月別アーカイブ: 9月 2025
【新しい琵琶湖文化館】大津祭の日に特別ブース出展!
皆さま、昨年の10月、何があったか覚えていらっしゃいます?「新しい琵琶湖文化館 建設予定地イベント」を開催しましたね~。そう、あの頃はまだ建設『予定地』でした。建物が建つ地面の上にカラーコーンを並べて、その大きさを想像×実感していただく(?!)最初で最後の斬新なイベント (!!) を決行・・・それが今やここまで工事が進んでおります!

あれから1年・・・
ということで皆さま、今年は『祭りだワッショイ!』でゴザイマスよ!!
きたる10月11日(土)および12日(日)の大津祭の日に、滋賀県庁本館前庭にて、新しい琵琶湖文化館をPRする特別ブースを出展します!!

日時 令和7年(2025)
10月11日(土)16時~20時【宵宮】
10月12日(日)11時~15時【本祭】
会場 滋賀県庁本館前庭(大津市京町四丁目1番1号)
申込不要、参加無料のイベントです🌟
会場では、学芸員や県職員が、新しい琵琶湖文化館の建物や事業等について、パネルを使って詳しくご説明します。また、ワークショップでは、琵琶湖文化館の館蔵品をモチーフにしたしおりを作ることができます。小さなお子さんから大人まで、誰でもご参加いただける楽しいイベントにしたいと思っておりますので、皆さまぜひ気軽にお立ち寄りくださいませ♪
国スポで琵琶湖文化館PRします!
滋賀県では、昭和56年(1981年)の「びわこ国体」以来44年ぶり2度目の開催となる「わたSHIGA輝く国スポ」。今回、この国スポの開閉会式会場となる平和堂HATOスタジアム(彦根総合スポーツ公園陸上競技場)の「おもてなSHIGAエリア」(外部リンク)に、琵琶湖文化館PRブースを出展します!
【出展場所】
平和堂HATOスタジアム(彦根総合スポーツ公園陸上競技場) おもてなSHIGAエリア スポーツ・物販エリア(HPLベースボールパーク北側のエリア)
【出展日時】
9月28日(日)11:15~18:00 ※総合開会式
10月3日(金)9:00~17:00
10月4日(土)9:00~17:00
10月5日(日)9:00~17:00
10月6日(月)9:00~16:00
10月7日(火)9:00~13:00
10月8日(水)9:00~14:00 ※総合閉会式
「おもてなSHIGAエリア」は、単なる物販・飲食の場に留まらず、滋賀の豊かな自然、文化、そして温かい県民性を肌で感じていただける『おもてなしの玄関口』としての役割を担います。

(10/3~10/8予定)
そんな一角に設ける琵琶湖文化館ブースでは、新しい琵琶湖文化館に関するパネルの掲示や、館蔵品をモチーフにしたワークショップを実施します。全国からお越しのみなさまに、琵琶湖文化館のことを知っていただけるブースになればと思っています!
9月28日の総合開会式、10月8日の総合閉会式の日は、すでに観覧募集は終了していますが、10月3日から7日は陸上競技が行われます。迫力あるスポーツを間近にご覧になるとともに、琵琶湖文化館ブースにもお立ち寄りくださいね♪

講座「花湖さんの打出のコヅチ」⑥ 山編

9月17日(水)に実施しました滋賀の文化財講座「花湖さんの打出のコヅチ」第6回。会場には、今年度最多となる受講生の皆さんがご来場くださり、相席をお願いするなど、いつも以上の熱気に包まれました。

さて、今回は「神仏の居るところ(山編)」と題し、迎えた講師は当館の和澄浩介主任学芸員です。・・・この謎めいたタイトル、とっても思わせぶりです(笑)。
講師についてちょこっとバラしますと、仏像など彫刻が専門でとても研究熱心(気になる性分)で、趣味の一つは登山(トレッキング)。こう見えて(?)体力を温存しています。そして鞄にはいつもカメラが入っています。
・・・というわけで(!)、今回の講座は「神仏の居るところ(山編)」です(どういうわけ??)。皆さんは不思議に思ったことはありませんか?一歩足を踏み入れるだけで厳かな気持ちになる神社や仏閣。何故この場所に(このような場所に)建っているのか、と。講師自身も感じていたたこの『謎』を、現地に赴き自身の目で確かめる、日ごろのフィールドワークを活かして準備されたのが今回の講座です。ドキドキ☆彡

