月別アーカイブ: 4月 2023

皆さんお待ちかね♡「打出のコヅチ」受付開始

 今日は朝から電話がひっきりなしです! 皆さまお待たせいたしましたね~♡
 令和5年度滋賀の文化財講座「花湖さんの打出のコヅチ」、第1回の参加申し込み、本日より受付開始です!! 【詳しくはコチラ】

  本講座は、平成20年(2008)から会場:コラボしが21にて開催している人気講座です。今年でなんと16年目!「継続は力なり」と申しますか、自ら”人気講座(気持ち的には人気講座) ” を名乗ってしまうほどのご支持を皆さんから頂いております。毎年この時期になると「今年もある?」「チラシはできた?」と、開催を待ち焦がれる人々からの問い合わせがあり、事務局としては嬉しい悲鳴(笑)。そんな皆さんの「学びたい熱意」に背中をグイグイ押され(!)、今年も5月から全6回の講座がスタートします!

 本講座は何と言っても多彩なテーマが魅力♡滋賀の文化財にまつわる最新情報や講師ご推薦のとっておき情報を、詳しく&わかりやすくご紹介。気軽にご参加いただくことができます。♪
 申し込みは、電話・Fax・メールにて受付!申し込みが簡単なインターネットの【受付フォーム】もご利用くださいね。 ※申込開始日の8:30からご利用いただけます。

  第1回 5月24日(水)14:00~15:30
  演題 杉本哲郎壁画「舎利供養」に秘められた師・春挙への想い

館内に設置されている巨大壁画「舎利供養」
(画像の一部を加工しています)

 当館にある巨大壁画「舎利供養」。長らく皆さんにご覧いただく機会がございませんでしたので、本作が当館内にあることをご存じない方もいらっしゃるかもしれません。
 昭和期の宗教画家・杉本哲郎が描いた代表作の一つですが、このたび講師を務める井上優副館長は「話したい、話さないといけないことがあり過ぎて時間が足りない!」と、今から少々焦っておられます・・・どうなることやら(笑)。乞うご期待!ですね♪  
(((おやっ?屋根から取り外した大トンボのモニュメントが写り込んでいますね???!!!! ))))
[[[そして怪しげな人影も?! →※大きさを分かっていただくための演出デス。]]]

 本講座は、一度参加すると次回も参加したくなる、リピーター率高めの文化財講座です。初めての方も何度か参加するうちに顔見知りが増え、きっと「常連さん」となること間違いなし♪気軽にご参加くださいませ~♪♪

カテゴリー: あきつ, 文化財講座 | 皆さんお待ちかね♡「打出のコヅチ」受付開始 はコメントを受け付けていません

[地域連携企画展/長光寺]終了&御礼 皆さんに捧げる豆知識

 あっという間の10日間でした。令和5年度の初日:4月1日から開催しておりました琵琶湖文化館地域連携企画展「近江八幡市・長光寺で新発見の経典を特別初公開!」
 10日(月)に会期を終了し、「たくさんの方にお越しいただいた」と、お寺さまからもご報告をいただいております。ご鑑賞いただいた皆さま、誠に有り難うございました。 皆さま、何か発見はありましたか?

 と、ここで突然ですが、あきつブログ的「豆知識」のお時間です♪。

 お経をご覧になって不思議に思われた方おられます?奥書きに記された日付について改めてご注目ください↓。

 「弘安二二年」は「弘安4年」です。・・・おや?何かが引っ掛かかる?「弘安二二年は弘安22年なのでは?」と思いますよね~不思議ですよね~。2+2で4年・・・でもコレ間違いではないのです。干支で「辛巳」とも書かれていますので、間違いなく「弘安4年」です。「四」は「シ」を連想する言葉として、昔から避けられることが多かったようで、縁起を担ぐ日本人らしいといいますか、鎌倉時代に既にダジャレ好きのDNAが・・・(お経なのに?!!)。ちなみに弘安は10年までしかないので、やはり「弘安4年」が正解です。どうでしょう?お経はチンプンカンプンでも、古文書を読む豆知識が一つ増えました♪。

