日別アーカイブ: 2019年8月6日

「歴代天皇と近江」展 夏休みKIDSワークショップ開催!

現在、甲賀市土山歴史民俗資料館にて開催中の「歴代天皇と近江-滋賀県立琵琶湖文化館 館蔵品より-」展。4日(日)には、夏休みKIDSワークショップ『元号を書いてみよう』が開催されました。
展覧会の開催期間中に夏休みを含むため、当初から、「子ども達にも興味をもってもらいたい」「歴史にふれて欲しい」ということで、子ども達を対象に何か出来ることはないかと頭を悩ませていました。そこで甲賀市さんからご提案いただいたのが、毛筆で『元号を書いてみよう』だったのです。特に今年は元号が改まり、天皇家への注目も高まっているため、「夏休み企画でやるならコレでしょ!!やるなら今(今年)でしょ!!」と企画されました。当日は子ども達と、お父さんお母さんも一緒に「元号」について楽しく学びました。
先ずは、甲賀市教育委員会歴史文化財課資料調査員の伊藤誠之氏から、元号についての解説です。みなさんご存じでした?!元号はもともと中国で始まり、中国の影響を受けた東アジアでは元号を使うことが多かったのですが、21世紀になっても使っているのはなんと日本だけ!なのだそうです!!現在は1人の天皇に1つの元号と決まっていますが、昔は1人の天皇の在位期間中でも様々な理由で(めずらしい・めでたい出来事があった、天皇の即位、災害など)、短い間に何度も変わることもありました。また、日本の元号の始まりは、大化改新(西暦645年)の「大化」で、それ以降「令和」も入れて248個あるのだとか(諸説あり)。でも実は、元号に使われた漢字は73文字だけで、同じ漢字が繰り返し使われていることが多いようです。トップ3は、永(29回)・天(27回)・元(27回)。なるほどよく見る文字ですね。(ちなみに令和の「令」や平成の「成」は1回しか使われていないそうです!)いやぁ、子どもだけでなく大人も豆知識が増えるふえる(笑)。
伊藤氏は、「特に甲賀の人に覚えておいてほしい元号は『天正』」と、お話しされました。ヒントは「水口岡山城」です。それまでの統治とは異なり、甲賀の新時代の幕開けとなった、ということです。このあたり、夏休みの自由研究で、じっくり勉強を深めてほしいところですね。
ひと通りお話しを聞いた後、いよいよ毛筆で元号を書きます。子ども達は最初、「何の元号を書こう・・・」と戸惑いがちな様子でしたが、いざ書き出したら筆が止まらない(笑)。「先生、次書く紙が無い!」「書いたの置く場所が無い!」と、どんどん書いていきます。子ども達の『ハマりっぷり』には、こちらも嬉しくなりました(笑)。
最後に、伊藤氏が持っておられた硯(すずり)で墨(すみ)をする特別体験も。墨汁に慣れた子ども達には、とても新鮮で貴重な体験となったようです。


さてさて、子ども達にとっては、何がきっかけになるかわかりません。多くのことに興味を持って、この夏いろんなことに挑戦してもらえれば、きっと日本の未来は明るい!です!!

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