月別アーカイブ: 6月 2021
滋賀県立美術館・リニューアルオープン!
みなさ~ん!大津市瀬田にある美術館さんが、いよいよリニューアルオープンされますよぉ!!
滋賀においては県立の人文科学系博物館5館のうち、2館(当館と近代美術館)が永らく休館となり、みなさまにおかれましては、大変「モノタリナイ」思いをなさっていたのではないでしょうか?
このたび「滋賀県立近代美術館」さんが「滋賀県立美術館」として、6月27日(日)に、再開館されます!
美術館さんのコンセプトは「かわる かかわる ミュージアム」!今までの近現代美術に限らず、滋賀ゆかりの美術・工芸や、自由な発想のアール・ブリュットなど、展覧会の内容も実に幅広いラインナップです。
私たち文化館としても、今後さまざまなカタチで協力・連携し合い、滋賀の魅力を発信していきます。「かわる かかわる」ですね♪
館内においては、展示室で皆さんによりよくご鑑賞いただけるよう、様々な工夫を凝らしてバージョンアップ(!)されたと、聞いております。
更には、新たにキッズスペースやファミリールームなどが新設されたとも・・・。ゆったりと「リビングルームのような美術館」を意識したくつろぎ空間♡とても楽しみです♪
もともとワークショップや体験イベントなども充実していた美術館さんですから、そちらの方も期待大♡知的好奇心をくすぐられること間違いなしです!作品から得られるパワーのようなもの、学び、気付き、それらを五感で感じられるのもアートの魅力♪
心に響く感動を、さぁ魂を揺さぶられに行きましょう!
滋賀県立美術館さんがある大津市瀬田の「びわこ文化公園」は、豊かな自然に囲まれた癒しスポットです。県立図書館や県埋蔵文化財センターなど学びの施設があり、子どもたちは広場で元気にアスレチック遊具も楽しめます♪
不肖ながら文化館のあきつ(こちらは今しばらく休館中)、大津の湖岸から応援させていただきます!新しくリニューアルされる「滋賀県立美術館」さんが、たくさんの人々に愛され、親しまれるスポットとなりますよ~に!
そうです!滋賀でみんなで元気になろう!
「花湖さんの打出のコヅチ」第2回 開催しました。
6月17日(木)滋賀の文化財講座「花湖さん打出のコヅチ」第2回を開催しました。梅雨の晴れ間となったこの日、講座の会場であるコラボしが21へ向かう道沿いには、アジサイたちがみずみずしい花を咲かせていました。今日はいい事ありそうな?!
弾む気持ちで本会場に入ると・・・そこには講座の開始を今か今かと楽しみに待つ100名の皆さんの元気な顔であふれていました♪勉強熱心な方たちに支えられた本講座は、事前予約でキャンセル待ちが出るほどの人気っぷりです。
ということで今回は、「伝教大師最澄の生涯・思想と文化財」について、打出のコヅチの人気講師・県文化財保護課(琵琶湖文化館兼務)の井上優氏にお話ししていただきました。
最澄が822年6月4日に入滅して、今年で1200年です。天台宗総本山の延暦寺でも「1200年大遠忌」の法要が営まれたことが、ニュースにもなりました。最澄というと、日本の天台宗の開祖として、比叡山延暦寺を建立したことは有名ですが、その出生や生涯を知っているかというと、そうでもないのが一般的ではないでしょうか。講座では、謎が多く奥が深い最澄の生涯について、古文書などから講師の解釈とともに詳しく語られました。皆さん、しっかりと最澄について知って帰ろうと、耳を傾けながら、盛りだくさんの内容が映し出されたスクリーンを真剣に見ておられました。講師の独特の語り口が楽しく、時間がすぐに過ぎてしまったのが、本当に残念でなりません。アンケートを拝見していても、「あと30分くらい欲しい」「今回の続きをしてほしい」と、最澄についてもっと知りたくなったご様子。その姿は、最澄の「生まれ変わってもみんなで学ぼう」という考えそのもの。
最澄についてもっと知りたいと思った方におススメの本をご紹介します。「湖国と文化」をご存じでしょうか?滋賀の魅力ある文化を発信する季刊誌です。今年1月に発売された第174号では、琵琶湖文化館について特集してくださいました。現在、最新号にあたる第 175号の特集が「最澄~1200年の懐」なのです。これを読めば、最澄により詳しくなる!?かもしれません。気になった方はぜひ、お手に取ってみてくださいね。(詳しくはびわこ文化芸術財団さんのホームページにて)
櫓時計で時を学ぶ
6月10日は「時の記念日」です。当館のホームページではこの機会に、古くて、でも、どこか懐かしい「櫓時計」を、改めて皆さんにご紹介しようと、写真画像も多めに更新いたしました。もうご覧いただけましたか?ということで、ブログではちょこっと時間についてのお勉強です♪
江戸時代の時間の進み方は、一日を昼と夜に分けてそれぞれを6等分する「不定時法」です。これがまた困ったことに、現在の一日を24等分する「定時法」とは異なり、「一日のうちでも昼と夜の一刻は長さが違い」、しかも「季節によっても昼夜の長さが変わる」ため、常に時間の調整が必要だったのデス!!さぁ大変!これは困りました!!
