月別アーカイブ: 12月 2022

掲載されました!「湖国と文化」「おうみ文化財通信」

〔記録に残そう大作戦!大トンボと琵琶湖文化館〕事務局からのお知らせです。  
  今年度、当館の屋根および避雷針改修工事に併せて、館のシンボルであった大トンボのモニュメントを取り外すこととなった旨、皆さまにお知らせしてまいりました。工事については、いよいよ12月27日、本館に 工事のための足場が設置されました。

 夏から取り組んだ〔記録に残そう大作戦!大トンボと琵琶湖文化館〕では、皆さんから写真の投稿をいただき、パネル展を開催するなど、多くの方々にご協力いただきましたこと、心より感謝申し上げます。
  そしてこの度、〔記録に残そう〕のその記録(!)を、文化館の大トンボを、下記の2誌に掲載していただくことができました!

〇滋賀の文化財情報をお届けする文化財だより
 「おうみ文化財通信」vol.54
  A4版リーフレット 無料
  発行)公益財団法人滋賀県文化財保護協会
  滋賀県埋蔵文化財センターほか博物館・図書館等に配布

〇滋賀の魅力ある文化を発信する季刊誌
 「湖国と文化」 冬 第182号
  B5判 定価660円(税込)
  発行)びわ湖芸術文化財団 地域創造部
  県内主な書店にて販売

 皆さんからご投稿いただいた写真の一部が、掲載されています。両誌とも1月1日発行なので、そろそろ皆さんのお目にとまる頃・・・。この表紙を見て「おやっ?」と思われた方は、是非手にとってご覧くださいませ!

 

 今年1年を振り返ると、「有り難う」と「感謝」の言葉ばかりがよみがえる、そんな濃密な時間を過ごした気がします。皆さんはいかがでしたか?

 大トンボにとっては、文化館の屋根の上で過ごす最後の年越しとなります。トンボにとっても、皆さんにとっても、輝かしい未来が待つ新年を迎えられますように!

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文化館の助っ人たち

 12月になって早一週間。2022年もあと一カ月を切ってしまいました。寒さも一段と増して、湖畔も冬の季節となりました。ここで少し、今年の夏から秋にかけての琵琶湖を思い出してみます。

 琵琶湖では、毎年7月から11月にかけて水草(藻)が大量発生します。湖の上に立っている文化館も、例年なら夏から秋の台風シーズンを中心に水草の除去作業をします。文化館の周りは藻刈船が刈り取ってくれますが、文化館の中央部分は、人力でなんとかするしかありません。小舟に乗って水草を引き上げる…これが重労働なのです。ですが、今年の夏は水草が何だか少ない…引き上げを手伝ってくれる作業の方と「今年は少ないな」と喜んでいたのですが、、、なんと、11月に例年の夏よりも多くの水草が襲来!なぜ今年はこんなことに!?水草除去のエキスパート「藻刈船スーパーカイツブリⅡ号」も11月中頃には引き上げてしまい、12月に入っても周囲には水草が残ることとなってしまいました。まさか、この様なことになるとは。。。今年は何か違いました。

 そして冬本番を迎えようという今現在、湖面に残る水草対策は?というと、この季節に頼もしい助っ人が登場。それは“水鳥”たちです。湖岸には渡り鳥など水鳥が多く飛来します。さながら鳥たちのお食事処となります。
 「今年もよくいらっしゃいました!」と歓迎しながら、鳥たちを観察すると、いつもより水鳥たちが多いような…?やっぱり水草の量が多いから?何はともあれ千客万来。お食事はたくさんあります。お代はかかりません!水鳥の皆さん、い~っぱい食べてくださいね。

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御礼 〔大トンボと琵琶湖文化館〕写真パネル展

撤去当日の朝も立ち止まって
写真を撮っておられる方が!

 あっっっっっっっっっっっという間の16日間でした!

 11/15~30までの間、大津市内2会場で開催してきた記録に残そう大作戦!「〔大トンボと琵琶湖文化館〕写真パネル展-記録がつむぐ思い出写真-」が、無事終了し、本日、会場を撤収してまいりました。分かってはいましたが、やっぱりちょっと寂しい・・・。とは言え、本展を無事終えて、今はホッとしているところ・・・。多くの方々にご覧いただけましたこと、大変嬉しく、また心から感謝申し上げます。

名残惜しそうにパネルを眺めるヒト

  振り返れば、「記録に残そう大作戦!」が始まった8月から、慌ただしい日々を過ごしてまいりました。これを充実の日々と言わずに何と言う!・・・皆さんからの投稿が、心の支えとなりました。思い思いに撮って下さった大切な写真、添えていただいたコメントが、背中を押してくれました。 本当に有り難うございました!

 「なぜ屋根の上にトンボ?」との疑問の声をよく聞きます。パネル展でも紹介しましたが、初代館長であった故草野氏は、「澄みきった空高く琵琶湖の上をスイ々々と飛ぶ、トンボの明朗にして健康な雰囲氣を想像して、こうした結果となりました」と語っています。古来、トンボは勝虫とも呼ばれ、前にしか進まない縁起のいいものとされており、そのめでたさにあやかったところもあります。巷では「ヤンマーさんが寄付をしたから」という、まことしやかな都市伝説の方が広まっていたり(?)してますが(笑)。

 でも、こうして皆さんに「お疲れさま」の花道を作っていただいたおかげで、今は私にもよく分かります。文化館というお城の上に飾るのは、トンボでなければいけなかった・・・と!
 正直に言いますと最初は、もっとメンテナンスしやすい場所にあればいいのにと、思っていました。地表とか、文化館で言えば中池の歌碑がある湖面の上とか、せめて低い壁とかいろいろ・・・。でもそれではダメなんです。見上げる位置にいないと!空をバックに、羽根を広げた「大きさ宇宙一」(館長談)のトンボを見上げるからこそ、皆さんの思い出に残る大トンボになれたのだと思います。
 草野氏は「子供の頃から何とはなしに蜻蛉が好きであった。目をクリ々々と油断なく、快活に炎天にもめげず元氣によく飛び廻る姿に、心うたれたのであろうか」とも語っています。

10月 撮影

 文化館の絵馬が、長浜・草野神社にあると聞き、10月初旬に草野氏の地元を訪れたことがありました。【写真はコチラ
 その頃には既に田んぼの刈取りが終わっていましたが、辺り一面に飛び交うトンボの姿を偶然見かけた時「あぁ、これが草野さんが見ていた景色だ」と思いました。ちょこっと心が震えました。初代館長、貴方は正しかった!そして有り難うございました!文化館の大トンボ、皆さんに、″しばしお別れ ″の花道 を作っていただきましたよ!と、心の中でご報告させていただきました。

 さて、文化館の大トンボ、当初の予定では10月以降に取り外しになると告知しておりましたが、屋根の改修工事が遅れており、実はまだちゃんと屋根に居ます(笑)。とは言え、そろそろ足場が組まれる・・・お別れのカウントダウン・・・この度、自分もカメラ小僧となり、痛感しております。当り前の景色って当り前じゃないんです。記録に残すなら今!記憶に残すなら今!
 ということで、ちゃっかり写真募集を再開しています(笑)。遅くなりましたが、11月にご投稿いただいていた写真も、本日更新いたしました!皆さま是非ご覧ください!!

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