日別アーカイブ: 2019年5月30日

花の寺・正福寺の寺宝特別公開

先週から、5月としては考えられない真夏のような日々が続いていましたが、今日はまた爽やかな風が戻ってきて心地良いですね。ただ、この寒暖差もちょっと体に応えます。。。
皆さまは、お元気にお過ごしでしょうか?

こんな季節の変わり目の中ですが、文化館の職員も、毎日がんばっておりますよ。文化館では、日ごろより地域の文化財を収蔵品として大切にお預かりしておりますが、時に、お寺や神社の行事の際に一時的にお返しすることもあります。昨日(5/29)には、学芸員さんたちが、湖南市にある正福寺さままで、鰐口(わにぐち)をお返しに上がりました。

鰐口というのは、あの爬虫類のワニの大きな口ではありませんよ?!(笑)ほら、皆さんもお寺に行って、お堂にお参りする時、見たことがあるはずです。お堂の前に吊ってある、丸くて平たい大きな鈴(?)のようなものを、太い綱を振ってコ~ンと撞きますよね。あの銅でできた鈴と言うか、鉦というか。。。アレです。正福寺さまの鰐口は、「元亨貮年」の銘から、鎌倉時代に作られたことがはっきりとわかる、とっても貴重なもの。滋賀県の指定文化財にもなっています。

湖南市観光協会の開催する「湖南 花の寺と磨崖仏めぐり」にあわせて、正福寺さまでは、6月3日(月)から7日(金)まで、寺宝を特別公開されます。この鰐口も今回、そのための一時返却となりました。特別公開では、他に山越阿弥陀如来画像(湖南市指定文化財)、十三仏画像(湖南市指定文化財)なども拝見させていただけるようです。貴重なチャンスですので、この機会にぜひご覧ください。

正福寺さまと言えば、この時期、美しいサツキの花でも有名なお寺です。境内に咲き誇るサツキの花と、それに囲まれた石仏は絶好のシャッタースポットになっています。湖南市観光協会さんでは「湖南市フォトコンテスト」も行っておられるようなので、腕に自信のある方は応募してみるのもよいかも知れませんね。暑いですが、6月に入って梅雨の気配が漂ってくる前に、湖南の豊かな自然と文化財に親しむ「ちょこっとお出かけ」、おススメですよ!!

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