日別アーカイブ: 2017年10月27日

一休さんゆかりの寺院と版木

守山市には「一休さん」の愛称で親しまれる一休宗純(1394~1481)ゆかりの寺院があります。その名を少林寺といい、一休宗純の高弟である、桐嶽紹凰(とうがくしょうほう・1451~1534)という人物によって開かれたお寺で、一休さんゆかりの寺宝(肖像画や彫刻など)も複数所蔵されています。
その中には、現存が確認される一休宗純画像(頂相)のうち、二番目に古いものが伝来しており、僧侶の肖像画には珍しく朱色の太刀が一緒に描かれていることから、通称「朱太刀像」と呼ばれています。
この朱太刀像とともに、これを原画とした、江戸時代作の版木(複数刷るために彫られた木板)も伝来しており、こちらは現在、琵琶湖文化館に寄託されています。この版木を、お寺でお使いになられるということで、先日一時返還させていただきました。
というのも、古くから数十年ごとにご住職自らこの版木を用いて数百部摺刷し、さらに軸装にしつらえて、檀家さんをはじめとする所縁のある方々にお配りされているためです(このため、版面には長年使用された墨摺りの痕跡を確認することができます)。
数十年ぶりのこの機会。今でも生き続けるお寺さんと地域社会との関係、また一休信仰のカタチをここにみることが出来ます。

学芸員W

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