検索結果: トンボ

「青鬼踊」原稿発見のナゾ?!

  このたび、石山寺第50世座主であった故・鷲尾光遍(わしお・こうへん)師が作成した「青鬼踊」の歌詞原稿が、当館の資料の中から発見されました【詳しくはコチラ】

  「青鬼踊」は、石山寺で毎年5月に行われる青鬼まつりの中で、蛍の精と青鬼が酒を飲み交わして踊るもので、唄の作詞を鷲尾光遍師が手掛けられました。
 実はこの「発見」については、いささかナゾがございまして・・・というのも、①原稿が鷲尾光遍師の自筆かどうかについては研究中で、②なぜ琵琶湖文化館に残されていたのかも不明・・・なのです。おやおやこれ如何に・・・・・?

文化館マスコットキャラクター
トンボのあきつ君

 そこで登場するのが名探偵あきつ君♡見た目はトンボで頭脳はコドモ!しばしあきつ君の迷(?)推理にお付き合いくださいませ(笑)。

  さて1つめ、鷲尾光遍師が直々に書かれたのか?という謎です。 これは表紙をよ~くご覧ください。「青鬼踊 鷲尾光遍作詞」とあります。他の人が書き写したものであれば、石山寺の長たる「座主」さまに対して、名前を呼び捨てにするワケがない、少なくとも「鷲尾光遍師 作詞」など敬った言い方をするだろう・・・というのがあきつ君の見解です。出た!迷推理!!

謎解きは得意です

 更に・です。鷲尾光遍師は昭和34年(1959)、滋賀県立琵琶湖文化館建設後援会発起人代表の一人となるなど、琵琶湖文化館の建設や初期の活動に積極的に関与されています。当館には、師が書かれた「書」もございます。このあたり、2つめの謎とも関係してくるのですが、師と当館との親密な関係性がうかがい知れます。座主自ら書かれたものだから「光遍作詞」。皆さん、いかがでしょう?

  あきつ君の迷推理は続きます。2つめ、なぜ琵琶湖文化館に残されていたのか?という謎については、「三」の歌詞にご注目ください。
 かがやく光は 不夜城の
 とてもよいとこ よいながめ

 気付かれました?これって当館のコト・・・なのでは?当館の開館は1961年、師が亡くなられたのは1967年(88歳)。

昭和40年頃の琵琶湖文化館

 当時の文化館は夜になると本館頂上のトンボをはじめ、各階に設けられた照明設備が煌々と点灯し、周囲の漆黒とも相まってさながら不夜城のようだと言われています。ましてや5階は展望閣、琵琶湖の眺めも最高です。 ・・・これは間違いない、文化館のことを唄っている。。。そのご縁もあって、師からこの「直筆」の原稿を頂戴したのでは? ・・・と、あきつ君は申しております。

 ふむふむ、そう考えると「光遍作詞」という書きぶりも、なんだか幾分、師の照れ隠し(?!)的な要素が感じられないこともない?・・・師は、ちょっぴりお茶目な方であったのではないでしょうか、この青鬼踊の楽し気な詞からも、そのお人柄が偲ばれるようです。

  さて、如何だったでしょう、名探偵あきつ君の迷推理!お楽しみいただけました?あくまでトンボのあきつ君が申しておることでございます。笑ってお許しいただければ幸いです。さて、あなたの見解は?真相や如何に??

追記:皆さんにはこちらの方が謎かも?↓ ↓

① 何故、石山寺で青鬼踊りなのか。平安時代後期から鎌倉時代初期にかけて活躍した、石山寺屈指の学僧:朗澄律師(ろうちょうりっし)は、自分の死後、鬼となって経典・聖教類を守ることを誓ったと伝わっています。その遺徳を称えるお祭りが青鬼踊りです。長らく踊りは絶えていましたが、2019年の令和改元を祝って復活し、今年は5月15日(日)に行われます。

② 何故、歌詞にたくさん「蛍」が出てくるのか。古くから瀬田川の河口付近はたくさんの蛍が飛び交う蛍の名所として有名でした。「青鬼踊」の歌詞では、蛍の精と青鬼がお酒を酌み交わし、そのもてなしのお礼にと青鬼は如意の珠を授けます。その宝珠の威光で、蛍の精はいよいよ美しく瞬いた、という歌詞になっています。

カテゴリー: 学芸業務 | 「青鬼踊」原稿発見のナゾ?! はコメントを受け付けていません

ライトアップ / 文化館 & オオツクエスト/文化館

日暮れが早くなりましたね~。日の短さで季節を感じる今日この頃です。

さて今日は、遠方よりあきつブログを読んでいただいている方に、また明るい時間に湖岸を散歩されている方に、なかなかお目にかかれない「夜の文化館」を紹介します。実は現在、このようなコトになっております。。。
ライトアップされた文化館・・・ステキですね~威風堂々の佇まい♡(自画自賛♪)。
これは現在大津市で実施されている「琵琶湖畔でまじめに、ぐうたらしよう。「SLOW OTSU」」というイベント(なんて大胆で魅力的なネーミング♡)の一環で、様々な所でライトアップが行われています。そのスポットの一つとして、我がお城も17時から22時まで、このように幻想的に照らしていただいてます(12月26日まで)。

ちょっと待って??コレ、観光で来られた皆さんの目にはどのように映るのでしょう??向かい側には総ガラス張りの滋賀県警さん、隣には特徴的な形の琵琶湖ホールさん、大津港では花噴水のライトアップ・・・間に挟まれた我がお城は・・・さながら「ミステリースポット」デスカ??

いえいえ、道行くカップルさん。もしかして彼氏さんはお城好きですか?彼女さん、屋根の上にご注目ください。大きなトンボ、昔は眼が光っていたのですよ?!

それぞれの楽しみ方で、当館を思い出の一つとして、心に刻んでいただければ幸いです。

そしてもう一つ!時を同じくして実施されている大津を歩こう企画「オオツクエスト」を紹介しておきましょうか。こちらはスマホで遊べるデジタルスタンプラリー。遊び方は簡単?!スマホにDIIIGというアプリをダウンロードし、アプリ内で「オオツクエスト」に参加、大津の街中をテクテク歩いていると、スマホにミッションが表示され(たいていは4択クイズ)、答えてポイントをためると、『大津ならでは』の賞品が抽選で当たるというもの(1月10日まで)。
実はこの「ミッション」に当館も参加しておりまして、クイズを出題中です。ズバリ!「琵琶湖文化館の愛称」は?

① 琵琶湖のお城
② 大津のお城
③ カイツブリのお城
④ トンボのお城

答えはもう、おわかり・・・
ですね?!

当館は現在休館中で中を見ていただくことはできませんが、この個性的な建物を、外から存分にお楽しみくださいませ♪♪♪

カテゴリー: あきつ | ライトアップ / 文化館 & オオツクエスト/文化館 はコメントを受け付けていません

7月のホームページアクセス数

長かった梅雨がようやく終わり、いよいよ夏本番。毎日暑い日が続きます。じっとしていても汗をかいてしまうほどの暑さですが、皆さん体調は崩されていませんか?体調管理はできていますか?水分・塩分の補給は大切ですよ。さて、暑さに負けてはいられません。お待ちかねのホームページアクセス数です。 7月のアクセス数は2,107件。なんとも、暑さも吹き飛ばす数字!否ある意味アツい数字。。。今回も2,000件越えです。毎月多くのアクセスをいただき、本当にありがとうございます。

今回、注目したいのが「あきつ君について」のページです。お城の形をした琵琶湖文化館の屋上には、開館当時から大きなトンボがいます。文化館の前を通る人も思わず立ち止まって屋根を見上げる姿を、何度も目にします。文化館の象徴にもなっており、このホームページでもお馴染みの「あきつ君」はこのトンボから、誕生しました。そのあきつ君を紹介したページが、先月から徐々に人気が上がっているのです。6月下旬に中日新聞(滋賀版)さんで大きく取り上げられ、文化館前の掲示板でも一か月間紹介していたので、ホームページにもアクセスをいただいているのでしょうか?何はともあれ、多くの方にあきつ君を知ってもらえているようで、嬉しいです!

あきつ君は「勝ち虫」と呼ばれるトンボです。勝負事には縁起の良いあきつ君も、今はやはりこの話題に注目しております。そうです。東京オリンピックです。5月に文化館の前を通った聖火が日本中を周り、東京・国立競技場に灯され華々しく開催されました。新型コロナの影響で、異例の1年遅れの開催とりましたが、しっかりと盛り上がりを感じます。滋賀県出身・競泳の大橋悠依選手が、女子競泳初の2冠を達成され、県内にも明るいニュースを届けてくれました。開催早々に、日本選手のメダルラッシュが続き、アスリートのみなさんの頑張っている姿に元気づけられます。各国選手の皆さん暑い中のオリンピック、大変ですが頑張ってください。

カテゴリー: アクセス数 | 7月のホームページアクセス数 はコメントを受け付けていません

「ゴー!ゴー!若大将」の楽しみ方!?

さて、皆さん楽しんでいただいてますでしょうか?文化館のクイズチャレンジ。当館の収蔵品に関する問題に加え、今年は「まにあ」なクイズも出題中!これに関しては「超・マニアすぎる」「一般の人にわかるワケがない」など、さまざまなご意見も頂戴しております・・・が、いいのです。大事なのは問題ではなく、答えの中に含まれるちょっとした豆知識、「へぇ~そうなんや、知らんかったわ。」が大切なのデス!!ちょこっと気に留めていただくその積み重ねが、いつか皆さんの心に花を咲かせると信じて!ドンドン出題していきますので、懲りずにチャレンジしてくださいね~!!

