高600m)の山頂付近にある不動寺本堂にたどり着くためには車の通れない山道を行かねばならず、修理に際して資材などを運ぶ工事用モノレールを設置したそう。このような難所にある文化財は少なくありませんが、文化財としての価値を長く維持するためには適切な日常管理と定期的な保存継承が欠かせません。今回の講座を通し、文化財の保存修理の重要性を改めて認識していただければ幸いです✨


さて、実は今回の講座で打出のコヅチ参加者総数が9000人を突破しました㊗㊗㊗開講前には9000人突破を記念して当館の大橋光広館長から皆さまへ感謝の言葉が述べられました!これまでご参加いただいたみなさま、ほんとうにありがとうございます!
そして、今回特別に滋賀県のマスコットキャラクター・キャッフィーもお祝いに駆けつけてくれました!!!!まんまるなフォルムがとってもかわいらしいキャッフィー💖会場を和ませてくれましたよ♪

今回から会場後方にブースを設け、新しい琵琶湖文化館整備事業への寄付を受け付けました。今回はなんと!!【寄付者数:19名/寄付金総額:33,000円】のご寄付をいただきました。ご寄付をいただいたみなさま、本当にありがとうございます!!寄付ブースは今後の講座にも設置する予定ですので、引き続きご支援ご協力をお願いいたします。
次回の講座は、7月16日(水)「新しい文化館建設地と大津城」です。現在新しい琵琶湖文化館の建設地では着々と工事が進んでいますが、その新文化館周辺の土地の歴史をご紹介します!ぜひご参加くださいね🌟
「明智光秀と近江」関連講座にて読み解く

6月14日、それはとても特別な日でありました。琵琶湖文化館地域連携企画展「明智光秀と近江」を開催中の安土城考古博物館。本展の関連講座として、大山崎町歴史資料館の福島克彦氏をお招きし、「中世都市坂本と明智光秀の築城」についてお話しいただきました。

歴史好き、特に戦国時代が好きな人なら、6月14日と聞いてピンとくる人もいらっしゃる?そう、明智光秀が山崎の戦いに敗れて落命・・・光秀の居城であった坂本城が落城した日でもあります。奇しくもそんなご縁のある日に行う関連講座・・・歴史好きの人達がじっとしていられるワケがない!!(笑)。ということで降りしきる雨にもかかわらず、会場には多くの方がお越しくださいました。

講座の開催にあたり、当館の井上副館長から講師の紹介をさせていただいたのですが・・・ここでまさかの“ご縁”が発覚!実は福島氏とは、学生のころからのお付き合いで、一緒に城跡の現地調査をした仲なんだとか!学生時代のエピソードにちょこっと笑いが起きつつも(笑)、会場があたたまったところで、いよいよ講座の始まりです。

最初に講師は言われました。「坂本とは、なんて研究史がアツいところなのか」「なかなか太刀打ちすることが難しいトコロに手を出してしまった」と。いえいえ、日本の中世都市史、城郭史の第一人者でおられる福島氏から、どのようなお話が飛び出すのか、興味深々です。
古文書や文献に出てくる「坂本」という言葉をキーワードに、当時の町の様子や都市機能の規模などを考察。日記や絵図に記された痕跡から坂本城の実態に迫っていただきました。
配布の資料(全16頁)に紹介された[史料]は28件、示された図は9点・・・いやぁ『史料から読み解く』とはこのことか!と。発掘した実物から当時の様子をうかがい知ることはありますが、文字(史料)を集めて検証していくことで、こんなにも様々な事がわかるのだと感動しました!
そもそも「文献を集める」という行為が大変な作業であり、「中世都市坂本」「明智光秀」「坂本城」について、講師からいただいた当日の配布資料は、参加者の皆さんにとっても宝物になったのではないでしょうか。

「学生の頃は実物を見るために、1点1点、寺や資料館を訪ねて回ったが、今回の展示では一堂に見ることが出来る、それが幸せ」と、心の底から嬉しそうにお話された(本展をアピールしていただいた(?))ことが、とても印象的でした。
講師への盛大な拍手と共に終了した本講座。その後、福島氏と当館の井上副館長はと言いますと・・・

