平成の大修理 聖教編

皆サマ!朗報です!県内のお寺さんで、これまた途方もない数の聖教類(仏教の経典や書物)の修理がこのほど完成し、それを記念した展覧会・シンポジウムが開催されるという、とてもおめでたい情報をキャッチしましたよ!
それは、大津市にある石山寺さんの『重要文化財「石山寺校倉聖教(あぜくらしょうぎょう)」冊子本 平成大修理完成記念展覧会』です(詳しくはココをチェック)。
今回は「石山寺校倉聖教」1,926点のうち、冊子本約1,000点の修理が行われたようで、膨大にして且つまた果てしない作業が行われていたもようです。。。
「真言系寺院の所蔵するわが国屈指の聖教遺品」(文化庁国指定文化財等データベースより)と聞けば、14年にわたる一大修理事業、その「達成」の意義も苦労も感動も、是非皆さんに見ていただきたい感も、ヒトシオかと思われます!

展覧会は平成27年7月26日から8月2日までの8日間限り!重要文化財「石山寺校倉聖教」の中から、淳祐筆「胎蔵私記」(平安時代中期)、「釈迦如来坐像図」(平安時代)など、全44点が展示される予定です。谷文一ほか筆「石山寺縁起絵巻(文晁本)」第6巻(江戸時代)にも出会えますよ。素晴らしい!
シンポジウムは7月31日に「石山寺校倉聖教修理をめぐって」をお題に、4名のパネラーさんから貴重なお話がうかがえます。これを聞けばきっと今回の修理のスゴさが分かるハズ・・・皆さん是非にご参加を!
問い合わせお申込みは直接石山寺さんまでお願い致します。締切は17日までとなっていますのでお早目に!

長年にわたって多くの人々が守り伝えてきた文化財。それらを後世に引き継ぐために今できること、守り伝えていくべきことの大切さに目を向ける、そんな時代が「今」なのですよ。

   筆:あきつ

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申込みはお済みですか?第3回

皆さん、もう申込みはお済みですか?16日(木)は滋賀の文化財講座「打出のコヅチ」開催日です。第3回目となる今回は、「魅力あふれる滋賀の近代建築と『滋賀県庁舎本館』」と題し、滋賀県教育委員会事務局文化財保護課の池野保氏にお話ししていただきます。

魅力あふれる滋賀の近代建築。中でも平成26年12月19日に国登録有形文化財となった『滋賀県庁舎本館』は、滋賀県の「顔」であり「モダン建築の代表」と言っても言い過ぎではないハズ。・・・皆さん、建物の中には入られたことあります?ドンとたたずむその外観とは裏腹に、中は「レトロ~」で「モダ~ン」な造りになっています。なんだかね、空気が違う。それこそ名うての映画監督がワンシーンに使いたくなるような・・・そんな気持ちがよく分かる建物です。

講座では、日中戦争の影響による鉄材統制を克服して建てられた、戦前期最後の大建築である県庁舎建設の経緯と建築史上の位置付けについて、単行本『滋賀県庁舎本館』の著者の一人でもある講師が、わかりやすく解説して下さいます。

皆さんのご参加を心よりお待ちいたしております。

   筆:あきつ

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七夕に願い。。。

明日は七夕です。朝早く、丁度頃合いの笹竹を握りしめて自転車で疾走する、若いお母さんとすれ違いました(笑)。母の愛ですねぇ~。そんなお母さんに育てられた子どもさんは、きっと季節感を大切にする、和の心をお持ちの立派な大人に成長されることでしょう。あい あむ じゃぱにーず!頼もしいことですね。

さて、昔から四季とともにある暮らしを大切にしてきた、うぃ あー じゃぱにーず。「浮城モノ語り」でも紹介した月岡雪鼎の『十二月図』屏風で7月は、雲間に霞む三日月夜、川辺にたたずみ物思いにふける女性の姿が、繊細なタッチで描かれています。・・・なんとも切ないオトメゴコロ(涙)・・・ワカル・・・わかりますよ~・・・・・彦星ドコ行ったーッ!!

・・・あきません。心の叫びが。。。あきつ君は子どもらしく、お願い事はシンプルです。

あきつの言葉が皆さんに届きますよ~に。。。

   筆:あきつ

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ホームページ6月のアクセス数

あっという間の1ヶ月です。梅雨のジメジメした湿気に気持ちも体力もドドーンと落ち込み気味ですが、あきつにとっては楽しみな分析のお時間です。
皆さんに見ていただいているこのHPのアクセス数、6月も多くの方にご覧いただいたおかげで2,607件のアクセスがありました。休館中のわが身にとってHPへのアクセス数は、皆さんとの「繋がり度数」を確認する大切なバロメーター・・有難いことでございます。

皆さんが文化館の事を検索されるとき、どのようなキーワードで検索されるかも我々にとっては気になるところ。
「琵琶湖文化館」:有難うございます正解です。
「びわ湖文化館」:大丈夫です。
「琵琶湖文化会館」:?惜しいですがこれでも文化館にたどり着けます。
「琵琶湖 とんぼ」:他の博物館さんのHPに行ってしまわれそう・・・ですが、運が良ければ「あきつ君について」のページを見つけていただけるかと思います(笑)

