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1年が経過して語れるお話 文化館の大トンボ

 寒かった・・・あの日も寒かった。。。1年前のあの日、予定通り、想定通りにうまくコトが運ぶのか、ドキドキしながら1日を過ごしておりました。

 あの日・・・令和5年1月26日、文化館のシンボルとして長らく皆さまに親しまれてきた、屋根の上の大トンボ(モニュメント)が深夜に取り外されてから早1年。すでに懐かしい・・・。

 文化館の日常を綴る「あきつブログ」、その様子を速報で皆さんに伝える(掲載する)べきところ、(直後はさすがに少し心が落ち着かなくて言葉にできず)「写真集」での紹介とさせていただきました。ということで、1年が経過して語られる裏話です 。

 大トンボの撤去は屋根の改修工事に併せて行われました。湖上約40m、湖岸の道路から30m離れた大トンボを吊り上げるために手配された大型のクレーン車。文化館前の道路は通行規制。深夜のため作業を見守ったのは一部の職員と報道関係者のみでした。

 地上では、鉄塔と大トンボを切り離すグラインダーの音ばかりが聞こえ、どのくらいの進捗かわからずにいると、誰かが叫びました。「トンボが飛んだ!」!!見ると吊り上げられた大とんぼが、文化館の大屋根から、ゆっくり離れていきました。地上に降ろしてから、大トンボを回転させていたモーター部分を切り離し、身軽になった大トンボは再び飛翔、文化館の小さい方の館(別館)に移されました。

 問題はこの別館の入口。大トンボの大きさ・長さよりも間口が狭く、どうやって建物の中に入れるか、直前まで頭を悩ませました。結果、屈強な男性陣の知恵と力のおかげで、トンボの頭を下にしっぽを上に、大きく斜めに傾けて、無事に建物の中に収めることができました。

 文化館のシンボルモニュメントを深夜に取り外すという緊張と寒さのため(?)、いざという時に肝心のカメラが壊れる(涙)ハプニングに見舞われたりもしましたが・・・。すべての作業が完了し、絶妙のクレーンさばきをしていただいた運転手さんにお礼を言うと、「こっちこそいい仕事させてもろたわ」と返された笑顔が印象的でした。

 その後、大トンボの背中に銘板が見つかったり、元々金色に塗られていた痕跡を発見したりと、何かと楽しませてくれる文化館の大トンボ・・・元気です!

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大トンボの製作者が判明!!

 皆さまにご報告申し上げます。1月26日深夜に屋根から取り外した大トンボについて、ご報告申し上げます。

  現在、大トンボは当館内で“静養中”ではございますが、からだの隅々を調べさせていただいたところ、職員の目が釘付けになった箇所がございます。それは「背中」と言っていいのでしょうか。頭と羽根の間の部分。屋根から降ろしたトンボを真上から見ないと決して分からないトコロに「それ」はありました。新たに見つかったもの・・・それは「銘板」です!今までナゾであった大トンボの製作者がついに明らかに?!これはコーフンです!!

【銘板の概要】
滋賀縣観光文化館蜻蛉/大阪市大淀区豊崎西通り一丁目七/谷田鈑金工業所製作/TEL(36)3128/昭和 36 年 1 月 15 日  ※「/」記号は改行箇所

 この銘板により、文化館の大トンボは、大阪市の「谷田鈑金工業所(現在は廃業)」が製作し、昭和36年1月15日に完成したことが判明しました。住所は今で言うところの大阪市北区豊崎。谷田 鈑金工業所さんは現在は廃業して事業所は存在しませんが、かつては盛業で大阪府板金工業組合に属し、優れた技術を誇っていたとのことです(同組合による)。
 大阪の市内局番が2ケタの頃の製作ですもの、致し方ないこととは言え、是非ひと言お礼が言いたかった・・・「有り難うございました!頑丈に作っていただいた大トンボ!60年以上屋根の上で風雪にも耐え、文化館のシンボルとして皆さんに愛されました!有り難うございました!!!」・・・お会いできれば堅く握手を交わしたと思います。。。コーフン。。。

 ちなみに、銘文にある「滋賀県観光文化館」は、昭和 34 年 3 月から同 35 年 11 月 2 日まで使われた琵琶湖文化館の「仮称」でした。昭和 35 年 11 月 3 日に行われた定礎式で、ときの谷口久次郎知事が正式館名を命名して以後は「滋賀県立琵琶湖文化館」と呼ばれるべきところ、昭和 36 年 1 月 15 日に完成した大トンボに「滋賀県観光文化館」の仮称 が刻まれ、そのまま同年 1 月 22 日の「蜻蛉上翔祭」で屋根に上げられたようです。当時の大らかな世相を感じさせるエピソードですね(笑)。

 開館当時のことと言えばもう一つ皆さんに披露しておきましょう。それは開館式 (昭和36年3月20日)の翌日、産業経済新聞に掲載された記事の一部なのですが、
「(略)それにしても下から見上げるトンボ灯台はずいぶんキャシャな感じだ。台風がやってきたら一度に吹っとびそう。草野館長も「設計者は風速六十㍍まではたえる・・・ということですがね」と心配そうだった。(略)」
 ・・・草野館長ぉ!大丈夫でしたよぉ!立派に耐え抜きましたよぉ!・・・こちらも是非届けたかった言葉です(笑)。

琵琶湖文化館 トンボ 20230126-53

 さて、そんなラブリィ♡な文化館の大トンボですが、このたび、ホームページから画像がダウンロードできるようになりました。その画像は、厳寒の深夜に行われた大トンボ取り外し作業の写真!トンボが地上に舞い降りた時の写真です。一般の方でこの日に撮影したという方はほぼいらっしゃらないハズ・・・。画像はスマホサイズですので、ぜひダウンロードして思い出の一枚にしていただければ、大トンボもきっと喜びます♪

 ・・・ちなみに気付かれた方いらっしゃいます?写真を見比べるとわかるのですが、実は大トンボは2回飛んでます!!さてさてその違いは???→「文化館写真集」で要チェック!

 

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御礼 〔大トンボと琵琶湖文化館〕写真パネル展

撤去当日の朝も立ち止まって
写真を撮っておられる方が!

 あっっっっっっっっっっっという間の16日間でした!

 11/15~30までの間、大津市内2会場で開催してきた記録に残そう大作戦!「〔大トンボと琵琶湖文化館〕写真パネル展-記録がつむぐ思い出写真-」が、無事終了し、本日、会場を撤収してまいりました。分かってはいましたが、やっぱりちょっと寂しい・・・。とは言え、本展を無事終えて、今はホッとしているところ・・・。多くの方々にご覧いただけましたこと、大変嬉しく、また心から感謝申し上げます。

名残惜しそうにパネルを眺めるヒト

  振り返れば、「記録に残そう大作戦!」が始まった8月から、慌ただしい日々を過ごしてまいりました。これを充実の日々と言わずに何と言う!・・・皆さんからの投稿が、心の支えとなりました。思い思いに撮って下さった大切な写真、添えていただいたコメントが、背中を押してくれました。 本当に有り難うございました!

 「なぜ屋根の上にトンボ?」との疑問の声をよく聞きます。パネル展でも紹介しましたが、初代館長であった故草野氏は、「澄みきった空高く琵琶湖の上をスイ々々と飛ぶ、トンボの明朗にして健康な雰囲氣を想像して、こうした結果となりました」と語っています。古来、トンボは勝虫とも呼ばれ、前にしか進まない縁起のいいものとされており、そのめでたさにあやかったところもあります。巷では「ヤンマーさんが寄付をしたから」という、まことしやかな都市伝説の方が広まっていたり(?)してますが(笑)。

 でも、こうして皆さんに「お疲れさま」の花道を作っていただいたおかげで、今は私にもよく分かります。文化館というお城の上に飾るのは、トンボでなければいけなかった・・・と!
 正直に言いますと最初は、もっとメンテナンスしやすい場所にあればいいのにと、思っていました。地表とか、文化館で言えば中池の歌碑がある湖面の上とか、せめて低い壁とかいろいろ・・・。でもそれではダメなんです。見上げる位置にいないと!空をバックに、羽根を広げた「大きさ宇宙一」(館長談)のトンボを見上げるからこそ、皆さんの思い出に残る大トンボになれたのだと思います。
 草野氏は「子供の頃から何とはなしに蜻蛉が好きであった。目をクリ々々と油断なく、快活に炎天にもめげず元氣によく飛び廻る姿に、心うたれたのであろうか」とも語っています。

10月 撮影

 文化館の絵馬が、長浜・草野神社にあると聞き、10月初旬に草野氏の地元を訪れたことがありました。【写真はコチラ
 その頃には既に田んぼの刈取りが終わっていましたが、辺り一面に飛び交うトンボの姿を偶然見かけた時「あぁ、これが草野さんが見ていた景色だ」と思いました。ちょこっと心が震えました。初代館長、貴方は正しかった!そして有り難うございました!文化館の大トンボ、皆さんに、″しばしお別れ ″の花道 を作っていただきましたよ!と、心の中でご報告させていただきました。

 さて、文化館の大トンボ、当初の予定では10月以降に取り外しになると告知しておりましたが、屋根の改修工事が遅れており、実はまだちゃんと屋根に居ます(笑)。とは言え、そろそろ足場が組まれる・・・お別れのカウントダウン・・・この度、自分もカメラ小僧となり、痛感しております。当り前の景色って当り前じゃないんです。記録に残すなら今!記憶に残すなら今!
 ということで、ちゃっかり写真募集を再開しています(笑)。遅くなりましたが、11月にご投稿いただいていた写真も、本日更新いたしました!皆さま是非ご覧ください!!

