日別アーカイブ: 2018年12月12日

文化館を支えた職人魂

文化館でお仕事をしていると、ときどきビックリするようなモノが発見されたりします。それは50年前の新聞であったり、魚を捕まえる漁具(これは水族館があったから)であったり、簡易ベット(宿直当番があったから)であったり・・・現在、館を預かる僕たちにとっては「何故?!」と思うようなモノばかりですが、どれもこれも、昭和36年(1961)開館という長い歴史ある時間の中で、その時々に必要であったモノたちです。その中でも“とっておき”を、この度発見しましたので、これも文化館を物語る“語り部”の一つとして、皆さんに紹介しておきましょう。

先ずはコチラ。「びわ湖文化舘」の焼印が押された大工道具です。なんと特注?!簡単に手に入る市販のモノではないの?!というか、何故文化館にナタとカンナが??!!・・・えぇ~っと、謎は尽きませんが想像しますと、以前は文化館の正面に広場があり、たくさんの木が植えてあったので、時にはナタも必要だったかもしれませんし、中池ではアヒルなども飼っていたので、鳥小屋などは自分たちで作って自分たちで補修をしていたのかもしれません。あくまで想像ですが、館内に残されている様々な「手仕事」から推察すると、手の器用な職員さん達が自分たちで何とかしようと努力をしていたことは、容易にうかがい知れます。そのためのカンナとナタだったのでしょう。ちなみにスコップにもしっかりと焼印が押してありましたよ。

と、話を収めるつもりでしたが、更に見つけてしまいました。それがコチラ。「びわ湖文化舘」の焼印(焼きゴテ)です!「館」が俗字の「舘」であるあたりがまた何とも・・・(愛)。。。
しかし、まさか焼印の“本体”があったとは!!こうなるともうどれが『特注』なのかワカリマセンね(笑)!いずれにしろ、先輩職員さんたちがプライドを持ってお仕事をされていたんだな~と、その証を見せていただいた気がします。

そしてもう一つ。これは館内の配線を見に来られた業者さんに教えていただいたのですが、右の写真を見ていただきたい。左隅に写っているのは電気の分電盤ですが、そこから壁や天井を伝って各部屋へ伸ばされる配管の湾曲!これ、実は固い鉄管です。業者さん曰く「真っすぐな鉄管を角に合わせて、その場で鉄管を熱しながら曲げながら敷設されてますね。恐ろしい技術です。今、こんなこと出来る人(する人)居ないです」とのこと。うぅ~ん、褒めていただいたのか何なのか(笑)。そう言えば今は塩ビのケーブルモールを使うことがほとんど・・・なのかな?天井を見上げると、このテの「曲げ鉄管」は、文化館ではよく見かけるので当たり前だと思ってました。ご指摘いただいて気付きましたが、どうもすごい職人技らしいです。

以上、巷では「平成最後の・・・」という言葉を耳にする機会が多い中で、なんとも「昭和のにおい」がプンプンする当館ですが、開館からの57年を支えた職員の心意気!みたいなモノに出会うことで、またちょっぴりこの館に愛着が湧いてくるから不思議です。
いろんな“モノ”に支えられている琵琶湖文化館です。

筆:あきつ

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