その他、文化館の所蔵品についてピンポイントで検索されている方など様々です。その中でほんのり嬉しかったのが、「屏風の構造」について興味を持って調べていただいた方がいらっしゃるらしきコト。。。文化財講座『打出のコヅチ』第2回「受け継がれゆく いにしえの美-よみがえった琵琶湖文化館収蔵品-」に参加された方・・・だったら嬉しい!
講座では、昨年度行った屏風や掛軸の修理についてのお話をさせていただきましたからね。復習がてら、「収蔵品紹介」→「歴史資料など」を見ていただくと、「屏風構造見本」が掲載されていますので、是非参考になさって下さいね。

『打出のコヅチ』では、会場でいただいたアンケートに「本物(実物)が見られるのかと思った」とのご意見をいただいていました。ですよね・・・。でも「マザーレイク滋賀応援基金」を活用させていただいて、有難いことに今年度も文化財の修復が行われていますから、今年修理された文化財は2~3月に安土城考古博物館で展示が予定されています。是非見にいらして下さい。

 ここで余談です。屏風や掛軸の修理をされる業者さんと、手紙のやり取りをすることがあるのですが、その送られてくる封筒の糊付けが、これまたなんとも素晴らしい貼られ具合?なのですよ~。一分の隙もなく、シワを寄せることもなく、それはそれは完璧な「封」が施されて届いたので、「さすが如何なる糊さばきにも長けてはるな」「プライドが現れ出てますな」「・・・これは一種の職業病やな(笑)」と、ヘンな感想で盛り上がってしまいました(笑)。
その職人魂、さすがでございます。

   筆:あきつ

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滋賀の文化財講座「打出のコヅチ」②

昨日、本年度第2回目となる滋賀の文化財講座「打出のコヅチ」が開催されました。不安定なお天気にも関わらず、94名もの方にご来場いただき、誠にありがとうございました。

今回は、「受け継がれゆく いにしえの美 -よみがえった琵琶湖文化館収蔵品- 」と題し、前年度、マザーレイク滋賀応援基金の寄付金によって修理した琵琶湖文化館収蔵品について、当館の学芸員がお話しさせていただきました。
前年度は7件の館蔵品を修理しましたが、そのうち、江戸時代の絵画6件について、表装(屏風、掛軸、巻子といった形態)ごとに作品の内容を紹介するとともに、その修理工程について作業風景の画像を交えて解説いたしました。

終了後のアンケートの中に「文化財を継承するためには、文化財を継承する伝統的な保存・修理技術もあわせて継承していく必要があるということが改めてわかりました」といったご意見を頂戴し、本講座を通して文化財修理の重要性をご理解いただき大変ありがたく思う次第です。

さて次回は「魅力あふれる滋賀の近代建築と「滋賀県庁舎本館」」(7月16日予定)と題し、県教委文化財保護課の担当職員がお話しいたします。引き続き多くの方のご来場、お待ちしております!!

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国際交流は一日にしてならず。

昨日もお伝えしように、現在米国ミシガン州グランドラピッツ市 フレデリックマイヤーガーデン&スカルプチャーパークにて、滋賀特別展「Splendors of Shiga」が開催されており、先日の6月13日にはマイヤーガーデン内の日本庭園がオープンしました。オープンに先立つ滋賀県主催のお茶会には三日月滋賀県知事が出席し、信楽焼でお茶を振舞われるなど、滋賀県とミシガン州の国際交流が一層深まっています。

この滋賀県とミシガン州の交流はここ数年のお話ではありません。その始まりは、なんと昭和43年(1968)にまでさかのぼります。滋賀県とミシガン州は、日本最大の「琵琶湖」と「五大湖」の縁で、姉妹友好交流が始まりました。
この滋賀県とミシガン州の長い国際交流の歴史を物語るモノが文化館に遺されています。それがこちらのプレートです。
ここには「SHIGA PREFECTUAL GOVERNMENT Toshimitsu Imai」と記されており、1977年の年紀が記されています。これは、ミシガン州の「Lansing Community College」の学生が滋賀県を訪れた際に、大学から滋賀県に贈られた感謝状で、時の観光物産課(当時の国際交流の担当)の今居利光氏宛となっています。
現在では、滋賀県内の11市がミシガン州の市と姉妹都市となり、様々な交流が行われています。このような長年にわたる滋賀とミシガンの交流が続いて、やがてマイヤーガーデンでの今回の展覧会につながったと言えるでしょう。

そして、その歴史を語るものが遺されている文化館もまた、その交流を見守って来た生き証人であり、今日までの滋賀の歴史の一端を物語る存在と言えます。

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展覧会 第3期突入!