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大トンボと琵琶湖文化館 写真パネル展 始まります!~11/30まで

 ようやくここまで辿り着きました!いやぁ、思えば怒涛の日々を過ごしてまいりました!!すべてはこのパネル展のため! 「大トンボと琵琶湖文化館 写真パネル展~記録がつむぐ思い出写真~」。本日無事、会場設営も完了しました。皆さんの投稿写真が一堂に並んでおります~♪

展示作業中(県庁にて)


  作業中も足を止めて「いやぁ懐かしいわぁ」と見て行かれる方が多数♡そうでしょうとも♡投稿いただいた作品を含め、これだけ文化館一色に染まった展示は、平成19年度休館直前に当館で開催した「琵琶湖文化館のあゆみ」展以来です。それを他の施設をお借りして展示しようというのですもの、そりゃぁ無理もいたします(笑)。それだけの内容をこのパネル展に盛り込みました!

 〇こちらの想定を上回る投稿をいただいた写真たちは、154枚のパネルにギュッとまとめ
  て一堂に!
 〇昭和36年:湖上にお城が出来上がるまでの記録や、この度奇跡的に発見されたトンボの
  設計図など、超貴重な記録写真を余すとこなく大放出!
 〇琵琶湖文化館のこれまでとこれからをつなぐ思い出写真等々!
 ご覧になった方が「へぇ」「ほぉ」と楽しめる盛りだくさんな内容となっています♪

 そして今回の展示では、会場が①京阪びわこ浜大津駅ターミナルデッキと、②滋賀県庁の2会場となっていますが、展示されている写真は同じものです。設営の関係で、①浜大津の方が展示スペースに制限があったため、少し小さめの写真となっております。が、見応えは充分です。その代わり、皆さんの写真を少しでも大きく見せたいと取り組んだのが②県庁です。記録写真の説明なども詳しく書き込んでいます。皆さま是非お立ち寄りくださいね ♪

 準備を終えた担当者は言いました。「私、皆さんの投稿写真が並んだこの場所で、お布団敷いて眠りたい・・・」
(笑)。 パネルの編集は大変でしたが、皆さんの愛溢れる投稿のおかげで、幸せな時間を過ごすことが出来ました。有り難うございました。

 あと気になることと言えば、このパネル展を見た皆さんの反応・・・!
「大トンボと琵琶湖文化館 写真パネル展~記録がつむぐ思い出写真~」は11/15~11/30までの開催です。 どうか楽しく見て行ってくださ~い♪

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皆既月食 文化館 トンボ 投稿きました!

 有り難うございます~ご投稿有り難うございます~!11/8の皆既月食とトンボの写真、ご投稿いただきましたのでご紹介します!

 うぅっすみませーん!HP用に画質を落とすと綺麗な☆たちが見えにくくなってしまいましたー!!それでも美しいお月さまと大トンボ♡サイコーです!!
 現在、写真受付の担当が、11/15から始まる「写真パネル展」の準備に日夜勤しんでおりますので、「続・写真募集」でいただいた画像は、12/1以降に改めて専用サイトにアップさせていただきます。何卒ご了承くださいませ!

 とにかく即、この写真募集に応えていただいたのが嬉しくって、ブログにてご紹介させていただきました!皆さんもドシドシご投稿くださいませ!!

 ちなみに、当日の午後7時過ぎ、月が赤くなり出した頃の撮影者は3人。その後、人はどんどん増えて結果10人くらいは、いらっしゃったのではないでしょうか。私の当初の目的は、「文化館のトンボと月食のレアショットを撮りに来た人たちを撮る!」だったのですが・・・「お月さまも入れて人も撮りたい、でもフラッシュたけない」・・・で、散々な結果に。。。せっかくの機会だったのに!!無謀な野望に終わりました(笑)。

 で、本命のカメラで撮影した私のレアショットは・・・こここ怖くて見れない・・・絶対失敗してる・・・でも1枚くらいは奇跡のショットがある・かも?後日皆さまにご報告ができますように・・・(笑)。

 撮影に来られていた人の中には「大作戦!」に参加して下さっていた方もいらっしゃいましたよ~。「今日の分の投稿待ってます!」と伝えると「あれ?終わったのでは?」とのツッコミが(笑)。そうです。調子に乗って再開しております。皆さまのご投稿お待ちいたしておりま~す!
 大トンボはまだ、屋根におります!

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皆既月食 文化館 トンボ 写真募集!!!


9月に撮影のシルエット(写真加工してマス)

 本日、11月8日、午後6時頃から月食が始まります。月のすべてが影に入り込む「皆既月食」は、午後7時16分から午後8時42分まで!みんなで写真を撮りましょう!!文化館の大トンボと世紀の天体ショーを撮影する絶好の機会です!

〔写真投稿専用フォームはコチラから〕

 そして文化館では、このタイミングで「記録に残そう大作戦!写真募集」を再開します!「続」です(笑)!投稿いただいた写真は、文化館HPで公開いたしますので、皆さんぜひご投稿ください!!

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続)大作戦!〔大トンボと琵琶湖文化館〕写真パネル展 開催決定!

 皆さま有り難うございました~~~!たくさんの素晴らしい写真をご投稿いただき有り難うございましたーーー!!!「記録に残そう大作戦!〔大トンボと琵琶湖文化館〕写真募集」のコトでございますよ、皆さん。8月25日にスタートし、募集を締め切った10/11までの48日間で、県内外から延べ84人の方からご投稿があり、結果195枚の“とっておき”写真が、我が手元に届いております!ご協力いただきました皆さまに、心から感謝申し上げます!

 ということで!告知していた通り、皆さまから届いた写真を「パネル展」で紹介します!日程と会場が決まりました=令和4年11/15(火)~11/30(水)会場は、大津市内の2会場です♪
ふらっと皆さんに立ち寄っていただきたい・・・との思いから、
 ①京阪びわこ浜大津駅のターミナルデッキ(屋根のあるとこ!)
 ②JR大津駅から近い滋賀県庁(2階渡り廊下)
の2会場です。投稿写真に加え、アーカイブの古写真なども紹介する予定です。  [※2会場で展示する内容は同じ写真 です。]

 この2ケ月ほど、皆さんの投稿写真をウェブサイトで紹介するため、セッセと作業を続けてきた事務局ですが、皆さんの思いの詰まった投稿に触れるたびに、こちらの気持ちも胸いっぱい♡。普段カメラを持ち慣れない事務局職員ですが、皆さんに影響されて「自分も撮りたい!」と、走り回ることになりました。トンボと文化館・・・今更ですがカッコイイ・・・ですよね?(笑)。いやぁこれ以上はないというくらい「文化館」たるものにどっぷりハマリました(笑)。なかなかない経験をさせていただきました♪

 気付けばそこにあった文化館・・・(えっ?!琵琶湖の上??!)
 日常の何気ない風景の中に存在していた屋根の上の大トンボ・・・(いったい何故?!)
 ・・・もはや何も気にならない(笑)。それが琵琶湖文化館!デス!

 ということで、あまり時間がない!既にホームページ上で投稿作品を紹介していますが、コレきっと・・・ズラッと一堂に写真が並ぶと、かなり見応えのあるパネル展になりますよ!
 当初の予想を上回る投稿の多さに、事務局としては嬉しい悲鳴を上げておりますが、このままパネル展まで突っ走ります!
 あ、タイトルを言い忘れてましたね~↙↙↙

タイトル: お月さまとチュッ♡
          (事務局撮影)

〔大トンボと琵琶湖文化館〕写真パネル展
~記録がつむぐ思い出写真~
【詳しくはコチラ】 http://www.biwakobunkakan.jp/kiroku.html

皆さん楽しみにしていて下さい!

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大トンボと文化館 思い出写真 募集中!