紹介された[場]は3つ。ここで、受講した皆さんならわかる・復習問題です。
1~3の「場」について、講師が紹介した関係の深いキーワードは、ズバリ何??それぞれ[A~D]の中から選んでください。
1.日吉大社 八王子山 比叡山
2.延暦寺根本中堂
3.長命寺 長命寺山 奥島山
[ A.自ら倒れた木 B.陸地から離れた島 C.高さよりも岩や水 D.母なる湖 ]
ハイ!簡単でしたね?!
古文書の記述や伝承を検証し、地形や地名との関係性を考察。そして何より、実際に現地に赴き山を歩き回ったその「空気感」をもお届けした今回の講座。自身のコトバに説得力を・・・と、日々努力している学芸員の苦労が垣間見えた講座でもありました(笑)。

講師が神仏を感じた滋賀県の「山編」、今回はその“ほんの一部”が紹介されました。・・・・これは続編が期待される??皆さんからいただいたご意見・ご感想には、「谷川編」「湖編」「海編(?!)」を期待する声もあり ・・・あらあら、これは大変ですよ?(笑)。やりがいありますね、講師先生!(笑笑)。

もう一つ小ネタをお話ししておきますと、チラシにも使われたこの写真。日吉大社境内にある八王子山の金大巌(こがねのおおいわ)です。モチロン講師自ら撮影してまいりました。境内とはいえ奥宮です。大きな階段と急な坂道、4月に行われる山王祭で神輿が駆け下りてくるあの道を、登り切ったところにある大岩と言えばお分かりでしょうか?講師は仕事帰りに思い立って、なんと“革靴”で登り切ったそうです・・・結構ハード(笑)。

もし、県内各地、どこかの霊場で、(うっとり)思いを巡らす、この後ろ姿を見かけたなら・・・どうぞそっとしておいてやって下さいマセ(笑)。

13日から開催!滋賀県立美術館 滋賀県立琵琶湖文化館 名品選

令和7年度 琵琶湖文化館地域連携企画展第2弾として開催する展覧会が、いよいよ13日(金)から、滋賀県立美術館(大津市)にて始まります!タイトルは「滋賀県立美術館 滋賀県立琵琶湖文化館 名品選」!両館の学芸員がおすすめする“とっておき”の名品が、会場に所狭しと並びます♪
当館からは、重要文化財の楼閣山水図(近江神宮寄託)や波多野等有が描いた洋犬図などが出品されます。
今日は事前の点検作業を行う日、担当学芸員らが作品の状態をしっかりとチェックしておきます。

これは出品調書(カルテ)を作っているところ。 偶然のワン・ショットですが、 まさしく診察を受けているかのようでなんだか微笑ましい1枚です(笑)。ちょこっとだけ心の声も聞こえてきました・・・。
「頑張ってくるんだよ」
『ふふふん、任せてよ』
な~んてね(笑笑)。
ちなみにこの洋犬図、精悍な顔つきでとても凛々しい印象ですが、私たちのおススメは少しマニアック・・・それは、ちょこんとかわいい「まろまゆ(麻呂眉)」です。高貴な雰囲気を醸し出している印象を受けますが、よ~く見ると実は勢いのある細い線が書き込まれていて・・・一歩間違えばゲジ眉??!
そんなところもよ~く見ていただくとより一層愛着が沸く、当館オススメの逸品です💛

そしてこの作品の出展を、心待ちにしていた方もいらっしゃるのではないでしょうか!
近江国出身の絵師で桃山画壇における巨匠のひとり、海北友松(かいほうゆうしょう)が描いた檜(ひのき)図です。こちらは令和5年3月に滋賀県の指定文化財となってから、初の公開となります。一昨年の滋賀の文化財講座花湖さんの打出のコヅチで解説されたこともあり、実物を見たかったという人も多いはず・・・!講座を思い出しながら、会場でじっっっくりとご鑑賞ください🌟
琵琶湖文化館地域連携企画展「滋賀県立美術館 滋賀県立琵琶湖文化館 名品選」は、9月13日(土)から11月30日(日)まで、会場:滋賀県立美術館にて開催です。皆さまぜひご来場くださいませ♪