 さて、豆知識をもう一つ。皆さんは「文房四宝(ぶんぼうしほう)」という言葉をご存じですか?古来中国で生まれた言葉ですが、文房具の中で紙、筆、硯(すずり)、墨の4つを指します。先日の特別講演会で講師を務めた井上副館長は、この度のお経の発見で「長年、自分の師であった先生の言葉がずっと気になっていたが、これで合点がいった」と言います。その先生が指摘されていたのは「滋賀には文房四宝の産地が3つ揃っている」ということ。その3つとは、紙が大津市桐生の雁皮紙、そして高島市の筆と硯です。これらは現在にも名を残す名品ですが、墨については武佐墨の存在は知られていたものの、漠然と「宿場町での需要」に応えるためものと考えられていました。それが今回、武佐墨の産地にほど近い長光寺で、膨大な量の写経が行われていたことが判明し、まさに墨の需要と供給が成り立つ地域の歴史が明らかになったわけです。

 「文房四宝の産地が揃う県」。これ凄いことです。このようなところが他にありますか??!おそらくは地域性、京の都に近く、古代から大寺院があったことも関係しているでしょうね。新たに見つかった経典から、滋賀の地域史・文化史にまで及ぶ発見があったこと、これを皆さんにお伝えしたかった!本展を通じて、何某か感じていただけたなら幸いです。

 言葉でうまく伝わったか、若干不安なところではありますが、堅苦しく考えていただく必要はありません。
 そう、皆さんは本展で、新しく近江八幡市・長光寺というお寺さまとご縁をつながれました。チラシにも書いておりましたが、皆さんはご覧になりました?花の木(ハナノキ)。
 本展会期中に満開・・・となる予定でしたが・・・今年は桜の開花が早まるくらい、春の訪れが早く、実は開催前の3月下旬には花は散ってしまったそうです。ブログではなかなかそれを言い出せず・・・。

 しかし・です皆さん!せっかくいただいたご縁!秋の紅葉も素晴らしいそうですよ~。
 また、毎月21日は弘法大師の御縁日法要がおこなわれ、マルシェも開催されるとのことです。ぜひ何度もお出かけして下さいね~♪

カテゴリー: あきつ, 学芸業務, 展覧会 | [地域連携企画展/長光寺]終了&御礼 皆さんに捧げる豆知識 はコメントを受け付けていません

「琵琶湖文化館収蔵品にみる四季」終了&御礼

 滋賀県立安土城考古博物館にて4月2日まで開催していた地域連携企画展「琵琶湖文化館収蔵品にみる四季」。無事に終了いたしました。会期中、多くの方々にご覧いただけましたこと、たいへんうれしく、深く感謝申し上げます。






 今回の展示では、「新しい琵琶湖文化館にメッセージを届けよう!」と題し、特設ブースを設けて2つのメッセージを募りました。あたたかいメッセージ、厳しくも愛にあふれたメッセージ、新しい琵琶湖文化館への期待やご要望などなど、たくさんお寄せくださいましたこと、こちらもあわせて御礼申し上げます。

 このメッセージをもとに、3月19日には座談会「新しい文化館と収蔵品を語る」を開催。当日の内容と配布資料も公開しました。
 


  さて、みなさまからいただいたメッセージの結果概要はこちらに掲載しておりますが、まとめきれなかったご感想やご意見をご紹介します。
     

展覧会を見て、近江のこのうえなく美しい四季と風景に改めて魅せられました。この様な素晴らしい企画に感謝いたします。新しい琵琶湖文化館に出会える日を楽しみに待っております。
滋賀の文化を伝承する博物館として、立派によみがえることを願っています。
従来のおもむきある建物の中でひっそりと展示されていた様々な展示物を、新しい建物でもじっくり見てみたい。そしてその時には、是非ボランティアとして役立ちたい!とても楽しみにしています。

 ・・・もったいないお言葉に、感謝してもしきれないです。本当にありがとうございます!!