米国ミシガン州グランドラピッツ市で開催中のマイヤーガーデン滋賀特別展「Splendors of Shiga」。約6ヶ月にわたる長期展示と思っていたのが、早くも残すところあと2ケ月。先週には無事、第3期展示替えが終了したとの連絡が入ってきました。

1月末から始まったこの展覧会。冬、春、夏と季節感を大切にそれぞれに展示替えが行われています。それに併せてホラ、パンフレットも衣替え。ニクイ演出が関係者としては嬉しい限りです。また、新たに完成した日本庭園では、オープニングセレモニーの日に滋賀県主催のお茶会が開かれ、知事も参加された様子が新聞に載っていましたね。当館からは残念ながら参加することは叶いませんでしたが、現地の方々には本当にいろいろとお心遣いをいただいており、とても感謝しています。

ところで、、、皆さん「ミシガン州」ってどこにあるかご存じですか?もちろんアメリカです。西ですか?東ですか?北ですか?南ですか?改めて問われると、意外と戸惑いません?
正解は中西部(笑)。シカゴやデトロイトと言えばイメージ出来ます?そのあたりです。

職場ではこの話題からさらに発展・・・有名どころで、
【ロサンゼルスはどこに?】
「西側!」『野茂がいたところ』
【じゃぁニューヨークは?】
「もちろん東!」『ゴジラ松井頑張っていたな~』
【最後にシアトルは?】
「ごめんなさい自信ありません!」
『マリナーズのイチローやなぃか!忘れたらあかん』

・・・なんてことはない、地理も含めて一番詳しいのは、メジャーリーグファンである文化館の御大・・・なのでした(笑)。

   筆:あきつ

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申込みはお済みですか?第2回

皆さん、もう申込みはお済みですか?18日(木)は滋賀の文化財講座「打出のコヅチ」開催日です。第2回目となる今回は、「受け継がれゆく いにしえの美-よみがえった琵琶湖文化館収蔵品」と題し、当館の学芸員が講師を務めさせていただきます。

あきつ、講座を前にして少々緊張気味です。というのも、僕以上に担当学芸員さんの“悩ましいオーラ”が、日増しに高まっているような↗↗↗(笑)・・・どうぞお気軽に(笑笑)

緊張の理由は他にもあって、お申込みいただいた方たちの名簿を見ていると、そのスジの方といいましょうか、由緒正しきといいましょうか、「お名前の漢字はどのように?」と改めて伺わないと書けないような、そんな方たちのお名前がチラホラ目に入るのです。なんとも想像でしかないのですが、お家に屏風や掛軸などをお持ちなんですかね~。

・・・だだだだいじょうぶ。頑張れ・・・

コヅチの傾向としましても、保存修理のお話は参加人数も多く、会場での皆さんの反応もとても素直でいい反応(笑)。今回も「へぇ~」「ほぉ~」と新たな知識にちょぴっと得した気分になっていただけたらいいなぁ、と思います。

さぁ講師くん、肩の力を抜いて頑張って務めてくれたまえ!
あ、ひょっとして、身内からのプレッシャーが一番きつい???(笑)

   筆:あきつ

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地元のお宝

先日、湖西にお住いの方からお問い合わせの電話をいただきました。「地元の上開田遺跡から出た“壺”を知らはりませんか~?30年位前に地元の資料館に展示してあったんですけど、今は分からしませんのやて。その後、県が引き取らはったと聞いたんやけど、私らももう高齢ですし、一度皆で見せて貰って知らん人らにも『地元からこんなん出た』って知っといて貰いたいんですわ。どこ行けば見せて貰えますかなぁ?」というような内容でした。

壺、つぼ、ツボ・・・はて?館蔵品の中にありましたかね?一番お勤めの長い学芸員さんに聞いてみても、ン?壺はいろいろあるけど・・・ン?どれかな???
唯一手がかりは「地元の町史に写真が出てる」とのことでした。
館の蔵書の中から言っておられる町史を探すのですが、何故かそれだけが見当たらず。。。ならば!と当時の発掘調査報告書(1980年)を開いてみると、あった!多分コレ!きっとコレ!!絶対コレ!!!

でも、万が一、問い合わせのモノと違ったら・・・なのであきつ、地元の図書館へ走りました。図書館へはよく行くのですが、「地元市史」関連コーナーは残念ながらいつもスルー・・・お恥ずかしながら初めてあのブ厚い本を手に取りました。おかげで見つかりましたよ!やっぱりコレ!こ丸い形のかわいい壺!確かにツボ!

でも残念ながら当館ではお預かりしてないな~と・・・そこで!県内の発掘調査のことならと、滋賀県文化財保護協会の当時を知っていそうなベテラン職員さんに電話して聞いていただくことに。すると「確かに保管している。見て貰うことも出来る」との回答が!見事な連携プレーで解決です~良かったです~。
早速お問い合わせいただいた方に連絡すると「どこにあるのか分かっただけでも有り難い。地元のみんなとまた相談しますわ」とホッとしていただいたご様子でした。本当に良かった。
ちなみにこれは約1400年前の須恵器の壺で、本来は三方透かしの脚部が付いていたそうですよ。

ワタクシ、今回の事でひとつ勉強させていただきました。「人は歴史なり」「歴史は人なり」・・・う~ん、伝わりにくいのがあきつ語録のビミョーなところ。。。皆さんお察し下さい。それと今回のことがきっかけで手にした町史、これ、意外と面白い!住んでいながら知らないこといっぱいありました!・・・あ、小学校の時の校長先生が執筆してはる・・・とか(笑)
皆さんも一度地元の歴史を紐解いてみてはいかがですか?

