月別アーカイブ: 11月 2018

彫刻をじっくり見る

皆さんは、彫刻(仏像や神像など)をじっくりとご覧になったこと、ありますか?当館のウェブサイトをチェックしていただいている皆さんですので、「モチロン!」と即答?!元気なお返事が返ってくるものと信じておりますが(笑)、改めてその楽しみ方を伝授させていただきましょう。

僕が以前に学芸員さんから聞いた話ですが、例えば、彫刻を調査するとき、学芸員さんは先ず最初に何をする・・・のでしょうか?持ってみる?寸法を測る?写真を撮る?材質を分析する?う~ん、間違いではないのですが、先ずは「見る」!上から下から斜めから、とことん「見る」!ことから始めるのだそうです。コレすごく大事。。。ん?でもこれって一般に私たちが展覧会で展示されている仏像を鑑賞する時にも、出来たりしますよね?!
先ずは少し離れたところから仏像の全体の雰囲気をじっくり・・・続いて近くに寄って真正面から見た後は、中腰で下から少し見上げる感じで(そうすると仏さまと目線が合う)、ガラスケースに入っていたりすると難しいですが、可能であれば横からも後ろからもじっくりと・・・。

そう!仏像の見方のいい見本があります。当館の収蔵品紹介:彫刻の部で紹介している草津市の観音寺さまご所蔵の「木造阿弥陀如来立像」(重文)をご覧ください。まっすぐ立っておられると思っていたら、思いのほか前に乗り出すように意図して作られていたり、衣の一つ一つがとても繊細だったり、いろんな角度から見ることで、「へぇ~」「なるほどぉ~」と気付くことがたくさんあります。こちらの仏像は現在、東京の三井記念美術館で開催中の「仏像の姿(かたち)」展に出品中で、今頃は多くの仏像ファンを魅了していることかと存じます(!!)。とはいえ、この仏さまの像底(足の裏)まで見ることができるのは、当館のウェブサイトだけ?!是非チェックしてみてくださいね。光背もとてもきれいですよ。

また、とある学芸員さんは、こうも言ってました。「茶色く見えるお像でも、よぉ~く見ると、わずか~に彩色が残っている場合がある。そこから連想して、作られた当時の鮮やかな色彩を想像してみるのが面白い。きっとお参りに来られた方たちの度肝を抜いたに違いないでしょうね。むふふん」・・・えぇ~っと、ちょっとマニアックな見方ですが、これもアリです!あり有りデス!皆さんも楽しんでみてください。

この季節、普段見ることのできない文化財が、神社や寺院で特別公開されていることがあります。また11月は「関西文化の日」と称して、関西一円の美術館・博物館・資料館等の文化施設の入館料(原則として常設展)を無料で鑑賞できる機会があります(詳しくはコチラ)。文化の秋、芸術の秋ですよ。皆さんが自分なりの楽しみ方で、素晴らしい文化財たちと出会われることを願いつつ。。。

筆:あきつ

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「花湖さんの打出のコヅチ」第6回 開催しました

11月に入りましたが、今週になってからは10月並みのちょっと暖かい日が続いています。そんな中、「滋賀の文化財講座 花湖さんの打出のコヅチ」初の現地探訪の日を迎えた昨日の午後、「花湖さんの打出のコヅチ隊」と名付けられた総勢43名の一行は、「彦根城外堀の痕跡をめぐる」を目標に掲げ、約5kmの行程をじんわりと汗をにじませながら、踏破して参りましたよ!(後でニュースを見ると、彦根の最高気温は21℃に達したそうです。)

先ずは皆さま、最初に配られた図版満載の資料を手に、これから訪れる場所をしっかりとご確認。その後、彦根城天守の方向へ出発です。護国神社前で、まずは内堀を確認したあと、普通なら城内へと進むわけですが、今回は外堀の跡を辿るのがメインのため、金亀山の上にそびえる天守を横目に左へ折れ、市街地を進みます。切通口から油懸口あたりは、ホントにここに門や堀があったの???という感じ。やっぱり先生に解説していただかないとね。う~ん、いきなりに、かなりの想像力を必要とするスペシャルポイントでした!

その先の細い細い道を進み、ちょっとした坂を上ってまた下ると、ん?いつの間にか外堀跡の内側に残る土塁の上を越えていたようです。“ああ、これが土塁だったのか”と、参加者一同、しっかりと体感できました。その後、大通りへ出てからは、外堀跡に沿ってほぼ直進して行きましたが、高宮口、池洲口、南通用口といった城内への各入口では、堀を渡ったところで道が折れ曲がり、外部からの進入が簡単に出来ないように作られていることを、現在も残る旧道から確認。

そして、いよいよ中薮口から中堀脇を通り、船町口で中堀の内側へ、屈曲した道に沿って少し入ったところで、枡形に組まれた入口についての説明を聞いていた時には、実際に石垣に阻まれて見えなかった車が急に現れるという場面に遭遇したことで、城への入口を枡形にする意味がよ~く理解できました。なるほど、今はこの角にミラーを設置しているわけです。戦乱の時代には防御のために必要でも、平和な現代には危険な箇所ということですね。皆さん、桝形虎口では車に注意デスヨ!