そのような中、意外にも反響が大きかったのが、第25回の問題70(まにあ)から、滋賀県で撮影された映画に関する出題でした。答えの方に「チョット待った!!」の豆知識として、文化館が登場する映画・加山雄三さん主演の若大将シリーズ第11弾「ゴー!ゴー!若大将」を紹介しました。文化館の開館が昭和36年(1961)、その6年後公開(1967年)の映画ですから、まだ文化館が出来立てホヤホヤの頃と言っても過言ではない頃の映画です。

「何でそんなマニアックな情報を知ってるの?!」と驚かれた方もいらっしゃいましたが(笑)、映画は全編にわたり若大将(加山雄三)の魅力満載の内容です(笑笑)。しかし終盤、滋賀で開催された全日本学生選抜駅伝競技大会のシーンでは、昭和39年(1964)に開通したばかりの琵琶湖大橋三上山を背景にのぞむ田園の風景、朱色だった頃の瀬田の唐橋湖岸の並木がまだまだ若い・・・といった風景が、沿道からの声援を受けて力走する雄三氏のバックに映し出されます。新鮮、とても新鮮です!現在に残る風景が昭和の色合いで登場することの「感動」と言ったら・・・皆さんも是非みるべき(?!)です!!昭和の滋賀を振り返ることができる名作です!(ツッコミどころも満載ですがッ!)

そして待望のゴールシーンでは、文化館をバックに皆に胴上げされる若大将の笑顔が・・・えぇシーンやわ~。開館当時のカラー写真に飢えている文化館マニア(?)としては、テンション上がりまくりの映画でした(笑)。
・・・おや?開館当時のカラー映像、ということはもしかして?!屋上のトンボが「何色」だったか、わかるのでは??!

はい、そこで問題です。
映画「ゴー!ゴー!若大将」に登場する文化館、そのシンボルモニュメントである屋根上のトンボの色は果たして、”金色に輝いて“いたでしょう・か??
答えは是非映画をご覧になって・・・コーフンして下さい・ね♪

カテゴリー: あきつ | 「ゴー!ゴー!若大将」の楽しみ方!? はコメントを受け付けていません

あきつ君の野望

ジメジメとしたこの空気、こんなにも梅雨らしい梅雨を5月に迎えてしまおうとは!まったく厄介な雨降りです。来週には久々のお天道サマを拝みたいもの
・・・というのも、文化館の「あきつ君」には密やかな野望があるのです・・・ふっふっふっ。

この季節、元気なのは道端の雑草くらいで、あっという間に伸びて困りますよね~。文化館のすぐ側に建つ「明智左馬之助湖水渡りの碑」は、“見どころ”の一つとしても“紹介”されていますので、せめて長い草を刈りとってキレイにしておきました。ちなみに文化館前の石垣も、いつも以上にキレイにしております。皆さんゴミのポイ捨ては禁止ですよ。
道路沿いの歩道の雑草たちは・・・今、大津湖岸なぎさ公園から浜大津まで一斉に草刈清掃されてますので、文化館前も忘れずに、よろしくお願いいたします!!・・・必ずあの日までには。。。

そして我がお城:琵琶湖文化館。当館のてっぺんにはトンボのモニュメントがあり、巷では「トンボのお城」と呼ばれたりもしています。おや?なんだかカラフルな色が目に入りません?お気付きですか皆さん?!窓に何かが・・・。

実はこれ、文化館のマスコットキャラクター「あきつ君」です。雨降りの気鬱を吹き飛ばすが如く、毎度元気なあきつ君を窓ガラスに貼ってみました。いつも以上にカラフルな色合いで(笑)。おやおや5色のあきつ君です。なんだか「あきつ保育園」にでもなったような?(笑)?そうですね~お外で元気に走りまわる子どもたちに会いたいな~。

おっと忘れてはいけない5月27日は、「滋賀の文化財講座花湖さんの打出のコヅチ」の開催日ですよね~。講座のメイン会場である「コラボしが21」は、当館から200m・歩いて3分ほどのところにある建物ですので、会場に行きがてら、この元気なあきつ君を横目に見て行ってほしいです~[※5月末までの期間限定デス]。

なんのことだかよくわからない方もいらっしゃると思いますが、27日の夕方遅くには、この付近で交通規制がかかり、文化館前の交差点も車で通ることができなくなります。ご注意くださいね。

さぁて、ずいぶんヒントを出しましたよ?!あきつ君の野望とはいったい何でしょう~か??!お楽しみに!
とにもかくにも来週は梅雨の晴れ間となりますよ~に!

カテゴリー: あきつ | あきつ君の野望 はコメントを受け付けていません

いざ。浮城万華鏡の世界へ!

現在、県立安土城考古博物館で開催されている「琵琶湖文化館の『博物誌』-浮き城万華鏡の世界へ、ようこそ!-」。今日は会場に仕掛けられている、ある「工夫」についてご紹介いたしましょうかね~♪

有難いことに、大変好評をいただいている本展。こちらのご夫婦は、屏風の前でじっくりと。あちらの女性は、掛軸を眺めてうっとりと。はたまた、小判が並んだケースをのぞき込んで、夢中になっている殿方も!?!
いいですね~この、ゆ~ったりとした時間♡。皆さん日常を忘れて、ゆっくり・熱心にご鑑賞いただいている様子が・・・なんとも嬉しいのです♡。

“ゆっくり・熱心に”・・実はその理由、あちらこちらに仕掛けられた展示の工夫のせいかもしれません。作品紹介の横には、お子さま向けのちょこっとした文章が。。。これは安土博の学芸員さんが用意して下さった「おしえて!!あきつ君」。普段は安土博さんのマスコットキャラクター「まめのぶくん」が登場するところを、本展では特別に「あきつ君」がしゃしゃり出ています(笑)。しかし、その内容は子ども向きと侮るなかれ!大人が読んでも思わず「へぇ~」と声に出してしまう程の内容が、分かり易く紹介されているのですよ。子供から大人まで楽しめる「教えて!!」シリーズにご注目下さい!

更にはコチラ。展示ケースの前に置かれているこの冊子。実はコレ、「近江物産志」をより楽しむためのアイテムです。「近江物産志」は、江戸時代の書物で、今で言うところの生き物図鑑?キノコや草花、魚、鳥、昆虫などが、イラストで描かれています。実物はケースの中に展示されているので、他のページを見ることが出来ませんが、これなら大丈夫!ページを捲ると、とってもユーモラスに描かれた生き物たちのイラストが!どうにもこのヘタウマな生き物たちが心に残る(笑)。中からお気に入りの絵を見つけてみるのも面白いですよ。トンボもいるので、要チェックです!!

そして、ポスターやチラシを見たときに意外と目を惹く、「若返り地蔵」。みなさんはどのくらいの大きさを想像してますか?30cmくらい?・・・いえいえ、なんのなんの。会場で実物を見てビックリして下さいね。実際に出会ってこその驚きです!

展覧会の開催期間も、残りわずかとなりました。文化館の誕生日である3月20日(土・祝)には、午後1時半より「開館記念日ギャラリートーク」が開催されます。文化館の総力を結集した愛溢れる“万華鏡トーク”を是非会場で!皆様のご来場を心よりお待ちいたしております(会場は安土城考古博物館です)。

カテゴリー: 展覧会 | いざ。浮城万華鏡の世界へ! はコメントを受け付けていません

琵琶湖文化館の「博物誌」-浮城万華鏡の世界へ、ようこそ!-①

2月6日(土)、安土城考古博物館で開幕いたしました「琵琶湖文化館の『博物誌』-浮城万華鏡の世界へ、ようこそ!-」。関係方々の多大なるご協力により、無事開幕いたしましたこと、心より感謝申し上げます。

この度、私共は、あえて文化館イメージのスタンダード=「仏教・神道美術」をメインとした展覧会ではなく、60年の歴史の中で幅広い分野を扱う博物館として、資料を収集し活動してきた、その一端を知ることができるユニークな作品を紹介しようと、本展の企画・準備を進めてまいりました。皆さまには「何故これが文化館に?!」というところも含めて、出品作品の「妙」を、楽しんでいただければと、考えています。

当日はその「妙」を力説するべく、午後から関連講座が実施されました。講師は井上優氏(県文化財保護課兼琵琶湖文化館)、「琵琶湖文化館60年の歴史と知られざる収蔵品の世界」という講演です。正直に言いましょう。今、現役でこれだけ文化館のことをアツく語ることが出来るのは井上氏をおいて他にはいらっしゃいません!というのも、60年前に「文化館開館」を成し遂げた初代学芸員さんらから、当時のエピソードや苦労話を直に聞いておられるから、なのです。それこそ「文化館とトンボ」にまつわる都市伝説?!や、「お城のカタチ」に秘められた真実?!・・・まで!参加の皆さんも思わずクスっと笑っておられましたねぇ(笑笑)。

井上氏は文化館のことを「夢の浮城」と表現されました。文化館には何でもあったと。それはプールや水族館を楽しみにしていた子どもたちにとってのもの、というだけではなく、先例のないところから文化財を調査し、掘り起こして展示した、その多彩な展覧会にも魅力があったからだと。そうなのです。先人から受け継がれた近江の文化財、先輩方から受け継いだ学芸員魂をもって、文化館が次のステップへはばたく展覧会なのです!

