月別アーカイブ: 12月 2020

年末年始「#おうちミュージアムへ初詣」

あっという間に年の瀬です。今年は振り返っても振り返っても「新型コロナの影響で云々・・・」というワードが世の中を飛び交い、新年への年越しもやはり新型コロナの影響で・・・と言わなければいけないような状況です。
ということで!北海道博物館さんの呼びかけで全国各地のミュージアムが参加して始まった、おうちでインターネットで楽しめる「おうちミュージアム」を皆さんご存じですか?(モチロン当館も参加中!)。年末年始の特別企画、名付けて「#おうちミュージアムへ初詣」です。

いろいろと外出しづらくなっている昨今、おうちでゆったり遊んだり、楽しく学んだり、各館工夫のとっておき企画が目白押しです。

そうですね~「初詣に出雲大社に行ってみたい!」と思ったあなたは、島根県立古代出雲歴史博物館さんのサイトをのぞいてみては?島根のお祭りや神楽など、さまざまな動画が公開されていますよ~。北海道博物館さんでは・・・なななんと!北海道名物「いももちを作ろう!」ですと?!おうちで作って旅気分~このお正月、おせち料理にこっそり追加してみては?滋賀県の近くでは・・・京都国立博物館さんなどはいかがでしょうか?おやっ?!京博さんのオリジナルキャラクター「トラりん」のぬり絵が・・・。当館のキャラクター「あきつ君」ぬり絵のライバル?!。でも悔しいかなトラりんかわいいのです。。。あきつ君も負けずに、トラならぬ招き猫に変身して福を招くのデス(笑)。

「おうちミュージアム」では、この年末年始「#おうちミュージアムへ初詣 」ということで、皆さんの参加を呼び掛けています。当館では「文化館チャレンジ」として、滋賀県の神社仏閣にまつわる「?」をクイズにして出題中(特に第17・18・19回)。地元ネタがふんだんに盛り込まれていますが、滋賀の「お国自慢」につながる文化財に関する問題もアレコレ出題していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ということで、みなさま良いお年を~!!

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電気の有り難さ、しみじみ

先週は寒かったですね~、土曜日は寒かったですね~、寒気が日本列島を襲っていた最中です。当館では全館停電をさせて、高圧受電設備の点検を行いました。停電ですテイデン。そう、電気を止めるのです。
点検は専門の技術者さん達にお任せしますが、その間、パソコンはおろか、モチロン暖房も使えません。。。凍えそうなになりながら、何をしていたかというと・・・。
通常ではチェックできないところをチェック!そうです、万が一停電が生じた場合のことを!暗闇で安全に避難経路を確保できるか、非常照明が正常に作動しているか(停電状態でないと点灯しているところは確認できない)、館内を見て回りました。非常照明、思いのほか明るく照らしてくれていました。これなら大丈夫!

そして余った時間は、太陽光が届く範囲で事務所の大掃除(笑)。椅子を上げて床を掃いて、水拭きをして・・・。さながら年末大掃除の様相です。それからワックス掛けをしよ・・・「作業終了しましたー!」エッ?あらッ!もう?!

電気設備の点検は滞りなく終了し、機器の状態も良好との報告を受けました。ほっ。うっすら暮れ行く夕刻に業者さんを見送り、本日の勤めを無事終え・・・たかったのに未だ終われません!ワックス掛けがまだ途中!!そんなこんなで、電気を付けてカーテン越しに独り、廊下をモップ掛けをする孤独なシルエットは、道行く人々の目にどう映ったものやら・・・(笑)。

ま、その甲斐あって床はテカテカ、皆さんにお見せできないのが残念デス!その代わりに美しい夜景を見ていただきましょうか、名付けて「びわ湖ルミナリエ(仮称)」!
近頃は本当に日暮れが早く、空気も澄んでいますので、湖岸からとても綺麗な夜景を見ることができます。うぅっ、この光の一つ一つにちゃんと電気が通って灯りがともって・・・電気の有り難さが心に沁みます。。。
波や風がない日には、湖岸に建つ建物の明かりが水面に映り込んで光が倍!本当に綺麗なんですよ。もうすぐクリスマス、この夜景は3密を避けてご覧いただくことができますので、今年の冬は是非、琵琶湖岸でハートをあたためて下さい♡

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みなさん気付いておられますか?蜃気楼

今季一番の寒波が襲来中の琵琶湖の景色です。いつも以上にクリアな青が美しい!今朝は大津市内でも雪が積もっていたので、大気も一層クリアな気がします。そそそその代わり、湖上を吹き渡る風の直撃を受け、我がお城は凍てつくような寒さです。。。

水面の向こう側、左奥に白い雲のように見えているのは、比良山系の山々です。さすがスキー場もあるお山ですからね、今頃はゲレンデの準備に大忙しなのではないでしょうか?

