月別アーカイブ: 10月 2024

「滋賀限定!」の記念講演会

 10月27日(日)東近江市の観峰館において、域連携企画展「滋賀限定!近江ゆかりの書画~古写経から近代の書まで~」の関連イベントとして『東近江地域文化財の将来』と題した習字の日記念講演会が開催されました。


 先ずご登壇いただいたのは藤田励夫氏です。藤田氏は元滋賀県文化財保護課職員として勤められた後、九州国立博物館や文化庁で活躍された古文書のスペシャリスト(現在は京都府立大学共同研究員)。今回の講座では、特に古い時代のお経(古写経)について、専門家の視点から実物に即した詳しい説明があり、意外な視点に驚きました。さらに展示中の紺紙金字妙法蓮華経(百済寺蔵)の見返し絵について、1巻ずつ違った魅力があることを、丁寧な言葉で教えていただきました。
     

 続いては、本展に出品されている乾徳寺さまご所蔵の不動明王三童子像の修理を手掛けられた坂田さとこ氏((株)坂田墨珠堂代表・装潢師)がご登壇。工房での息も詰まるような細かい作業の様子がスライドで紹介されました。
 最新の調査技術も使いながら、昔と変わらぬ材料で、未来へつなげる修理の技術。見ているこちらも息をのみました。

  
 

 不動明王三童子像は、(公財)住友財団の2021・2022年度文化財維持・修復事業助成によって修理が行われ、修理後初公開となった作品です。文化財保護の一助として、修理費用の必要額が補助されるこの制度には、毎年全国から100件以上の応募があるそうです。
 講座の最後にご挨拶された乾徳寺の中野ご住職。寺の宝である文化財の修理に、相談役として観峰館さんにご助力いただいたこと、いいタイミングに良いご縁を結んでいただけたこと、感謝の言葉が述べられました。

 信仰のあり方やコミュニティのあり方が、時代の変化と共に形を変えつつある昨今。調査・研究活動をきっかけに、文化財の守り手と博物館が手を取り合って、地域文化財を伝えていく、素敵な事例の一つです。
 東近江市で、滋賀県で、地域に根差した博物館活動が、様々な縁を結び、新たな可能性を生み出してゆく・・・そんな博物館であるために、地域文化財を守るサポートセンターとして、当館も引き続き精進をしていきたいと思っています。

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文化財講座『花湖さんの打出のコヅチ』第6回 期待の新人・大いに語る!

 滋賀の文化財講座「花子さんの打出のコヅチ」、今年度最後の座学講座:第6回を10月23日にコラボしが21にて、開催いたしました。今回、講師を務めたのは、今年4月に採用されたばかりの萬年香奈子学芸員。いきなり裏話ですが、採用5日目にして「1時間半の講座の講師、できる?」との先輩からの無茶ぶりに「はい!頑張ります」と即答した(!!)、なんとも頼もしいフレッシュウーマン!見かけによらず肝が据わった(?!)期待の新人です(笑)。皆さま何卒ご贔屓に🌟

 その萬年学芸員が今回お話させていただいたのは、「中世絵画の山水表現」について。東北の大学で東洋日本美術史を学び、中世の山水図を研究テーマとしていた萬年学芸員。ひろ~い「山水の世界」を身近に感じられるよう、なるべく滋賀にゆかりのある作品を紹介する!という工夫をして、今回の講座に挑みました!(褒めてあげたい!(笑))
 そもそも、山水とは?皆さん説明できます?