 月日が経つのは早いもので、令和4年度も今日からもう下半期です。そんな中、実に衝撃的なニュースを皆さんにお伝えしなければなりません。

 我がお城:琵琶湖文化館の屋根の上には、羽根を広げた大きさが約3メートルにもなる大きなトンボのモニュメントがあります。昭和36年(1961)の開館以来、当館と共にあった大トンボですが、設置から60年以上が経過し、経年による劣化のため安全に支障をきたす恐れがあることから、この度、10月以降に予定している屋根および避雷針の改修工事に併せて取り外すこととなりました。

 琵琶湖文化館と言えば「トンボのお城」で通じるくらい、地域の皆さんに親しまれてきたシンボル的存在の大トンボ。屋根からいなくなってしまうのは大変寂しいことではございますが、一旦当館での役目を終えて、しばし羽根を休めさせていただきます。

 ということで、改修工事までの残りわずかな期間ではございますが、当館と共にある大トンボの雄姿を、末永く記録として残すため、皆さんから写真を募集することにいたしました。名付けて!「記録に残そう大作戦!〔大トンボと琵琶湖文化館〕」です!

 幼い頃に文化館へ行った思い出の写真や、湖岸の風景とともに撮影した写真、お散歩中にスマートフォンで何気なく撮ってみたちょっと気になる写真など、「琵琶湖文化館が写っている写真」であればOKです。特に昭和36~40年代の カラー 写真(トンボが金色に輝いていた!) をお持ちの方、是非ご一報ください。皆さんのお家にもきっとあるはず!この機会に、昔のアルバムを引っ張り出して懐かしく写真を眺めるのも楽しい時間となるハズです!

 是非、思い出の写真とエピソードと共に、文化館にお送りください。写真は、白黒・カラー、昔のもの、最近のもの、新旧問わず幅広く募集しております。応募期間は、10月11日(火)まで。皆さまふるってご応募ください!(応募に関する詳しいことはコチラ

  この度のニュースは、「大トンボよどこへ・・・」といった内容で一部報道機関でも取り上げられました。それだけ私たちにとって、皆さんにとって、注目に値する身近な話題であったのだと、心に刻んでおります。撤去した大トンボは(仮称)新・琵琶湖文化館開設まで、現在の文化館内で保管し、開設後の取り扱いについては、検討の上決定してまいります。

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文化館トンボのカラー写真(昭和36~40年代)探してます

滋賀の朝、カンカンに冷え込んでいます。それでも季節は「大寒」を過ぎ、今日の日中は少し暖かくなります・・・のかな?

そうそう、先週の金曜日、風もなく異様に暖かい日があり、周辺には濃い霧が発生しました。その時の写真がコチラ。見事にモヤってます。
「歩くと霧の粒子が見えた」と言った人がいました。
「知ってます?一部の釣り人に『たけし城』って言われてますよ」と教えてくれた人もいました。
「ふぅ~ん」この霧にかすむお城のイメージ・・・かな?‘80年代のバラエティ番組「風雲たけし城」ですね。

(ちなみに声を大にして言いたい。「風雲」には風や雲といった意味のほか、「竜が風と雲とを得て天に昇るように、英雄・豪傑が頭角を現す好機」という意味があるのです!(出典:デジタル大辞泉)。ふふふん♪)

ということで、スカッと晴れた本日、空を見上げると、そこには竜が天に昇るがごとく・・・「大」トンボ(笑)。やはり文化館は「トンボのお城」なのですよ。

ちなみに今、私たちが探している、とっても「見たいもの」があります。それは『文化館建設当時のカラー写真』です。文化館に保管されている写真は白黒写真。。。琵琶湖博物館さんや大津市歴史博物館さんがインターネットで公開されている写真データベース検索でも、なかなか。。。特に見たいのは「トンボ」です。記録によると、このトンボが「金色に輝いて」いたはずなんです!開館が昭和36年、カラー写真が無い・・・こともない・・・頃です。

もし、「昭和36~40年代くらいの文化館が写ったカラー写真ならあるよ」という方は、ぜひご一報ください。職員一同、どうしても見てみたい!よろしくお願い致します!!

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文化館とトンボの由来(2)

こんにちは~!今日も元気に”トンボ”ネタです(笑)。
前回(1/15付)のブログで、ザックリと文化館とトンボの由来を紹介させていただきましたが、この話題について事務所で盛り上がっていると、ひょんなことから更に話は広がりましたので、皆さんにもご報告しておきま~す。

先ずはこちら。当館に保管されている建設の設計図面に載っていた大トンボです。・・・なんだか実物とは随分と印象が異なりますね?!屋上にトンボ。。。この奇想天外なモニュメントの実現にどれほど苦労されたことか、一大事業を任された設計技師さんのご苦労が、この図面からもうかがい知れます。。。
そして驚くべきは、右下に「カチムシ」と記載されていることです。この驚きわかります?「トンボ」ではなく「カチムシ」です。前回のブログで説明したあの「勝ち虫」ですよ。今の私たちには馴染みのない呼び方で、「カチムシ」と言われても戸惑いますが、当時はそれが当たり前に通じる、戦後十数年の、そういう「時代」であったことを物語っているかのようです。或いは文化館の建設にあたって、敢えて縁起を担いでの呼び名であったかもしれません。

そうそう、開館当時(昭和36年)に発行された「琵琶湖文化館創建報告書」を開くと、”勝虫飾”は「総体金箔仕上げ」「頭部 眼球部分 アクリ青色板嵌込」「一分間に二回転位の速度にて回転する様、変速モーター付」と書かれています。目玉を青色に光らせながらクルクル回る、黄金に輝くモニュメント・・・なんと派手なトンボであったことか(笑)。それは目立つ!!残念ながら、当館にカラー写真で残っていないのがとても口惜しいところ。一度見てみたかったー!!(もし「家のアルバムに写真があるよ」という方がいらっしゃいましたら、是非ご連絡ください!)

そしてもう一つ。それはベテラン学芸員さんのひと言から始まりました。「こんなの知ってる?」・・・
今やインターネットの時代。さまざまな情報が簡単に手に入ります。「とんぼ随想」というサイトを見ると、説明書きに「このコレクションは、繊維総合商社モリリン株式会社(旧森林株式会社)商報に、昭和29年(1954年)2月から48回にわたって掲載された、各界名士48人の「とんぼ」にまつわる随筆を、自筆原稿とともに紹介する」とあります。そしてなんとその中に、琵琶湖文化館の初代館長である草野文男氏が「蜻蛉塔のいわれ」というタイトルで寄稿されているのです。初代館長の熱い思いが伝わる内容です。

文化館で働いていて面白いな~と思うのは、こういうトコロです。一つの「扉」を開くと、どんどん話が広がる・・・アレとコレがつながってそうきたか!!みたいな(笑)。それはひとえに文化館が歴史を積み上げてきたからこそ・・・なのだと思います。これって文化や歴史を掘り下げて勉強する時と同じ感覚・・・一つの側面だけを見ていてはその面白みがわからない。何が影響し合ってこうなったのか、それを知る楽しみがあります。いやぁ奥が深い話になっちゃいました?要するに琵琶湖文化館はいろんなモノで出来ている?!あぁ、自分の表現力の乏しさに泣きたくなりますが・・・そんな職場で働くことが出来て幸せです。。。

筆:あきつ

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文化館とトンボの由来

前回(1/11付)のブログで、当館の「シンボル的存在」感を、熱弁した僕:あきつです。
文章の中で『屋上に設置されている”大トンボ”が目を引くことから「トンボのお城」という愛称でもお馴染み』であると紹介させていただきました。が、特に若い世代の方は、「文化館とトンボ」の由来をご存知ないかもしれませんので、改めてその理由をお話しさせていただきましょう。

先ず、前提として、皆さんは、このトンボのことを・・ご存知???・・はい!モチロンご存知ですね?!!(ここは強行突破させていただきます!!)

屋上からさらに8m余り上、両羽根をひろげた長さが3mというこの“大トンボ”は、色が一色なので誤解されることもありますが、実は秋によく見かける「あきあかね(赤とんぼ)」なんですよ。昭和36年(1961)当館の創建にあたって、あえてトンボをシンボルとした理由はいくつかあります。

万葉の昔、日本は秋津島(蜻蛉洲)と呼ばれていました。秋津(蜻蛉)とはトンボの古名で、滋賀県は秋津島の中心にあるので、日本を象徴する蜻蛉(トンボ)をシンボルマークとしたのです。また湖面をスイスイと泳ぐように飛ぶトンボの姿に、健康、明朗といったイメージを抱き、トンボの眼のようにクルクルと四方を見渡し、広い視野をもって事にあたるという意味合いも含んでいます。
(屋上に設置する前に撮影された貴重な写真→)
開館当時このトンボは、夜になると眼を光らせて回転し、灯台の役割も担っていました。その印象が強く「トンボのお城」の愛称でお馴染みとなったのです。
当ブログにおいて、イラストで(何度も)登場している『あきつ君』は、この大トンボから誕生したマスコットキャラクターです。なので尻尾の赤い「赤とんぼ」なんですよ~。ガッテン!していただけました?