   筆:あきつ

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遠くへ行かれても

滋賀県内にお住まいの方は、ご覧いただけたでしょうか。昨日、NHK大津さんのニュースで文化館の話題が放送されました。
先週くらいでしょうか、記者の方から電話があり、文化館の歴史を知りたいと。その記者さんは「滋賀に来て5年になるが、放送局のすぐ近くにあって、特徴的な建物で、しかも休館中って何?どうゆうこと?」と、ずっと気にして下さっていたみたいです。(笑)
で、今回異動が決まり転勤してしまうので、その前にちゃんとしてから滋賀を去りたい、と。過去の映像資料などもいろいろ調べて下さっていて、準備万端、昨日取材で即放送ということになったようです。

気付けば休館が決まってから早7年。その間にも様々な取材があり、度々いろんな記者さんが文化館を訪ねて来られました。その方たちも多くは既に転勤されてしまい、新しい勤務地で活躍されているご様子。休館決定当時を知らない二世記者(?)さんの口からその消息をおうかがいするのも、これまた懐かしくもあり有り難い話でございます。
皆さん、遠くへ行かれても琵琶湖文化館の行く末、見守っていてくださいね~

   筆:あきつ

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ホームページ5月のアクセス数

早くも6月に突入・・・というのに、雨が降りませんね~。連日カリッカリに乾いた風が吹き渡っており、贅沢にもちょっとオシメリが欲しいところです。心配しなくても、まもなく梅雨が始まるのでしょうかね。ちなみに文化館では休館中であっても、天気のいい日にはお城の上層階の窓を開けて空気の通り道を作ってあげます。5月はほんとお天気続きで、ほぼ毎日空気の入れ替えを行うことができました。梅雨が始まればそんなことも言ってられないのでしょうけれど・・・無いものネダリですね~ままならん!

さて、5月のホームページアクセス数について、こちらもカリッカリの上昇気流~
2,293件のアクセスをいただきました。着実に右肩上がりッ!有り難うございます。
目立ったところでは、5月から始まった連続講座『打出のコヅチ』に関する検索が多数寄せられており、皆さんの関心の深さがうかがえました。講座後に行ったアンケートでも概ね「満足」との回答をいただいており!有り難いことです。ただ、「内容が盛り沢山で説明が走り過ぎ」「ゆっくりテーマ毎に説明して欲しい」など、ごもっともな意見も頂戴し、、、次回の参考にさせていただきたいと思います。

それから甚だ個人的な疑問なのですが・・・「琵琶湖文化館」で検索すると、最初に館の公式ホームページ、2番目に「琵琶湖文化館のあゆみ」が検索項目に上がってくるのですよね。。。はて。。。館の沿革を知りたくてパソコンを叩いてくれている人がいる。。。これって困った時に取りあえず見てみるあの『Wikipedia』を叩く人よりも多いってことなんですよ?!(「Wikipedia」は4番目)う~んこれはきっとマニアックな文化館応援団がいらっしゃるに違いない?(笑)

ともあれ、文化館を気にかけて下さっている方がおられる、その事がほんのり嬉しいあきつです。

   筆:あきつ

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感謝状贈呈式

先日、資料を寄贈いただいた方への感謝状贈呈式が行われました。
今回、ご寄贈いただいたのは阿弥陀三尊形式の本尊・木造阿弥陀如来坐像1躯と脇侍の観音菩薩坐像1躯、勢至菩薩坐像1躯の計3躯の仏さまです。
こちらの仏さまの作者は滋賀県出身の彫刻家・森大造の作品で、本尊の阿弥陀如来坐像の光背に「大造謹刀」との陰刻銘があります。
森大造は坂田郡(現米原市)に生まれ、東京美術学校(現東京芸術大学)彫刻科を卒業、文展・帝展において幾度も入選し、新文展では無鑑査になるなど近代日本を代表する彫刻家として活躍しました。
寄贈者は滋賀県出身の方で「是非、公共の博物館で保存・活用してほしい」との強い希望で、既に森大造の作品を収蔵する文化館において受け入れさせていただくこととなりました。感謝状贈呈の際は、目に涙を浮かべながら「感謝、感謝。これで安心です。」と仰っていただきました。

当館に求められる役割を改めて認識するとともに、寄贈者の方にあらためて深く感謝申し上げます。

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正福寺(湖南市)にて特別公開!

  5月というのに夏日がつづきますが、いかがお過ごしでしょうか。

  花と緑が輝くこの季節、湖南では、花の見ごろに合わせて、花の寺として有名な正福寺さまで寺宝が特別公開されます。いつもは琵琶湖文化館でお預かりしている県指定文化財の「鰐口」も公開される予定です!

  鰐口とは、鈴を扁平にしたような形をしている楽器の一種で、社寺の軒先などに懸けて吊り、参拝の方などが鰐口に懸けてある紐で打ち鳴らします。正福寺さまご所蔵の鰐口には元亨2年(1322)の銘があり、鎌倉時代の数少ない基準作として貴重です。

  正福寺さまはサツキが美しいことで有名で、5月下旬から6月上旬にサツキが石仏を飾るように咲き誇るとのことです。

  緑が最も美しく輝く今の季節に、山の緑やサツキの花に癒されてはいかがでしょう。是非、足をお運びくださいませ!