 

 山の木々や花、荒々しい岩や穏やかな湖、川、滝といった自然風景が描かれた山水画。ありふれた自然を描くことが、何故求められたのか?はい、この時点で私たちもう間違っています。「ありふれた」ではなく「憧れの」山水・・・なんですね~。現代のようにパソコンやスマホが無い時代に、行ったこともない景色を見てみたい、手元に置いて思いを馳せたい・・・という需要があって多くの人々に求められた画題です。そこで紹介された「臥遊」という言葉。がゆう・・・臥(ふ)して遊ぶ:居ながらにして遊ぶ。ネットサーフィンではありませんが、私たちも同じことしてますね(笑)。雅さは格段に落ちますが。。。名所図会や参詣曼荼羅が描かれた理由にも納得です。

 そしてお話は、石山寺縁起絵巻から、講座ちらしにも掲載している日吉山王神像(百済寺蔵)など、滋賀県を描いた「山水」のお話へ。日吉山王神像は、大津市坂本にある日吉大社の景観と、仏の姿をした神々が描かれた曼荼羅です。円形に均等に配置された神々の構図。驚いたことに、萬年学芸員は実際に日吉大社の奥宮まで登り、神様(お社)の位置を確認してきたとのこと!すると・・・実際とは距離感がだいぶ違う・・・ということが身をもってわかり、、、自分で確かめるって大事ですね(笑)。絵画でその距離感を省略する「すやり霞」という手法、神様の座す山を「金泥」で表現する中世絵画の特徴など、様々な豆知識を教わりました!

 最後に「滋賀には昔の人が憧れ、絵に描いた自然風景が現在にも残っている。ぜひ実際に訪れてみて欲しい」と、皆さんに語りかけた萬年学芸員。いやぁ~滋賀県にようこそ!次回からは“講師先生”とお呼びさせていただきますよ?!若き学芸員のこれからの成長を楽しみに!皆さまご清聴有り難うございました!

(アンケート等にいただいたご質問には、後日改めて「回答ブログ」を用意させていただきます♪誠実をモットーに🌟)

 そして次なる「コヅチ」は、皆さま待望の、現地・解説付き鑑賞会!です。
 
  【第7回】地域連携企画展「滋賀限定!近江ゆかりの書画」を楽しむ
  〔日時〕令和6年11月13日(水)14:00~ 〔会場〕観峰館(東近江市五個荘)
  〔申込み〕 琵琶湖文化館☎077-522-8179(平日8:30~17:15)

 
こちらも是非ご参加ください♪


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「滋賀限定!」を深く知る!

 皆さんはあまりご存じないかもしれません。滋賀は日本における「書の聖地」であると言っても過言ではないことを!
 その聖地で長年にわたり書道教育・書道文化の振興と、地域に根差した活動を続けてこられた観峰館との連携展。滋賀県や東近江地域の文化財に新たな光を当てた他に例のない展覧会です。

 「書画」を美術的・芸術的な視点で楽しみ、歴史的な捉え方で深く読み解く。この機会にぜひ、新たな知見を深めてくださ~い!
 そして何故か、会場にいると無性に「筆」で文字を書きたくなる・・・不思議体験も??・・・感性もぜひ、磨かれてくださ~い!(笑)!

【関連イベントのご案内 】
 ◆10/27(日)記念講演会「東近江地域文化財の将来」※申込み不要
 ◆11/13(水)滋賀の文化財講座「花湖さんの打出のコヅチ」解説付鑑賞会
   ※申込みは10/24(木) 8:30~☎琵琶湖文化館077-522-8179
 ◆11/23(土)土曜講座「近江ゆかりの書跡を探る②-副島種臣-」
   ※申込みは☎観峰館0748-48-4141

【こちらも紹介♪】
 ◆図録
 本展で紹介している全55件の作品を、オールカラーで紹介しています!
解説の一例「その書は、流麗な筆遣いで、花の香りが漂ってくるかのような気品を感じさせる」
・・・いったい誰の書?気になりません?自分が忘れかけていた「字を美しい」と思う心、感性、教養、たしなみ・・・取り戻したくなります(涙)。また、歴史に登場する人物たちの、個性豊かな筆遣いにも注目です♪品よく?ダイナミック?・・・ふふふっ。

 

 ◆滋賀の魅力ある文化を発信し続ける季刊誌『湖国と文化』2024年10月秋(189号)
 「「近江ゆかりの書画」への誘い」と題して、観峰館の寺前学芸員と県文化財保護課兼琵琶湖文化館の井上副館長が寄稿、皆さんを、熱く本展にお誘いしております♪

