月別アーカイブ: 11月 2022
御礼「近江湖南に華開く宗教文化-野洲・守山の神と仏-」展
誰かが言いました。「開かない展覧会はない」・・・と。これは展覧会が始まる前の学芸員の苦悩を少しでも和らげるための、業界の合言葉(?)みたいなものです。でも今は「終わらない展覧会はない」・・・とでも言いましょうか、なんかちょっと寂しい・・・。あっっっっという間の42日間でした!
10/8~11/27までの間、野洲市歴史民俗博物館を会場に開催してきた地域連携企画展「近江湖南に華開く宗教文化-野洲・守山の神と仏-」展が、無事終了し、本日、当館から出品していた作品が戻ってまいりました。
ご来場いただいた皆さま誠に有り難うございました。
皆さんお気付きでしたか?今回の展覧会では、[講演会・ギャラリートーク]がいつもより5割増し(?!)だったことを!初回担当が当館の和澄学芸員、第2回が守山市教育委員会文化財保護課の渡邊氏、そして最後を飾ったのが野洲市歴史民俗博物館の齊藤学芸員・・・という豪華ラインナップでした。それもこれも野洲市・守山市・琵琶湖文化館の「連携」展であったからこそ!それぞれの担当分野で持ち味を活かした充実の内容で、実施することができました。これぞ地域連携の醍醐味♪
もとより、野洲市歴史民俗博物館には、とても勉強熱心な「友の会」さんが活動されています。講演会にも多数参加されてました?講師の言葉に対する「うなずき」加減や、ギャラリートークでの「通(つう)」なツッコミ(?)など、皆さんの反応がすこぶる上質!(笑)!博物館さんが、しっかりと地域に根を張った活動をしておられるからだろうなぁっと、ちょっぴり羨ましく思えたり・・・いやはや、今回の地域連携でもいろいろと勉強させていただきました!
ご出品いただいた各社寺さま、ならびに本展の開催にご協力いただきました関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。
会期終了間際、「これで見納め・・・展覧会が終わると寂しくなるなぁ」と名残惜しくも訪れた会場には、じっくりと作品を熱心に鑑賞する多くの方々がいらっしゃいました。その姿にまた元気をもらい、帰り道では、野洲の古社・兵主神社さんにお参りさせていただきました。こちらの紅葉もそろそろ見納め・・・寂しさが5割増しに・・・なるところでした、が!
手水鉢に浮かべられていた、まん丸な菊の花を見て、元気5割増しにて帰宅することができました。よし!また頑張ろう♡
パネル展と投稿御礼・記念マグネット
本日は金曜日・・・今週も一生懸命働きました!!なんだろう、この達成感!!! それはですねぇ・・・充実した時間を過ごしていたから!なのです~♪
というのも、皆さんご覧いただきました?「大トンボと琵琶湖文化館 写真パネル展-記録がつむぐ思い出写真-」。滋賀県庁と京阪びわこ浜大津駅ターミナルデッキで現在開催中です(11/30まで・県庁は土日閉庁)。両会場とも、スタッフが常駐しているわけではないので、日々、会場の様子が気になって仕方がない!!
なので、仕事に行く前に、昼休みの休憩時間に、はたまた出張した帰り際に、ちら~っと立ち寄ったりしてみるわけですよ。すると、いいタイミングで、写真を投稿していただいたご本人と出会えたり、そのご家族の方とお話しできたり・・・するわけですよ。他にも、偶然通りがかって足を止めたであろうご年配の方や、ママさんとお子さんの「あら、トンボさんがいっぱいね~」なんてかわいい姿に出くわしちゃったりなんかすると、なんだかもう、それだけで胸いっぱい♡
「あぁ、私、この場所でお布団敷いて眠りたい・・・ 」
アレ?この言葉、つい先日も聞いたような? (笑笑)。
→詳しくは11/14付けブログ参照
そんないい出会いをたくさんいただいた本パネル展は
皆さんの投稿写真に支えられております。ところで、この投稿写真を募集した際、チラシにはこう書かれていましたね。「ご応募いただいた方には記念に、投稿写真をマグネットにして進呈します。」と・・・。そういう“お約束”でした。
ということで!今週は『投稿御礼・記念マグネット』の作成に、全集中!
事務所の中は、さながら工房と化し・・・こちらはモチロン、職員自慢の手作りです♪投稿への感謝の気持ちは、すべてこのマグネットに込めました・・・・・♡
こうして並べると壮観です。宇宙が広がってます!
→ ご投稿いただいた皆さま、お待たせしました!本日無事、発送いたしましたので、週末にはお手元に届く・かな~?楽しみにしておいてください!