・福島氏・瓜生学芸員(安土博〕
安土城考古博物館の本展企画担当学芸員らとともに、「現在のこの地名は当時の名残?」「関と浜の違いは・・・」云々、研究者トークに華を咲かせておられました。実にアツい方達です(笑)。
講座にご参加いただきました皆さま、誠に有り難うございました!
「ミニ屏風」作りを楽しんでいただきました ♪

いよいよ梅雨に突入しましたね☔憂鬱な雨の日はご自宅で「ミニ屏風」作りを楽しんでみてはいかがでしょうか(?!)
先日、彦根市の鳥居本地区公民館にて出張ワークショップ「ミニ屏風をつくろう」を行いました!講師は当館の武内学芸員✨実はこのワークショップ、昨年彦根市稲枝地区公民館でも実施させていただいた人気講座なんですよ~[昨年の様子はコチラ]!! クチコミで評判が広まり、このたびの講師派遣と相成りました♪

先ず、武内学芸員から屏風の役割や数え方について講義があった後、実際にミニ屏風作りへと進みます。基本の材料は100円ショップでも買えるスチレンボードと紙蝶番にする書道半紙。屏風に貼る絵と屏風を飾る裂(きれ)や唐紙(からかみ)は各自自由に選んで組み合わせていただきました♪
はじめは「これが屏風になるの?」「ちょっとむずかしいかも…」という不安の声が聞こえていましたが…


完成に近づくにつれ「わあ!屏風ができてきた!」「その組み合わせも素敵ね」と楽しげな声が上がっていました✨
最後に作品を見せ合い、皆さんとても満足そうなご様子♪作品を作り上げたこの達成感!!楽しんでいただけたようで何よりです(笑)。
和気あいあいと取り組んでいただき、こちらも元気をいただきました🌟
ミニ屏風の材料や作り方は滋賀県文化財保護課のYouTubeでも紹介しています。
動画を見ながらミニ屏風作りにぜひ挑戦してみてください♪
地域連携企画「明智光秀と近江」始まりました ♪
皆さんこんにちは、「あけち」・・・ならぬ「あきつ」君です。ご機嫌いかがですか?

突然ですが、あきつ君のこのコスプレ、「どこかで見たことあるなぁ~」と思われた方いらっしゃいます?そんな貴方はきっと無類の戦国武将好き(!?)。
そう、これは某テレビ局:N〇Kの大河ドラマで令和2年に放送された「麒麟がくる」オープニング、そのパロディ・・・。主役の明智光秀を演じる長谷川博己さんが、このようないで立ちで格好よくキメ顔をされてました。そうですか、あれからもう5年。。。
なんて、懐かしんでばかりぢゃない! 我らが琵琶湖文化館の地域連携企画展「明智光秀と近江」が、滋賀県立安土城考古博物館にて始まりました!


昨年、光秀が城主を務めた坂本城跡(大津市下阪本)で建物跡や石垣が見つかり、はたまた聖衆来迎寺(大津市)からは長年所在不明であった光秀の「寄進状」が再発見(琵琶湖文化館が調査に協力!!)されたりと、何かと明智光秀に熱い視線👁を向けていた滋賀県民 (笑)。
そこで、光秀を巷で有名な「本能寺の変で織田信長を討った武将」としてだけではなく、光秀と近江のつながりに、もっと注目して見てみてもいいんじゃない?と、安土城考古博物館とタッグを組んだこの企画。昨年見つかった「寄進状」をはじめ、両館が収蔵する光秀関係資料を公開しています。
6月14日(土)には関連講座も催されます。
◆演 題◆ 中世都市坂本と明智光秀の築城
◆講 師◆ 福島克彦氏( 大山崎町歴史資料館 館長)
◆定 員◆ 120名 当日受付 先着順
◆参加費◆ 500円(資料代)

この「あきつブログ」では、明智光秀というと、なんちゃってイラストの「明智クン」がよく登場しますが、会場には・・・ ぜひご覧ください♪
「明智光秀と近江」は、近江八幡市の滋賀県立安土城考古博物館にて、8月3日までの開催です(月曜休館)。ご来場お待ちいたしております🌟