日別アーカイブ: 2016年7月15日
平成28年度 第3回「打出のコヅチ」が開催されました!
梅雨も終わりに近づいたのか、近頃はお天気が不安定ですね。昨日の大津も、午前中はよく晴れていたのに、午後から急に激しい雨が降った。。。そうです。
というのは、その間は文化財講座「打出のコヅチ」開催中で、ご参加いただいた131名の方と共に、会場でカーテンを閉め切っていたため、まったく気づかなかったのでした。講座が終わって外へ出ると、「あら?降ってたの?」という感じで。。。ご参加下さったみなさま、大雨に遭わずに済んでよかったですね!
講座の方は第3回目となり、またまた記録更新の大盛況!今回は当館学芸員の渡邊勇祐が、「近江の神仏習合-琵琶湖文化館収蔵品を中心に-」というテーマでお話させていただきました。神仏習合というのは難しいテーマですが、それが具体的な作品に基づいて説明されたのは、日ごろ文化館で実際の作品の整理・調査を担当している学芸員ならではの切り口だったかと思います。
ただ、やっぱり「少し難しかった」という感想も、何人かの方からいただきましたので、ここで簡単に復習をしておきましょう!さて、問題です。
問 次の文章の空欄に適する語句を入れなさい。
日本では奈良時代以降、「神身離脱」や「護法善神」といった( 1 )思想が展開しました。さらに平安時代になると、仏が衆生を救うためこの世に神の姿で現れるという( 2 )説が登場します。平安時代末期になると、( 2 )説に基づいて、仏の垂迹としての神を描く垂迹( 3 )が現れますが、「日吉山王曼荼羅図」(正源寺様ご所蔵)はその一つです。
また、江戸時代には、湖国を代表する祭である日吉山王祭を描いた「日吉祭礼図絵巻」(琵琶湖文化館蔵)などが制作されます。山王祭では、現在も比叡山延暦寺の天台座主が社参し、神前読経が行われます。このような( 1 )の儀礼が今も息づいていることが、( 4 )県の文化の特徴であり、魅力でもあります。
いかがでしたか?
答えは、(1)神仏習合 (2)本地垂迹 (3)曼荼羅 (4)滋賀 でした!!
ご解答いただけましたでしょうか??
さて、次回は、8月17日(水)「近江の奇祭―中山の芋競べ祭り-」。講師には矢田直樹氏(滋賀県教育委員会文化財保護課)をお迎えします。お申込みは滋賀県立琵琶湖文化館まで(Tel・Fax・Eメール)。多くの方のご参加をお待ちしております!