滋賀県に新しい重要文化財の誕生
おめでたいニュースが入ってきました。国の文化審議会は18日、新たに全国の美術工芸品の4件を国宝に、47件を重要文化財に指定するよう答申しました。このうち滋賀県では、以下の3件の美術工芸品が重要文化財に指定されることが決まりました。
【絵画】紙本墨画鳥獣人物戯画丁巻断簡 1幅:公益財団法人秀明文化財団(甲賀市)
【古文書】近江国比良庄絵図 1鋪:北比良財産管理会(大津市)
【歴史資料】国友一貫斎関係資料 953点:個人
その中で文化館として、特に注目したいのが、当館でお預かりしている「近江国比良庄絵図」です。こちらは、鎌倉時代後期に作成された原図を室町時代に写したもので、比良庄域(現在の大津市北部)が墨線で書かれ、庄園内部には、寺社の堂舎や鳥居、樹木などが詳細に描かれています。鎌倉時代後期と南北朝期の裏書が存在しており、この絵図が周辺庄園との境相論(さかいそうろん:所領などの境界をめぐる紛争)に際して作成されたことが分かり、中世社会経済史研究のうえで極めて貴重であることから、平成12(2000)年に滋賀県指定文化財となりました。そして22年の時を経てこの度、国の重要文化財となることに決まりました。今後、事務手続きが完了したら、正式に重要文化財に指定されます。
それにしても、県内に3件も重要文化財が増えるのは凄いことです。国宝・重要文化財保有件数第4位の滋賀県は、文化財の宝庫です。琵琶湖文化館では収蔵する重要文化財が一つ増え、文化財をお預かりしているものとして、より気が引き締まる思いです。大切な滋賀県の文化財。これからも、みなさんと一緒に大切にしていきたいです。それでは最後になりましたが、、、 !!重要文化財指定おめでとうございます!!
パネル展 ニュースになります
本日(11/15)から始まりました「大トンボと琵琶湖文化館 写真パネル展」! 初日から、写真をご投稿いただいた方など、多数の方が会場へお越し下さったとの情報が入ってまいりました♡早速のご来場、有り難うございます♪
そしてこちらも嬉しいニュースです!本日、NHK大津で放送される「おうみ発630(18:30~」と「おうみ845(20:45~」の中で、このパネル展が紹介されることとなりました!!皆さんの投稿作品や会場の様子などをご覧いただくことができると思いますので、是非チェックしてくださいね。
(見逃してもネット配信がきっとあるハズ♪)
→〔見逃し配信ありました!→ 外部リンク 〕
以上、文化館より速報をお届けしました!!
大トンボと琵琶湖文化館 写真パネル展 始まります!~11/30まで
ようやくここまで辿り着きました!いやぁ、思えば怒涛の日々を過ごしてまいりました!!すべてはこのパネル展のため! 「大トンボと琵琶湖文化館 写真パネル展~記録がつむぐ思い出写真~」。本日無事、会場設営も完了しました。皆さんの投稿写真が一堂に並んでおります~♪
作業中も足を止めて「いやぁ懐かしいわぁ」と見て行かれる方が多数♡そうでしょうとも♡投稿いただいた作品を含め、これだけ文化館一色に染まった展示は、平成19年度休館直前に当館で開催した「琵琶湖文化館のあゆみ」展以来です。それを他の施設をお借りして展示しようというのですもの、そりゃぁ無理もいたします(笑)。それだけの内容をこのパネル展に盛り込みました!
〇こちらの想定を上回る投稿をいただいた写真たちは、154枚のパネルにギュッとまとめ
て一堂に!
〇昭和36年:湖上にお城が出来上がるまでの記録や、この度奇跡的に発見されたトンボの
設計図など、超貴重な記録写真を余すとこなく大放出!
〇琵琶湖文化館のこれまでとこれからをつなぐ思い出写真等々!
ご覧になった方が「へぇ」「ほぉ」と楽しめる盛りだくさんな内容となっています♪
そして今回の展示では、会場が①京阪びわこ浜大津駅ターミナルデッキと、②滋賀県庁の2会場となっていますが、展示されている写真は同じものです。設営の関係で、①浜大津の方が展示スペースに制限があったため、少し小さめの写真となっております。が、見応えは充分です。その代わり、皆さんの写真を少しでも大きく見せたいと取り組んだのが②県庁です。記録写真の説明なども詳しく書き込んでいます。皆さま是非お立ち寄りくださいね ♪
準備を終えた担当者は言いました。「私、皆さんの投稿写真が並んだこの場所で、お布団敷いて眠りたい・・・」
(笑)。 パネルの編集は大変でしたが、皆さんの愛溢れる投稿のおかげで、幸せな時間を過ごすことが出来ました。有り難うございました。
あと気になることと言えば、このパネル展を見た皆さんの反応・・・!
