月別アーカイブ: 8月 2023

花湖さんの「打出のコヅチ」第3回を開催 タイトルの意図は?

講座の様子は 〔 Z-TV・ケーブルテレビ11ch 〕で
放送予定(9/1~9/3)

 8月30日、まだまだ残暑厳しい中、たくさんの方にご参加いただきました滋賀の文化財講座「花湖さんの打出のコヅチ」第3回!今回は、「世界に広がる「近江の文化財」」というテーマで、当館の田澤梓学芸員がお話させていただきました。

 皆さんは「日本の文化財が海外で収蔵されている」と聞いて、どのようなイメージを持っておられますか?よく耳にするのは「文化財の流出」という、あまりよろしくない印象の言葉・・。ですが、講師の田澤学芸員の考え方はとてもポジティブです。

 講座では主に工芸品について、過去の歴史から海外に渡った近江に縁ある文化財をスライドで紹介し、国内に現存する類例作品との比較が解説されました。

 スライドは、海外の名だたる美術館・博物館施設に収蔵されている画像を使用していましたが、「何なら自分が海を渡り、実物をこの目で調査したい!」との思いが、言葉の端々に・・・(笑)。行動力がウリの工芸担当学芸員です(笑笑)。

 興味深い内容に、受講の皆さんもメモを取る手に力が入ります。

 そして今回の講座でちょっと意外だったのが、海外の美術館・博物館が公開しているウェブサイトの収蔵品データベースの中に、日本の美術作品も多数掲示されているということ。私たちも簡単に見ることができます。受講された方の中には、おうちに帰ってからインターネットで検索された人もいらっしゃるかもしれませんね。アンケートでは「湖国の文化財が海外でも高く評価され収集されているのを知ることができた」「滋賀のものが帰ってきて展示されたらとてもうれしい」などの声が寄せられました。

  田澤学芸員は、海外に渡った文化財を「流出」というマイナスイメージではなく、「世界に広がる(世界にまで広がる!)近江の文化財」とポジティブに捉え、その魅力をさらに引き出したい、と言います。令和9年度に開館を予定している新しい文化館では、滋賀県内・日本国内・海外にある「近江の文化財」をつなぐデータベースの構築、更には学芸員や研究者をつなぐネットワークも新しい文化館の役割として貢献していきたい、との思いも語られました。

 さぁ、大変なことを宣言してしまいましたヨ?!(笑)。アンケートには「新しい文化館の開設をとても楽しみにしている」とのお声も!講師を含めた関係者一同、皆さまの期待に応えるべく、より一層邁進していく覚悟です。何卒皆さま、ご支援たまわりますよう、よろしくお願いいたします~。

【追記:受講の皆さまへ】
講座内でお話ししていた当館のブログ「文化館の江口君 海を渡る」。少し前の記事になりますが、気になる方は是非お読みください♪

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何とかならんか、するしかない

 今年の夏は楽勝♪と思っていました。先日行われた琵琶湖花火大会も、澄んだ湖面に打ち上る花火を楽しめて良かった♪と、関係者一同は思っていました。ところがどっこいデス!!

 15日に近畿を縦断していった台風7号。ヤツが連れてきてしまいました・・・水草。。。そう、水中に繁茂する水草が、大量に湖岸に打ち寄せられました!いやぁ~(嫌~)!!!
 湖岸に建つ我がお城、地形的には窪地のようになっており、どうしても当館の周りにゴミが打ち寄せられてしまうのです。しかも今回の台風は北風が強く吹き付け・・・結果、水面を埋め尽くす水草の襲撃(!)です!どうしましょ、コレ・・・何とかならんか。。。

 「泣いていても仕方がない」という潔さが当館のウリ⁈職員総出で水草の除去作業が始まりました。湖岸にいる人たちは優雅に釣りをしているのではないですヨ?!これは、水を含んだ重た~い水草を、“人力”で岸へ引き上げる人たちなのです。うぅ・・・なんて原始的。。。
 毎年、「もっといい方法はないか」と頭を悩ませるのですが、結局のところ、皆の力を結集した、このチームワークが頼りとなるのです・・・。あー今年も頑張ろう。。。

 この作業には、結構コツが必要なんですよ。足を踏ん張りつつ、腰にグッと力を入れて、反動をつけて水草を岸に放り投げる・・・いやいや職人技と言ってよい、達人の“域”に達してまいりましたわ(笑)。

 さらに厄介なのが、波によって護岸の石垣の上にまで打ちあがった水草。これがまた手摺の柵に絡まってなかなか取れないのです。なので、ここも人力(泣)。早く乾かさないと、水草が腐って悪臭の原因となってしまいます。

 少ない人員で、なんとか作業時間を確保し、水草を処分していきます。恐らく1カ月くらいはかかるかと思われますが、炎天下に頑張る私たちを暖かく見守っていただければ幸いです。・・いやいや、見守るどころか、一緒に作業をしてくださる方を募集します! (マジで募集します!)詳しくは琵琶湖文化館(TEL077-522-8179)までお問い合わせください。

 そうそう、作業をしていると、こんなにもビッグでジャンボな出会いがあったりしますよ?!真ん中にある50円玉がなんて小さい!比較してみて!この大きさ!マジでハンパないっ!!
 