◎「湖南 花の寺と磨崖仏めぐり 花の寺と特別公開」
  正福寺 特別公開6月1日(月)~7日(日)
  ・「鰐口」(滋賀県指定文化財)
  ・「山越阿弥陀如来画像」(湖南市指定文化財)
  ・「十三仏画像」(湖南市指定文化財)
  ・「釈迦涅槃図」

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平成27年度「打出のコヅチ」スタート!!

今年度も滋賀の文化財講座「打出のコヅチ」がスタートしました。年度当初からたくさんの方にお申込みをいただき、当日は80名の方にお越しいただきました。誠にありがとうございました。
初回の本講座では「新たな県民のたから ー平成26年度滋賀県新指定文化財説明会ー 」と題し、県教委文化財保護課の各担当職員が前年度に県指定となった各文化財について解説しました。
また今回は滋賀県初の重要有形民俗文化財である「近江甲賀の前挽鋸製造用具及び製品」についても紹介し、さらに県観光交流局の担当者から今年度、日本遺産となった「琵琶湖とその水辺景観―祈りと暮らしの水遺産」の概要についてもお話がありました。総勢5人が交代で話す、たいへん盛りだくさんの内容でした!
平成26年度は7件の文化財が県の指定を受け、建造物では、三間流造形式の「彦留神社本殿」(彦根市)と「望湖神社本殿」(東近江市)が指定を受けました。望湖神社本殿はほぼその前面に彩色・塗装が施されており、県内には類例が少なく、大変貴重なものです。
美術工芸品では、「絹本著色春日宮曼荼羅」(大津市石山寺所蔵)、「木造阿弥陀如来坐像」(近江八幡市西願寺所蔵)、「彦根藩井伊家伝来具足」(彦根城博物館所蔵)、そして大溝藩(現高島市)の藩主であった分部家伝来の「大溝藩分部家文書」(高島歴史民俗資料館所蔵)の計4件が新たに県指定文化財となりました。
特に彦根藩井伊家伝来具足は歴代当主(ただし、5代、14代をのぞく)の具足(甲冑)18領とその子息の具足7領の計25領がまとまった状態で現存しており、その色は朱色で統一され、「井伊の赤備え」として知られました。ちなみにこの赤備えのルーツは甲斐武田氏に臣従した飯富氏にあるとされ、武田軍団といえば「赤備え」というイメージがあるかと思います。
名勝では 湖北の浅井氏に仕えた赤田氏の庭園「赤田氏庭園」(長浜市)が指定を受けました。京都西本願寺の「虎渓の庭」などとの共通性がうかがえる様式で、また江戸時代初期に遡る一民家の池庭の例は全国的にも少なく、貴重なものです。
民俗では、既に県指定文化財であった「近江甲賀の前挽鋸製造用具及び製品」(甲賀市甲南ふれあいの館保管)が平成26年度に国指定の重要有形民俗文化財となりました。
甲賀地域は前挽鋸の一大生産地として知られ、明治時代から大正時代にかけて全国的なシェアを誇りました。本件は、前挽鋸はもとより、前挽鋸を製造する各工程の製造用具(ツチやタガネなど)のほか販売や信仰に関する資料も付属品として、指定の対象となりました。
滋賀県のみならず、日本の鋸製造、製材技術の歩みを考えるうえで貴重な資料群です。

さて次回は「受け継がれゆく いにしえの美 ―よみがえった琵琶湖文化館収蔵品― 」(6月18日予定)と題し、当館の学芸員がお話しさせていただきます。引き続き皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

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うちのコが1番・・・

文化館の館蔵品が渋谷区立松濤美術館で展示されている関係で、その展覧会図録を頂戴しました。今回の展示は目の付け所がちょっと変わりダネ?そのスジの方に大人気となっているようです。癒し系のその展覧会の名は・・・ズバリ!「いぬ・犬・イヌ」!!ちなみに昨年は「ねこ・猫・ネコ」展が開催されていましたね(笑)。

そして、当館からは(チラシの裏面にも使っていただきました)館蔵品「洋犬図」が出品されています。皆さんのお目に留まりましたか?
図録を拝見すると、埴輪から絵画、彫刻まで年代問わず、いろんな視点で集められた作品が多数掲載されています。「よくこんなに集められたな~」と。それだけ人とお犬さまとの関係が深かった、身近だったんだなと、よく分かります。(開催中~5月24日まで)

「あ、いたいた、うち(文化館)のワンコ」「やっぱりオトコマエ~」「鼻筋がシュッとしてる」「目に愛嬌があるな」「大きいけど怖くないし」「格好いいし賢そうやもん」
・・・はっきり言って親バカです。。。決して身内贔屓ではないですが・・・シリーズの中で・・・やっぱりうちのコが1番・・・と思っている職員一同です(笑)。
「あれ?コロ犬は?出てないの?」「コロ助は今回お呼びが無かった」「残念!愛嬌たっぷりやのに」「『かわいい仔犬』シリーズに出ていたら1番人気確実やったのにね~」・・・ちなみにコロ犬=コロ助は、畏れ多くも円山応挙筆「狗子図」のコトで・・・文化館でのお昼休み、『まったりタイム』にだけ許される呼び方です。。。

僕が「コロ犬」と口を滑らせただけで職員の皆さんに通じた・・・(笑)・・・その和みの雰囲気が、お犬さまが愛される理由なのかもしれません。

   筆:あきつ

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申込みはお済みですか?