 みなさまからいただいたメッセージは、新しい琵琶湖文化館の計画に活かし、より良い展覧会や博物館活動が実現できるよう努力してまいります。これからもご協力賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

カテゴリー: 学芸業務, 展覧会 | 「琵琶湖文化館収蔵品にみる四季」終了&御礼 はコメントを受け付けていません

4月2日 地域の歴史紐解く特別講演会[地域連携企画展/長光寺]

 例年より早く満開となった桜がちょうど見ごろを迎えていた4月2日(日)。近江八幡市の長光寺さまではこの日、有り難くもお寺さまの本堂で、ご本尊がいらっしゃる御前で(!)、

特別講演会「近江国蒲生下郡長光寺の一切経について」が開催されました。皆さん見て下さい
!写真に納まりきってませんが、80名ほどの方々がお越しくださいました~!

 講演に先立ち、長光寺の金子ご住職、近江八幡市の小西市長からご挨拶があり、地域の歴史にかかわるこの度の「発見」について、詳しく知り得る機会を得たことを喜んでおられる旨、お言葉を頂戴しました。まさにご参集いただいた皆さんの気持ちを代弁するかのようなご発言…講師を務めさせていただいた当館の井上優副館長も気合が入ります。
 さて、その井上副館長、冒頭にスゴイことを言いました。

【講師を務めた井上副館長 】

 「皆さん、お経って漢字だらけでチンプンカンプンですよね??私もそうです。まさにこれが〝チンプンかんぶん(漢文)″。」
 ・・・えーっと・・・つかみはOK?クスっと笑いもとれたところで(!)、講演の前半は、古経典とは何か、なぜ「文化財」なのか、わかりやすく概要が語られました。古経典から得られる情報のアレコレ、その見方や重要性をお勉強したところで、いよいよ長光寺さまの「三弥底部論(さんみていぶろん)」についてのお話、参加の皆さんが〝前のめり″となったお話です。

 このブログで講演会の全てを語ることは出来ませんが、経典の奥書から、「かつて長光寺には5000巻を超える一切経が備わり、それを手本として写経事業が行われていた」こと、さらには「写経をするためには大量の墨が必要であり、中世において地域の名産であった「武佐墨(むさずみ)」の起源が、この写経事業と深い関係を持っていた可能性がある」との熱弁を展開しました。

 

 武佐墨について少し説明しておくと、戦前に活躍した郷土史家・中川泉三(1869~1939)が、『近江蒲生郡志』にわずかに書き記していますが、現在は廃れてしまった幻の銘墨です。紀州の藤代墨と並ぶ中世日本の代表的銘墨(松煙墨)であった武佐墨ですが、これまでは漠然と、東海道の宿場町として栄えた武佐宿の流通の便宜等から生まれたと考えられてきました。しかしこれが、長光寺での写経に必要な膨大な墨の需要を満たすためのものであったなら・・・・地域の歴史に新たな光差す新発見です!

 井上副館長は最後にこうまとめられました。「わずか1巻の経典から、豊かに広がる地域の歴史が鮮やかに蘇った。これは長光寺さまが日頃から文化財に関心を抱かれ、檀家さんや地域と一体になって保護・活用されてきたからこその素晴らしい発見。古経典に携わる者として、長光寺さまと、この度の発見に関心を持って本日お越しいただいた皆さんに、心から感謝したい」。皆さまからは盛大な拍手をいただきました。いいご講演でしたよ副館長!

 最後に皆さんの前でご挨拶をされた金子ご住職。「戦乱によって多くの史料が無くなってしまっている。井上先生の話を聞いて、本当に嬉しく思う。寺の宝物として地域の活性化につなげていければ」と・・・。最後は感極まって少し涙ぐんでおられましたね。

  
 

   本当に清々しいほどの良い講演会でした。 お堂で話をうかがえたのも良かったです。
 今回のことがきっかけで、地域の皆さんから更なる新しい情報が集まることにも期待して(!!)、今後の展開が楽しみです!  

