日別アーカイブ: 2025年8月22日
講座「花湖さんの打出のコヅチ」第5回 みかたの極意

今年は軍団で襲来してます。まだまだカンカン照り、容赦のない太陽の下で、スイスイと泳ぐように、軽やかに飛び回る赤トンボ(>丫<)。そして僕は文化館のマスコットキャラクターを自負するトンボのあきつ君。
8月20日に行われた文化財講座の会場に潜入です!


「花湖さんの打出のコヅチ」第5回は、「江戸絵画のみかた」というタイトルで、琵琶湖文化館期待の若手(!)萬年香奈子学芸員が講師を務めさせていただきました🌟
(気合いを入れて挑みます!!)

自身が絵画に目覚めたきっかけについて、「大学で様々なことを学んだことで、自分なりに絵画の見方を見いだすことが出来たことが大きい」と、初々しく少しはにかみながら話し始めた萬年学芸員。聞いている僕たちも、今日この場で"その極意"を伝授していただけるのかと、期待に胸がドキドキ(笑)。僕たちも学びたい!!

先ずは江戸絵画の歴史や背景、流派についての説明から。そして、絵画を見るときは注意して観察(観察って言いました!ただ「見る」だけではなく観察!!)することがポイントで、 じっくりと「その絵その絵師に向き合う」ことが大切なのだと、 具体例を示しながら僕たちにも分かりやすく説明してくださいました。
特に今回、昨年度新たに県指定文化財となった鯉魚図(葛蛇玉筆/東近江市 曹源寺蔵)については、拡大画像を使いながら講師オリジナルの見解も披露され、ナルホド納得(!)の見方にこちらもグイグイ引き込まれましたね。

作品に真摯に向き合い、知識と想像力を駆使して観察すると、作者の隠された意図に気付くことができる・・・作品に対する理解がより深まりそうです。
先生、今日受講した僕たちも、少しだけ研究者目線に近づくことが出来た・・・と思っていいですか?(笑)。

・・・っと、ちょっと待って先生。3幅1対の鯉魚図、その内の1幅を厳選して見方をお勉強するのに30分かかった僕たちです。
例えば、展覧会の会場で、じっくり作品と向き合い、鑑賞しようものなら・・・動けません!その場から動けません!次の作品に辿りつけません!!どうしましょう先生!!!
・・・今回の講座で、知識がなくても想像力で作品を楽しむことができる極意を学びましたが、ぜひまたの機会に、“更なる極意”を伝授していただけると嬉しいです♡。(決して楽して学ぼうとしているわけではありません。楽しむきっかけが欲しい僕たちです(笑)。)
以下、受講された皆さんのご感想です♪
・江戸絵画の歴史・特徴を明快かつ簡潔に説明していただいて参考になった。
・深掘りして鑑賞の具体例を紹介いただき興味深かった。
・鑑賞のポイント発展編がおもしろかった。
・今回のような講座は是非シリーズ化していただきたい。

ご参加いただきました皆さま、誠に有り難うございました。アンケートに「もう少し具体的な作品をたくさん見たかった」と書かれた方、ご安心ください。次なる琵琶湖文化館地域連携企画展がcoming soonで予定されています。今回は、滋賀県立美術館とのコラボで、両館の収蔵品のなかから、学芸員おすすめの名品を紹介します。
講師を務めた萬年学芸員もこの企画の担当者として、頑張って準備を進めておりますので、更なるご支援(応援)をよろしくお願いいたします♪