ちなみに、トンボは”勝ち虫”と言い、戦いに挑む武将たちにも好まれた生き物なのですよ。戦に勝つ!己に勝つ!間もなく受験を控える学生さんにも強い味方ですよ!(詳しくはコチラのブログをチェック!!)
そんな縁起の良さも相まって(自分で言っちゃった!!)、皆さんの注目を集めるトンボとして、活動範囲を広げていきたいと思います。皆さま、文化館のトンボを、これからもどうぞよろしくお願い致しま~す。

筆:あきつ

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龍に出会える

 滋賀県の宗教法人名簿に登録されている宗教法人のうち、「神道系」と「仏教系」では、「仏教系」=お寺さんの方が多いことを皆さんご存じですか?

※令和元年調べ:神道系1,493<仏教系3,085(これには地域で管理されている神道系[神社やお社、祠など]は含まれていませんので、実際にはもう少し差は縮まるかもしれません。)

 ともあれ、年明けに「初詣に行く!」「神社&お寺をハシゴする!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。令和6年の干支は辰(龍・竜)。境内に干支の大きな絵馬を飾られるところもありますよね。滋賀県内にも龍にまつわるスポットはいろいろありますが、実は名前に「龍」の字が付いていない神社仏閣でも、皆さんは“龍”に出会っていることに気付いておられますかね?!

 例えばお参りに行ったとき、先ず身を清めさせていただく「手水(ちょうず・てみず)舎」でよく見かけるのが龍のモチーフ。水を司る神様:龍神の口から流れ出る神聖な水でお清めさせていただくと、とても清々しい気持ちになります。

 他にも文化館の迷(名)探偵:あきつ君がちょこっと探索したところ、建物の装飾や、意外なところで吊灯篭の底、梵鐘のてっぺん!(=龍頭と言います)などにも、龍を見付けることができました♪

 これ、意識しなければ、なかなか気付かないカモ?! そう思って探してみると、意外なほど、いろんなところで、龍のお姿を拝むことができますよ。
 今年の初詣、さまざまな“龍”を見付けて、新年のご挨拶をしてみてはいかがでしょう・か? 干支パワーでご利益も倍増するカモ(?)です!!

 ところで、とても忘れがちですが、文化館のマスコットキャラクターはトンボの「あきつ君」です。トンボは英語でドラゴンフライ (dragonfly)。 ・・・ということで!(=ドラゴンつながりで!) 皆さま良いお年をお迎えくださ~い!

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琵琶湖文化館屋上防水改修その他工事【完了しました】

 本日の夕方、屋上防水改修その他工事のために設置されていた足場組が完全撤去され、約4カ月ぶりに、お城の姿に戻りました。工事中は足場組みのシートに囲われていたので、久々のご対面にちょっとドキドキ。皆さんの目には、どのように映りますか?巷では「ひこにゃん化」したと専らのウワサですが・・・やっぱり??

 当館はお城の形をしていますが、文化財を守る収蔵施設として、このたびの工事で大屋根と4階部分の防水改修をさせていただきました。

 「その他工事」では、当館のシンボルモニュメントとして屋根の上に設置されていた”大トンボ”を取り外し(〔写真集〕をご覧ください)、新たに避雷針を設置しました。パッと見た目にはそれと思しき「針(棒)」は見当たりませんが、よく見ると雷撃を受ける導体が屋根に沿って設置されています。      

  そうなんですよ・・・大トンボが居ない状態で久々のご対面。少し離れたところから見た方が「文化館、低くなったな」と言っておられましたが・・・ナルホドそうかも?

     在りし日の文化館の大トンボ (・・・そういえば 屋根が ツートンカラーだった。。。)
工事を終えた文化館

 低くなった分、一抹の寂しさはありますが、私たちには「記録に残そう大作戦!」で皆さんに残していただいた数々の思い出写真がある!!明るい元気カラーとなった屋根を見て、そんなことも ちょこっと思い出していただければ幸いです。

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皆さんお待ちかね♡「打出のコヅチ」受付開始

 今日は朝から電話がひっきりなしです! 皆さまお待たせいたしましたね~♡
 令和5年度滋賀の文化財講座「花湖さんの打出のコヅチ」、第1回の参加申し込み、本日より受付開始です!! 【詳しくはコチラ】

  本講座は、平成20年(2008)から会場:コラボしが21にて開催している人気講座です。今年でなんと16年目!「継続は力なり」と申しますか、自ら”人気講座(気持ち的には人気講座) ” を名乗ってしまうほどのご支持を皆さんから頂いております。毎年この時期になると「今年もある?」「チラシはできた?」と、開催を待ち焦がれる人々からの問い合わせがあり、事務局としては嬉しい悲鳴(笑)。そんな皆さんの「学びたい熱意」に背中をグイグイ押され(!)、今年も5月から全6回の講座がスタートします!

 本講座は何と言っても多彩なテーマが魅力♡滋賀の文化財にまつわる最新情報や講師ご推薦のとっておき情報を、詳しく&わかりやすくご紹介。気軽にご参加いただくことができます。♪
 申し込みは、電話・Fax・メールにて受付!申し込みが簡単なインターネットの【受付フォーム】もご利用くださいね。 ※申込開始日の8:30からご利用いただけます。

  第1回 5月24日(水)14:00~15:30
  演題 杉本哲郎壁画「舎利供養」に秘められた師・春挙への想い

館内に設置されている巨大壁画「舎利供養」
(画像の一部を加工しています)

 当館にある巨大壁画「舎利供養」。長らく皆さんにご覧いただく機会がございませんでしたので、本作が当館内にあることをご存じない方もいらっしゃるかもしれません。
 昭和期の宗教画家・杉本哲郎が描いた代表作の一つですが、このたび講師を務める井上優副館長は「話したい、話さないといけないことがあり過ぎて時間が足りない!」と、今から少々焦っておられます・・・どうなることやら(笑)。乞うご期待!ですね♪  
(((おやっ?屋根から取り外した大トンボのモニュメントが写り込んでいますね???!!!! ))))
[[[そして怪しげな人影も?! →※大きさを分かっていただくための演出デス。]]]

 本講座は、一度参加すると次回も参加したくなる、リピーター率高めの文化財講座です。初めての方も何度か参加するうちに顔見知りが増え、きっと「常連さん」となること間違いなし♪気軽にご参加くださいませ~♪♪

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ホームページのアクセス数と注目度

 4月となり、文化館も新年度がスタートしました。新たな気持ちで仕事に挑む(!)その前に、しっかりと昨年度のまとめをしておかなければ・・・と、本日は当館のホームページアクセス数について、ご報告しておこうと思います。っといいますか、言いたい・・・ゼヒ言いたい!こちらをご覧ください!

 過去5年のアクセス数(累計)の比較です。わかります??昨年度のこの伸び!!

 そもそも長期休館中の博物館のホームページに、これだけのアクセスをいただく館が他にありましょうか?!(自画自賛♡)それもこれも皆さまのご愛顧のおかげ♡です。職員の“やる気”に繋がっております。ちなみに3月は調子にノッて13回も更新(笑)。コレ、2日に1回どころの更新回数ではございません。正直なところ、更新に手間はかかりますが、皆さんにお知らせしたいことは山ほどあります。実は先日も5月に更新予定のブログを1本仕上げてしまいました。年度末で仕事はドタバタでしたが、「鉄は熱いうちに打て!」と言いますし・・・その時の場の雰囲気や感動などを文章に盛り込んで、とっておきのネタをご用意しています。あとはタイミング・・・。そうです!当館の活動を皆さんに知ってもらうことも重要なお仕事なのです!・・・楽しくお付き合いいただければ幸いです♡

 ホームページの更新回数もさることながら、もう一つ、アクセス数が伸びた要素がございます。なんと言っても、昨年は報道機関に取り上げていただく機会が多かった!! 新聞報道の約4割が、“大トンボ”にまつわるエトセトラ(!)の記事でした。地域のニュース番組でも放送していただき、当館の60年以上にわたる長い歴史の中で、間違いなく、記録と記憶に残る出来事でありました。

 こうして改めて昨年度を振り返ると、どうもワタクシ達、皆さまに「注目していただく」ことの重要性を忘れかけていた(?!)のではないかと少し反省・・・。そして始まった新年度!変わらず皆さんに注目される存在でいられますよう、様々な小ネタを・・・いえいえ、“大ネタ”をご用意して、皆さんにドキドキ・わくわくをお届けしたい!頑張ってまいりまので、ご期待ください!!
 とはいえ、なかなか注目される時事ネタと絡める内容など、簡単に見つかるわけが・・・。

 そう言えば!某テレビ局の大河ドラマで注目される「ど〇する家康」。第13回にして、ドラマの展開がようやく我らが関西に近付きましたね~。明智光秀や浅井長政など、近江にゆかりのある戦国武将も登場しました。

浅井長政©biwakobunkakan

 折しも放送があった4月2日は、長浜市の旧湖北町で毎年恒例の浅井長政公の追善法要が執り行われていました。当館が小谷城址保勝会さまから寄託されている絹本著色「浅井長政像」(滋賀県指定文化財)も、法要にあわせて、お里帰りの一時返却にうかがう。これが当館の習わし・・・。正にこのタイミングで放送が!今年も近江にゆかりの武将たちがアツいに違いない!