 実物をご覧になりたい方は、私たちと一緒にぜひこの作業を・・・(笑)。体力に自信のある方、お待ちしておりま~す!

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10月9日(月・祝)県民フォーラム「「北の近江」の仏像の魅力」開催!

 台風が過ぎ去って、どことなく秋の気配も感じられるような、そうでもないような今日この頃、そろそろ秋の連休の予定も埋まっている方もおられるかもしれませんが・・・、10月9日(月・祝)のスポーツの日は、ぜひ新しい琵琶湖文化館の県民フォーラムにお越しください!!

 令和3年度開催の前々回(県民フォーラムⅠ)では、新しい文化館の役割や活動内容について様々な角度からご意見いただき、昨年開催した前回(県民フォーラムⅡ)は、新しい文化館での展覧会にフォーカスした議論がなされました。

 今回のテーマは・・・、「「北の近江」の仏像の魅力」です!「北の近江」とは県北部地域(長浜市・高島市・米原市)のことですが(県HP)、チラシ表面にも画像を使わせていただいております国宝の十一面観音さまをはじめとする、とっても素敵な仏像が「北の近江」にあふれているのです。こうした仏像の魅力と、そんな仏像を展示する新しい琵琶湖文化館について、当館の和澄主任学芸員と、守山市出身の東京国立博物館主任研究員の西木政統氏のお二人に、お話しいただきます。

  先日新しい文化館の事業者が決まり、その建物のイメージ画像も公開されたところですが、この博物館で「北の近江」の仏像を扱ったどんな展覧会をしていきたいのか!?という学芸員の野望も語られることと思います。楽しみですね♪

 さて今回のメイン会場は、滋賀を抜け出し、なんと東京・日本橋の「ここ滋賀」、2階のレストランにて、ランチとディナーの合間をぬって開催します。首都圏にお住まいの皆様にも新しい文化館のことを知っていただきたい、そんな思いで開催します。そしていつもの大津の会場「コラボしが21」は、今回はサテライト会場として、オンラインで聴講いただけます。

 お申し込みは、9月4日(月)9時から、先着順です。
 〔しがネット受付サービス【メイン会場(東京)】
もしくは
 〔しがネット受付サービス【サテライト会場(滋賀)】
からお申し込みください。

 詳しくは、滋賀県文化財保護課 【電話077-528-4681 FAX077-528-4833 メールbunkatsu@pref.shiga.lg.jp】 までお問い合わせください。

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虫干会・大津/聖衆来迎寺【台風のため中止】

 世間ではお盆休みに突入。ここ数年、コロナ禍でままならなかった故郷への帰省し、ご家族でゆっくり過ごされる方も多いのではないでしょうか。久々の再会、楽しい時間をお過ごしくださいね。

  そして帰省するのは人ばかりではありません。 実は当館でお預かりしている文化財も「お里帰り」する予定・・・でしたが、残念ながら台風7号の影響で、中止となってしまいました!

  大津市比叡辻にある聖衆来迎寺さまでは、例年8月16日に虫干会(むしぼしえ)が行われ、寺宝の数々が一般公開される貴重な機会となっています。ここ数年はコロナ禍で中止となっていましたが、今年は4年ぶりに実施の予定だったので、当館も気合を入れて準備していたのですが・・・相手が「台風」では仕方がありませんね。中止はすごく残念ですが、大きな被害が出ないことを祈りつつ、次の公開の機会を楽しみに待つことといたしましょう。

修理を終えた客殿(重要文化財)


 ちなみに、聖衆来迎寺さまでは、3年がかりで進められていた客殿(重要文化財)の保存修理工事が6月に完了し、屋根のこけら葺が美しく生まれ変わっています。

 境内には、織田信長の家臣であった森可成(もり よしなり)の墓所もあります。戦国マニアの皆さんには、特に“チェック”するべきお寺さまの一つかと・・・。台風が過ぎ去り、お盆休みが終わってからでも訪れることができますので、ぜひお出掛けしてみてくださいね。

 あ、できればそれは8月がいいかもしれません。お寺さまにお参りにいった後、もう一足のばして、大津市堅田方面へ行かれるのがいいと思います。そして交通手段は電車がいいでしょう・・・ナゼ?↓↓↓