講座の最後には、出陳作品の「若返り地蔵」を紹介されました。
「時あたかも琵琶湖文化館は、昭和36年(1961)3月20日の開館から満60年を迎える。還暦を迎え、新たに生まれ変わり、若返る文化館の寿ぎにふさわしい作品であろう。」(講座資料より)

本展には、名だたる国宝・重要文化財は出陳されておりません。一方で「なんだこれは?!」と皆さんに思っていただける「仕掛け」があります。モノの価値は指定や著名度だけでは計れない、そのような目で、本展・浮城万華鏡を楽しんでいただければ幸いです。
皆さまのご来場を心よりお待ちいたしております。

カテゴリー: 展覧会 | 琵琶湖文化館の「博物誌」-浮城万華鏡の世界へ、ようこそ!-① はコメントを受け付けていません

「栗太郡の神・仏 祈りのかがやき」展 ギャラリートーク②

日曜日は絶好のお出かけ日和でしたね。そうです、現在開催中の「栗太郡の神・仏 祈りのかがやき」展、第2回目となるギャラリートークが、栗東歴史民俗博物館で行われ、前回を上回る50名の方々が参加されました。ということで!今回も懲りずに潜入取材デス!

展覧会は第2期となっており、展示替えもされてましたので、新しく登場した仏涅槃図(仏さまの北枕?!)や、密教法具の独鈷杵や五鈷杵(鎌倉時代に造られた特徴?!)などについて、詳しく解説されました。
そして、今回の展覧会でキーワードの一つとも言える「神と仏の聖地・栗太郡」について。会場には様々な神さま仏さまがいらっしゃいます。「お寺に神さま?」「神社に仏さま?」ついつい私たちの常識では「?」と思ってしまいがち。これについては、明治時代に「神仏分離」が起こるまでは、お寺に神像があっても、神社に仏像やお経があっても、何ら不思議ではないとてもWinウィンな関係であったと。神さまも仏さまも世の中を救う(護る)ために、あらゆる偉大な力を総動員する、『超強力パワースポット』が当たり前だった!、そう考えると、神さま仏さまの「?」も、すんなり受け入れられるとのことでした。何より、そこにいらっしゃるだけで有り難い・・・。そんな展覧会です。

そしてギャラリートークの後半、事件は起こりました・・・。文化館関係者がザワついた一番の「!」ポイント:栗東の学芸員さんの口から「小槻大社の男神坐像(伝落別命)の襟元にうっすら“トンボ”が彫り込まれている」との説明が・・・なななんですと!これには一緒に解説をしていた文化館学芸員も「耳ダンボ」になったと言っておりました(笑)。そんなご縁が!肉眼では少~し彫り跡がある・・・かな?と見える程度なのですが、今後の更なる調査に期待!ですね!!

実は今回のギャラリートークでは、文化館の「クイズチャレンジ」栗東展スペシャルを会場で配らせていただきました。問題もさることながら、裏に載せている「栗太郡とは?」「仏さまの特徴:三十二相とは?」という豆知識も、ぜひこの機会に知っておいていただきたかったので・・・。解説の途中、阿弥陀如来さまの「仏足紋」のところで、みなさんがクイズを裏返して見ておられた時には、一番後ろで目をウルウルさせておりました(笑)。役に立ってる~♪持って行ってよかった~!

あっという間の1時間。今回もいっぱいお勉強させていただきました!参加されたみなさんも、同じ気持ちだと嬉しいです!感動の余韻に浸りつつ・・・せっかく結んでいただいたご縁なので、小槻大社にもご参拝♡「トンボのお城の文化館です。展覧会ではお世話になっております。これからもどうかいいご縁をお結び下さい・・・」とお願いしてきました。
これがあるからタマラナイ!知らなかった世界が“今”につながるこのご縁。奥深き「近江の文化財」です!

カテゴリー: 展覧会 | 「栗太郡の神・仏 祈りのかがやき」展 ギャラリートーク② はコメントを受け付けていません

Re:おうちであきつ君 [エコバッグ持ってお買い物]

子どもたちの“イマドキ”に敏感な感性はスゴイです!大人は「ちょっと面倒くさいな」「不便だな」程度にしか思っていなかったレジ袋有料化。地球の環境問題に配慮したこの取り組みが、お子さんの目を通してみると、こんな楽しい絵になりました!文化館のコロナに負けない企画:おうちであきつ君「あきつ君を描いてみよう!」に投稿されたのは、「エコバッグ持ってお買い物」です~!

よくお買い物のお手伝いをするのかな?お母さん、見られてますね~(笑)。それともプラスチックごみの海洋汚染や地球温暖化問題に関心があるとか?!すくすく育ってほしい未来の研究者ですね。
そう、滋賀県にとっても海洋汚染は他人事ではアリマセン。湖岸に建つ我がお城:文化館、海洋汚染ならぬ湖水汚染には敏感なのデス。小さなプラスチックごみ(マイクロプラスチック)が、琵琶湖でも検出されていることはご存じですか?一人一人の心がけ、みんなが協力し合って環境問題に取り組まなければなりませんね。

その第一歩となるエコバッグ。お買い物に便利なエコバッグ。実は、あきつ君が持っているのはエコ風呂敷。あきつ君は日本の伝統文化を大切にしたいと思っているトンボなので、この機会に使ってみました~。大きなスイカも楽々ひと包み(笑)![お野菜はお友達のトンボ君に持ってもらいました!]

この投稿をいただいて、ふと気になっていたことを思い出しました。それは、文化館からも近いところにある西武大津店が閉店すること。昭和51年(1976)から地元で愛されてきた百貨店(現:ショッピングセンター)だっただけに、閉店をさみしく思う人も多いと思います。
実は文化館には、西武百貨店が写っている写真があります。5階の展望閣から写したモノクロ写真(1枚は柱が邪魔してます)。昭和を共に駆け抜けた施設として、とても名残惜しいものがあります。
(幼い頃、メロンクリームソーダの美味しさを教えてくれたのも西武百貨店でした。)


完全閉店は8月31日、お別れにエコバッグ&エコ風呂敷を持って、最期のショッピングに出掛けたいと思います。

ということで、今日はちょっと物思いにふけりながら・・・新型コロナだけじゃない、時代に負けるな日本!!

カテゴリー: あきつ | Re:おうちであきつ君 [エコバッグ持ってお買い物] はコメントを受け付けていません

Re:おうちであきつ君 [嬉しい発見をしたあきつ君]

みなさんご存じでしたか?本日5月11日は[ご当地キャラの日]です。文化館のマスコットキャラクター「あきつ君を描いてみよう」には、本日も力作が届いていますよ。早速ご紹介いたしましょう!

メールでいただきましたのがコチラ。「嬉しい発見をしたあきつ君」です~。これを見た瞬間、職員一同のテンションが⤴⤴⤴。送っていただいた作品の完成度に「すごい!」の歓声が上がりました。今までにないパターンで、なんてかわいい♡これには嬉しいメッセージ付き!
【あきつくんを描いてみました。あきつくんの塗り絵も楽しかったです。文化館前の掲示板が更新される度に見ています。散歩中の楽しみの1つです。いつもありがとうございます。】
・・・こちらこそ有り難うございます(号泣)!これを励みに頑張らせていただきます!

と、ところが気になることがあります。メールで送っていただいた中に、左のような完成品とも思われる画像が・・・。もしかして「おうちでチャレンジ」してくださいましたね?!パソコンで作成したと思われる完全なイラストです。すごいあきつ君が届いたことに、喜びつつもあわ~いプレッシャーが・・・。いえいえ、挑戦し甲斐がアリマス!楽しんでいきましょう!

ということで、新しく生まれたのがコチラ。どうでしょう?気に入っていただけましたか??あきつ君の育ての親(?!)として、頑張ってみましたよ(笑)。今回のあきつ君は、パーツがそれぞれに個性的でかわいらしく、そのおかげで、ご覧ください!他のパーツとの組み合わせで、こんなにたくさんの仲間が増えました!新たな発想を取り入れて作るって、こんなに楽しいことなのですね!!みなさんもぜひチャレンジを!

その後、メールでのやり取りで、またまた嬉しいメッセージをいただきました。
【文化館前の掲示板は私の家族も楽しく拝読しており、私の描いたあきつ君が掲載されると聞いてとても喜んでいます。これからも陰ながら応援しています。】
そのような、滅相もない!喜んでいるのはこちらの方、応援させていただきたいのはこちらの方です。当館の活動をきっかけに、みなさんの心がほんの少しでも潤ったなら、そのお役に立てたのなら、それで本望!きっかけがたとえ「トンボのあきつ君」であったとしてもデス!これからも文化財のことや、滋賀県のお国自慢(?)などなど、いろんな情報を発信していきますね。掲示板も頑張って更新します!

今回ご参加いただいた方は、「ぬり絵」にもチャレンジして下さっています。その作品がコチラ!

・・・この色使い、この立体感・・・やはりこの方、タダモノではない!!ということで、またのご参加お待ちしておりま~す!!

新型コロナに負けるなニッポン!!

カテゴリー: あきつ | Re:おうちであきつ君 [嬉しい発見をしたあきつ君] はコメントを受け付けていません

おうちであきつ君

新型コロナウィルス感染拡大防止の影響で、お出かけできないお子さま達に、文化館から何かできることはないかと、考えてみました。そこでご用意したのがこの春休み特別企画!「あきつ君ぬり絵」です!これなら、おうちで楽しめる?!