観峰館さんのSNS:Instagramに投稿されているライブ配信!
 先日(10/13)実施されたギャラリートーク&ミニセッション、実はその後、井上副館長と和澄主任学芸員も急遽撮影に参加し、動画にて作品の紹介をさせていただいております。こちらも要チェックです!↓↓↓

 
 

 
←観峰館さんのInstagramはコチラ♪


 「書の聖地・滋賀」から発信する書の魅力、皆さまこの機会にぜひご堪能ください!本展は11月23日までの開催です♪

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展示替え作業:後期も見どころたくさん ♪

 大好評開催中の、地域連携企画展「近江ゆかりの書画-古写経から近代の書まで-」!休館日の10月21日(月)は、当館と観峰館の学芸員総出で展示替え作業をしてきました。

展覧会担当の副館長も展示作業に
あたります

 なぜ総出かというと、展示作品のうち半分が展示替え。さらに展示替えに伴って、全期間展示の作品も位置をすこ〜しずつ変えたので、ほぼ全ての作品を変更・移動させたのでした。

 後期展示は、当館保存担当学芸員渾身の、乾徳寺所蔵・東近江市指定文化財「不動明王三童児像」が見どころ! 観峰館が協力し、(公財)住友財団の助成により修復した文化財ですが、その修理の工程や成果を詳しくご紹介するパネル、そして修理を経た旧表具の一群は、なかなかご覧いただくことができないもの。この修理は2カ年かかったとのことですが、旧の肌裏紙ひとつひとつを除去していく工程を想像すると、気が遠くなりますね。。
 

旧表具が分かりやすくなるよう
考えながら展示します

  後期展示の見どころ・その2としては、西郷隆盛書簡の展示!公文書館での展示では、ケースの都合から巻き替えをしながら部分的にお見せしましたが、5メートル近くの長い書簡全体をご覧いただけるのは、今回が初となります。

 さて、展示作業中の学芸員たちの声を聞きますと・・・
「もう少し右を上げて!」
「このライティング、手作り?すごい・・・!」
「なんだか密度が高くなったかも?」

 どんな展示となったか、ぜひ会場でご覧ください♪ 本展は11月23日まで、東近江市の観峰館にて開催いたしております。

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大津祭・源氏山とNHK「光る君へ」

 大津の秋といえば、「大津祭」!今年は宵宮(よみや)が10月12日(土)、本祭(ほんまつり)が10月13日(日)に行われました。13日は観峰館でのギャラリートーク&ミニセッションもあり、当館的には忙しい3連休となりましたが、みなさまお出かけになったでしょうか?

 大津祭は、長浜曳山祭・日吉山王祭とともに湖国三大祭に数えられる、滋賀県庁ほど近くの神社・天孫神社の祭礼です。江戸時代に始まったとされ、国の重要無形民俗文化財に指定されています。  
 本祭には、13の曳山町から13の曳山が出されます。それぞれの曳山は、巧みな仕掛け装置「からくり」を載せ、お囃子を演じながら市内を巡行します。  

 曳山のモチーフやテーマは様々ですが、中でも今年はNHK大河ドラマ「光る君へ」があり、中京町(なかきょうまち)の源氏山(げんじやま)が注目されていたようです。
 源氏山は『源氏物語』をテーマとした曳山で、「紫式部山」とも呼ばれるそうです。牛車など源氏物語に出てくる情景を再現した小さな人形たちと、石山寺で『源氏物語』の構想を練るような姿の紫式部の人形が、曳山に載せられます。からくりが披露されるポイントではたくさんの人が集まり、熱気を感じました!