 JR湖西線堅田駅では現在、健康推進アプリBIWA-TEKU(ビワテク)のスマホ画面を、駅の改札窓口で提示した人に「近江ゆかりの武将カード」を配布されています。しかも堅田駅で配布されている武将カードは「森可成」です(先着500名限り)! 夏の思い出づくりに是非チャレンジしてくださいね。[“武将カードおし”からの宣伝でした(笑)。]

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暑い夏こそ!電車+テクテク+武将カード

 何回言っても言い足りません!アツい!!どこに居ても暑い!たまのお出かけ、車での移動、エアコンを利かしても効いてる気がしない・・・全くもってぐったりです。そしてどんどん出不精になり、動かなくなり・・・だから体脂肪を気にしなければならなくなるのデスよ!!(あ、すみません。力が入ってしまいました・・・先日健康診断を受けたものでつい・・・(笑)。)

 そんな時だからこそ!電車でお出掛け♪冷房の効いた車内から見る外の景色は、絵に描いたような夏色の風景が広がっています。山あり湖あり入道雲あり!?!これぞ湖国・滋賀の夏♡です。それに加えてテクテク歩けば・・・夢のナイスバディも夢ぢゃない⁈

 前置きが長くなりました。何を言いたいのかといいますと、当ブログではもうお馴染みですかね?「電車と徒歩でお城をめぐって健康しが!」健康推進アプリBIWA-TEKU(ビワテク)を利用して、駅の改札窓口でスマホ画面を提示した人に「近江ゆかりの武将カード」をプレゼントするあの企画♪8月に貰える武将カードはコチラ!  ↓ ↓ ↓

「小学2年の孫が武将カード欲しいって、お兄ちゃんと妹と二人で彦根駅まで行ったの‼」
・・・ここここれは、『初めてのおつかい』的な泣けるやつ?!
 
「うちの娘4歳、カードのイラストを指さしながら武将の名前をスラスラ言いますよ」
・・・ここここれは、早くも歴女の予感?武将ガールの誕生?!成長が楽しみ♪

←おやおや?今回配布の武将カードの中には、白いお馬さんにのった武将もいるようですよ?!誰かな~?人気が出るといいな~☆☆☆

 子どもたちにも人気の武将カード、夏休みの思い出に、お父さんお母さんの運動不足解消に、是非ご家族でお出掛けください♪
 
【詳しくは滋賀県文化財保護課TEL077-528-4680】

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イメージ膨らむ☆新・琵琶湖文化館

 毎日おあつぅ~ございます。毎年言っているような気がしますが、今年の夏は暑さが違う!!「危険な暑さ」という言葉が日常的に使われておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

  思い返せば7月はブログの更新もママならぬひと月を過ごしておりました(決して暑さに負けていたわけではないッ!!)。その間に、当館にとって、とても重要な「目も覚める」「身が引き締まる」画像が公開されました。皆さんチェックしていただきましたか?!
 そうです!当館の後継施設として、令和9年(2027年) 12月に大津市浜大津で開館することを目指している(仮称)新・琵琶湖文化館のイメージ画像が、公開されております!改めまして、ドドーンと見ていただきましょう‼コチラッ↓↓↓

新しい文化館の外観イメージ

 新しい琵琶湖文化館は、文化財の収蔵、展示といった従来の博物館の機能に加え、「地域の文化財のサポートセンター」の機能と「文化観光拠点となるビジターセンター」の機能を備え、近江の文化財を保存・継承・活用・発信する中核拠点となる予定です。

 外観は「湖国の夢と滋賀の宝を未来に伝える 希望の船」をモチーフにした地上4階建て。まち・湖・文化財・人をつなぎ、新たな交流と賑わいの未来を生み出す「船」がイメージされています。設計には、建築家の隈研吾さん の事務所などが係わっておられ、そちらでも注目を集めているようです♪ (オリンピック会場にもなった国立競技場や、県内では新しい守山市役所なども設計されてます。)

 お城の形をした当館が、平成20年度(2008年度)に休館となってから、随分とお待たせしておりますが、ようやく皆さんに後継施設のイメージを公開できるところまで辿り着きました。これからは、展示室や収蔵庫など、博物館施設として肝心の建物内部の仕様について、事業者さんと折衝を重ねる詰めの作業を本格化してまいります。

 施設内には、災害などの際に文化財を一時的に預かる全国的にも珍しい 「文化財緊急保管庫」を設け、地域の文化財を地域の皆さんと共に守っていく「 文化財のサポートセンター」としての機能も新たに加わります。

 なお、館名については、歴史系博物館として 60 年を超える活動実績の高い評価とともに、現在の館名が国内外にも浸透していることから「琵琶湖文化館」を継承することとし、同時に、より親しまれる館となるよう、県民の皆さんの意見を聞きながら、「愛称」を設定する予定です。
 皆さんの期待に応えられますよう、外観も中身も充実させるべく、職員一同、邁進してまいりますので、どうかご支援いただきますよう、よろしくお願いいたします!

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