改めてあきつ君について解説しますと、平成19(2007)年に、子ども達にも文化財を分かり易く説明するため、また、親しみを持って学習してもらえるよう、屋上の大トンボをマスコットキャラクターに『あきつ君』が誕生しました。文化館が休館となってからは、主にあきつブログの中で、さまざまなあきつ君が登場しています。知名度はイマイチ(泣)ですが、いろんな場面でしゃしゃり出る(!笑!)あきつ君を、楽しみにしてくださっている隠れファンもいらっしゃるので(笑笑)、子ども達にも楽しんでもらえるかな~っと・・・。お子さまと、或いはお孫さんと、ぜひご一緒にチャレンジしてみて下さい!

さらに!この機会に新しいあきつ君を、皆さんに考えていただく、というのはどうでしょう?!名付けて「そうだ!あきつ君を描いてみよう!」です!とは言っても、基本、あきつ君は、羽が水色で尾っぽが赤、お目目をクルクルっとしたら出来上り・・・だけでは寂しいので、皆さんに作り方を伝授します!先ずは、どのような場面であきつ君を登場させたいか?を考えると、その表情は?何をしていところ?などなど、動きが出てきていろんなパターンのあきつ君が作れます!意外と「ヘタうま」なところからお茶目なあきつ君が生まれたりするものなのです~。ほら、このように(笑)。


ということで、新しいあきつ君大募集です!下書きでも構いません!描いたあきつ君をスマホでパシャっと写して、メールで送ってください!送っていただいた画像をイメージに、新しいあきつ君が誕生!するかもしれません!!なんて素敵な企画・・・この機会に、皆さんに「作る」楽しさを味わっていただければ、とても嬉しいです。

これではあき足らないという皆さんには・・・そうですね、例えば、数あるあきつ君の中には、神さまや仏さまのパロディがいます。恐れ多くてなかなか踏み込めない領域ですが、神仏の画像をじっくり見ながら、同じように似せて描き始めると、「へぇすごい!」と感動する場面に出くわしたりします。しなやかな曲線に細やかな飾り細工、考え抜かれた絶妙の配置・・・などなど、新たな発見があったりしますよ。お経を書き写す「写経」というものがありますよね、とても心が落ち着く。きっとそれに似ています。時間を忘れて没頭すること間違いなし!ちなみに、仏さまパロディのあきつ君は作るのにすごく時間がかかる。。。じっくりと向き合うというのは、大事なことですね!

皆さんに紹介しているあきつ君は、全あきつ君のほんの一部です。1匹のあきつ君に、どれほどのボツネタが存在することか・・・いつかすべてを紹介できればいいなぁ、と密かな野望を抱きつつ・・・、さて、今日はどんなあきつ君を作りましょうか???

カテゴリー: あきつ | おうちであきつ君 はコメントを受け付けていません

「湖東三山 金剛輪寺の名宝」展 ギャラリートーク

湖国の紅葉もそろそろ見納めかな?という12月1日、「湖東三山 金剛輪寺の名宝」展を開催中の愛荘町立歴史文化博物館では、ギャラリートークが行われました。会場では、地域の方や観光ボランティアの方、また観光で偶然立ち寄られたと思しき方など、25名が講師の話に熱心に耳を傾けられました。
今回の講師は、仏教美術の中でも彫刻が専門の和澄学芸員。先ずは滋賀県には多くの優れた文化財が残っていることのスゴさ、すばらしさを紹介。続いて金剛輪寺さまがどのようなお寺さまか、主に彫刻作品をスクリーンで紹介しながらトークは進みました。

続いて実際に作品を見ながら解説では、先ずは「孔雀文磬(けい)」の説明から・・・「よっしきた!」と先日ブログで紹介していた筆者:あきつとしては心の中でガッツポーズ(笑)。さらに『磬の”へ”の字の角度が緩いと作品年代が古く、時代が進むとどんどん角度が強くなっていく。この孔雀文磬は角度が緩やかで裏に製作年代(1222年:鎌倉時代)がはっきり書かれているので時代の参考になるいい作品です』と、なるほどの豆知識(!)も披露されました。これがギャラリートークの醍醐味デス。
そして、”豆”つながりで、個人的(個トンボ的?)に皆さんにぜひ紹介したい(!)のが、「漆塗太鼓形酒筒(うるしぬりたいこがたしゅとう)」です。この酒筒は、形は太鼓のように見えますが、用途としては祝いの席などでお酒をふるまう酒樽で、愛荘町の指定文化財にもなっています。皆さんは「日本昔ばなし」に出てくる『豆の木太鼓』をご存知ですか?和尚さんが残しておいたそら豆を小僧さんがこっそり食べてしまうアノお話です。実は、大木に育ったそら豆の木で作った太鼓がこの「漆塗太鼓形酒筒」だといういわれが残っているのです!(・・・実際にはケヤキ製・・・という不思議には目をつむり・・・)昔話を大切に語り継ぐ作品に出会えるなんて、何だかとてもステキです。
※フリーペーパー:滋賀の文化情報誌「Duet」2019秋号(サンライズ出版発行)にも紹介されています!

もう1つ、おそらく今回講師が一番熱く語らせていただいたのが、木造の阿弥陀如来立像です。「寺外初公開」でも注目をされていますが、いつもは国宝の本堂の後陣に安置されているほとけさまで、今回、特別に、本展覧会のために、お堂からお出ましいただきました(展覧会担当:ギャラリートーク講師:彫刻が専門:和澄学芸員たっての願いにより実現!)。阿弥陀如来は、極楽浄土から雲に乗ってお迎えにきてくだる姿が表現されていますので、少し前傾姿勢であることがわかります。衣や雲が風を受けて後方になびく様子などは、今回特別に厨子からお出ましいただいたからこそ拝めるお姿です。彫刻にうっとり:和澄学芸員は、「正面からだけではなくこの機会にぜひ横からも見てほしい」と熱く語っておりました(笑)。

最後に、あきつ君的豆知識を披露しておきましょう。「日本昔ばなし」つながりで、皆さん、『密僧坊(みっそうぼう)』をご存じですか?こちらも愛荘町さんのお話しです。ぜひチェックしてみてくださいね。
(会場にある記念スタンプ:向かって左が密僧坊!)

カテゴリー: 展覧会 | 「湖東三山 金剛輪寺の名宝」展 ギャラリートーク はコメントを受け付けていません

11月のホームページアクセス数

12月がやってまいりました。今年は、平成から令和への改元もあり、1年のうちに2度目の年末を迎えるような、ちょっと不思議な感じもしております。平成31年が終わる時には、何かこれから、新しい明るい時代を迎えるような、大きな期待感に日本中が包まれたものですが、その期待通りに、まずは令和元年を締めくくれるよう、残りの一ヶ月も、明るく前向きに物事に取り組んでいきたいものですね。

さて、11月の文化館ホームページへのアクセス数ですが、こちらは1,796件となりました。秋の行楽シーズン。何かとお忙しい中にも、多くの方にHPをチェックして頂きましたこと、心より感謝いたします。この間どんなページをご覧いただいたかといいますと、やはり「展覧会」のページはよく見て頂いているようですね。11月から始まりました愛荘町での地域連携企画展「湖東三山 金剛輪寺の名宝-滋賀県立琵琶湖文化館寄託品里帰り特別公開-」は、12月15日(日)まで。残すところあと2週間です。「まだ行けてない~!」という方、今年の「やり残し」とならないよう、ぜひぜひ足をお運びくださいませ。

ところで、最近、湖岸歩道にある当館の掲示板に新たな掲示物が登場しています。というのも、職員が外で作業をしていると、通りがかりの方から「あの屋根のトンボは何?」「あそこの銅像は誰?」、というご質問をいただくことがありました。ナルホド皆さん気になる?(トンボはあきあかね)(銅像は明治・大正期の政治家:井上敬之助氏)ということで、さっそく「屋根の上になぜトンボ?」と「あの人は誰?-井上敬之助 銅像-」の2枚の解説を用意させていただいたという訳です。HPでは、「あきつ君について」および「浮城モノ語り第46話 井上敬之助 銅像」で紹介していますが、これらを貼り出してから、掲示板前で足を止めて読んで下さる方がグッと増えたような気がします。中には掲示板を読んでから、上を見上げて「あ、本当にトンボがいるわ」と気付かれる方も(笑)。

さらにデス。この度、11月のHPアクセス数をチェックしたところ、なんと検索キーワードの中にも「井上敬之助」と「トンボ」の文字が☆キラリ☆と光り、ページビューのランキングでも、「浮城モノ語り第46話 井上敬之助 銅像」が、34位→18位へと大躍進していることを発見。これってもしかして、”掲示板効果”デスカ??

何はともあれ、皆さまの気になること、知りたいことにお答えできたのであれば、とっても嬉しいです。12月も、引き続き“お役立ち情報発信“していきますので、掲示板、HPともにどうぞご覧下さい!

カテゴリー: アクセス数 | 11月のホームページアクセス数 はコメントを受け付けていません

開催間近!「湖東三山 金剛輪寺の名宝-滋賀県立琵琶湖文化館寄託品里帰り特別公開-」展

間近に迫ってきました琵琶湖文化館地域連携企画展第2弾!11月1日(金)から、愛荘町歴史文化博物館にて開催の本展覧会は、サブタイトルにもあるように、金剛輪寺さまから当館に寄託されている文化財の『里帰り特別公開』展となります。

ということで、当館にある作品は10月11日に、金剛輪寺さまより特別出品いただくご宝物は23日に、すでに会場に”集結”しています。今日は、愛荘町歴史文化博物館に寄託されている作品とともに、これらを展示する作業が行われているのです。

休館中の当館が、他館で展示することができるのは、会場館となる先方職員さん方々のご協力があってこそ・・・今回も愛荘町の方たちに大変お世話になっています(感謝!!)。様々な準備・調整期間を経て、ここまで辿りついたからには、あとは皆さんに良い展示をみてもらえるよう、今日を頑張るのみ!?!全体のまとまり感をイメージしつつ、誰よりも会場の特徴を知る先方の学芸員さんと共に、工夫を凝らしながら作業を進めます。
すべてを展示し終えたところで、やっとホッと一息。。。とても見応えのある展示内容となりましたヨ!!

