日別アーカイブ: 2021年3月31日
文化財保護法に守られるイキモノ
滋賀県は、豊かな自然を背景に古くから優れた文化が発達し、全国でも有数の文化財保有県です。当館の収蔵品もさることながら、滋賀県の文化財指定件数などをHPで紹介しているワタクシとしては、もっぱら県内の文化財の情報に関して敏感になるもので・・・しかしそれは、美術工芸品であったり建造物であったり、基本的に動かないモノに限られます。
そこで今日はめずらしく、動く文化財「生き物」のお話をしましょうか!
国では、「文化財保護法」に基づき重要なものを国宝、重要文化財、史跡、名勝、天然記念物等として指定、選定、登録し、文化財の保存が図られています。さて皆さんは、この中で「生き物」、分かります?それはズバリ天然記念物!「動物,植物及び地質鉱物で我が国にとって学術上価値の高いもの」のうち,重要なもの。そして天然記念物のうち、特に重要なものは特別天然記念物に指定されます。・・・で、ワタクシ、偶然見てしまったのデスヨ・・・天然記念物・・・しかも特別天然記念物!国宝級のイキモノです!上の写真↑↑で見えます?ワカリマス??
拡大写真がコチラ↓↓間違っていないとは思うのですが・・・これはまさかのコウノトリ?!シラサギよりも大きくくちばしが黒い。アオサギよりもズングリで尾羽が黒い。ツルよりは・・・小さい?(すみません。野生の鶴を見たことがないので分かりません。)おやっ?!足にはちゃんと、タグが付いていますよ!
コウノトリと聞いて思い浮かべるのは、近畿ではやはり兵庫県でしょうか。特に豊岡市は積極的に活動をしておられますよね。そこでちょっと調べると、「あなたのまちにコウノトリが飛来したら、」というパンフレットを発見!今まさにその心境です!!どどどどぅしょ~~。パンフレットをよく見ると、「飛来が確認された市町村一覧(2015.9.1現在)」が掲載されていて、滋賀県では・・・大津市、彦根市、長浜市、近江八幡市、守山市、高島市、東近江市、米原市、日野町、愛荘町・・・おやおや?意外と目撃情報が?
そういえば昨年の8月に高島市の安曇川に約9羽が飛来、6月には長浜市三田町の鉄塔で巣作りなどの情報も!調べると意外とあるものです。ただ、このコウノトリは田園に1羽だけで、お食事に夢中なご様子。。。お友達はいないのかしら?
ともあれ、気に入って滋賀に飛来してくれたのなら、すごく嬉しいです!まもなく田植えの季節、カエルの鳴き声なども聞こえてきましたよ。ハッ!人間を恐れて逃げて行ったりしないかしら?(遠くに離れて車を止めても、必ず顔を上げてコチラを確認する臆病なところが・・・野生!)一定の距離を保ちながら、あたたかく見守りましょうね~。
さて、コウノトリは「幸せを運ぶ」ともいわれる縁起の良い鳥。今回の偶然の出会い(発見)は、どんなご縁を結んでくれるのでしょうか?「きっといいご縁がありますよ」と、ヨゲンノアキツ(ちょっと懐かしい(笑))も申しております。明日から始まる新年度、皆さんも一緒に
“期待”しておきましょ!♡!