 武将といえば、昨年、滋賀県が作成した「武将カード」が話題に・・・・確か続編を追加制作するって話でしたが??!・・・・ハイッ!今日のお楽しみはココまで!乞うご期待♪!!

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研究紀要第39号 発刊しました

  3月も残りわずかとなりましたが、例年、このタイミングで皆さんにご報告していることがあります。そう、当館の調査・研究成果をまとめた「研究紀要第39号」を発刊いたしました! それぞれの担当分野において、頭を抱えながら(!!)執筆に専念した、その力作、その内容とは・・・?!!!。

【浅井長政像と南部晋氏の事績】
小谷城主・浅井長政公の肖像画の全貌に迫るべく、昨年発行の第38号に引き続き、明治時代に活躍した郷土史家・南部晋氏の事績を辿りつつ、さらに深掘りして調査を進めた、その結果とは?!

【杉本哲郎壁画「舎利供養」に捺された「春江」号印について】
当館内の壁に設置されている大壁画「舎利供養」。杉本哲郎氏の作ですが、何故か「春江」の印が捺されます。哲郎が落款の印に込めた真意とは?!

【泉福寺(甲賀氏水口町泉)所蔵 木造四天王立像について】
一木造りで内刳りをほとんど施さない古様でありながら、四天王すべての像が兜(かぶと)を被っていない等の特徴を考えると、10世紀末から11世紀初頭の造立と考えられる貴重な作例であることが判明!!

【研究ノート 3Dプリンタ出力品の博物館活動における活用】
近年急速な技術進歩を遂げる3Dプリンタ。その出力品は来館者が手に取り触れられる展示や教育普及にも用いられている。博物館活動における活用の可能性について考察!!

 ご覧のとおりの力作です。こちらは、研究紀要のサイトから、各項目についてPDF版のダウンロードが可能となっていますので、是非ご利用下さい。

 このほか、令和4年度の年報として活動報告を掲載しております。また、皆さんと一緒に取り組んだ
【記録に残そう大作戦!〔大トンボと琵琶湖文化館〕】
についても、事業報告としてまとめています。こちら、皆さんからいただいた投稿写真もしっかりとカラーで掲載した結果、ファイルサイズが8.1MBの大容量・・・ となっておりますので、ご覧になるときは是非ご自宅のパソコンでお願いいたします!

 研究紀要は、県内の図書館はもとより国会図書館や市町教育関係機関、博物館などにも送付しておりますので、是非皆さま手に取ってご覧くださいませ♪

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3月19日 座談会「新しい文化館と収蔵品を語る」開催しました

  語りました。地域連携企画展「琵琶湖文化館収蔵品にみる四季」の関連事業として安土城考古博物館セミナールームにて開催された座談会!令和9年度に浜大津での開館を目指す新・琵琶湖文化館について、本展の会場に寄せられたメッセージを元に、4人の登壇者が熱く語らせていただきました。

 登壇者は、「幼少期に仮面ライダーを見るような感覚で美術全集に載っていた仏像を見たことがきっかけ」で、彫刻担当の学芸員になった当館の和澄主任学芸員、学生時代に安土での発掘に携わったこともある県文化財保護課の福西主査、文化財修復師さんがいた絵画教室に通っていた安土城考古博物館の岩崎学芸員、そして学生時代に制作技法を考えることが楽しく金工品に目覚めた、今回の企画を行う当館の田澤学芸員です。それぞれの専門を選んだきっかけなどもあわせての、自己紹介で始まりました。

 今回の座談会は、3つの話題で構成されています。まず収蔵品について。登壇者が「見たいor見せたい作品・文化財」をそれぞれ紹介しました。和澄学芸員からは日吉神社(東近江市)所蔵の鬼面について、文化財と地域との「つながり」を見せる展示の提案などなど。考古が専門の福西氏から館蔵品の洋犬図があがったのは意外でした。

 また、「あなたが思う“新しい琵琶湖文化館でも見たい作品・文化財”は何ですか?」への投票結果も発表!1位は寒華傲雪図。素敵なメッセージも寄せられていましたよ♪
 このほか、当館の収蔵品貸出ランキングと写真図版提供ランキングといった、「データから見る琵琶湖文化館の人気作品」の話も盛り上がりました!

 話題の2つめは、「新しい琵琶湖文化館での“展覧会へのご意見”をお知らせください!」に寄せられたメッセージをもとにしたお話です。仏教美術がテーマの展覧会へのご要望が多いようで、もちろん新文化館でも開催されるとのこと!そのほか、ご来場のお客様が当館の思い出を語っていかれるなど嬉しい話もあわせて、大トンボの展示希望のメッセージが岩崎氏 から紹介されました。また、新文化館では子ども向けや初心者向けへのアプローチを考えるなど、展示の工夫をしていきたいと田澤学芸員から語られました。

 最後の話題は、新文化館の全体について。和澄学芸員からは、「ミュージアム・地域文化財サポートセンター・ビジターセンターの3つの役割がうまく回ることで、文化財をしっかり公開し守っていく博物館のモデルケースになる」と頼もしい発言が!岩崎氏からは、「県内の博物館どうしが密な関係性をつくっていくなかで、新文化館がその中核的な存在になってもらえたら」と。福西氏からの「滋賀県に欠けている拠点施設への期待はあるが、本当にそんなにたくさん仕事ができるの?」という問いかけに対しては、「自分たちが全部やるのではなく、色々なつながりを持つハブとして機能していけたら」と和澄学芸員が答えました。

 あきつブログをご覧の皆様にはおなじみの収蔵品の魅力をさらに広げつつ、色々な「つながり」を保ちながら活動をしていく新文化館への期待が高められた座談会でした!ブログに書ききれなかった内容や配布資料は、後日公開いたしますのでお楽しみに♪

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3月20日 琵琶湖文化館のお誕生日♡

 今日は当館にとって、とても特別な日です。1961年(昭和36年)に開館した当館は、本日62歳のお誕生日を迎えました。
 現在、施設は、屋根の防水工事のため足場やシートに覆われておりますが、今年も無事にこの日を迎えられたことにホッとしております。

 滋賀県の歴史や美術を総合的に紹介する県内初の公立博物館として、開館当時は水族館や植物園、プール、レストランなどを擁する総合レジャー施設であった当館。その後、
 1984年[23歳] 県立近代美術館(現美術館)の開館に伴い近代絵画を美術館へ移管。
 1992年[31歳] 県立安土城考古博物館の開館に伴い、主な考古資料を博物館へ移管
 1996年[35歳] 県立琵琶湖博物館の開館に伴い、水族部門を博物館へ移管。
 2008年[47歳] 休館。
となり、現在に至っております[62歳]。

 果たして、このお誕生日の特別記念日に皆さんに何をご報告しようかと、いろいろと頭を悩ませましたが、やはりここは、皆さんが気に掛けてくださっている「大トンボ」について、長年当館と運命を共にしてきた当館の“アイドル”について、その後の様子を報告したいと思います。

 コチラ、本日の大トンボです。屋根から取り外して早2ケ月。その間に新たな発見もありました。先ずは銘板が見つかったこと。これは、2月16日付けのブログでもご報告しましたね。実はその後、更なる発見がありました。

 かねてより当ブログでも皆さんに何度かお尋ねしておりました。「文化館の大トンボが金色だった頃の写真をご存じないですか?」と。ずっと謎でした。当館の創建報告書に書かれている「勝虫飾:総体金箔仕上げ」について、当時の写真はモノクロでしか残っておらず、本当に金色だったのか、現在居る職員は誰も知らないのです。

 そこで今回、大トンボの塗装が剥がれているところ(地色がみえるところ)にライトを当ててみると・・・あった!ありました金色の破片!!

 見つけたのは当館で彫刻を担当している学芸員。曰く「ほとけさまを調査する時、見た目は木目しか見当たらなくても、当時の彩色が残っていないか隈なく調べる。大トンボも、(言い換えれば)塗装が剥がれていたからこそ、当初の色彩が確認できた。塗装が剥がれて残念な事ばかりではない!」とのことでした。なるほど(笑)。
 実物をしっかりと見るということは大切ですね~。作品から知りえる情報の大切さを改めて実感!文化館の大トンボが金色だったことが証明されました!

 「 (屋根から) 大トンボが居なくなって、あきつ君はどうするの?」
ブログで活躍している当館のマスコットキャラクター「あきつ君」を心配する声もいただきました。あきつ君は、大トンボの意思を引き継ぎ、文化館と皆さんをつなぐ潤滑油のような存在として(?!)これからも活動できればと思っています。

 目下のところの心配事と言えば・・・・・ ↓
屋根が塗装されたことで「文化館が『 ひこにゃ〇化』している?!」と巷でウワサされていること・・・ かな?

