月別アーカイブ: 10月 2025

朝ドラに滋賀県ゆかりの人物が登場しています!

 みなさん、ご覧になっています?NHK連続テレビ小説「ばけばけ」!小泉セツと八雲(ラフカディオ・ハーン)夫妻がモデルの物語です。

 先週の第4週まででは、髙石あかりさん演じる主人公・松野トキと、トミー・バストウさん演じるレフカダ・ヘブンが、いったいどうやって出会えるのか・・・?と思っていましたが、第5週目でようやくヘブンが松江にやってきました!物語が動き出していきますね。

 10月27日(月)の第21回では、船着き場に到着するヘブンを、松江初の外国人を見たいというトキたち野次馬のほか、佐野史郎さん演じる島根県知事の江藤安宗が大喜びで迎えます。この江藤安宗のモデルは、籠手田安定(こてだ やすさだ)。そうです!滋賀県ゆかりの人物です!!

 天保11年(1840)に平戸藩家臣の家に生まれた籠手田安定は、幕末には京都で国事に携わり、明治になると大津県(滋賀)判事に任用され、明治11年(1878)には第2代滋賀県令(現在の知事)となりました。籠手田は大津師範学校の設立など教育に大きく貢献し、特に英語教育を重視します。明治18年(1885)には島根県知事に着任するのですが、その島根県知事時代の明治23年(1890)にラフカディオ・ハーンを英語教師として招いているんですね~。

 さて、そんな籠手田安定の書が、当館に所蔵されています!

籠手田安定 書跡 1幅 (琵琶湖文化館蔵)

 この作品は、籠手田が明治20年(1887)12月19日に書いたもので、山中幸盛(鹿之助)の「七難八苦」の逸話を書いたものです。三日月に七法の難、八つの苦しみを願い、主君の再興を果たそうとする心こそ武勇の鑑(かがみ)であると称(たた)えています。偶然にも、ドラマと同じく島根県知事時代に書かれたもので、地元の英雄である山中と自身の苦難を重ねて書いたものでしょう。

 朝ドラをきっかけに、当館収蔵品と滋賀の歴史についても興味を持っていただけたら嬉しいです♪

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びわ湖オクトーバーフェストに潜入!?工事中の琵琶湖文化館をPRしてきました!

 先日10月18日(土)は、当館が位置する打出浜から、新文化館の浜大津までの湖岸エリアが、3つのイベントで賑わっていました。打出の森ではコーヒーの香りが漂い、おまつり広場ではジャズ音楽が響き、そして浜大津のシンボル緑地では、そう!「びわ湖オクトーバーフェスト」が開催されていました🍺

 びわ湖オクトーバーフェストといえば、昨年、このイベントに合わせて建設予定地イベントを開催させていただいた思い出深いイベント。今年は、建設が本格的に進んでいる真っ最中。そこで、「今まさに、あそこで工事をしている琵琶湖文化館です!」ということを、もっと多くの方に知っていただくために、オクトーバーフェストの本部に少しだけ場所をお借りして、PR活動をしてきました~!


 当日は、残念ながら小雨が降ったり止んだりのお天気。それでも、たくさんの来場者の方がビール片手に、ステージでのパフォーマンスを楽しんでいらっしゃいました。そんな賑やかな雰囲気の中、チラシをお渡ししながら、「あのクレーンが2本立っているところが、新しい琵琶湖文化館の建設現場なんです!」とご案内すると、多くの方が「へえ~!」と興味を持ってくださったご様子。皆さんのそんな反応を見て、私たちも嬉しくなりました😀

 そしてなんと、準備していったチラシはすべて配布完了!合計180人もの方に、新しい琵琶湖文化館の情報をお届けすることができました。お立ち寄りくださった皆様、どうもありがとうございました!

 ところで、大変申し訳ありません!今回のオクトーバーフェストへの出張PR、この「あきつブログ」でお知らせするのをうっかり失念しておりました…!「今年は出るの?」と気にしてくださっていた方がいらっしゃったら、本当にごめんなさい!