皆さん、もう申込みはお済みですか?来週の木曜日は滋賀の文化財講座「打出のコヅチ」開催日です。記念すべき第1回のお題は「新たな県民のたから」です。
昨年度新たに県指定となった文化財は7件(建造物2件、美術工芸品4件、名勝1件)。お話するのは滋賀県教育委員会文化財保護課の各専門職員さんです。指定された文化財のことをウットリ陶酔気味に(笑)分かりやすくお話しして下さいますよ~。滋賀らしい、滋賀ならでは、滋賀だからこそ、の、地元の誇れる文化財について、地元民が知らないなんてちょっぴりナンセンス・・・この機会に是非理解を深めましょう!

既にお申し込みいただいている方々!有り難うございます!!申込みリストの中に、(昨年度解散してしまいましたが)元文化館友の会会員の皆さんや講座の常連さんのお名前を見つけたりすると、こちらもテンション上がります~モチロン新規の方も大歓迎ですので、気軽に参加してくださいね!

先日、文化館のベテラン学芸員さんだった方が来館され、「最近は新指定展してないの?地元の人が実物見たことないっていうのもなんか寂しいな~」「ですね~」っというような事を話しておりました。開館していたころは、地元にお披露目する意味もあり、美術工芸品など展示できるものは、春に文化館で一堂に展示していたんですよね・・・湖南(文化館)だけでなく、指定された年によっては湖北の会場でも展示を行い、地元の皆さんに見ていただいていたと記憶しています。
地元に「どんな文化財があってこんなところが素晴らしい」ということを多くの方に知っていただく、次世代につなげていく、それも博物館の大切な役割なのだと思います。頑張ろう滋賀の博物館!!

   筆:あきつ

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送られてきたものは・・・

米国・ミシガン州グランドラピッツ フレデリックマイヤーガーデン&スカルプチャーパークでの展覧会「Splendors of Shiga」はおかげさまで、多くの方にご覧いただいており、なんと180,000人以上の入館者があったそうです!

そんな中、一通のかわいらしい真っ赤なレターが文化館に届きました。開封すると、金字をあしらった花形のケースが・・・。さらにケースを開くと、数枚の丸いカードが入っています。赤いカードには「THE RICHARD HELEN DeVOS JAPANESE GARDEN」と書かれており、他のカードにも何やらいろいろ書かれています。カードのかわいらしさに目を奪われましたが、これは来月マイヤーガーデン内に開設される「日本庭園」のオープニングセレモニーへの招待状なのでした。

マイヤーガーデンは500,000㎡以上の広大な敷地に、美術館や音楽ホールなどの文化施設が設けられていたり、巨大な彫刻が野外展示されているのですが、6月に新たに34,400㎡もの広さの日本庭園がオープンするのです。これは東京ドームのグランドの敷地面積のおよそ2.65倍の広さです。この規模の庭園でしたら、後楽園などの回遊式大名庭園がイメージされます。ちなみに、サンフランシスコにも有名な「ジャパニーズ ティ ガーデン」がありますが、こちらの広さは20,000㎡だそうです。

さてさて、送られてきた招待状には、日本に古くからある青海波文様や麻葉文様がほどこされており、日本をイメージした凝った作りのもので、日本人の私たちもステキ!と思わず感心してしまいました。カードから、マイヤーの方々が日本の文化を心から愛してくださっている様子が伝わります。残念ながら、オープニングには行けませんが、「THE RICHARD HELEN DeVOS JAPANESE GARDEN」が盛況となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

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事件です。

皆さん5月11日って何の日か知っておられますか?正確には何が起こった日か・・・?

時は明治24年(1891)。ロシア皇太子ニコライ(のちの皇帝ニコライ2世)が、私的な遊覧旅行で訪日中、滋賀にも立ち寄り三井寺や唐崎などの景勝地を観光しています。
そして昼過ぎに滋賀県庁を出発、ニコライが人力車で京都へ向かう途中の滋賀県滋賀郡大津町で、警備にあたっていた巡査・津田三蔵にサーベルで斬りかかられ、右のこめかみ2ヶ所に傷を負った・・・世に言う「大津事件」が起こったのが5月11日です。事件は津田の極刑を望んだ政府の圧力に対して司法権の独立を守ったことでも有名です。

文化館では平成19年度に開催した「浮城特別鑑賞講座 湖国“モノ”語り」で事件勃発からその後までを詳しく解説したことがあります。気になる方はその時のブログを是非チェックしていただきたい!(ここをクリック)この頃の講座は『実物を生で見られる』というのがウリで、運よくご覧いただいた方達は、あの時の興奮を思い出していただけることと思います。

残念ながら見逃したッ!という方のために、特別サービスで用意したのがコチラ!以前に発行した当館の情報誌『浮城』に詳しく解説してありますので、是非ご一読いただければな、と。

休館中の現在では一般に公開はしていませんが、今でも警察、司法、報道等関連方々、折々にお問い合わせがあります。歴史の生き証人として平成16年に滋賀県指定文化財となり『県民の宝』となった「大津事件関連資料」。今も文化館で大切に保管しています。