 あはは。言われてみれば?!ですね。
 お城仲間として、これからも元気に頑張っていければ嬉しいです。

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地域連携企画展第3弾開催まであと少し

 この間お正月を迎えたばかりのつもりでしたが、今日から2月。そして、文化館の屋根から大トンボが下りてから、一週間が経とうとしています。文化館に向かう道を歩いてふと前を見ると、トンボのいなくなった屋根が、、、淋しくなってしまった文化館…この屋根も時の流れと共に、いつか見慣れる日が来るのでしょうか。。。60年以上もの間、雨の日も炎天下の日も、台風にも負けず、最後には大寒波を受けて頑張っていただきました。現在は、館内でゆっくりと羽を休めております。「お疲れさま」と言ってあげたいです。

 さて、かねてより告知していました、本年度最後の地域連携企画展「琵琶湖文化館収蔵品にみる四季」。今週土曜日からの開催を前に準備も佳境に入っております。今日は朝から、展覧会に出品するため、丁寧に梱包した収蔵品を、美術品運搬用のトラックに積み込む作業が行われていました。搬出を担って下さる輸送業者の方が、慎重にかつ手早く、次々と収蔵品を収蔵庫から外に運び出していきます。文化館にはエレベーターが無く、皆さん階段を何度も往復してくださいました。滞りなく作業が進み、30分ほどでトラックへの積み込みは完了。いよいよ安土へと出発します。この後、学芸員さんたちは安土での展示作業を行います。開催まであと3日。みんな頑張ってください。

 地域連携企画展「琵琶湖文化館収蔵品にみる四季」は2月4日から、滋賀県立安土城考古博物館で開催です(詳しくはコチラ)。普段は見る機会のない琵琶湖文化館の収蔵品をたっぷり見られる展覧会です。さらには、大トンボの設計図も今回特別に公開されます。元々存在しないと思われていた設計図ですが、撤去を前に発見された奇跡的な図面です。琵琶湖文化館のことをより一層知ってもらえる展覧会となっていますので、ぜひ皆様、足をお運びください。

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大寒波襲来 雪化粧

 冷えましたね~凍えましたね~~。10年に1度の大寒波と言われる寒気が流れ込み、大津でも今朝方の気温がマイナス3.8℃という厳しい冷え込み。JRは運休、道路は路面凍結で大渋滞が発生するなど、久々に「非日常」を味わった気がします。あぁ生きてることが有り難い。

 そんな極寒の日、交通状況に苦労しながらも出勤すると、ちょっといい事がありました。これ、激レアだと思うのですが・・・。

 逆光で少し分かりづらいかもしれませんが、我らがお城のシンボル・大トンボが雪化粧しています。うぅ、こんな日にもアナタはそこに・・・ありがとう。

 今までにも何度となく、雪景色の文化館を写真に収めようとチャレンジしてきたのですが、当館、とても日当たりがよく、出勤する頃には雪が解けて「いつもの文化館」の写真になってしまうのです。
 今回はそれでも解けなかった(寒かった)ようで、貴重な写真が撮れました。

 そう考えると、いろんな写真を撮っておきたくなり、施設の点検がてら、長靴を履いて右へ左へ。とりとめのない写真ですが、 令和5年1月25日大寒波襲来の日の文化館です。

 この後、スコップを持って、雪かきに勤しみました(汗・笑)

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琵琶湖文化館の姿を記録に残すドローン撮影:動画公開!

皆さま、完成しました!
現在の琵琶湖文化館の姿を記録に残す動画!完成いたしましたよ!
本邦初公開デス!!

  日付を少し遡りましょう。時は令和4年10月某日、琵琶湖文化館の周辺を怪しい物体が飛び廻っておりました。目撃者多数の怪・・・ナゼ??!
 ハイ正解!澄み渡る秋空に、飛んでいたのは文化館の大トンボ・・・否否(笑)。文化館の現在の姿を、空から・湖から撮影するための「ドローン」を飛ばしていたのですヨ!

 湖上に建つ浮き城:そのシンボルでもある大トンボのモニュメント。このたびの取り外しを前に、秋に皆さんから写真の投稿を募る「記録に残そう大作戦!」を決行しましたが、実はほぼ同時期に「動画で残そう大作戦!」も進行していたのデス!

 当館の背後はひろ~い琵琶湖・・・とは言え、大津の市街地に立地しています。隣りには滋賀県警さんのヘリポートもあり、特別な申請をしないと、ドローンを飛ばすことができないエリアとなっています。
 そこはちゃ~んと申請をして許可をいただきしたよ。我がお城、昭和の名建築ですもの(自ら言う!!?)、皆が愛する大トンボのためですもの・・・撮るなら今でしょ!

現在公開中!(動画の一場面)

 ということで各方面のご協力を得まして、約3分の動画が完成しました。皆さまにお披露目いたします。過去形となってしまう「在りし日のトンボの姿」、いつもと違う角度から、とくとご覧くださいませ。

 え?見た感想??
・・・いろいろとツッコミどころが多く感じられるかもしれません。強いて言うなら「ドローンの普及があと50年早ければッ!」とも思いましたが、現在の姿、それも60年という歴史を積み重ねた文化館の姿ですから、この機会に、記録に残せたことを、大変有り難く思っています。

 前置きが長くなりましたね。どうぞごゆるり、ご覧くださいませ!

〔制作:滋賀県文化スポーツ部文化財保護課 文化財活用推進・新文化館開設準備室〕

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掲載されました!「湖国と文化」「おうみ文化財通信」

〔記録に残そう大作戦!大トンボと琵琶湖文化館〕事務局からのお知らせです。  
  今年度、当館の屋根および避雷針改修工事に併せて、館のシンボルであった大トンボのモニュメントを取り外すこととなった旨、皆さまにお知らせしてまいりました。工事については、いよいよ12月27日、本館に 工事のための足場が設置されました。

 夏から取り組んだ〔記録に残そう大作戦!大トンボと琵琶湖文化館〕では、皆さんから写真の投稿をいただき、パネル展を開催するなど、多くの方々にご協力いただきましたこと、心より感謝申し上げます。
  そしてこの度、〔記録に残そう〕のその記録(!)を、文化館の大トンボを、下記の2誌に掲載していただくことができました!

〇滋賀の文化財情報をお届けする文化財だより
 「おうみ文化財通信」vol.54
  A4版リーフレット 無料
  発行)公益財団法人滋賀県文化財保護協会
  滋賀県埋蔵文化財センターほか博物館・図書館等に配布

〇滋賀の魅力ある文化を発信する季刊誌
 「湖国と文化」 冬 第182号
  B5判 定価660円(税込)
  発行)びわ湖芸術文化財団 地域創造部
  県内主な書店にて販売

 皆さんからご投稿いただいた写真の一部が、掲載されています。両誌とも1月1日発行なので、そろそろ皆さんのお目にとまる頃・・・。この表紙を見て「おやっ?」と思われた方は、是非手にとってご覧くださいませ!

 

 今年1年を振り返ると、「有り難う」と「感謝」の言葉ばかりがよみがえる、そんな濃密な時間を過ごした気がします。皆さんはいかがでしたか?

 大トンボにとっては、文化館の屋根の上で過ごす最後の年越しとなります。トンボにとっても、皆さんにとっても、輝かしい未来が待つ新年を迎えられますように!

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パネル展と投稿御礼・記念マグネット

 本日は金曜日・・・今週も一生懸命働きました!!なんだろう、この達成感!!! それはですねぇ・・・充実した時間を過ごしていたから!なのです~♪
 というのも、皆さんご覧いただきました?「大トンボと琵琶湖文化館 写真パネル展-記録がつむぐ思い出写真-」。滋賀県庁と京阪びわこ浜大津駅ターミナルデッキで現在開催中です(11/30まで・県庁は土日閉庁)。両会場とも、スタッフが常駐しているわけではないので、日々、会場の様子が気になって仕方がない!!

  なので、仕事に行く前に、昼休みの休憩時間に、はたまた出張した帰り際に、ちら~っと立ち寄ったりしてみるわけですよ。すると、いいタイミングで、写真を投稿していただいたご本人と出会えたり、そのご家族の方とお話しできたり・・・するわけですよ。他にも、偶然通りがかって足を止めたであろうご年配の方や、ママさんとお子さんの「あら、トンボさんがいっぱいね~」なんてかわいい姿に出くわしちゃったりなんかすると、なんだかもう、それだけで胸いっぱい♡

 「あぁ、私、この場所でお布団敷いて眠りたい・・・ 」
アレ?この言葉、つい先日も聞いたような? (笑笑)。
詳しくは11/14付けブログ参照

 そんないい出会いをたくさんいただいた本パネル展は
皆さんの投稿写真に支えられております。ところで、この投稿写真を募集した際、チラシにはこう書かれていましたね。「ご応募いただいた方には記念に、投稿写真をマグネットにして進呈します。」と・・・。そういう“お約束”でした。

 ということで!今週は『投稿御礼・記念マグネット』の作成に、全集中!