そこで登場するのが、当館の櫓時計にも付いている「天符棒(てんぷぼう)」です。よく見ると、ギザギザの目盛がついた竿に分銅のようなおもりがあります。このおもりの位置を中心に近づけたり遠ざけたりすることで、時を刻む長さを調節したのです。と、ここで?クエスチョン?「あれ?そこは手動なの?」
そうなのです。「時計は自動で動くもの」というのは今を生きる私たちの思い込み。。。和時計はとっても手のかかる、オチャメな時計なのです。先ずは先ほどの天符棒、そして櫓の中に隠れていますが、時計本体のゼンマイを動かす駆動用のおもりも手動で掛け替えが必要です。大名や旗本には、そのために専属のお役人がいたのだとか・・・まっことご苦労さまでゴザイマス!
当時の苦労を知るために(?!)、当館の櫓時計を動かしてみました。内部には大小幾重の歯車が連動し合い、ゆる~く時を刻みます。そして思いのほか厳かに響き渡る鐘の音。(・・・必死に録音しようと頑張る学芸員→(笑)→→)
皆さんにもお聞かせしたい、とても清らかな音色です。そして、文字盤に刻まれるのは子・丑・寅・・・十二支の文字。1刻の時をあらわしています。あぁ、なんてレトロで愛おしい時計なのでしょう♡
・・・おや?・・・
十二支の文字の並びが、時計の反対回りなのでは!?
・・・時計なのに?!!
驚くなかれ、この櫓時計は針(指針)が固定で、文字盤が自動で回るタイプの和時計です。文字盤が回る方向は、そう、時計回りで正解!でも、これにも小さな穴が開いていて、どうも手動で微調整をする必要があったみたい・・・1刻の長さが「おおらか」な、江戸時代の時間について、あきつブログ的にお勉強してみました。
6月10日は「時の記念日」です。 ~※クイズチャレンジ第24回に「櫓時計」出題中~
ホームページ5月のアクセス数
6月です。皆さんこの写真に見覚えはありませんか?そうです、5/27に東京五輪・聖火ランナーが文化館の前でトーチキス♡をしていた、あの写真と同じ角度を昼間に見るとこんな感じ・・・あぁ既に懐かしい。。。「あきつ君の野望」と題して聖火リレーを陰ながら盛り上げた文化館。(あわよくば某テレビ局の中継にチラッと建物のシルエットだけでも映ることができたならと、密やかな[裏]野望に抱いていた・・ことはナイショの話!!)今となっては、その日のために歩道の草をキレイに刈り取った・・・夢の跡が残るのみです。せめて道行く皆さんが歩きやすい・・・と嬉しいデス(笑)。
さて、近畿地方は、統計史上最も早く5月半ばに梅雨入りし、現在梅雨の真っただ中。。。のハズですが今朝の大津市は、雲一つない青空です。文化館のほとりでは、亀たちもこの天気を利用して、気持ちよさそうに甲羅干し。ほのぼの癒されます。
それでは、梅雨の合い間の晴れ間のように!今日も元気に恒例の、ホームページアクセス数の発表といたしましょうか!5月のアクセス数は2,542件!かれこれ13ヶ月連続の2,000件超え!休館中ですが「文化館のホームページ」ってスゴイんです(笑)。いつもたくさんご覧いただいて本当に有り難うございます!
今回のアクセス数も「滋賀の文化財講座 花湖さんの打出のコヅチ」が、一番人気となっておりました。それもそのはず、5月は記念すべき今年度初の打出のコヅチを開催した月ですから~~~(詳しくはコチラのブログ)。第1回でお話のあった芦浦観音寺さまの王会図屏風を紹介するコーナーにもたくさんのアクセスをいただいていおり、皆さんが興味を抱いて楽しんでくださっていることがわかります。
なお第2回の講座は、5月18日から受付を開始していますが、コチラはすでに募集定員に達しており、今はキャンセル待ちでの受付となっています。自分たちで言うのもナンですが「打出のコヅチ」ってスゴイんです(笑)。いつもたくさんの方にご参加いただき、皆さんの「あふれる期待感」が職員の励みとなっております。引き続きよろしくお願いいたします!
そして忘れてならないのが「文化館チャレンジ」。このたび「ぬりえシリーズ」に、大津市の知宏くんから投稿をいただきました!しかも文化館バージョン(嬉)!これがまたきれいに色が塗り分けられていて、御年5歳(!!)のチャレンジとは思えない出来栄え!素晴らしいです!!これはもう大人も負けていられませんね。
そ・こ・で・第1回打出のコヅチ参加の皆さ~ん!「ぬりえ」をお持ち帰りいただいてますヨ~!!頑張ってチャレンジしてくださいね~~~♪