さて、ゴールに近づいたところの、大手口、そして表門橋の二ヵ所では、内堀を渡って天守・本丸を見上げる斜面に登石垣がありますが、昨日は周辺の丁寧な草刈りのお陰で、石垣の様子もはっきりくっきり見ることができました。「こんなシャッターチャンスはなかなかありませんよ」という講師の声に、一斉にパシャパシャ。。。皆さん、いい写真撮れてましたか?

これで彦根城の城域の一番外側をおよそ半周したわけですが、今回の現地探訪はいかがでしたでしょうか?ご参加いただいた方からは、「天気もよく、気持ちもよかったです」「楽しかったです。見知らぬ箇所が多くありました」「現地を体感でき、よく理解できました」などのご感想をいただきました。よく頑張り、よく歩きました(あきつ君の万歩計では10,000歩弱を計測しましたよ)。そして、参加者全員、無事に最後まで辿りつけたことが何よりでした。

ここで一句。

金亀山 つはものどもが堀のあと 徒歩(かち)にてめぐるは 根気なりけり

皆さま、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました!!

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11/8「花湖さんの打出のコヅチ」現地探訪 開催します

いよいよ明日(11/8)に迫りました。今年度の「滋賀の文化財講座 花湖さんの打出のコヅチ」最終回(第6回)となる「現地探訪 彦根城外堀の痕跡をめぐる」です(申込受付は終了いたしました)。お申し込みいただいた方には、「天候の関係などで中止の場合は、前日にお電話で連絡いたします」とご案内していましたので、「ひょっとして?」と今日は電話の前で番をして下さっていた方!どうぞご安心下さい。予報によると、探訪にはもってこいのお天気となりそうですので、予定通り開催いたします!

滋賀の文化財講座としては初めてとなる現地探訪では、昨年度の講座で学んだ「彦根城」の周りにかつて存在した外堀の跡を辿ります。深まりゆく秋、お城の周辺でも紅葉が始まっていることでしょう。そんな秋の城下町の雰囲気も楽しみつつ、滋賀の文化財について皆さんと一緒にお勉強できればと思っております。

さて、お申込みをいただいた方!明日のご準備はもうお済みですか? 今回は、JR彦根駅前を出発して全行程約5kmを徒歩で周りますので、歩きやすい服装、履き慣れた靴でご参加下さいね。また、飲み物など、必要に応じて各自でご持参いただくと良いかと思います。ちなみに、この「遠足」ではおやつの上限はございません(笑)。その他、詳しくはコチラでご確認下さい。

では、明日は13:00にJR彦根駅西口広場集合(受付は12:30から)となっておりますので、お間違えのないように。ご参加の皆さま、彦根駅前で目印の”花湖さん&あきつ君の旗”を持って、お待ちしております!

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ホームページ10月のアクセス数

先週から朝晩の冷え込みがグッと厳しくなってきましたね。この冷え込みにより、文化館周辺でも木々が急に色づき始め、これからの紅葉がとても楽しみです!
さて、今日は恒例のホームページアクセス数についてのご報告です。10月には1,737件のご訪問をいただきました。前月よりもアクセス数、ご訪問いただいたユーザー数共に増えているのですが、文化の秋、芸術の秋を楽しもうと、情報収集にご利用いただいているのでしょうか?とにもかくにも、多くの皆さまのご訪問に感謝いたします!

ところで、昨日10月31日はハロウィーンの日でしたね。TVではここ数日、東京渋谷の人出の様子が放送されていましたが、こちら滋賀でも、文化館からほど近い大津市膳所の”ときめき坂”で仮装パレードが先週末に行われるなど、とても盛り上がりましたよ!この行事、今や全国にすっかり定着しつつあるようですね。

そんなハロウィーンの、夜を徹しての盛り上がりを見て、ふと思い出したのは、かつての日本で盛んだったという「庚申待(こうしんまち)」という行事のこと。滋賀でも時々「庚申塔」と彫られた石碑が建てられているのを見ますが、庚申というのは幸神、つまり猿田彦命のことで、神仏習合の考えから言うと「青面金剛(しょうめんこんごう)」にあたるこの神(仏?)を、年に6~7回ある庚申(かのえさる)の日の晩に、人々がお堂などに集まって祀り、酒盛りなどして夜を明かしていた行事です(この夜眠ってしまうと、体内にいる虫が抜け出して天王に善悪行を報告するので、天王のサジ加減で寿命が縮まるのだとか)。

かつて、日本の各地で行われていたこういった夜通し騒ぐ行事は、もちろん今流行りのハロウィーンと、祭りの意味は全く違うわけですが、やっていることには共通する部分があるような無いような。。。そこで、「日本でハロウィーンが盛り上がる背景には、”忘れかけていた遠い記憶”が呼び覚まされているのかも?」というのが、あきつ君の仮説です。。。無理やりですが(笑)。もちろん、いつの時代でも、「見ざる・聞かざる・言わざる」の本来の意味通り、度の過ぎた礼節を欠く行為は、”やってはいけません”よ!!

そういえば、10月には「青面金剛」という検索キーワードで、文化館ホームページを訪れた方がいらっしゃったようです。文化館所蔵の「青面金剛図」については「浮城モノ語り 第4話」で詳しく紹介していますので、こちらもぜひご覧くださいね。ちなみに、今年最後の庚申の日は11月24日(土)だということです。さて皆さま、この夜はどのようにして過ごしましょうか?

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