 事務所の中は、さながら工房と化し・・・こちらはモチロン、職員自慢の手作りです♪投稿への感謝の気持ちは、すべてこのマグネットに込めました・・・・・♡
こうして並べると壮観です。宇宙が広がってます!

 → ご投稿いただいた皆さま、お待たせしました!本日無事、発送いたしましたので、週末にはお手元に届く・かな~?楽しみにしておいてください!

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パネル展 ニュースになります

 本日(11/15)から始まりました「大トンボと琵琶湖文化館 写真パネル展」! 初日から、写真をご投稿いただいた方など、多数の方が会場へお越し下さったとの情報が入ってまいりました♡早速のご来場、有り難うございます♪

 そしてこちらも嬉しいニュースです!本日、NHK大津で放送される「おうみ発630(18:30~」と「おうみ845(20:45~」の中で、このパネル展が紹介されることとなりました!!皆さんの投稿作品や会場の様子などをご覧いただくことができると思いますので、是非チェックしてくださいね。
(見逃してもネット配信がきっとあるハズ♪)
→〔見逃し配信ありました!→ 外部リンク

以上、文化館より速報をお届けしました!!

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秋の景色と文化館

キレイに色づいた文化館周辺の街路樹

 ここ最近爽やかな、秋晴れに恵まれ、文化館の周りでは街路樹がキレイに色づいてきて、“秋本番”な景色を見ることができます。時折、風が吹いて舞い散る落ち葉が、より一層季節の景色に彩を加えてくれます。そして、あとには道に残った葉っぱたち… そうです。この季節、キレイな景色の裏では、落ち葉掃除が待っているのです。

 琵琶湖文化館は休館中ですが、館を含め周辺の掃除をさぼるわけにはいきません。早速箒を手に歩道を掃いていきます。途中イタズラな風に邪魔をされ、集めた落ち葉が再度舞い上がることも「待って!しばらくの間だけ風よ止まっていて!」そんなことを思いながら、落ち葉をかき集めていきます。通りの向こうでは、同じようにお掃除する方も、、、「お互い大変ですよね」と目で挨拶しながら。さぁ集めた落ち葉をゴミ袋につめて作業は終わり!…と思っていたら、数時間後に歩道を見たら元通りに…落ち葉との戦いは、まだまだコレからのようです。ですが、歩行者の方から「ご苦労様です」や「ありがとうございます」など、お声をかけていただくことがあります。お掃除をしていて何よりの励みとなっています。落ち葉の季節ははじまってばかり、まだまだ頑張ります!

 さて、野洲市で開催中の地域連携企画展「近江湖南に華開く宗教文化 -野洲・守山の神と仏-」は、最終日まで残り一カ月を切りました。先日、1回目の講演会&ギャラリートークも無事に終了し、11月は、第2回(11/12)と第3回(11/26)を予定しています(事前申込制:詳しくは銅鐸博物館まで)。さらに、後半には展示替えをして皆さまをお待ちしております。11/19(土)と11/20(日)の関西文化の日は、来館者すべての方が無料で見ていただけるスペシャルな日となっています。是非、この機会に足をお運びくださいね。
 そして皆さんから、たくさん応募いただいた力作が一堂に会す写真展「記録に残そう大作戦!〔大トンボと琵琶湖文化館 〕写真パネル展~記録がつくる思い出写真~」が、いよいよ15日から、湖都・大津の玄関口2か所で開催します(詳しくはコチラ)。大津に来られた際は、皆さんお立ち寄りくださいね。

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感謝感激!写真募集☆経過報告

  皆さま、写真のご投稿、有り難うございますぅぅ♪ホントに嬉しいです!!

 記録に残そう大作戦!を始めて早1ケ月あまり。始まった当初は、「本当に来るかな?ちゃんと来るかな?」とドキドキ案じておりました・・・ところがどっこい!順調に枚数を重ね今や60点を超える投稿作品が集まっております!!感謝感激~☆☆☆彡

  実は迷いました。投稿の写真は「今秋実施予定の「大トンボ写真パネル展(仮)および当館HPで紹介します」とチラシに書いています。『じゃぁそのHPでの紹介はいつするの?』。パネル展より先にHPで披露してしまってもいいものか・・・悩みました。その時、神サマのひと声が・・・『写真を送った人はいつ紹介されるかとドキドキ待っているんじゃない?』・・・ですよね~。他の人がどのような写真を送っているのかも気になりますよね~。皆さんの力作と一緒に愛のこもったコメントも紹介して、この大作戦を盛り上げたい!!・・・そこから事務局の戦いは始まりました(笑)。

 日々メールで送られてくる「とっておきの写真」たち。いただいてからあまり日数が経つのも申し訳ない・・・更新は早めに・・・。なので現在、トップページの下段にある「更新情報」にはお知らせしておりません!きりがないので (笑) !「随時更新中!」です! みなさんチェックしてくださいね~♪

 いつもの文化館なら、HPを更新すると、歩道沿いにある掲示板にもすぐにその情報を貼り出すところ ・・・ではございますが、今回ばかりは敢えて掲示しておりません。その代わりに道行人々の目に留まるよう、(写真撮影の邪魔にならないよう)掲示板側面を使って、投稿を呼びかけております!そこまでする?! (笑)!この思い・・・伝われ!!

とある文房具屋さんの店先で

 この度の大作戦では地元地域の皆さんに大変おせわになっております。「お店にチラシ置いて貰うわ。壁に貼れるポスターもある?」と声をかけて下さった商店街連盟の皆さん、チラシは地元自治会の組回覧にも入れていただきました。そしてご近所にある地元密着の郵便局さんでも特別にポスターを掲示していただいております(ここの駐車場からも文化館がいい角度で見えるのです!)  
 おかげさまで、確実に地元の方からの投稿が確実に増えています。

街角で見かけたポスター

HPでは投稿いただいた方のお住まいは公表していませんが、遠くは北海道から、他にも神奈川県や京都、奈良からも当館を懐かしんだ投稿が寄せられています。
 9月の中秋の名月、大津港で花火が打ち上げられた日、カメラをスタンバイしていた人々にダメ元でチラシを配り、投稿をお願いしたところ、皆さん本当に写真を送ってくださいました。なんと嬉しかったことか!!
 それぞれに文化館に思いがあって撮っていただいた写真、当館にとっても宝物です。

 記録に残そう大作戦!〔大トンボと琵琶湖文化館〕も、後半戦に突入です!!まだまだ、皆さまから”粋”な投稿作品が届きますように・・・心よりお待ちいたしておりま~す♪

←9月の月夜、職員が撮影した奇跡の1枚 (⋈◍>◡<◍)。✧♡

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「出張!お城 EXPO in 滋賀・びわ湖 2022」と武将カード

 みなさん、お城EXPOってご存じですか?お城EXPOは、お城好きの方々との交流を目的として毎年横浜にて開催される日本最大級のお城イベントです。実はそのお城 EXPOが・・・滋賀・甲賀市に「出張!」してきます!!

 滋賀で開催されるのは、今年で3回目。日程は9月18日(日)の1日のみ!会場となるのは甲賀市内の3会場〔あいこうか市民ホール、碧水ホール、甲賀市まちづくり活動センター「まるーむ」〕です。城のスペシャリストが登壇する「厳選プログラム」を初め、甲賀流忍術流派発祥の地である甲賀市ならではのオリジナル展示、お城をテーマとしたブース展示、子どもたちが遊べるお城型の巨大バルーンに屋外マルシェなど、盛りだくさんの催しが企画されています。

 さて、みなさん、本題は・コ・コ・か・ら・です。お城好きの方ならモチロン“武将”にも詳しいはずですよ・・・ね(?!)。それなら、会場の一つである甲賀市まちづくり活動センター「まるーむ」に注目ですよ~。滋賀県文化財保護課さんが出展されるワークショップでは、「近江ゆかりの武将カードガラポン抽選会」が行われます!

 はて?何故にワタクシ、ここまで「武将おし(推し)」なのか・・・ピンとくる方は?・・・ハイッ!!と手を挙げた方はかなりの「あきつブログ」マニア♥です。実は、8月10日付ブログの最後の方に、イラストで紹介しておりました、近江・滋賀にゆかりのある歴史上の登場人物たち。「この方たちの活躍の場は?」と前フリをしていたのですが・・・ ?