色々と見どころの多い冬の琵琶湖ですが、今日の本命はコ・チ・ラ♡↓
寒さに揺らぐ?!蜃気楼の琵琶湖大橋です!!

↓橋の下、琵琶湖に伸びる橋がもう一本?!

お散歩中のみなさん、気付いておられますか~?

じっと観察すると、橋を渡るトラックが、ある地点から急に消えて見えなくなったり、逆に、橋の坂を上らずに、琵琶湖の中へ車が向かう(ように見える)こともあります。不思議ですね~~~。
この写真は、カメラで拡大ズームをして撮影していますが、肉眼でもよく見えます。望遠鏡もあると更にテンション上がります↗↗↗!

北風ピープー吹く中、昼休みに蜃気楼を見るため湖岸を散歩するのが、最近のお気に入りデス。寒さでうつむき加減に下ばかりを見て歩くことも多いですが、是非顔を上げて遠くの景色をご覧ください。この時季は特に、パッと見れば“蜃気楼”です。自然界の不思議をお楽しみください。

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「花湖さんの打出のコヅチ」第6回 開催しました

日差しが暖かく、冬のお出かけ日和となった12月10日(木)、滋賀の文化財講座「花湖さんの打出のコヅチ」第6回を開催しました。今年度最後の回は何と!定員ピッタリの100名の方にご参加いただきました。まさに満員御礼!受付時のソーシャルディスタンスも守って頂いて有り難うございました!

今回のコヅチは、「神と仏の融合「本地垂迹」と仏像・神像」をテーマに、神仏が融合した不思議な世界について、当館の和澄浩介主任学芸員がお話しさせていただきました。
皆さま、“神仏習合”というと、「神と仏が一緒になっている」というイメージではありませんか?冒頭の平安時代初期の古文書を引用した説明では、神が仏に帰依してパワーアップするという、お話が出てきました。実はこの頃は、まだ神様が仏様にはなっていないのです。会場からは、思わず出てしまったのでしょうか…?「へぇ~」という声が。。。

10世紀後半になると、「真理の世界の仏が姿を変えて、現世に現れた姿が神」という、神と仏が一体となった、本地垂迹の考え方が出てくるそうです。法華経の教えから来たものだそうで、法華経を根本経典とする天台宗が本地垂迹を推進したと考えられるのだとか。天台宗の延暦寺と、仏教聖地の比叡山を守護する日吉大社がある滋賀県は、本地垂迹を進めやすかったのだそうです。後半には、具体的に県内の仏像・神像が数多く紹介され、近江では神仏習合が盛んだったことが改めてわかりました。

また、今回は、滋賀県立近代美術館さんが主催する「滋賀近美よもやま講座 月刊学芸員」とのコラボレーション企画ということもあり、打出のコヅチのサテライト会場を設けての開催となりました。インターネットを使って、本会場の講座を、近代美術館と同じびわこ文化公園内にある滋賀県埋蔵文化財センターの会場でも、同じように視聴できる画期的な取り組みです。会場に来られた8人の方にも、広い研修室で、ゆったりと受講していただくことができました。

今回をもって、今年度の文化財講座は終了となります。新型コロナ感染拡大防止のため、机は講座が始まる前と後にアルコール消毒、受付用の飛沫ガードを手作りするなど、スタッフも試行錯誤、手探りでの開催となりました。苦労も多かった分「開催してくれてありがとう」と皆さまからいただいた言葉が心に響きました。

無事に全6回を終えられたのは、ひとえに皆さまのご協力のおかげと感謝しております。参加いただいた皆さま、本当に有り難うございました。

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頑張れ学生さん!

文化館のとある場所に設置されたコチラの装置。コレは一体何だと思われますか?コレ実は自動観測できる水質測定器なのです。

文化館から2キロ程離れた場所に、京都大学大学院工学研究科附属流域圏総合環境質研究センターがあり、勉強熱心な学生さんから「文化館に水質測定器を設置させてほしい」とのお願いがありました。

詳しく話を伺うと、発展途上国では、河川の水質モニタリングの需要が増加しているけれど、既製品による自動観測は、とてもコストがかかり設置が難しいとのこと。そこで低コストの水質測定器を開発し、実際に試験運用をしたい、といういうお話でした。本来であれば、現地である海外の河川に設置したいところ、新型コロナのため、行くことができなくなってしまったのだそうです。ならば、せめて琵琶湖で試験運転をということで、我がお城・琵琶湖文化館に白羽の矢が立ったというワケです。ううぅ。。。なんてこと…喜んで協力しようではありませんか!!

