日別アーカイブ: 2016年10月25日

モウソウ妖怪に取りつかれちゃった?!

木の葉がほんのりと色付き始め、お出かけの楽しみな季節になってきましたね~。秋は展覧会シーズンでもあり、文化館の収蔵品たちもたくさん、他館へお出かけ中です。そんな収蔵品につられて、お出かけしてきました!行先は、大阪・あべのハルカス美術館。今こちらで開催されている「大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで」には、文化館が新知恩院様からお預かりしている「六道絵」のうち3幅が出品されています(会期中に展示替えがあります)。

さすがに、都会の商業施設内にある美術館。この日は休日ということもあり、家族連れがいっぱい!!展示会場では、もちろん「六道絵」を一番にチェックさせて頂きましたが(笑)、その他にも、興味深い作品がいっぱい!なかでも「百鬼夜行」を描いた作品には、目を奪われました。解説を見ると、長く使われたモノには魂が宿るようで、煤払いの時に捨てられたモノたちが、妖怪(つくも神)となって夜な夜な路上で大騒ぎをする、というのがそもそものお話なのだそうです。これを見ているうちに、もしかしたら、当館の収蔵品の中にも魂の宿った文化財があったりして、夜な夜なドンチャン騒ぎを・・・?な~んて妄想が湧いてきたりも?!

さて、「大妖怪展」を見終わって、まだ少し時間があったので、次は近くにある大阪市立天王寺動物園へも足を運ぶことに。ここは近頃、「生態展示」といって、園内にサバンナや熱帯雨林を復元し、動物たちを自然の状態に近い形で見せる方法を取って人気の動物園なのです。園内では、う~ん、なるほど、そう来るか!という、意外な「見せ方」に驚くばかり。そしてまた、最近の動物園は希少種などの保護にも力を入れているご様子でした。

希少なものの保護?ん?何か「文化財の保護」にもつながるような気がしてきて、またもや妄想が。。。「文化財の生態展示」なんて、どうなんでしょう?文化財を、かつて置かれていた環境を復元した中に置き、当時の状況や役割を分かりやすくイメージさせて、来館者にその時代を「体感」してもらうとか。。。あ~、でも、それこそ資料に魂が宿り、「百鬼夜行」の世界になってしまうかも?「けしからん!」というお叱りの声も、どこかから飛んできそうですが。。。いかんせん休館中の文化館、妄想以外のなにものでもありませんので、どうぞ笑ってお許し下さい。。。

303あべのハルカス美術館の「妖怪展」は、11月6日までです。みなさま、お時間ございましたら、ぜひ一度足をお運び下さい。(興味を持たれた方は、天王寺動物園へもどうぞ!)

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