 さて、10月13日放送の「光る君へ」第39回では、高杉真宙さん演じる藤原惟規(まひろ(紫式部)の弟)が、父・為時の赴任地である越後で急逝する悲しい回。。惟規が辞世の歌を詠むという、鬼気迫るシーンが印象的でした。そしてドラマ終了後の光る君へ紀行では、惟規ゆかりの新潟県上越市や京都市の各所が紹介されましたが、最後に大津市・国道1号逢坂山峠の頂上にある「逢坂山関跡碑」と、「逢坂の関」を詠んだ惟規による歌が紹介されました!!!

 逢坂の関うちこゆるほどもなく今朝は都の人ぞこひしき
(逢坂の関を少し越えたばかりなのに、今朝はもう都にいるあなたが恋しくてなりません)

大津駅前には逢坂越のための「車石」があります

 逢坂山は、古くから交通の要衝として知られています。近江と山城との国境として、古代には軍事上の目的から逢坂関が置かれ、中世には関銭が徴収されました。また、「逢坂」「逢坂山」「逢坂の関」は、歌枕としても知られています。「逢ふ」という語を含みながら、人との間を隔てる関所であるというパラドックスが好まれ、さかんに歌に詠まれてきました。

 あの人もこの人も、逢坂の関を通り、そして当館周辺の打出浜から船に乗ったりなどして、旅をして歌を詠んでいたのだなあと思うと感慨深いですね。この秋も、歴史感じる滋賀の旅へ出かけましょう✨

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書が楽しい・トークも楽しい・ギャラリートーク&ミニセッション

 10月の三連休は秋晴れ!お出掛け日和となりました。現在、東近江市の観峰館で開催されている琵琶湖文化館地域連携企画展「近江ゆかりの書画-古写経から近代の書まで-」。13日(日)には、展覧会関連イベントとしてギャラリートーク&ミニセッションが行われました♪    

 皆さんは本展の印象、どう感じておられます?パソコンやスマホを使うことに慣れ、字を書くことから遠ざかってしまった昨今・・・世間一般には、「書」は、「難しい」「字ばっかり」「堅苦しい」「地味?」「楽しい?」などなど、あまりテンションの上がるものではない・・・かもしれません。し・か・し・それはきっと!今回のギャラリートークのような『学び』を、経験してないから?!  

 ということで、今回はおおよそ「書」の展覧会のギャラリートークとは思えない(?!)、ざっくばらんな雰囲気のトーク(笑)を、一部抜粋してご紹介します♪

 トップバッターは琵琶湖文化館の井上優副館長。もはや定番となったスケッチブックを持参、「書の博物館で手前の筆書きを披露するなど大変おこがましく、お恥ずかしい限りではありますが・・・」との前フリに、皆さんからクスっと笑いをゲット!出だしは好調のようです(笑)。

 「これは、禅でよく使われる叱咤(しった)の言葉です。叱咤激励、励ますお声を大きく勢いよく一文字で書いておられます。一方でどこか柔らかな印象もあり、お人柄が現れているようです。それは花押(かおう)にも表れていて、まるで『宇宙』だと思いませんか? 」
 
➡さて、誰が書いた書でしょう??

 2番手は観峰館の寺前公基学芸員。こんなにも「書」からイロイロ分かるモノかと驚き!

 「コチラの屏風・・・コレ・ね、展覧会が始まってから毎日作品を見ていて、僕、気付きました。この屏風に書かれている56文字。最初は5文字ずつ、まじめに書いていたんでしょうね。でも中ほどまできて『あれあれ?面白くない。遊びを作りたい』・・・と思っちゃったんでしょうね。見てください、この真っすぐに思い切って書いた「外」の文字。しかも1行に4文字。敢えて特徴的に書くことで作品に深みが増している。重厚であった前半、中ほどで方向転換して、後半は軽やかに変化している。字を見ていると、書き手の考えていることが『出る』し『わかり』ます。こんな風に考えて書いているのだろうなぁということを想像して見ると、オモシロイです。」

➡さて、寺前学芸員に、ここまで心を読まれてしまった作品の作者は誰?
➡11/23(土)土曜講座「近江ゆかりの書跡を探る②」で、この方の書について、詳しく解説されます♥