水質測定器は、学生さんたちが一から作った力作です。水位や、濁度、流速を測ることができます。
研究センターから文化館に自転車で通い、機器の設置やその後の経過観察など、日々頑張って研究を続けておられます。
教授にお話を伺ったとき「プログラミングが得意な学生もいれば、実験の得意な学生もいて、学生の個性で装置を開発しています」と仰っていたのが、とても印象に残っています。彼らの研究が、多くの人の暮らしを支えるきっかけになると思うと、文化館として協力できたことが、とても嬉しくなりました。まだまだ、冷え込んでくるこの時期、大変かとは思いますが、学生さん達の研究をあたたかく見守りたいと思います。

暮らしに欠かすことができない水。コロナ禍で、手洗い・うがいが必須となっている今、キレイな水を当たり前のように、使用していることに感謝しなければと改めて思いました。

学生さん達の取り組みが、実を結び、世界中の人々がキレイな水を使うことができますように!研究室の皆さん頑張って!

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文化財講座 コヅチサテライト!

滋賀の文化財講座「花子さんの打出のコヅチ」からのお知らせです。本年度は、新型コロナウィルスの影響で、募集定員を例年より縮小して開催してまいりました。早々に満員御礼となってしまい、泣く泣く受講をあきらめた方もいらっしゃったかと思います。申し訳ない。。。そのコヅチも残すところあと1回、12/10(木)が最後となります・・・・・が。

ちょっと待ったぁ~!諦めないで下さい!!「打出のコヅチ」始まって以来の特別企画、サテライト会場で、初の“リモート講座”が実現します!

これは、滋賀県立近代美術館が実施されている「滋賀近美よもやま講座 月刊学芸員」とのコラボ企画により実現!サテライト会場となるのは、滋賀県埋蔵文化財センターさん(大津市瀬田:びわこ文化公園内)の研修室、定員20名さま“限定”のリモート講座です。

講師は、いつもの会場:コラボしが21大会議室でお話しさせていただきますが、同日同時刻、同じ内容を、別会場でスクリーンにてご覧いただく趣向です。

(←このために秘かに行われていた実証実験。。。首尾は上々、クリアな映像で講座をお楽しみいただけるよう、準備万端、整いましてございマス☆)

参加ご希望の方は、必ず事前に[しがネット受付サービス]にてお申込み下さい。問い合わせは県立近代美術館(電話077-543-2111)まで。定員も少なめですからね、お申込みはお急ぎを!(事前申込:12月9日(水)までの先着順です。)

実施日:12/10(木)13:30~15:00
講座内容:神と仏の融合「本地垂迹」と仏像・神像
講師:和澄浩介・琵琶湖文化館(近代美術館兼務)主任学芸員

←こんなお顔の講師が、大画面で、みなさんの参加をお待ちいたしております!!

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11月のホームページアクセス数

12月がやってまいりました。文化館前の通りの街路樹も葉っぱを落とし、見るからに寒そうな景色となりました。琵琶湖を見れば、カモたちも悠々と泳いでいて、湖畔はすっかり冬の装いです。今年は、世界的に新型コロナが流行し、当たり前に出来ていたことが当たり前にできなくなり、色々な事を考えさせられる年となりました。ですが、それも残り一か月。例年のように渡ってきてくれたカモたちを見習って、寒さにも新型コロナにも負けずに、この冬を乗り切っていきましょう。

さて、今日は恒例のホームページアクセス数の発表と参りましょう。11月のアクセス数は2,537件と今回も多くの方にアクセスしていただきました。たくさんの方にご覧いただいた、地域連携企画展「栗太郡の神・仏 祈りのかがやき」(11/15に閉幕)。会場であった栗東歴史民俗博物館さんのリンクページから当館のホームページに辿り着いた方も多かったようです。また展覧会の相乗効果か、文化館が過去に開催した「これまでの展覧会」についても、アクセス数が増えました。注目していただけたようで大変嬉しいです。

12月10日(木)には、「滋賀の文化財講座 花湖さんの打出のコヅチ」が開催されます。7月から始まった本年度の講座・全6回も、いよいよ最終回を迎えます。
今回のテーマは「神と仏の融合「本地垂迹」と仏像・神像」です。カミとホトケ・神仏の融合「本地垂迹」の不思議な世界について追及していきますよ。当館の和澄浩介主任学芸員が満を持して登壇いたします。参加申し込みをされた方、楽しみにしていてくださいね。

それでは、2020年最後の一カ月も文化館と文化館ホームページをよろしくお願いします。

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