日別アーカイブ: 2026年8月17日

大盛況御礼!地域連携企画展「聖衆来迎寺の名宝」虫干会

 本当に多くの方々にお越しいただきました!
 8月16日、大津市の聖衆来迎寺にて開催した琵琶湖文化館地域連携企画展「聖衆来迎寺の名宝」虫干会。1日限りの特別公開はこちらの想定を上回る人波となり、午後2時には用意していた解説リーフレットが無くなってしまうほどの賑わいに。嬉しい悲鳴を上げる展開となりました♪

 また、同時開催した滋賀の文化財講座「花湖さんの打出のコヅチ」も大盛況。 午前・午後の2部制(各回定員20名)でしたが、ご当選された皆様が誰一人欠席されることなくご参加くださり、講演とギャラリートークをお楽しみいただきました。

 講演の講師を務めたのは、「打出のコヅチ」ではすっかりお馴染みの井上優専門幹(滋賀県文化財保護課兼琵琶湖文化館)。「聖衆来迎寺」という寺号の由来をはじめ、”比叡山の正倉院”と称される貴重な寺宝の数々をスライドで紹介されました(盛りだくさんすぎて紹介しきれなかった?!)。
さらには、お寺と琵琶湖文化館との長年にわたる深いご縁についても語られ、 参加の皆さんも熱心に耳を傾けておられました。

 そしてこちらはギャラリートークで特に関心を集めた国宝「六道絵」の解説シーン。解説を担当した当館の久我学芸員の声が、皆さんにしっかり届いていれば良いのですが…。とにかく前のめりになる皆さんの熱気がすごかったです(笑)!

 ほかにも重要文化財の客殿に設えられた狩野派絵師による美しい襖絵や、織田信長の孫・三法師の(大人になった)織田秀信の肖像画、明智光秀の書状など、歴史に名を残した人々の足跡も垣間見ることができました。また、聖衆来迎寺の復興に尽力された慈眼大師天海の杖や念珠などからは往時の苦労が偲ばれ、「これぞ虫干会にふさわしい遺品」という井上専門幹の説明に、皆さん深く頷いていらっしゃいました。

 ギャラリートークの締めくくりは、県指定文化財の「六道絵」です。国宝「六道絵」の模写として江戸時代に描かれた作品ですが、彩色が非常に美しく、六道の苦しみや悲惨さがとてもリアルに描かれています。

 「こちらの地獄はまだまだ序の口…」「ノコギリでミンチのように切り刻まれて…」「この悲惨な状況が2,000年繰り返される地獄…」といった、 子どもが聞いたら泣き出してしまいそうな恐ろしい内容も、井上専門幹の巧みな話術にかかれば、なぜか会場からはクスリと笑いが(笑)。 まさにスバラシイ「絵解き」の時間となりました! ちなみに、「最後は念仏を唱えれば救われる」という説明を聞いて、大人の参加者の皆さんがホッとした表情を浮かべていたのも印象的でした(笑)。

 今回、縁あって連携展を開催させていただいた聖衆来迎寺さま。多岐にわたるご宝物の数々が往時の歴史や文化を物語り、その奥深さを堪能させていただくことができました。

 毎年開催されている虫干会は、お寺さまのご尽力と、それを支える地元の世話方の皆様のパワーがあってこそ成り立っているのだと思います。今回連携させていただいた当館としましても、 現場で感じた熱気やエネルギーは大変貴重な体験となりました。この学びを、これからの新しい琵琶湖文化館における展覧会活動へしっかりと繋げてまいります。

 開催にご協力いただきました皆様、そして暑いなか会場へ足をお運びくださった皆様に、心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました!

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