日別アーカイブ: 2020年11月10日

[栗太郡の神・仏 祈りのかがやき] クイズ②ネタばらし

ハイみなさんこんにちは!昨日に引き続き、今日も元気に「ネタばらし」です(会期終了がまもなくですからね。答えも急がなきゃ!!)。
ハイみなさん思い出して~~第2弾に出題したお題はこちら![問題のPDF]

[1] 草津市・観音寺が所蔵する阿弥陀如来像の足の裏には、仏さまのしるしである「仏足文(ぶっそくもん)」が描かれています。そこで問題です。このような仏さまの身体的な特徴を、まとめて何というでしょうか?正解はズバリどっち→→→三十二相 or 二十一面相
というものでした。実は問題の裏に[仏さまの特徴「三十二相(さんじゅうにそう)」とは?]という豆知識解説を載せています。例えば、指の間に水かきがある、体が黄金色、毛は紺青色、眉間に右巻きの白毛があり光明を放つ、etc…。え~要するに、仏さまが「超絶すごい存在」であるということ。
みなさんは会場で阿弥陀如来さまの足に注目してご覧になられましたか?足の裏の仏足文についてはパネルで紹介していますが、あの思いのほか小さな御御足に、細やかな文様が施されているなんて・・・仏師の祈りが込められているかのよう、ですね。

[2] 大津市・荒戸神社が所蔵する仏涅槃図には、お釈迦さまが沙羅双樹の木の下で頭を北にして横たわり、入滅(死亡)される姿が描かれています。このお釈迦さまの目をよ~く見てみると・・・どっち?→→→開いている or 閉じている
こちらは第2期に登場した仏涅槃図です。一般的には涅槃図に描かれるお釈迦さまは目を閉じておられることが多いのですが、こちらはうっすら目を開いておられ、今まさに入滅される直前の様子が描かれていると考えられます。
会期中には、ご寄託されている荒戸神社さまの氏子さんなど関係方々のご来館もあり、久々のご対面を喜んでおられたとのこと。地域の宝として誇りに思っていただければ、私たちも嬉しいです。

[3] 今年、開館30周年を迎えた栗東民俗歴史博物館。展示会場には、出陳文化財の他に、開館当時を知る生き証人とも言える、ある「貴重なモノ」が展示されています。ズバリそれはどっち?→→→狛犬の頭部内を写した写真パネル or 休憩用の長イス
正解は「狛犬の頭部内を写した写真パネル」。平成元年(1989)に修理を行った際に狛犬の頭部内に修理の銘が墨書で書かれていることがわかり、それをパネルにしたものです。開館当初に作成された要覧にもこのパネルが展示されている写真が載っていました(右)。
30年の時を経てなお現役で頑張るこのパネルと、代々大切に扱われてきた学芸員さんたちの、モノを大切にする“心”に心底感動いたしました。

今年は県内でほかにも滋賀県立陶芸の森陶芸館、大津市歴史博物館、守山市ほたるの森資料館が、開館30周年を迎えられました。当館は来年3月に開館60周年となります。
さて、どんなお祝いをいたしましょうか・・・ね??!

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