 なので、今度こそは忘れないように、次回の出展情報をお知らせしておきます!次回は、11月8日(土)に安土文芸の郷「文芸セミナリヨ」「あづちマリエート」にて開催される出張!お城エキスポに、琵琶湖文化館のPRブースを出展しますよ!歴史好きの方も、そうでない方も、きっと楽しめるイベントですので、ぜひ皆様、お越しくださいませ~!

 これからも、様々なイベントを通して、新しい琵琶湖文化館の魅力を発信していきますので、どうぞご期待ください!

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大津祭県庁前ブースへのご来場御礼♪♪

 毎年10月に開催される大津祭。昨年はNHK大河ドラマ「光る君へ」と絡めてご紹介しましたが、今年の大津祭の日には、なんと!琵琶湖文化館をPRするブースを出展したのですよ!!

 ブースの場所は、天孫神社やNHK大津放送局でにぎわうエリアの、滋賀県庁本館前庭。シンボリックな県庁本館の前という最高のロケーションですが、実は大津祭で県庁前にブースを出すのは、史上初の試みかも・・・!?そんな貴重な機会をいただき、ドキドキしながら準備を進めました。

 土曜日の宵宮(よみや)、そして日曜日の本祭(ほんまつり)と、それぞれ4時間ずつという短い時間での出展で、また土曜日はなんとかお天気が持ってくれましたが、日曜日はときおり小雨が降る中での開催に。
 そんな足元の悪い中でも、2日間あわせて1000人近くもの方がブースを訪れてくださいました!ご来場くださった皆様、本当にありがとうございます!!

 さて、今回のブースの内容をご紹介いたしますと、まず「新しい琵琶湖文化館に関するパネルの掲示」です。ここでは学芸員や県職員が、建設中の新しい文化館がどんな建物になるのか、そしてどんな事業を展開していくのかといったご説明や、あわせて来月11月19日から予定しているクラウドファンディングについてもご案内しました。

 そして二つ目は、小さなお子さんから大人までご参加いただきました「しおり作りワークショップ」。当館所蔵の絵画作品をモチーフにした、オリジナルのしおりを作れる体験コーナーです。可愛らしい「応挙のわんこ(円山応挙の狗子図です♪)」はお子さんを中心に大人気。また、大津ならではということで「大津絵」も多くの方に選ばれていましたよ!

 このしおり作りワークショップは大好評で、2日間で340名以上もの方が体験してくださいました。自分の手で作ったしおりを大切そうに持ち帰る皆さんの姿を見ていると、私たちも嬉しいデス☺

 すぐ近くのNHK大津放送局さんでもワークショップをされていたのですが、そちらからの呼びかけで琵琶湖文化館のブースに来てくださった方もいらっしゃいました。NHKさんのワークショップと合わせて、楽しめる機会になったのではないでしょうか。

 
 大津祭という滋賀県を代表するお祭りを訪れた多くの方に、新しい琵琶湖文化館の魅力を直接お伝えできたこと、そして皆さんの笑顔に触れられたこと、とても貴重な経験となりました。これからも様々な形で情報発信やイベントを企画していきますので、どうぞご期待くださいね~!

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講座「花湖さんの打出のコヅチ」⑦ 書のいろは

 10月15日(水)に実施しました、滋賀の文化財講座「花湖さんの打出のコヅチ」第7回。今年度最後となる会場には、たくさんの受講生がご来場くださり、(地味と思われがちな?)書の世界について、より理解を深めるべく、話に耳を傾けてくださいました。

講師の寺前学芸員(琵琶湖文化館)

 
 今回講師を務めたのは、文化館ではニューフェイス・「書」に対する知識は抜群・意欲もバツグンの寺前公基学芸員です。おや?この顔見たことある?と思われた方。それは間違いではございません。3月まで県内の他の博物館にお勤めで、この4月からご縁あって琵琶湖文化館のチームの一員として活躍中~(その実力は昨年の地域連携企画展でも遺憾なく発揮されていた)とても頼れるニューフェイスです。皆さまどうぞご贔屓に!