 3番手は琵琶湖文化館の和澄浩介主任学芸員。実は彫刻担当で、会場には彫刻作品は無いのですが、本展では図録掲載用の写真を撮影するなど、影の功労者です。

 「この展覧会に是非ともお出ましいただきたかった肖像があったのですが、残念ながら様々な事情があり、今回はパネルでのご紹介です。お寺で調査をさせていただきましたが、構造を拝見したところかなりの重量級。座しておられる場所も須弥壇の幅が狭く、作業が困難なこともわかり、何よりその周りを囲うようにいらっしゃる〇〇〇さまがたくさん・・・。」
 
➡さて、出展を諦めた理由の一つ、〇〇〇さまとは??

 ギャラリートークの後、展示室に椅子を並べて、アットホームな雰囲気で語り合われたミニセッション(という名の裏話(笑))。
 井上副館長のお言葉から「休館となってからコーカイ(公開)の機会が少なくなってしまった文化館の「書」ですが、このまま(令和9年度に開館する)新しい琵琶湖文化館に移ってしまっては、それこそコーカイ(後悔)するところでした。観峰館との連携のおかげで、書には『このような観賞のし方・楽しみ方がある』ということを改めて教えていただきました」。

 今回の連携展では、さまざまなご縁が結ばれています。調査によって明らかにされた作品の背景、書が映える展示の仕方、出品の所有者さまたちとの更なる結びつきなどなど、共催したことで得られた発見は、何よりの宝物!近江の書の潜在能力・・・まだまだ面白いモノが見つかりそうで、ドキドキです🌟

【想像をしないとちょこ~っと分かりにくかったかもしれない本日のブログ:その理由】11/13(水) 滋賀の文化財講座「花湖さんの打出のコヅチ」で解説付き鑑賞会を実施するので、あまりネタばらしをしてはイケナイ・・・。ということで皆さま!ぜひ会場で学芸員の解説を聞いてみてください!ブログではうまく説明できない、書の楽しみ方を、イロイロ教えてくださいますよ!
 10/27(日)には記念講演会も実施されます。皆さま奮ってご参加くださいませ♪♪

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建設予定地イベント開催しました!みなさんに感謝♥

 晴天に恵まれた10月5日(土)、「新しい琵琶湖文化館 建設予定地イベント」を開催しました。ご来場のみなさま、また準備をはじめ様々な形で関わってくださったみなさま、本当にありがとうございました!

 このイベントの目玉は、「新しい琵琶湖文化館の建物の形にカラーコーンを並べる」という、とても”斬新”なもの(?!!)。イベント前日の10月4日(金)には、みなさまにご協力いただきながら、事前準備を行いました。


 その模様をご紹介しますと、午前中は文化財保護課建造物係による、カラーコーンを並べる「基準点」を取る作業です。
 そして午後はボランティアの方6名と文化財保護課職員の助けにより、建物の形にカラーコーンを並べていきました。
 
 悪天候もあり、参加を取りやめた方もいらっしゃいましたが、次回はどうぞよろしくお願いします!

 一夜明けると、秋晴れのイベント当日。この日は大津商工会議所さんが主催する「びわ湖オクトーバーフェスト2024」が、すぐ近くのなぎさ公園修景緑地でも開催されるということで、あわせてお楽しみいただけたのではないでしょうか?
 カラーコーンのすぐ近くに設置したテント内では、新しい琵琶湖文化館に関するパネルをご覧いただけたほか、当館所蔵品をモチーフにした「しおり」を作るワークショップもお楽しみいただけました。


   大人の方はもちろん、子どもちゃんたちがたくさん集まってくださいまして、ワークショップのコーナーはフル稼働!(途中、盛況すぎて材料が無くなり、慌てて調達に走りました 🏃🏃。 )誰でも楽しめるワークショップもあり、老若男女問わず幅広い方にご参加いただけたイベントになったような気がします。
 

 イベントの参加者数は、なんと600人近く!たくさんの方がご来場された大イベントとなり、新しい琵琶湖文化館のことを知っていただけ、また期待やご意見などのお言葉を頂戴しました。

 みなさま本当にありがとうございます!みなさまのご期待に沿えるような、魅力的な施設を作っていきたいと思いますので、どうぞこれからもご支援・ご協力をお願いいたします!