武将カード〔滋賀県作成〕

 なんとこの度!このイラストたちが「武将カード」になって皆さんのお手元に♥♥よもやよもや ・・・ビックリ!です(笑)。
 [表]にはイラストと人物紹介、[裏]には近江ゆかりの地が紹介されています。これは激レアです★★★

 た・だ・し・!今回のワークショップでは「ガラポン抽選会」となっています。お気に入りの武将がゲットできるかな?
 ガラポン抽選会への参加は無料ですが、出張!お城EXPOへの入場は有料です(小学生以下は無料)。詳しくは、「出張!お城 EXPO in 滋賀・びわ湖 2022」のウェブサイト、もしくは滋賀県文化財保護課(tel:077-528-4681)までお問い合わせください。

※全部のイラストが武将カードになったわけではありません。誰が抜けて誰が登場したのか、わかります?(コレはかなり難問です♪)

 お城EXPO?モ・チ・ロ・ン・文化館も参戦?!いえいえ、今回はチラシで参加です。会場には「記録に残そう大作戦!大トンボと琵琶湖文化館」のチラシを置いていただきます。みなさま、こちら「トンボのお城」にも是非注目してくださいね~~♪

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シャッターチャンスです

 記録に残そう大作戦!〔大トンボと琵琶湖文化館 〕事務局からのお知らせです。

 ・・・皆さま、この週末、タイヘンです・・・。と言うのも、10日(土)は中秋の名月なのでございます!気になる大津市のお天気は、″曇りのち晴れ″!もしかしてこれは満月に浮かぶ大トンボを撮影する、絶好の機会なのでは?!!

2020年撮影

 振り返れば、過去に何度もチャレンジしてきました・・・映画「E.T.」のポスターのような写真を、文化館のトンボで撮りたい・・・琵琶湖文化館職員の夢です。毎年「今年こそは」と意気込むものの、堪え性がなく、あきらめてしまったことが今になって悔やまれます。
  【過去の文化館写真集はコチラ
なので今年こそは何としても!!
 ただし夜間撮影の苦手な職員だけのシャッターだけでは心もとない・・・ ので 、ここは是非とも皆さんのお力が必要デス!中秋の満月と一緒に文化館を撮りませう!

 さ・ら・に・ですヨ!10(土)、11(日)は大津市のなぎさ公園おまつり広場で、「琵琶湖大津ビワコイ祭り2022」がおこなわれ、各日のフィナーレとして、湖上で花火が打ち上げられるようです!これは願ってもないチャンスです~。満月と文化館。花火と文化館。これは、撮影ポジションを決めるのに、右へ左へ忙しいことになりそうデス・・・♥。

 11日(日)のお天気は良さそうですよ~◎!皆さま是非、会心の1枚を、その貴重なお写真を、「大作戦!」にご投稿くださいませ~~~!

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「青鬼踊」原稿発見のナゾ?!

  このたび、石山寺第50世座主であった故・鷲尾光遍(わしお・こうへん)師が作成した「青鬼踊」の歌詞原稿が、当館の資料の中から発見されました【詳しくはコチラ】

  「青鬼踊」は、石山寺で毎年5月に行われる青鬼まつりの中で、蛍の精と青鬼が酒を飲み交わして踊るもので、唄の作詞を鷲尾光遍師が手掛けられました。
 実はこの「発見」については、いささかナゾがございまして・・・というのも、①原稿が鷲尾光遍師の自筆かどうかについては研究中で、②なぜ琵琶湖文化館に残されていたのかも不明・・・なのです。おやおやこれ如何に・・・・・?

文化館マスコットキャラクター
トンボのあきつ君

 そこで登場するのが名探偵あきつ君♡見た目はトンボで頭脳はコドモ!しばしあきつ君の迷(?)推理にお付き合いくださいませ(笑)。

  さて1つめ、鷲尾光遍師が直々に書かれたのか?という謎です。 これは表紙をよ~くご覧ください。「青鬼踊 鷲尾光遍作詞」とあります。他の人が書き写したものであれば、石山寺の長たる「座主」さまに対して、名前を呼び捨てにするワケがない、少なくとも「鷲尾光遍師 作詞」など敬った言い方をするだろう・・・というのがあきつ君の見解です。出た!迷推理!!

謎解きは得意です

 更に・です。鷲尾光遍師は昭和34年(1959)、滋賀県立琵琶湖文化館建設後援会発起人代表の一人となるなど、琵琶湖文化館の建設や初期の活動に積極的に関与されています。当館には、師が書かれた「書」もございます。このあたり、2つめの謎とも関係してくるのですが、師と当館との親密な関係性がうかがい知れます。座主自ら書かれたものだから「光遍作詞」。皆さん、いかがでしょう?

  あきつ君の迷推理は続きます。2つめ、なぜ琵琶湖文化館に残されていたのか?という謎については、「三」の歌詞にご注目ください。
 かがやく光は 不夜城の
 とてもよいとこ よいながめ

 気付かれました?これって当館のコト・・・なのでは?当館の開館は1961年、師が亡くなられたのは1967年(88歳)。

昭和40年頃の琵琶湖文化館

 当時の文化館は夜になると本館頂上のトンボをはじめ、各階に設けられた照明設備が煌々と点灯し、周囲の漆黒とも相まってさながら不夜城のようだと言われています。ましてや5階は展望閣、琵琶湖の眺めも最高です。 ・・・これは間違いない、文化館のことを唄っている。。。そのご縁もあって、師からこの「直筆」の原稿を頂戴したのでは? ・・・と、あきつ君は申しております。

 ふむふむ、そう考えると「光遍作詞」という書きぶりも、なんだか幾分、師の照れ隠し(?!)的な要素が感じられないこともない?・・・師は、ちょっぴりお茶目な方であったのではないでしょうか、この青鬼踊の楽し気な詞からも、そのお人柄が偲ばれるようです。

  さて、如何だったでしょう、名探偵あきつ君の迷推理!お楽しみいただけました?あくまでトンボのあきつ君が申しておることでございます。笑ってお許しいただければ幸いです。さて、あなたの見解は?真相や如何に??

追記:皆さんにはこちらの方が謎かも?↓ ↓

① 何故、石山寺で青鬼踊りなのか。平安時代後期から鎌倉時代初期にかけて活躍した、石山寺屈指の学僧:朗澄律師(ろうちょうりっし)は、自分の死後、鬼となって経典・聖教類を守ることを誓ったと伝わっています。その遺徳を称えるお祭りが青鬼踊りです。長らく踊りは絶えていましたが、2019年の令和改元を祝って復活し、今年は5月15日(日)に行われます。

② 何故、歌詞にたくさん「蛍」が出てくるのか。古くから瀬田川の河口付近はたくさんの蛍が飛び交う蛍の名所として有名でした。「青鬼踊」の歌詞では、蛍の精と青鬼がお酒を酌み交わし、そのもてなしのお礼にと青鬼は如意の珠を授けます。その宝珠の威光で、蛍の精はいよいよ美しく瞬いた、という歌詞になっています。

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ライトアップ / 文化館 & オオツクエスト/文化館

日暮れが早くなりましたね~。日の短さで季節を感じる今日この頃です。

さて今日は、遠方よりあきつブログを読んでいただいている方に、また明るい時間に湖岸を散歩されている方に、なかなかお目にかかれない「夜の文化館」を紹介します。実は現在、このようなコトになっております。。。
ライトアップされた文化館・・・ステキですね~威風堂々の佇まい♡(自画自賛♪)。
これは現在大津市で実施されている「琵琶湖畔でまじめに、ぐうたらしよう。「SLOW OTSU」」というイベント(なんて大胆で魅力的なネーミング♡)の一環で、様々な所でライトアップが行われています。そのスポットの一つとして、我がお城も17時から22時まで、このように幻想的に照らしていただいてます(12月26日まで)。

ちょっと待って??コレ、観光で来られた皆さんの目にはどのように映るのでしょう??向かい側には総ガラス張りの滋賀県警さん、隣には特徴的な形の琵琶湖ホールさん、大津港では花噴水のライトアップ・・・間に挟まれた我がお城は・・・さながら「ミステリースポット」デスカ??

いえいえ、道行くカップルさん。もしかして彼氏さんはお城好きですか?彼女さん、屋根の上にご注目ください。大きなトンボ、昔は眼が光っていたのですよ?!

それぞれの楽しみ方で、当館を思い出の一つとして、心に刻んでいただければ幸いです。

そしてもう一つ!時を同じくして実施されている大津を歩こう企画「オオツクエスト」を紹介しておきましょうか。こちらはスマホで遊べるデジタルスタンプラリー。遊び方は簡単?!スマホにDIIIGというアプリをダウンロードし、アプリ内で「オオツクエスト」に参加、大津の街中をテクテク歩いていると、スマホにミッションが表示され(たいていは4択クイズ)、答えてポイントをためると、『大津ならでは』の賞品が抽選で当たるというもの(1月10日まで)。
実はこの「ミッション」に当館も参加しておりまして、クイズを出題中です。ズバリ!「琵琶湖文化館の愛称」は?

① 琵琶湖のお城
② 大津のお城
③ カイツブリのお城
④ トンボのお城

答えはもう、おわかり・・・
ですね?!

当館は現在休館中で中を見ていただくことはできませんが、この個性的な建物を、外から存分にお楽しみくださいませ♪♪♪

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