気付けば、大津市内の街路樹が、秋の色になってきました。金剛輪寺さまの境内も紅葉が少し進んできた様子。 季節が本展覧会を盛り上げてくれているかのようです。
開催まであと1週間。11月が待ち遠しい・・・大津のお城の赤トンボです。

カテゴリー: 未分類 | 開催間近!「湖東三山 金剛輪寺の名宝-滋賀県立琵琶湖文化館寄託品里帰り特別公開-」展 はコメントを受け付けていません

選定保存技術

突然ですが、みなさんは、影響されやすい、ヒト、ですか??
僕は、すごく、影響されやすい・・・トンボです(笑)。5月に開催された滋賀の文化財講座花湖さんの打出のコヅチ第1回では、「伝統音楽を守る~邦楽器の糸製作」のお話をうかがい、すごく興味をそそられ、それからどうも、思考回路が影響を受けてしまったみたいなのですよ(笑)。

講座では、「文化財の指定」と言えどもいろいろあって、美術工芸品や建造物などの有形文化財、演劇や音楽などの無形文化財、民俗文化財、記念物等々、さまざまな分野があることを知りました。そして文化財の修理や保存に必要な材料・用具等の生産製作に必要な「選定保存技術」である長浜市の邦楽器の糸製作について、楽しく学ばせていただきました。

選定保存技術・・・プライドをかけた職人さんたちの手によって受け継がれる伝統の技・・・・厳しい世界であることは重々承知しながらも、僕のような凡人(?)には羨ましくもあり、憧れる世界でもあります。真摯に仕事に向き合うその姿がステキ。。。そんな職人さんたちが支える素晴らしい伝統の技が、他にもいろいろあるのでございますよ~滋賀県には!!

例えば、当館の所蔵する「本藍染手織木綿」。これは、昭和の作品ですが、国の選定保存技術(本藍染)の技術保持者であった紺九(こんく)の三代目森卯一氏が染めた糸を用いて織り出された布です。
紺九は、明治3年(1870)創業、野洲市小篠原にある紺屋(藍染屋)さんです。卯一氏は、昭和62年(1987)に亡くなられていますが、滋賀県無形文化財保持者でもありました。
野洲川の伏流水を用いた伝統的な本藍染技法から生み出された、濃淡のある味わい深い藍色は、まさしくクールジャパン。藍の栽培から染色まで、化学薬品を用いずに作られる紺九の藍染。国宝や重要文化財などの修復の際に必要な布や紙や糸を、藍に染めあげる繊細な技術は、現在は四代目となる森義男氏(国選定保存技術保持者)らに受け継がれ、今も高く評価されています。

文化財の修理・修復には、作られた当時の素材・技法に限りなく近いものが求められます。伝統技法を守って作られた製品だからこそ、大切な文化財を後世に引き継ぐことができるのですね。文化財を守るためには、文化財そのものだけでなく、修復材料も、それを作る伝統技術も守り伝えていかねばなりません。日本の伝統技術よ!ジャパンビューティーよ!永遠なれ!!

カテゴリー: 未分類 | 選定保存技術 はコメントを受け付けていません

3月20日 誕生日

昭和36年(1961)3月20日、琵琶湖上にお城の形をした博物館が誕生しました。滋賀県立琵琶湖文化館が開館した日。そうです、今日は琵琶湖文化館の58回目のお誕生日です。

当館は、県内の公立博物館のさきがけとして、滋賀の豊富な文化遺産の保護と産業文化の発展、琵琶湖の観光に寄与するため建設されました。開館当時は、展望閣や水族館、博物館、美術館、プール、レストラン、熱帯植物園なども備えた総合レジャー施設として多くの人でにぎわい、3層5階建て城閣形式の特徴ある建物は、湖岸のシンボルとして親しまれましたが、平成20年度より施設の老朽化等の理由により、休館となりました。現在は、館内での展示公開をお休みさせていただいている以外、文化財講座や他館での収蔵品の展示公開等の活動を、引き続き行っています。

本日、お誕生日を迎えるにあたり、どのような話題を皆さんにお届けしようかと、いろいろ悩みました。しかしここは原点に戻って、昭和36年の開館式の写真を、皆さんに紹介したいと思います。
今年に入ってから、当ブログでも「文化館とトンボの由来」というタイトルで記事を書いたことがありますが、トンボは当館のシンボルとしてだけでなく、開館を祝う式典会場でも大いに活躍をしていました。
その写真がコチラ(左)です。えっ?トンボが見えないですか??・・・そんなことはございません、ちゃんといますよ?!参加されている皆さんの胸元に・・・。

白黒写真なので、分かりづらいかもしれませんね。別の写真でズームアップしてみると、胸元にハンカチーフ・・・ではなく、それは館が用意した「赤トンボのしおり」です。みなさんがお揃いで胸元に挿して下さっているのです。なんてお茶目な(笑)。厳かな式典の中にも、ちょっぴり遊び心とユーモアのある開館式だったようです。
 
開館から58年。滋賀県の歴史と文化を物語る当館の収蔵品や、地域の古き良き宝である文化財を活かし、数多くの展覧会を開催、調査研究や普及啓発などを行ってきた当館です。そして休館中も活動を続ける当館の存在が、皆さんにとって、知的好奇心をくすぐる”トンボのお城”であることを願い、またそのための努力をと、心に誓うお誕生日でございます。

筆:あきつ

カテゴリー: 未分類 | 3月20日 誕生日 はコメントを受け付けていません

シンボル的存在:文化館

この冬第2の寒波に襲われた今週、大津市内でも雪が舞うなど、とても寒い1週間となりました。写真は9日の撮影ですが、文化館と右にうっすら白く雪が積もって見えるのは、世界文化遺産にも登録された天台宗の総本山延暦寺がある比叡山です。
さて、湖畔にたたずむ我がお城:琵琶湖文化館ですが、その特徴的な外観から、撮影意欲を刺激された方たちが、写真を撮っておられる姿をよく見かけます。観光で来られたであろう女性のグループやバックパックを背負った外国の人々、滋賀に出張中と思しきビジネスマンなど。時には(度々見かける)通勤途中のサラリーマンの方が、朝の陽光をバックに撮影ポイントを工夫して撮っておられる姿も。。わかります・・撮りたくなる気持ちワカリマス!

当館は、「大津で湖岸に建つお城」と言えば通じるシンボル的存在。屋上に設置されている”大トンボ”が目を引くことから「トンボのお城」という愛称でもお馴染みです。地元の人には、文化館が写っていると大体どのあたりで撮影されたのかイメージがし易いので、「大津で初雪」「県内で濃い霧が発生」「湖畔で行われた消防出初式」「外来魚駆除の釣り大会」「湖岸一斉清掃」などの季節情報で、(文化館を含めた)湖岸の風景が報道等で紹介されることもよくあります。
県外から来られた方にとっては、名神高速道路大津ICを下りて市内に向かって走ると正面に見えてくる謎の建物?!「あれは一体何だろう?」と思わせる魅惑のスポット?!(笑)。サイクリングで琵琶湖をめぐる「ビワイチ」の人たちには、良い目印になっているようで、SNSで紹介して下さっている方もいらっしゃいます。

大津の湖畔でシンボリックにたたずむ文化館。ミステリアスな「謎の建物」として君臨するのもいいのですが(笑)、館内での展示以外、休館中も博物館活動を行っていますので、そちらも注目していただけるよう、頑張っていきたいと思います。

筆:あきつ

カテゴリー: 未分類 | シンボル的存在:文化館 はコメントを受け付けていません

台風21号と琵琶湖の水位

9月4日、近畿を縦断した台風21号。近年の台風、滋賀では夜:寝ている間に通過することが多かったと記憶していますが、今回の台風は、昼間の明るい時間帯:午後から夕方にかけて、暴風雨をともなって足早に通り過ぎていきました。文化館でも午前中は琵琶湖の方:北東からの雨風を受け、午後からは南側の壁面に猛烈な雨風が吹き当たっていました。「台風が今どの辺りにいる」というのを実感できるくらいの雨風を、文化館で経験するのは僕にとっても久しぶりです。

「南からの吹付けが強いなぁ。館内見回って来ようかな・・」と事務所の窓の外に目を向けると、そこには不思議な光景が広がっていました。・・・ななななんと・・・琵琶湖の水位がゴッソリ下がっているではありませんか!中池にある歌碑、普段は水面下にあるコンクリート部分まで見えているではありませんかッ!(えっ?写真では分かり難い?スミマセン。これは一番雨風が強い時で、慌てて窓越しに撮影しているもので・・・。毎日見ているからこそ)これには僕もビックリ!思わず他の場所で作業をしていた職員さんを呼びに行き、「見て!滅多に見れんモンが見える!」と、その説明もいささかコーフン気味!!(笑)。ざっと見たところ普段より1m位は下がってます!いやぁ、不思議なことが起こるものデス。

←午後4時頃

台風の時によく耳にするのは、海の『高潮に注意』ですよね?でもここは湖・・・しかも高くない・・・水面が低くなるってどういうコト?・・・風が水面を押さえ込んでる?・・・台風が琵琶湖の水を吸い上げた?・・・とかッ??!
人間、あまりにも不思議なことにブチ当たると、頭の中はパニック状態になるらしいです・・・後から考えると支離滅裂(笑)。

←午後6時頃

琵琶湖の南湖で発生したこの不思議な現象のメカニズムを、後日新聞報道で詳しく知りました。詳細はコチラ(2018.9/8付 京都新聞)。要するに「台風の低気圧が北湖の水を引っ張る一方、南からの強風が湖水を北へ押し戻した」のが原因らしいのです。いやぁ摩訶不思議。台風に何度も襲撃されるのは御免ですが、このような不思議な現象を目の当たりに出来るのは、文化館が湖上に建っているからこそ気付けた変化で、何だか得した気分となりました。

文化館のテッペンにいる大トンボ君の目にはどのように映っていたのでしょうか。きっと琵琶湖に生じている様々な変化を、誰よりも感じているのかもしれません。

筆:あきつ

カテゴリー: 未分類 | 台風21号と琵琶湖の水位 はコメントを受け付けていません

ホームページ5月のアクセス数

日本列島の西の方からは早くも梅雨入りの声が聞こえてきましたが、文化館のある大津では6月に入ってから、意外にも?爽やかな青空が広がっています。梅雨を前にして「今のうちに!」なのでしょうか?文化館の周りではこの頃こんな方々が風通しをされていましたよ!まずは、こちら。いつもは琵琶湖の水中にいるカメさん達です。仲の良い3匹はご家族でしょうか?