 「三弥底部論」は、4月10日(月)まで、近江八幡市の長光寺さまにて、ご覧いただくことができます( 午前10時~午後3時) 。

カテゴリー: あきつ, 学芸業務, 展覧会 | 4月2日 地域の歴史紐解く特別講演会[地域連携企画展/長光寺] はコメントを受け付けていません

ホームページのアクセス数と注目度

 4月となり、文化館も新年度がスタートしました。新たな気持ちで仕事に挑む(!)その前に、しっかりと昨年度のまとめをしておかなければ・・・と、本日は当館のホームページアクセス数について、ご報告しておこうと思います。っといいますか、言いたい・・・ゼヒ言いたい!こちらをご覧ください!

 過去5年のアクセス数(累計)の比較です。わかります??昨年度のこの伸び!!

 そもそも長期休館中の博物館のホームページに、これだけのアクセスをいただく館が他にありましょうか?!(自画自賛♡)それもこれも皆さまのご愛顧のおかげ♡です。職員の“やる気”に繋がっております。ちなみに3月は調子にノッて13回も更新(笑)。コレ、2日に1回どころの更新回数ではございません。正直なところ、更新に手間はかかりますが、皆さんにお知らせしたいことは山ほどあります。実は先日も5月に更新予定のブログを1本仕上げてしまいました。年度末で仕事はドタバタでしたが、「鉄は熱いうちに打て!」と言いますし・・・その時の場の雰囲気や感動などを文章に盛り込んで、とっておきのネタをご用意しています。あとはタイミング・・・。そうです!当館の活動を皆さんに知ってもらうことも重要なお仕事なのです!・・・楽しくお付き合いいただければ幸いです♡

 ホームページの更新回数もさることながら、もう一つ、アクセス数が伸びた要素がございます。なんと言っても、昨年は報道機関に取り上げていただく機会が多かった!! 新聞報道の約4割が、“大トンボ”にまつわるエトセトラ(!)の記事でした。地域のニュース番組でも放送していただき、当館の60年以上にわたる長い歴史の中で、間違いなく、記録と記憶に残る出来事でありました。

 こうして改めて昨年度を振り返ると、どうもワタクシ達、皆さまに「注目していただく」ことの重要性を忘れかけていた(?!)のではないかと少し反省・・・。そして始まった新年度!変わらず皆さんに注目される存在でいられますよう、様々な小ネタを・・・いえいえ、“大ネタ”をご用意して、皆さんにドキドキ・わくわくをお届けしたい!頑張ってまいりまので、ご期待ください!!
 とはいえ、なかなか注目される時事ネタと絡める内容など、簡単に見つかるわけが・・・。

 そう言えば!某テレビ局の大河ドラマで注目される「ど〇する家康」。第13回にして、ドラマの展開がようやく我らが関西に近付きましたね~。明智光秀や浅井長政など、近江にゆかりのある戦国武将も登場しました。

浅井長政©biwakobunkakan

 折しも放送があった4月2日は、長浜市の旧湖北町で毎年恒例の浅井長政公の追善法要が執り行われていました。当館が小谷城址保勝会さまから寄託されている絹本著色「浅井長政像」(滋賀県指定文化財)も、法要にあわせて、お里帰りの一時返却にうかがう。これが当館の習わし・・・。正にこのタイミングで放送が!今年も近江にゆかりの武将たちがアツいに違いない!

 武将といえば、昨年、滋賀県が作成した「武将カード」が話題に・・・・確か続編を追加制作するって話でしたが??!・・・・ハイッ!今日のお楽しみはココまで!乞うご期待♪!!

カテゴリー: あきつ, アクセス数 | ホームページのアクセス数と注目度 はコメントを受け付けていません