「大トンボと琵琶湖文化館 写真パネル展~記録がつむぐ思い出写真~」は11/15~11/30までの開催です。 どうか楽しく見て行ってくださ~い♪
11/16放送「ヒト、モノ、コトを未来につなぐ Good Sign」琵琶湖文化館登場!
先日、晴天の青空のもと、びわ湖放送さんの取材がありました。
「“Good Sing-良い兆し-”をキャッチする、それは滋賀・京都の魅力を再発見すること!」をコンセプトにした4分番組、そこで我らが琵琶湖文化館も取り上げていただくこととなりました!!
撮影場所は、モチロン我がお城をバックに♡文化館のあんな事やこんな事、新・文化館開設に向けての野望(?!)まで、終始アツく、また、和やかに、語らせていただきました(笑)。
放送時間はちょっぴり遅めの深夜となります。
放送は、11月16日(水)23:38~びわ湖放送にて!
番組タイトルは「ヒト、モノ、コトを未来につなぐ Good Sign」です!
「ちょっと夜遅くて見てられへんなぁ~」という方は、番組終了後〔YouTube〕でもアップされますので、そちらで要チェック!!です! 【→外部リンクYouTube「市民の思い出が集う 大津のシンボル 大津市 滋賀県立琵琶湖文化館】
(ココだけの話ですが)ウワサによると、とんぼパネル展のこともチラっと取り上げて貰っているそうですヨ。皆さんの作品が放送されるカモ・・・ですヨ。放送を是非チェックしてくださいね~♪楽しみッ♪♪
皆既月食 文化館 トンボ 投稿きました!
有り難うございます~ご投稿有り難うございます~!11/8の皆既月食とトンボの写真、ご投稿いただきましたのでご紹介します!
うぅっすみませーん!HP用に画質を落とすと綺麗な☆たちが見えにくくなってしまいましたー!!それでも美しいお月さまと大トンボ♡サイコーです!!
現在、写真受付の担当が、11/15から始まる「写真パネル展」の準備に日夜勤しんでおりますので、「続・写真募集」でいただいた画像は、12/1以降に改めて専用サイトにアップさせていただきます。何卒ご了承くださいませ!
とにかく即、この写真募集に応えていただいたのが嬉しくって、ブログにてご紹介させていただきました!皆さんもドシドシご投稿くださいませ!!
ちなみに、当日の午後7時過ぎ、月が赤くなり出した頃の撮影者は3人。その後、人はどんどん増えて結果10人くらいは、いらっしゃったのではないでしょうか。私の当初の目的は、「文化館のトンボと月食のレアショットを撮りに来た人たちを撮る!」だったのですが・・・「お月さまも入れて人も撮りたい、でもフラッシュたけない」・・・で、散々な結果に。。。せっかくの機会だったのに!!無謀な野望に終わりました(笑)。
で、本命のカメラで撮影した私のレアショットは・・・こここ怖くて見れない・・・絶対失敗してる・・・でも1枚くらいは奇跡のショットがある・かも?後日皆さまにご報告ができますように・・・(笑)。
撮影に来られていた人の中には「大作戦!」に参加して下さっていた方もいらっしゃいましたよ~。「今日の分の投稿待ってます!」と伝えると「あれ?終わったのでは?」とのツッコミが(笑)。そうです。調子に乗って再開しております。皆さまのご投稿お待ちいたしておりま~す!
大トンボはまだ、屋根におります!
皆既月食 文化館 トンボ 写真募集!!!
本日、11月8日、午後6時頃から月食が始まります。月のすべてが影に入り込む「皆既月食」は、午後7時16分から午後8時42分まで!みんなで写真を撮りましょう!!文化館の大トンボと世紀の天体ショーを撮影する絶好の機会です!
そして文化館では、このタイミングで「記録に残そう大作戦!写真募集」を再開します!「続」です(笑)!投稿いただいた写真は、文化館HPで公開いたしますので、皆さんぜひご投稿ください!!