 さて、記念すべきコヅチデビュー、寺前学芸員は「この中で文字を書かない人はいませんね?」という語り掛けから始まりました。・・・おっ?!これはハードルが低くて聞き易そうな講座だわ・・・そう思われた方、いかがでしたか?講座では、私たちにとって身近な『書』を、美術・芸術として捉えて鑑賞するポイントがいくつか紹介されました。

 書跡とは何か、簡単にレクチャーした後、講師は問いかけます。「次の作品はどのように見るべきでしょうか?」と。・・・うぅ…先生…スパルタ過ぎます。。。しかし説明を聞くと納得の理由がありました。書かれた文字の力の抜け具合、内容、文字の配置等々、『このように書かれていることには作者の意図がある』。ナルホドその辺りを深掘りして、想像して、解き明かしていくことが、芸術として書を鑑賞する=楽しむ醍醐味であるようです。

 参加された方の中には、掛軸などの絵に添えられた書「画賛」についての解説に興味を持たれた方も多くいらっしゃり、今後の講座テーマとして取り上げて欲しいなどの声も聞かれました。

 最後に、学芸員としての野望も語られましたよ。「日本一、わかりやすい書の展覧会」を、新しい琵琶湖文化館で、いつか開催したいと!皆さん覚えておいてくださいね!寺前学芸員は『47文字』で勝負を仕掛ケルつもりです!そんな野望があったのかと、職員一同オドロキ(笑)。これは頼もしい♪乞うご期待🌟ですね~。

 当館には、社寺さまからお預かりしている数多くの経典もございます。質・量が豊富だからこそ現物を比較して検証することが出来る、当館ならではの楽しみ方(働き方)も、見い出している様子。ホームページにおいても「収蔵品紹介を年10本書く!」と豪語しています(!!)。寺前学芸員の今後の活躍にご注目くださいませ♪

 さて、今年度の滋賀の文化財講座はこれにて終了となります。ご参加いただきました皆さま、誠に有り難うございました。またの機会にお目にかかれますよう、職員一同、更なるパワーを蓄えるべく(?!!)、日々精進してまいります☆彡

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国スポブースへのご来場御礼 ♪

 日中はまだ夏の名残を感じる暑さですが、少しずつ秋らしい風が吹く日も増えてきましたね。

 昨日閉幕した「わたSHIGA輝く国スポ」。都道府県別の成績発表では、滋賀県は男女とも総合成績が1位となり、天皇杯・皇后杯を獲得しました!そんな陸上競技の熱戦が繰り広げられ、開会式・閉会式の会場となった平和堂HATOスタジアム(彦根総合スポーツ公園陸上競技場)の「おもてなSHIGAエリア」にて、琵琶湖文化館のPRブースを出展いたしました。たくさんの方にお越しいただき、本当にありがとうございました!

 出展期間中は残念ながらあいにくの雨の日もありましたが、ブースでは琵琶湖文化館をより身近に感じていただけるよう、ワークショップを実施しました。小さなお子様から大人の方まで、多くの方にご参加いただき、その数はなんと187名!さらに、チラシをお持ち帰りいただいた方を含めますと、な・な・なんと817名もの方々に、新しい琵琶湖文化館について知っていただくことができました。

 お立ち寄りいただいたお客様は滋賀県内の方が多く、以前からご関心いただいていた方も多く、大変ありがたく感じました。

  「昔、地下のプールに入ったことがある」と、昭和の琵琶湖文化館にまつわる思い出を語ってくださる方や、「小学5年生になったらフローティングスクールで新しい琵琶湖文化館に行くことになるのかな?」と、未来に期待を寄せてくださる親子連れの声もあり、嬉しく思いました😀

 また、県外からお越しの選手の方々にもワークショップにご参加いただくなど、幅広い層の方々に琵琶湖文化館の魅力をPRできたと実感しています。

 さてさて、琵琶湖文化館の秋のイベントは、まだまだ続きます!

次回は、10月11日(土)、12日(日)に開催される大津祭にあわせて、県庁前で特別ブースを出展いたします。お祭りとともに、ぜひお立ち寄りください。
詳しくはコチラ

 そして、来週10月15日(水)には、今年度最終回となる滋賀の文化財講座「花湖さんの打出のコヅチ」も開催されますので、こちらもどうぞお見逃しなく!
お申し込みはコチラ

 もちろん、現在開催中の滋賀県立美術館での展覧会も!前期展示は13日(月・祝)までですよ~!
詳しくはコチラ
 

 
 この秋、まだまだみなさまにお会いできる機会を楽しみにしております♪

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