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講演会「梵鐘を守れ!文化財保護をめぐる戦時下の裏面史」お知らせ
先月行われた文化財講座「打出のコヅチ」第5回。残念ながら参加できなかった。。。という方には、朗報かもしれませんよ?「朝鮮通信使と近江」のお話をして下さった、あの滋賀県教育委員会文化財保護課の井上優氏が、今度は滋賀県平和祈念館で講演をされます。
「梵鐘を守れ!-文化財保護をめぐる戦時下の裏面史-」
講師:滋賀県教育委員会 文化財保護課 主幹 井上優 氏
日時:平成29年10月22日(日) 13:30~15:00
場所:滋賀県平和祈念館 2階 研修室
(東近江市下中野町431番地)
定員:80名(申し込み先着順) ※事前申込が必要です。
参加料:無料
この講演会は、東近江市にある滋賀県平和祈念館の、第18回企画展示「戦時のくらし モノがたり -もの不足 食糧不足-」(会期:平成29年9月9日(土)~12月24日(日))に関連する、平和学習講座として行われるものです。
太平洋戦争のさなか、金属資源の不足を補うために金属類回収令が出されますが、家庭内の金属製品とともに、寺院の仏具や梵鐘までもが供出を命じられました。当時、滋賀県では、文化財技師をされていた日名子元雄さんが、かけがえのない文化財を後世に残すため、梵鐘の救出に奔走されます。今回の講演会では、県庁に残された資料をもとに、この時の日名子さんの苦闘と、戦時下に人々が強いられた苦難の一断面が語られるということです。
滋賀県の文化財について、戦争というフィルターを通して見ると、今現在見ているのとはまた異なった側面が見えてくるかと思います。戦争でなくとも、自然災害など文化財にとっての苦難はいつの時代にもあります。それらを乗り越えて、文化財を守り伝えて行くことがなぜ必要なのか、なぜ大切なのか、考えるきっかけにしていただけたら良いですね。
平和祈念館の企画展示には、金属供出の事前検査のために穴の開けられた梵鐘も展示されています。ご興味のある方は、ぜひこの機会に足を運び、見て、聴いてみて下さい。詳しくは、滋賀県平和祈念館ホームページをご覧ください(講演会のチラシはこちら)。