日別アーカイブ: 2020年1月6日
12月のホームページアクセス数
新年あけましておめでとうございます。年末年始のお休み、今回は多くの方がちょっと長めだったのではないでしょうか?皆さまゆっくりとお過ごしになられたことと思います。文化館も今年は、本日6日が仕事始めとなっております。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
それではまず、昨年12月のホームページアクセス数のご報告から。年末の12月、皆さまなにかとご多忙だったことと思いますが、そんな中でも当館ホームページへ1,525件のご訪問を頂きました。どうもありがとうございました。
年が明けて、令和2(2020)年。干支は十二支の最初に戻って「子」ですね。ネズミというと、『古事記』にある大国主命を助けた話から「福の神の使い」とされ、また「蔵に白ネズミがいると家が繁栄する」と喜ばれたようですが、実は、文化館の蔵(収蔵庫)の中にも「白ネズミ」が住んでいるんですよ!と言っても、慌てないで下さいね。この写真の「白ネズミ」にごチュー目下さい。お餅のようにふっくらした「白ネズミ」ちゃんのお気に入りの場所は膳所焼の茶碗で、生まれてからずっとこの茶碗と共におりまチュよ(笑)。
冗談はさておき、膳所焼というのは皆さまご存知でしたか?(この作品は白いのですが)黒身をおびた重厚な色彩と気品、また鉄釉の美しさで、茶道の世界でよく知られているやきものです。膳所焼は、江戸時代の初めに膳所藩の御用窯として生まれたのち、しばらくして衰退していたのですが、大正8(1919)年、伝統が失われることを惜しんだ膳所町在住の岩崎健三の、家財を売りつくしてまでの努力(涙)により復興されるに至りました。
文化館のこの茶碗は、納められた箱の箱書きによると、ネズミの絵付けは、当時帝室技芸員(皇室の美術・工芸品の制作をした美術家)で、岩崎の良き協力者でもあった山元春挙の手によるもので、大正13(1924)年(干支は子!)の宮中歌会始めにおいて出された勅題「新年言志(新しき年に志を言う)」に因んで作られたものだということです。
「新年言志」というと、皆さまは、新しい年に心に誓った「志」って何かありましたか?蔵(収蔵庫)に白ネズミのいる我が文化館は、もちろん!今年も滋賀の大切な文化財を守り伝え、ますます“繁栄”の年としたいと思いますが、まずは、2月8日(土)からの地域連携展第3弾「安土・桃山時代の近江展」の開催、ですね?準備は着々と進んでおりますので、皆さまに楽しんで頂けるよう、頑張ります!!以上、文化館の「新年言志」でした。