余談ですが、今年は日露戦争終結から110年。昨今では外交記録の公開を一層推進する動きがあるなど、歴史上秘密にされてきた謎がオープンになりつつあります。「歴史の生き証人」たちが動き出しています。

ならば我々も!とはいきませんが、先ずは歴史を身近に感じるところから!事件が起きた大津町は現在の大津市京町二丁目辺り、辻には「此附近露国皇太子遭難之地」の碑が建っています。その近くには東海道大津宿の宿場町「大津百町」があり、地元の賑わいを取り戻そうと商店街にこの春新たに11店舗がオープンしたそうです。。その中には僕の大好きなスイーツのお店も!!・・・あれ?歴史から遠く???
えへへ。花より団子のあきつです。

筆:あきつ

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文化館のホームページ&4月アクセス数

内輪の話ですが、実は文化館のホームページは歴代職員による手作りで運営されています。普通であればこれだけの情報を載せるとなると、作成のための専門業者さんにお願いしたりするところなのですが、そうすると「今」の出来事、情報の「鮮度」が落ちる気がして・・・少ない人数で頑張って更新しています。

そんな中、今年1月に行ったホームページのリニューアル、いろいろと見やすいよう試行錯誤を重ね・・・その努力が今、報われつつあります。・・・あると言っていいのですよね?言い切りますよ?!ほらっ!!
着実にアクセス数が伸びてきているのがその証拠!
4月のアクセス数は1,801件でした。休館中であるにも関わらず多くの皆さんに見ていただいていると思うと、とっても励みになります。
頑張った甲斐がありましたね~!(誰に向かって言っている(笑))

そんなこんなの文化館ホームページです。「浮城」作ろう!と言い出し作り始めてくれた勇気ある職員さん達、休館になっても引き続き更新し続けてくれた人々、そして何より、こうして『熟読』していただいている皆さまに!感謝感謝のあきつです。

筆:あきつ

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お祭りと琵琶湖文化館

琵琶湖文化館のお祭りについて……ではなく、先日、神社の祭礼行事のため寄託品の面(おもて)を一時返却させていただきました。以前、仏事のために浅井長政像(滋賀県指定文化財)を一時返却させていただいたことをお伝えしましたが、文化館では神事の際にも、お預かりしている収蔵品をお返ししています。
今回、一時返却したのは東近江市のとある神社ご所蔵の鬼面二面で、毎年4月に執り行われる3日間の大祭にあわせてお返ししています。この大祭のなかに「御面渡御」という儀礼があり、行事の方がこの鬼面二面を大切にお持ちなって、集落内を渡り歩きます。その際にお迎えになる方々は、この鬼面に深く頭を下げて拝礼します。桃山時代の優れた美術工芸品であると同時に、受け継がれゆく信仰の対象でもあります。

また、集落には「宮座」という神社を支える制度と組織が残っており、面という有形の文化財と地域のつながりという無形の文化財が相互に連関して郷土文化を守り、育んでいます。文化館はそのお手伝いをさせていただいているのです。

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あな、うつくしや!近江の美

 長い雨もようやく終わり、新緑がまぶしくなってきました今日この頃、皆さまいかがお過ごしですか?

 さてさて、アメリカのニュース専門放送局CNNのウェブ特集で「日本のもっとも美しい場所31選」が発表され、その中に甲良町の西明寺が選ばれております!

 ウェブサイトでは、西明寺の紅葉の写真がアップされており、大変美しい!!

  実は西明寺のご住職からご連絡をいただき、知ることとなりました。西明寺・金剛輪寺・百済寺の湖東三山は言わずと知れた紅葉の名所ですが、外国の方から見ても美しいのですね!ぜひ、CNNのウェブサイトをご覧くださいませ。

 西明寺のほかにも、日本の絶景が紹介されています。中にはあまり馴染みのない場所も紹介されていますが、我々日本人が気づかない日本の美しさを再認識する次第です。日本の豊かな自然と四季おりおりの表情を見ることができます。ゴールデンウィークに訪ねてみるのもいいですね!

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研究紀要第31号

皆さ~ん!ワタクシ、3月の出来事でまだ皆さんにお知らせ出来てないことを思い出してしまいました。それがコレ!
『研究紀要 第31号』の発行です。
内容をちょこっとご紹介しますと、

『展覧会の可能性-「休館」と展覧会の開催-』
:これは今の文化館でないと書けない内容!逆境をチカラに!

『カリフォルニア大学バークレー校C.V.スター東アジア図書館所蔵「崇永版」大般若経について』
:バークレーに近江ゆかりの大般若経?!滋賀県内にある大般若経の調査に関わった県文化財保護課OBの先輩が、単身アメリカに乗り込んで5日間の強行突破で挑んだ調査の結果がココに!特別寄稿によります。

『<資料紹介>絹本著色養蚕図 呉春筆』
:江戸時代四条派の始祖として活躍した絵師:呉春。晩年に描かれた貴重な作品(館蔵品)を紹介!

『<資料紹介>滋賀県立琵琶湖文化館蔵「活版印刷資料」』
:1970年代まで印刷の主流であった鋳造活字を用いた活版印刷に関わる資料群。館蔵品の中でも随一の資料点数を誇るその希少な価値とは!