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高校生にホンモノの文化財を体験してもらう授業

 秋晴れの9月某日、県立守山北高校1年生の美術の時間に、文化財をテーマとした授業を実施しました。

 講師は当館主任学芸員の和澄浩介。授業の舞台となったのは、当館寄託者でもある蜊江(つぶえ)神社さまです!蜊江神社は守山北高校から徒歩10分ほどのところにありますが、高校生が神社に足を運ぶことはなかなかない、とのこと。みなさんの高校からすぐ近くに、神仏習合の姿を見せるこんなすごい場所があるんですよ〜!

 授業では、神仏習合や明治期の神仏分離のお話もしながら、神社と寺院の要素が入り混じる境内を巡りました。参拝時に軒下で鳴らすのは、神社では鈴・お寺では鰐口。その音の違いも聞いていただけたでしょうか?

 境内を歩いた後は、社務所に場所を移して文化財のお話です。当館にご寄託いただいている文化財は写真をお見せしつつのお話ですが、なんと!今回は特別に!!神社で保管されている守山市指定文化財の女神像と化仏を、お見せいただきました。

 火災にあったかと思われる少し痛々しい姿の像ではありますが、それが一層、この地に住まう人々が800年、900年という時を超えて大切に受け継いできたということを実感させます。長い歴史を有する文化財への想いや文化財を支えてきた人々への敬意が、和澄主任学芸員からアツ~く語られました。

 高校生の目に、蜊江神社の文化財はどのように映ったでしょうか?少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです♪

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あっという間に下半期・始まりました!

  皆さんオドロキです。本日、10月1日、あっという間に、下半期に突入です。えぇ~っと・・・上半期の記憶が既に。。。(>_<)。。。月日が経つのは早い!

 5月から始まり、会期が長い(!)と思っていた地域連携企画展「幕末を生きた人々の残像~公文書に残る直筆書簡」展。

 9月26日に無事終了し、会場であった県立公文書館では、次なる企画展「湖国の宝が歩んできた道~文化財の危機と保護~」が始まった、とのことです。実はこの企画展にも当館から資料を貸し出しておりまして・・・。

 それは何かと申しますと、昭和24年(1949)9月時点の「重要文化財保護法案要綱」という、とぉ~ても貴重な資料!
 現「文化財保護法」は昭和25年(1950)5月の成立ですが、それ以前、試案の段階では、調査研究を重視し、国立博物館や重要文化財研究所の設立を明示するなど、現行法に比べてより具体的な内容が記されています。文化財保護の歴史を物語る大変貴重な資料です。是非、県立公文書館に、足をお運びください。

  その他にも当館の収蔵品は、各地の展覧会にゾクゾク出品されております!↓↓〔収蔵品の公開情報はコチラをチェック〕


いやぁ・・・秋の展覧会シーズン、真っ盛りデスね!

 

 更に!注目したいのが・・・
 コチラ↓↓↓

 10月5日に実施する新しい琵琶湖文化館の建設予定地イベントです!
・・・誰です?隣の「成瀬さん」のポスターが気になる、なんて言うヒトは?!そう、確かに気になる・・・(笑)。
 こちらの写真は、JR膳所駅構内を激写したもの。(「成瀬さん」と当館のかかわりは、4月24日付けブログで紹介しております。)文化館も大注目の成瀬さんと、(ポスターとは言え)奇跡のコラボを果たした今回の建設予定地イベント♡これは成功させねばなりませんね!

 お天気が少し心配ですが、着々と準備を進めておりますので、皆さまぜひ気軽にご参加ください! 建設予定地イベントは、10月5日11:00~17:00、大津市浜大津の大津港旅客ターミナル向かいで開催いたします! [詳しくはコチラ

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