そして、屋根の上を見上げると、トンボのあきつ君も羽根を大きく広げて、青空に向け軽やかに飛び上がろうとしています!みなさん今日は、爽やかな気持ちのいい日々を満喫されているようです。

さて、お待たせいたしました。気になる文化館ホームページ5月のアクセス数です。こちらはなんと!先月よりも大幅に増加し、1,904件のアクセスとなりました。ユーザー数も増えているんですよ!嬉しいことです!実は5月には、新聞記事にプレ講座のことや、文化館の開館当時のことが、大きく取り上げられたので(ご覧いただけましたでしょうか?)、それをきっかけにホームページにアクセスいただいた方が多かったようです。みなさま、どうもありがとうございました!

ところで、近頃の傾向として、文化財講座へのお申込みについて、メールでお申込みされる方が増えたように思います。ということで「講座申込み専用フォーム」をご用意しました!!これで、更に便利に気軽に、お申込みいただけます!もちろん24時間受付可!皆さん是非ご利用下さい!

文化財講座の方は、いよいよ6月から本編「花湖さんの打出のコヅチ」が始まります。先日、刷り上がったチラシ(初夏らしくグリーンが基調です)を、県内各地の博物館・図書館などに送らせていただきましたので、お近くの施設等で見かけたら、ぜひお手に取ってご覧くださいね。

では、これからも文化館の活動をどうぞお楽しみに。そして最新の情報について、ホームページでのチェックもお忘れなく!

カテゴリー: アクセス数 | ホームページ5月のアクセス数 はコメントを受け付けていません

文化館に設置された足場

文化館は現在、本館と別館の3階部分が工事用の足場で覆われています。「何をしているの?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。実は屋根の軒先、外回廊の天井に開館当時からついている照明器具を撤去するための足場です。
「琵琶湖文化館の外側に照明なんてあったかしら?」と疑問に思われた方もいらっしゃるのでは?そんな方のためにご用意いたしました。昭和36年開館当初に撮影されたこの写真。ほら!ね。本館・別館ともに、3階に煌々と照明が灯っているでしょう?!この頃文化館では、夜になると屋上のトンボと共にこの外回廊にも灯りがついていました。ライトアップされ、夜の景色に浮かび上がる文化館はさながら不夜城のようだったと言われています。

この足場の設置には作業員さんの並々ならぬ苦労がありました。場所柄クレーン車なども使用できないため、3階までは重い資材を人力で運び上げなくてはなりません。それを4人の作業員さんが肩に資材を担ぎ、何度も階段を往復して運んで下さいました。「大変すぎて笑いが出る」との言葉も出るほどの重労働です。。。皆さん本当にお疲れ様でした!また撤去の時もよろしくお願いします(笑)。

この工事は約10日ほどで終わる予定です。高所での作業は大変ですが、期間中無事故で安全に作業を進めることができますように。。。

カテゴリー: 未分類 | 文化館に設置された足場 はコメントを受け付けていません

OK!バブリーの残したモノ

開館から57年を経て、さまざまなモノが蓄積されている琵琶湖文化館。館内で片づけなどをしておりますと、時々ビックリするもモノが現れます。といっても、今回現れたモノは文化財などの収蔵品ではありません。とある部屋に置き去りにされていた段ボール箱。機材か何かを運び入れた時に使ったのでしょうか?中を開けると、そこに現れたのは・・・、古新聞とともに緩衝材にしていた、ある婦人雑誌の平成4年(1992)正月号でした!

平成4年(1992)1月というと、今からちょうど26年前、バブルの絶頂期の余韻がまだまだ残るころです。で、その雑誌ですが、お正月号なので表紙を飾る日本髪を結った和服姿の女優さんや、豪華なおせち料理の特集は、まあ納得できますが・・・、小特集の「ともかく5000万円ためる法」や、厚い肩パットの入ったきらびやかなスーツやドレスを着て、髪をソバージュにしたモデルさんによる「フォーマルウェアの着こなしとマナー」などなど・・・、なんともバブリー!!この時代をリアルタイムに知る世代としては、懐かしいを通り越して、ちょっと気恥ずかしい・・・デス。これ、若い世代には、まさに“ぶっ飛びー!”に、“おったまげ~”なんでしょうね。

世間ではこのところ、大阪の高校生たちが荻野目洋子さんのヒット曲「ダンシング・ヒーロー」に乗せて踊る、バブリーダンスなるものが話題となっているようです。これがまた、当時の雰囲気をよく捉えていてなかなかのもの。聞くところによると、衣装などは、彼女たちのお母様が大事に残していたものなどを借りてのことだそう。なるほどね!きっと、今の高校生の親御さんがバブル世代で、いろいろな思い出がたっぷり詰まっていて、手放せなかったのでしょう。そこに今度は、娘さんたちの青春の証があらたに詰まっていって。。。ああ、モノってきっと、お金をかけたってことではなく、思い出がいっぱい詰まってこそ、次の世代に伝えられていくのね~と、しみじみ。

同じことは、文化財にも言えるのかも?先人の思い、そして歴史の重みがあってこその文化財。でも、その思いが過去の人だけのものではなく、今の私たちの思いともしっかりと重なってこそ、伝わり残されていくのでは?そして、地域の中でモノが伝わっていく過程で、博物館という場にお手伝いできることは、まだまだたくさんあるのではないかと。。。冬眠から覚めたように躍り出てきたバブリーなモノを目の当たりにして、そんなことを感じた次第でございます。。。

 さあ!それでは最後に、我らが文化館のキャッスル・ヒーロー:あきつ君による「ダンシング・ヒーロー(あきつVer.)」をお届けしましょう!一緒に踊ってみてね~♪

赤いしっぽの さみしがり屋なの 
くるくるライトの 素敵な瞳
(間奏)
今夜だけでも トンデレラ・ボーイ
Doいうお名前かな
輝く羽で 踊って 君の名はあきつ
ちょっときどった ツンデレラ・ボーイ
Doいうお名前かな
湖岸チックに まわって 君の名はあきつ

←屋上の大トンボが光って回っていた頃の写真(昭和36年4月撮影)

カテゴリー: 未分類 | OK!バブリーの残したモノ はコメントを受け付けていません

受験生の皆さんへ

まもなく大学入試センター試験ですね。いよいよ受験シーズンに突入!!というわけで、今日は文化館のシンボル:トンボの「あきつ君」からメッセージをお届けします。


受験に挑まれる皆さんへ、自分を信じて全力で試験に挑んで下さい!
大丈夫!『勝ち虫』トンボのあきつ君も応援しています!

なぜ、唐突にこの僕が応援することになったかと申しますと・・・

僕たちトンボは空中を飛び回る生き物です。前にしか飛ばない(後退しない)トンボを『勝ち虫』として、戦国武将たちは好んで兜の前立てや武具の模様としてトンボを描いてくれていたそうです。「敵を前にして決して後ろには退かない」「臆することなく前進する」姿が縁起の良いものとされ、武将の心意気にもピッタリと重なったのでしょう。(ちなみに、役所広司さん主演のドラマ「陸王」では、こはぜ屋のシンボルマークに勝ち虫=トンボが使われてましたよ!) 勝負に勝つ!!
どうですか?トンボは、目指す目標に向かって受験に挑まれる学生さん達を応援するのに、ピッタリな生き物でしょう?!

僕は皆さんの勉強のお手伝いはできませんが、応援することなら任せて下さい。ということで『合格御守』(携帯で画像保存できます⇒)!!ここまできたら、あとはトンボ頼み?! 緊張せず肩の力を抜いて深呼吸!

自分を信じて、前だけを見て、未来にはばたいて下さ~い!


晴れて合格の暁には、文化館のトンボと笑顔の写真を、SNSにアップしていただけると嬉しい。。。な?!

