日別アーカイブ: 2022年7月25日
夏の勉強会 電気講習会を受けて
暑い日が続きます。皆さん体調を崩していませんか?この時期、毎年言われるのが“熱中症対策 ”です。水分・塩分補給は当然ですが、ここ数年よく耳にするのが「適度にエアコンを使用すること」ではないでしょうか。電化製品も熱中症対策に使われるほど、私たちの暮らしに当たり前になっている電気。 皆さんは電気の事をどれくらい知っていますか?あえて考えない方も多いのでは? かく言う私も…ですが、先日電気について勉強できる機会をいただき、関西電気保安協会主催の「電気講習会(入門編)」を受講してきました。
最初の講習会テーマは、「設備更新による省エネルギーについて」です。最近のニュースでも電力不足について取り上げられており、環境問題の他にも“省エネ”について考える機会が増えました。「使っていない電気をこまめに消す」など簡単にできるものもありますが、今回は、設備更新による省エネ方法です。特に空調設備は古い機器を更新するのが最も効果的なのだとか。産業用空調機の寿命は15~20年となっており、15年以上前の空調機を最新式に更新すると約30%以上の省エネ効果が得られるそうです。更には、長く使っていると摩耗故障が頻繁に起こり、修理にもお金がかかります。「古いものを直して使う」という行為はすばらしいですが、省エネを考えると必ずしも良い事だけではないようです。ただ、電気の使用を最小限に抑えることが“省エネ”と思っていたので、意外な内容に目からウロコの思いで話を聞いていました。
後半は「電気事故」についてのお話でした。文化館で使用している電気は、高圧電力で、施設内に大きな電気室があり、受電設備の周りはフェンスで囲まれています。講座で紹介された事故事例は、この高圧受電設備において、機器の品番をスマートフォンのカメラで撮影しようとし誤って電路に接触し、感電事故になったケースです。何気ない油断が重大事故につながります。改めて電気の恐さを知り、専門家である電気主任技師さんと連携しながら、しっかりと保守管理をしていかねばと気を引き締めました。
また、感電事故は職場だけとは限りません。暗い場所でコンセントプラグの接続を行ったりしていませんか?誤った接続をしてしまい感電事故につながる恐れがあります。プラグの抜き差しは、普段から行う慣れた動作であるため、安易にしてしまいがちです。ご家庭でも注意して下さいね。他にも、経年劣化した古い機器の漏電など、身近な電気の危険が事例として取り上げられていました。家庭の電気は「“低圧”という言葉で油断しがち」なのだそうです。電気を正しく使うことの大切さを感じました。
電気はあって当たり前ですが、その使い方を間違えれば危険なものであることを忘れてはいけませんね。夏になって電気を使う事が多くなってきました。皆さんも、古い機器の点検や、電気の使い方を今一度考え直してみませんか。