秋の景色と文化館
ここ最近爽やかな、秋晴れに恵まれ、文化館の周りでは街路樹がキレイに色づいてきて、“秋本番”な景色を見ることができます。時折、風が吹いて舞い散る落ち葉が、より一層季節の景色に彩を加えてくれます。そして、あとには道に残った葉っぱたち… そうです。この季節、キレイな景色の裏では、落ち葉掃除が待っているのです。
琵琶湖文化館は休館中ですが、館を含め周辺の掃除をさぼるわけにはいきません。早速箒を手に歩道を掃いていきます。途中イタズラな風に邪魔をされ、集めた落ち葉が再度舞い上がることも「待って!しばらくの間だけ風よ止まっていて!」そんなことを思いながら、落ち葉をかき集めていきます。通りの向こうでは、同じようにお掃除する方も、、、「お互い大変ですよね」と目で挨拶しながら。さぁ集めた落ち葉をゴミ袋につめて作業は終わり!…と思っていたら、数時間後に歩道を見たら元通りに…落ち葉との戦いは、まだまだコレからのようです。ですが、歩行者の方から「ご苦労様です」や「ありがとうございます」など、お声をかけていただくことがあります。お掃除をしていて何よりの励みとなっています。落ち葉の季節ははじまってばかり、まだまだ頑張ります!
さて、野洲市で開催中の地域連携企画展「近江湖南に華開く宗教文化 -野洲・守山の神と仏-」は、最終日まで残り一カ月を切りました。先日、1回目の講演会&ギャラリートークも無事に終了し、11月は、第2回(11/12)と第3回(11/26)を予定しています(事前申込制:詳しくは銅鐸博物館まで)。さらに、後半には展示替えをして皆さまをお待ちしております。11/19(土)と11/20(日)の関西文化の日は、来館者すべての方が無料で見ていただけるスペシャルな日となっています。是非、この機会に足をお運びくださいね。
そして皆さんから、たくさん応募いただいた力作が一堂に会す写真展「記録に残そう大作戦!〔大トンボと琵琶湖文化館 〕写真パネル展~記録がつくる思い出写真~」が、いよいよ15日から、湖都・大津の玄関口2か所で開催します(詳しくはコチラ)。大津に来られた際は、皆さんお立ち寄りくださいね。
近江湖南に華開く 講演会&ギャラリートーク
盛り上がってきましたね~♪我らが地域連携企画展「近江湖南に華開く宗教文化-野洲・守山の神と仏-」展!会場は野洲市歴史民俗博物館(銅鐸博物館)ですが、大津からも展覧会を盛り上げようと、遅ればせながら横断幕をご用意した次第です(笑)。
道行く皆さんの目に留まることしか考えておりまセン!!(情報量少なすぎ?!)・・・散歩中に「おやっ?」と思われた方は、是非当館の掲示板でチェックしてくださいね!
さて、何が盛り上がって来たかというと、先日(10/29)実施された本展の記念講演会・ギャラリートーク。会場にはたくさんの方がお越しくださいました。
冷めやらぬコロナ禍での開催ですが、数年前の事を思えば嬉しくて涙が出そう・・・。中には、「コヅチの現地探訪に参加できなかったからこっちへ来たわ」という方や、「探訪に参加してやっぱり今日も来てしまったわ」という方など♡いいですね~どっぷりハマってください(笑)。そんな魅力たっぷりの本展でゴザイマス♪
さてさて、講師を務めた当館の和澄学芸員、何を熱く語ってくれたのかな?ブログでは紹介しきれませんが、ここではマイクの音声を拾ってみましょう。皆さん想像力を高めて↑↑↑下さい。
「こちらは発見後まもなく市の指定になった・・・飛鳥時代から栄えた深い歴史を・・・。」
「・・・このヒラヒラから・・・極めて希少な奈良時代の木彫で・・・との関係が・・・。」
「神仏習合の証し・・・元々の平安時代の部材が残っているのは・・・のみ。来歴を保とうとする修理の仕方は、先人の心のあり方が現れている・・・よくぞ残してくれた。」
「色使いが淡いのは鎌倉時代の特徴。時代が下るともっと表現がオーバーに・・・。」
「非常にエキゾチックで・・・。」「このカッパの頭が・・・。」
かかかカッパ??!今、文字だけを読んでいる方には「?」だと思いますが、講演では出陳作品の拡大写真や、「○○寺にある類例」なども紹介され、とても分かりやすかったですよ。その後のギャラリートークでは、実物を目の前にして、皆さん『ほほぉ~なるほど』と感心しきり。「ほんまや!」の声を何度聞いたことか(笑)。とても熱心な参加者の皆さんに、講師も喜んでおりました♪
今回の講演を聞き逃したという皆さん、或いはこのブログの内容がとても気になってしまった (!) という皆さん、答え合わせは是非会場で♪♪♪展示も分かりやすい!!
最後に、講師が2回言った言葉を、ここにメモっておきましょうか。
「ついに・・・
ついに野洲でも、“快慶”一派の作品が
見つかったか、 と・・・。」
彼は2回言いました(笑)。