筆:あきつ

カテゴリー: 未分類 | 受験生の皆さんへ はコメントを受け付けていません

米くへば鐸が鳴るなり

文化館とは近しい関係の滋賀県立安土城考古博物館さんは、今年開館25周年を迎えられます。明日21日から開催される開館25周年記念秋季特別展は、「青銅の鐸と武器―近江の弥生時代とその周辺―」。ポスターやチラシをご覧になった方もいらっしゃると思いますが、そこにずらりと並んでいるのが、野洲市・大岩山出土の銅鐸です。

銅鐸については、みなさんよくご存知でしょう。米作りの始まった弥生時代に作られた青銅製の鐘です。日本史の教科書にも、巻頭カラー写真で出ていましたね。ちなみに、教科書によく載っている、トンボの描かれた「袈裟襷文銅鐸」(伝香川県出土)は、ただいま京都国立博物館で開催されている「国宝」展に出陳されているようですよ。

残念ながら、滋賀県に国宝の銅鐸はありませんが、実は、銅鐸について語る上で外せないのが滋賀県なのです。記録に残る限り、初めて発見された銅鐸は、大津に都が置かれた頃、滋賀里山中に崇福寺を建立する時に掘り出されたもの。そして、野洲市の大岩山では、明治14年に14鐸、そして昭和37年に10鐸と、2度も大量の銅鐸が出土し、しかも、その数はのちに越されたものの、大きさでは今でも日本一を誇っております!

特に、大岩山での昭和の大発見は、文化館とも少なからず関わりがありまして。。。昭和37年7月、東海道新幹線の建設に伴っての工事中に発見された10鐸は、世間を大いに沸かせました。そして、紆余曲折ありましたが、当時の滋賀県の埋蔵文化財担当技師さんの奔走により、ようやく滋賀県が所有・保管することが決まり、その年11月に文化館で開かれた「琵琶湖考古展」でのお披露目となったのです!! その時のポスターがコレ!! なんともシンプルな!それでいて、しっかりと銅鐸の雰囲気を取り入れた色遣いで。。。じわ~んと心に鳴り響きます♪♪

またその後、発見された銅鐸を保管するため、埋蔵文化財の収蔵庫が琵琶湖文化館前に建てられ、安土城考古博物館ができるまではずっとこちらに収蔵されていました。その間、昭和62年には重要文化財に指定されましたが、なにより発見以来55年、散逸することなく県で保管できたことは誇るべきことでしょう。今後もずっと滋賀の宝として守っていきたいですね。

さて、この銅鐸、考古学研究の上ではどうなのでしょうか?55年間に、弥生時代の銅鐸を含む青銅器に関する研究は、目を見張るように進展しました。ただし、「何に使ったのか?」という最大の謎については、決定的な答えが出ていないようです。ということで、みなさんもこの機会に実際に銅鐸と向き合ってみて、謎に挑戦してみてはいかがでしょうか?

カテゴリー: 未分類 | 米くへば鐸が鳴るなり はコメントを受け付けていません

ビックリ箱にご対面

先日、とある事情で今まで踏み込んだことのない我がお城:文化館の深部に足を踏み入れてまいりました。そこは暗闇・・・音の無い静かな隠し部屋・・・一体何がおこるのか・・・。
と、ちょっと期待持たせすぎました?僕たちが入ったのは、5階展望閣の屋根裏です。お城のてっぺん中のてっぺんです。
消火設備が置いてあることは、点検の際に把握していましたが、さらにその奥となると・・・以前、と言っても昭和40年代の頃のお話ですが、屋上にあるトンボがくるくる回って目をピカピカさせていた頃(そんな時もあったのです!!)、電球を交換するために学芸員さんが屋根裏から屋上に上がった・・・というお話を聞いたことがあったのですが、「嘘でしょ?!」と思ってたりなんかして・・・エヘッ。屋根裏部屋、僕も入るのは初めてです。そこに待ち受けていたものとは・・・

懐中電灯が照らすその先に見たもの:琵琶湖文化館建設の際に据えられた大きな棟札と、建設費協力箱!なんと「湖上にお城ができるまで-写真アーカイブ」でも紹介したあの募金箱です!昭和35・36年、琵琶湖文化館の建設協力を呼びかけた高さ1mほどの募金箱が、そこに4つ置かれていました。5階フロアから鉄製の梯子を腕力で上り、手をつき膝をつき大人がやっと入れる程の小さな入口をくぐり抜け、ようやく辿り着くこの空間に、一体誰が運び入れたのでしょう。

僕たちも、白黒写真でその存在は知っていましたが、暗闇の中で見つけたその募金箱は、とっても鮮やかなピンク色。。。まさかカラーでご対面できるとは。。。衝撃でした!

ここに置こう・・・と誰の発案なのか、当時の職員皆さん総意の合意なのか、今では知る由もありませんが、ちょっぴり気持ちわかります。このおかげで琵琶湖文化館が建ったのですもの。。。無下には出来なかったと思います。ここに残されたその意味、その気持ち、先輩。。。

文化館に勤めさせていただき、そろそろ「古株」扱いされる今日この頃、まだまだこのお城には、さまざまなビックリ箱の玉手箱が用意されているようです。次は何が出てくるのか、楽しみです。

筆:あきつ

カテゴリー: 未分類 | ビックリ箱にご対面 はコメントを受け付けていません

あきつ君を見つけました

むむむっ。ひょんなトコロで「僕」じゃない『僕』を見つけましたよ。

そもそも僕:あきつ君は、休館前の平成19年に、4階パネル展示「とんぼとめぐる近江の文化財」の中で、小学生にも滋賀の文化や文化財に親しみをもって学んでもらおうと、当館の頂上に設置されているとんぼ「あきあかね」のキャラクターとなったのがきっかけです。(詳しくはコチラ)。この時作ったのが50パターン位でしたか。20160810-2現在活躍の場は、このホームページに限定されていますが、近ごろのあきつ君は「なりきり」度合いに拍車がかかり、時には閻魔さまや神さま仏さま、風神雷神なんてのもありました。木製の神像をイメージして変身した時に「これは土偶かッ?!」と、厳しいお言葉を頂戴したりもしましたが・・・今の作り手のマイブームは、いろんな場面での「コラボ」企画です。。。おかげさまで今では300パターンくらいにまで成長いたしました!(一体何自慢?(笑))これもひとえに皆さまに育てていただいたおかげです~。。。

話が逸れました・・・それは、とあるノートの表紙に描かれていました。このノートは週に1~2回、文化館に収蔵品の整理調査の補助に来て下さっている方々の伝達日誌です。20160810聞くところによると、この日誌にはその日何をしたのか、どこまで作業が進んだのか、次はどこからか、作業する人が代わっても分かるようにと、自分たちで考えて書き始めて下さったとのことです。毎回同じ方に来ていただけるわけではないので、非常に有り難い伝達日誌です。

その表紙がコレなのですヨ!文化館の本館も見事に再現されています!そしてあきつ君が元気に体操しながらウインクしています!見ているこちらも元気になるマル秘ノートです。この表紙で泣けるのは僕だけかもしれませんが。。。
01
ふと外を見ると、本家「あきあかね」でしょうか、トンボの数が増えたような気がします。いろんな事に励まされている自分、もう少し頑張ってみようと思うのです。

   筆:あきつ

カテゴリー: あきつ | あきつ君を見つけました はコメントを受け付けていません

滋賀の文化財講座「打出の裏コヅチ」

皆さん先日の文化財講座、ご参加いただきましたか?残念ながら参加出来なかったという方のために、ご用意しましたよ。「ぷっ」と笑える復習教材「裏コヅチ」!
僕、9月3日のブログでキーワードは「ニジョウジョウ」と「アサクサ」といいましたが、皆さん覚えていますか?種明かしをしておきますね。

えぇっと、「見立絵」というのはですね~、うーん説明するのが難しい・・・いろいろあるんです。例えば連想ゲームによく似ていて、何かを想像させることで結果オーライとするもの。タコさんウィンナーが良い例です。ちょっとひねりを利かせたシャレというかダジャレというか。。。

それでは皆さん、問題です。下の絵は一体何を表しているのでしょう・・・か???
269-2
左)『江戸名所はんじもの』より:「あ」の人が「さ」っとオナラをして隣の人が一言。
・・・地名です。
右)『勝手道具はんじもの』より:「頬」に「蝶々」がとまると?
・・・よく切れます。

わっかるっかなぁ~♪これを浮世絵で有名な歌川一派の一人(歌川重宣:2代目歌川広重)が描いたとなれば、「ほんまかいな~」と笑えるやら呆れてしまうやら。。。絵解き謎解きは、当時の庶民の娯楽ですね。20150918

ちなみに「ニジョウジョウ」は、現代の作家さんが洛中洛外図に見立てて、「畳が二畳」で二条城、「(囲)碁所」は御所、「本の牛」で本能寺など、ダジャレ満載に京都の名所を描いた作品・・・の紹介でした。ん?何だか文字だけだと面白くな・・・い?現代の作家さんも、頑張って「笑いのDNA」を受け継いでおられるのです。

ならば僕も有名な作品に見立てましょう。これはダジャレではありません。「見立て」という「パロディ」です。「見立て」なら『国宝』にだってなれちゃうのです。
あぁ~不思議な見立ての世界~僕もいつかは国宝級~・・・歴史に名を刻むトンボでありたい・・・と願っています。・・・イヒッ。
271-3

   筆:あきつ

カテゴリー: 文化財講座 | 滋賀の文化財講座「打出の裏コヅチ」 はコメントを受け付けていません

ホームページ8月のアクセス数

ホームページのアクセス数について、8月はナント!・・・2,000件を割ってしまいました。しょぼん。。。皆さんも夏バテですか・・・?
それでも!1,978件のアクセスをいただいております!感謝感謝でございます。