ちょこっとどころではありませんでしたね(笑)その他26年度に行った館蔵品修理報告や活動報告も掲載しています。県内の図書館はもとより国会図書館や市町教育関係機関、博物館などにも送付しておりますので、気になる方は是非手に取ってご覧ください。
  筆:あきつ

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掲示板が新しくなりました!

琵琶湖文化館の建物の前に掲示板があるのをご存じの方も多いと思います。

文化館が休館してからは、掲示板を通じて文化館の活動内容などをさらに情報発信してきました。滋賀の文化財講座「打出のコヅチ」やブログ記事だけではなく、文化館の学芸員が執筆した読み物なども紹介してまいりました。

朝の出勤時間に、この掲示板を熱心に読んでいらっしゃる方に遭遇することがよくあり、実はこの掲示板には密かなファンがいらっしゃるのでは、と内心喜んでいます。

そして、新年度を迎え、この度掲示板を刷新いたしました!(パチパチパチパチ!!)これまでの内容に加え、HPで公開中の「収蔵品公開情報」などもお知らせしており、内容もいっそう充実しています!

掲示板を通して「文化館の今!」を楽しくお伝えできるよう、はりきって行きますよ~!

文化館の前をお通りになる時は、是非ご覧くださいませ!!

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先日、発送しました。

前年度からお問い合わせをいただくほど好評の滋賀の文化財講座「打出のコヅチ」。今年も開催いたします!
先日、開催に先立って県内の博物館や図書館にチラシを送付させていただきました。その影響もあってか、連日、続々と参加のお申込みをいただいております。
今年度も県内の各文化財(美術工芸品、建造物、名勝)の紹介や解説はもとより、近年の文化財保護の現場や博物館の仕事を知っていただける内容となっております。
皆さま是非、ご参加ください!(参加申込みはこちら

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文化館の存在意義

改めましてこんにちは。日頃忘れがちな「休館中」の文化館がどんなお仕事をしているのか、それが分かる出来事がございましたので、皆さんにご紹介したく・・・
4月に入って寒の戻り、冷たい雨が降る中、文化館の学芸員さんは甲賀市の仏さまをお迎えに行って来られました。
寺のお堂を改修するということで、文化館に一時的にお預かりし、秋まで館に仮住まいしていただくとのことです。
全て撤収するのに3日間!毎日ダイの大人が8人掛かりで行われた大移動。お寺さまの規模もさることながら、移ってこられた仏さま達の大きさ、重さ、数、それはそれは並大抵のものではアリマセン!

お堂からトラックまで仏さまを運ぶ時には
  「コラー!しっかり踏ん張れーッツ!」
  「もっとチカラ入れてーッツ!」
と、いつもは静かな境内に、男衆の怒号の『喝!』が飛び交ったもようです(笑)
お疲れ様でした(笑笑)
おかげで無事文化館にお迎えすることができました。
そんなこんなで遠路はるばる、ようこそお越し下さいました仏さま。
咲いた桜が見事な紅葉に変わるまで、ゆっくり文化館でおくつろぎ下さい
ませね~文化館がしっかりお守り致します。。。        筆:あきつ

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「浅井長政像」の里帰り


先日、お預かりしている寄託品の一時返還のため、長浜市に行ってきました。長浜市小谷山の麓に位置する小谷寺では、毎年、浅井三代の追善法要が営まれ、その際に当館でお預かりしている「絹本著色浅井長政像」(県指定文化財)が里帰りし、法要の主役となります。
今回も一日限りの里帰りでしたが、法要中には地域の方々が遺徳を偲び、順次、浅井長政像を前にしてご焼香をされていました。
このような姿を目にすると、文化財は決して過去の遺産ではなく、今も脈々と受け継がれている信仰や崇敬の象徴であり、地域の大切な宝物であることを実感いたします。

道中は天気にも恵まれ、湖南から湖北まで見頃の桜を観ることができました。

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3月のアクセス数&ブログページの刷新

湖南では桜が見ごろを迎え、満開の所も多くあるようですね。
早速ですが、3月のアクセス数は・・・・1684件でした!ホームページを刷新して以降、もっとも多いアクセス数となりました。嬉しい限りです!ありがとうございます。
国別ですと、日本に次いでアメリカが多く、やはり、ミシガン州で開催中のマイヤーガーデン展の反響でしょう!!
また検索ワードでは、収蔵品である「王会図屏風」(観音寺様ご所蔵)が急上昇中です。本品は今月7日から開催される京都国立博物館の特別展覧会「桃山時代の狩野派 永徳の後継者たち」に出品予定で、さきがけて下調べして頂いているようですね。
なお、お気づきの方もおられると思いますが、ホームページの刷新に引き続いて、ブログのページも新しくなりました!カレンダーを付けたり、カテゴリー分けするなど、さらに使いやすさ、見やすさにこだわってみました。是非、ご活用ください。
なおこれに伴って、ブログページのURLが少し変わりますので、お気に入り登録されている方はご注意を!
新たな年度を迎え、今年度もまたたくさんの方々にお世話になるかと思います。襟を正して・・・本年度もどうぞ琵琶湖文化館を宜しくお願いいたします。

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