アクセスが5件以下の“レア”な検索キーワードを見てみると、季節の特色がよく表れています。「琵琶湖の絵」「琵琶湖 トンボ」「ズナガニゴイ」・・・あー・・・夏休みの宿題ですかね(笑)。琵琶湖文化館は開館当時、水族館としても親しまれていたので、研究紀要には水族部門の研究成果が載っていたりします。中には「ウマビル 食性」で検索され、当館HPに辿り着かれた方も・・・ここここれって、ビル?=ヒル?もしかして血を吸う??同じように検索をかけてみると、確かに当館の研究紀要第5号に辿り着きます。諸先輩方の研究成果です。あぁでもごめんなさい。「文字」で見ることは出来ても「画像」をクリックする勇気が僕にはない・・・意気地なしをお許し下サイ。。。
20150901-1
ちなみに、文化館にあった水族部門は、平成8年に滋賀県立琵琶湖博物館(草津市)がオープンした際に、お魚も専門学芸員さんたちも丸ゴト移転されております。
ちなみにちなみに、それより前の昭和59年には、滋賀県立近代美術館(大津市)の開館に伴い、館蔵の近代絵画が多数移管されています。
ちなみに×3、平成4年の滋賀県立安土城考古博物館(近江八幡市)の開館の際には、考古資料が移されています。

ふふふ、あきつ、近ごろ、文化館のコト、勉強しているのデスヨ。

それにしても文化館が担ってきたもの(分野)は、なんと幅広く。。。時代とともに設置が求められてきたテーマ館。その度に巣立っていった各分野の若い学芸員さん達は、巣立った先でベテランさんとなって、今でもご活躍のことでしょう。中にはもうOBさんになられた方も・・・開館から54年ですもの。人にも歴史ありです。あぁ、なんだか感傷的な気分です・・・秋ですから。。。
66
むむむっ!今気づきました!検索キーワードの「琵琶湖の絵」。これは夏休みの課題キーワードではないですね?!地元を愛するが故に滋賀の歴史を探究したいという、アダルトな想いから生まれた検索キーワードですね?!あきつ分かりましたよ~!よし!まだまだやれることはある!
ということで、皆さんへの答え合わせはまた後日!お楽しみに~

   筆:あきつ

カテゴリー: アクセス数 | ホームページ8月のアクセス数 はコメントを受け付けていません

滋賀特別展 裏話

8月16日、米国ミシガン州で開催されていたマイヤーガーデン滋賀特別展「Splendors of Shiga」が、好評のうちに無事終了致しました。それに伴い、当館の学芸員さんをはじめ関係者方々が、出品作品のお迎えにアメリカに出張されていました。それも25日には、無事滋賀に戻って来られ、お留守番をしていた僕たちも語られる土産話で盛り上がっているところです。

しかし・・・僕が最初に言った言葉が「お帰りなさい!セミは鳴いてましたか?!」だったなんて、苦労して帰って来られた学芸員さんに、今思えばなんと失礼な事か・・・つい8月3日のブログに書いていたことが気になっちゃって(笑)。皆さんも気になり・・・ますよね?・・・結果、、、鳴いていたそうです!違う種類が!学芸員さんは現地で「なんでこんなにセミの鳴き声が気になるのやろう」と不思議に思っておられたそうですが・・・イヒッ・・・それは僕の仕業です。

泊まったホテルではこんな素敵な出会いもあったそうです。20150828それがコレ!トンボが茎に留まっています!クリップ型のトンボが花のアレンジをお手伝いしているのです!うふん、どこへ行っても働き者~(笑)。最初学芸員さんは、トンボのお城:文化館から来た自分のために用意されたまさかの粋な計らい?!と感激されたそうですが、後から聞けば他の皆の部屋にもトンボクリップはあったらしいです(笑)。偶然でも嬉し素晴らし!有り難う!
お食事はやっぱりどこへ行ってもアメリカサイズ!山盛りのサラダだけでもお腹が満たされると言っておられました。また、博物館から空港へは作品をトラック2台に積み込んで、伴走車とともに長距離を移動をされたそうですが、このトラックの運転手さんが、これまたアメリカサイズなご夫婦で・・・マッチョムキムキ、それはそれは頼もしかったと言っておられました(笑)。有り難いこと!

他にも、「名付け」がうまいしっかり者の女性学芸員さんや、ダンディなムードメーカーのベテラン学芸員さん、そして鉄壁の仕事をこなして下さった運送のスペシャリストさん達、また各方面への段取りと調整を完璧にしていただいた滋賀県職員の方々、更には海外での展示を快く承諾して下さった所有者の方々、何よりマイヤーガーデンでお世話になった現地スタッフの皆さん。本当に多くの方々と関わり合い、助けていただいた展覧会でありました。有り難うございました。
今回のお仕事は、お互いを苗字ではなくファーストネームで呼び合うなど、日本では有り得ない空気感で、とてもいいチームワークで、達成することが出来たみたいです。「楽しかった」とウチの学芸員さんは言っておられます。

普段は各専門分野で特色を出している県立施設ですが、枠を超えた展覧会で活躍される皆さんのそのお姿を間近に見ることが出来た、それが僕にはとっても嬉しかったです。。。
滋賀の文化、芸術、美術作品、まだまだ『魅せ』ドコロは限りなく、266今後もこのような展覧会が世界で開催できればいいなぁと、思います。
これからコレカラ!滋賀の魅力をどこまでも↗↗↗

   筆:あきつ

カテゴリー: 展覧会 | 滋賀特別展 裏話 はコメントを受け付けていません

花火と文化館

皆さん、ちょっと面白いモノを見つけましたよ~。
それがコレ!昭和37年8月1日の夜空に咲いた花火と文化館の写真です。写真も昭和の歴史を感じるとっても小さなサイズ(6×9cmくらい)。らぶり~。当時はデジカメなどないフィルム撮影の時代、ましてやすべて手動のマニュアルカメラでの撮影ですから、ピント合わせや露出の調整など、大変だったでしょうに。。。
よくぞ花火が花咲くその瞬間と文化館を、1枚の写真に収めてくれてました!とっても貴重です。

ちなみに明日開催予定のびわ湖大花火大会は、今年で32回目。写真が撮影されたのは53年前ですから、相当古い?!32年目のびわ湖大花火大会がかわいく思えてしまいます(笑)。

文化館の周りでは、明日の花火大会本番に向けて掲示板やバリケードが設置されるなど、着々と準備が進められています。ちょっと殺気立ってきたくらい(笑)。心配なのがお天気で、夕立の可能性が若干無きにしも非ず・・・サッと降ってサッと止んでくれたら気温も下がっていい花火が見られるのですが・・・。
夜空を彩る花火の今年度のテーマは【日本遺産ビワイチの旅~水の文化の花めぐり~】。文化庁に認定された滋賀県の日本遺産「琵琶湖とその水辺景観-祈りと暮らしの水遺産」をとりまく花にスポットを当て、約1万発もの花火で表現します!ってことらしいですよ~。ハイ、皆さん、想像して~!決して地元贔屓じゃないですが、湖面で花咲くびわ湖の花火は、夏の思い出に一見の価値アリですよ。

あぁ、一度は上げてみたい「あきつ花火」。花火師さん、おめめがクルクル、夜空へ羽ばたくトンボ花火、作ってみてはくれまいか・・・

   筆:あきつ

カテゴリー: 未分類 | 花火と文化館 はコメントを受け付けていません

ホームページ7月のアクセス数

暑い日が続いています。皆さんお元気ですか?少し前のことになりますが、僕の周りではセミとトンボがそれはもう一気に数が増えた日がありました。それを喜んだ僕の制作者は、ブログの季節ネタに使えるようにと、得意のコスプレ『セミバージョン』と『トンボバージョン』のあきつ君を作るべく、真剣に考えたそうです・・・・・あれ?

ちょっと待てちょっと待てオニイサン!
セミはともかく、「あきつ君」は元々トンボなんですけど?!!

・・・そうとうお疲れの様子です。。。

さて、7月もあっという間に終わってしまいまして、皆さんに見ていただいたホームページアクセス数は2,547件。テンション上がる数字です~ありがとうございます~。

1月末から始まったマイヤーガーデン滋賀特別展「Splendors of Shiga」も残りあと2週間!長いなが~い開催期間と思っていましたが、なんと、もうカウントダウンです。
ホームページのアクセスも、約1割がアメリカからのアクセスだったので、重ね重ね有難いことでございました。僕としては、英語版の閲覧ページをご用意出来なかったのが心残りで・・・[very sorry]です。。。
文化館の受信メールには、現地から定期的に送られてくる入場者数の報告や、展示室の温湿度管理についてのご相談など、英語のお題が並ぶ事が、日常となっていました。時差を気にして、歯がゆいながらも連絡は電話じゃなくメールでのやり取り・・・コレ実は、内心ホッとしていた僕でゴザイマス。。。モチロン学芸員さんは英語を話されますよ?!近ごろは展覧会終了に向けて、関係先との連絡調整が頻繁に行われており、学芸員さんは、撤収、移送、受入と、この展覧会事業の「成功」を迎える体制に入っておられます。
先生に言われましたよね「遠足は家に着くまでが遠足です」。基本です。

お盆の頃に、学芸員さんは展示作品のお迎えのため、現地に向かわれます。地球の裏側とは言え、季節は夏。あちらでもセミはミンミンからシンシンへ、カナカナやツクツクボウシなんてのも鳴くのでしょうか。(無理な気もします・・・)
まだ行かれてもいないのに、学芸員さんの帰国が待ち遠しくなりました。
さぁ、展覧会事業の成功を見るために、皆でこの暑い夏を乗り切りましょう!

   筆:あきつ

カテゴリー: アクセス数 | ホームページ7月のアクセス数 はコメントを受け付けていません